June 20, 2018

タップシューズの鳴く音(仮) / 2018



マリファナ女が宙を舞う
赤と黄色と白と黒
全てはまやかしだったのさ
オンボロ列車は走り去る

何処まで行くのかなんて知らない
「作り笑いなら止めておけ」
街角のサックス吹きの音が
風に揺れながら囁きかける

「ロッキンチェアーに座り込み、
お前の未来を想像しろよ」
サックスの音が近付き答えを教えてくれた
月さえ泣いている様に見えた

マリファナ女の口癖
「カテゴライズは身体に毒」
全ては幻だったのさ
ピカピカ列車がやって来た

あの月の方まで連れてってくれ
カテゴライズされた社会派の夜に
タップシューズの鳴く音が
地面の底から響いてくる

オイルライターの青い炎が
燃え上がる様を想像しろよ
タップシューズの鳴く音に怒りが付け加えられた
やはり、月も濡れていた

今夜は月を抱いて眠らせておくれ
だって、この思いは
友達に抱く気持ちと同じだから
罰はあたらないだろう


 


drecom_eroom5session at 04:24│Comments(0)│ │ 

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