November 14, 2016
peace 161113
旅に出る時はいつも、これが最後になるかも知れないと思っている。
飛行機が落ちない保障などこの世にないし、こちらサイドがいくら安全運転で走っていたとて反対車線から注意を怠った輩が突っ込んで来たなら0.2秒で終わりだ。
簡単に他人を信じられないオレは常にそれなりの覚悟は持ってコトに臨んでいる。 よって、ジェットコースターには乗らない。
そしてオレは今、仙台から下北沢まで、奇跡の確率によってまたも無事にカムバックしたところ。
生かされている、まだ生きていると思っている。
「DEUCE」、ブルースマスターな奴等との短い旅は笑いが絶えなかった。
素晴らしい。珍しく古着屋ストリートを練り歩き服を漁り、御飯をたらふく食べさせていただく余裕さえあったが写真を撮る余裕はなかった。
浴槽に浸かりながら眠り、ストーブの前で力尽きては眠った。
「死んでいるの?そしたらどうしよう?」などと口を揃えて誰かが云った。
行き帰りの道中、後部座席で目を閉じながら、どうせ死ぬなら痛みのないまま死なせてくれと考えていた。
ところがどっこい、オレはまだ生きている。
四日後には神戸行きの飛行機に乗る。
どうせまた同じコトを思考するだろう。
そしてオレは今、レオンラッセルを聴いている。
死ぬ時まで生きたいと願っている。