March 12, 2018

答えをくれ '18


The Style


かれこれ同じ曲を、もう2000回以上は聴いている様な胸中だ。

昨日オーケーだったモノが今日にはボツになり、もはや何がクールで何が素っ頓狂なのかさえ定かでない始末。

壊しては作り、作っては壊して、いまだ完成とは声高に呼べない有り様。

こんな事を繰り返していたら、永遠に完成の日はやって来ないだろう。そしてオマケにオレはこう思っている、

「もう一回、唄を録り直したいな」。誰にも気付かない部分でオレだけが拘っている。

エンジニアの職人ですら云っていた、

「そんなモン、答えなんかないで」。

天下の大瀧詠一大先生が「20th エディション」だとか「30th エディション」だとかと銘打って、同じアルバムをリマスタリングしていた理由が今こそ分かる。

だいたいが、蓄えた髭を0.5mm短くしたとて、ほとんどの他人が気付かないのと同じだ。ほとんどが「ここが変わった」と云われて初めて気が付くってな話だ。

今日は盤面印刷を並行した。これはジェニーに任せた。その傍らでオレは怒りに震えていた、答えがないって事に。

ジェニーからはとっくにオーケーが出ている。「これでいいじゃん」とヤツは云うが、「もっと行ける」と一丁前にヌカしているオレがいる。

気分を変えようと、伸びてまとわりつく邪魔なモミアゲを根こそぎ切り落とした。

やりだしたら収集がつかず、バリカンを取り出し、まとわりつくファッキンな部分を刈り込んだ。

長いのもいいし、短いのもいい。ローが強いのもいいし、ハイが効いているのもいい。

すなわち、好きにやるってのが答えになるんだろう。

書き出したらキリがないので、最後にジェニーさんが書いた「憂鬱のど真ん中」って曲の唄い出し部分を残しておきます、

「見失う行く先、アンタは迷子」

いい事云うぜ、ジェニーボーイ。

 


drecom_eroom5session at 10:00│Comments(0)│ │散文 

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