March 11, 2018

オーケーをくれ '18


9x9


年が明けて早々、相棒のジェニーに云った、

「ちょっとスナック感覚で録音でもしてみるか?」 、

それこそが全ての始まりだった。

神経質が服着て歩く男このワタシ、スナック感覚で終われる様な作業じゃないって事は始めから分かっていた筈だ。

録音、制作、仕入れ、デザイン、発注、受注、販売、レジ打ち、全てを一人でこなすには到底無理がある。

今日に辿り着くまでに至り、レコーディングエンジニアの職人、ライヴPAの職人が口を揃えて云っていた、

「餅は餅屋」に頼め。

レコーディングエンジニアはライヴPAをやらないし、ライヴPAはレコーディングエンジニアをやらない。

そしてオレの最たる役割は何かって事は存分に分かっている。曲を書いて唄う事「だけ」でいい筈だ。

あれからジャスト2ヶ月、気付けば今日は3.11。いまだ1日に何時間費やしたとて光が見えず、勉強しても、いくら勉強しようが、オレってひょっとして「今世紀一のノータリン」なのかもなどと不貞腐れては嘆く始末。

自らに課した締切はとっくに過ぎている。そして終わりはいまだ見えない。今直ぐ餅屋を呼びたいが、まずは自らが全ての労力を知っておくべきだとも思っている。

天下の山下達郎大先生が仰っていた、

「オーケーなんか出した事がない。1分1秒まであがく人間なので。もう締切ですと云われて諦めるだけです」。

スナック感覚で録って、「気付けば世に出てました」ってのが理想だ。

書き出したらキリがないので最後の曲にして最新曲、「詰め込んでよ」の詩を残しておきます。

死ぬには早過ぎる、3.16に会おう。



ジュークボックスの中に詰め込んでよ

コイン集めて奴を蘇らせる
 

君も分かってくれたならいいな

光集めたら夜も怖くない
 

コーヒーショップのマッチで灯した

部屋に揺れる光の向こう側で奴が回ってる
 

遠く遠く離れても時々思い出す

遠く遠く離れてても距離は感じない
 

ジュークボックスに詰め込んでおけよ

心の奥底に忍ばせておけよ
 

埃払い磨いておくよ、共に唄える様に

君にも分かるかな

 



drecom_eroom5session at 10:14│Comments(0)│ │散文 

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