散文

October 05, 2018

【ライトアップ・ザ・ポリシーズ】ライナーノーツ B面


裏ジャケット 完成版


7, 喜怒哀楽な男 -a delightful man-


この曲は25歳くらいの頃からあった。ライヴでは全く演ってなかったが、歌詞はずっと頭に残っていた。今唄うのはどうかとも思ったが、歌詞を読みながらオレは何も変わってないんだって事になり入れる事にした。六弦を一音下げてギターでベース音をオーバーダヴィングした。



8, マリファナ女が宙を舞う -Marijuana girl flying in the air-


今年の5月か6月辺りに突然出来た。出来たというか、気付けばあった。歌詞は蛇口を捻れば出てくる水かの如く一気に書き上げた。この歌詞の全てを説明するのは自らでも困難だが、コーラス参加のカンダケイコが云った言葉が印象的だった、「この主人公は死んだの?」。解釈は千差万別でいい。「作り笑いなら止めておけ」「カテゴライズは身体に毒」、これはオレの口癖。


9, その闇 -that darkness-


この曲は当初、録音する予定じゃなかった。他にあった「ないものねだりのオンパレード」という出来かけの曲を色々試しながら、どうにも気に入らず苛立っていた時、持ち込んでいたレコーダーからこの曲が聴こえてきた。歌詞は随分前からあったが、ちょっと手直ししてギターを至って静かに弾いた。「大きな声で呼びな。大きな声で叫ぶ名」。



10, 今日はパレード -today is a parade-


息抜きに海へ行き、洞窟までの長い距離を泳いだら波にさらわれそうになって溺れかけた。ヘロフラになりながら帰った後、小林琢也のギターを録った。音を聴いたら直ぐに元気は戻った。
この曲は小林琢也のアヴァンギャルドギターがあってこそだ。邪魔者は要らないパレード。


11, 手紙 -the letter-


9分16秒、今まで作った中でどうやら一番長い曲になった。でも実は歌詞はもっと長いヴァージョンがある。13分くらいになるかな。この曲を収録した盤を一刻も早く作りたかった。当初のアルバムタイトル候補はそのまま「手紙」だった。完成して嬉しい。ハープを録音するのには時間がかかると思ったが、なんと仮歌を唄いながら同時に試しに吹いた一回限りのヴァージョンをそのまま採用した。


御国をあげての戦争をまた始めるつもりですか?
目の前の争いだけで手一杯なのに
何処に行けどもいい奴が居て
悪いヤツが居るってそれだけの話なのに


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------


オールオーケー。あとは各々の解釈で楽しんでもらえます様に。





drecom_eroom5session at 01:30|PermalinkComments(0)

October 03, 2018

【ライトアップ・ザ・ポリシーズ】ライナーノーツ A面


LUTP 曲リスト 完成版
  
遂に10月を迎えた。9月29日、製作開始から僅か2ヶ月足らずで完璧にキャラメル包装されたパッケージ作品が猿小屋へと到着。

カッターで段ボール箱を開ける時、あの瞬間こそがロマンの塊だ。ありとあらゆる麻薬をまとめて打ち込んだ様な胸中にもなる。これはさぞかし品のない例え話だが、とにかく高揚感で空も飛べそうってな気分だ。脳内麻薬だけでトリップは充分に可能だ。

音に始まりジャケット撮影、ブックレット、映像、ホームページ刷新、フライヤー作成、資料作り、エトセトラ、弾をしこたま詰め込み、そして一発ずつを確実に発射する。

その作業全てに携わってくれた小林琢也を筆頭に、ワイルドタフネスな猿小屋仲間達がいたからこそ出来た芸当です。

盤が届いて、初めて客観的に音を聴けた気がする。オレが今、どうかホザかせていただきたい言葉はたったの一つ、

「コイツ、なかなかええがな」って事です。

少なくとも8月から9月にかけて、「ポリシー」って単語を世界一口にし、宇宙一紙に書いたであろうポッピン野郎このワタシ、今は
もうすぐ始まる旅の事を思考しています。そして2019年の事を目論んでいます。

すなわち、作業ってのは永遠に終わらない仕組みなんだな。

さて、旅に出る前に簡単なライナーノーツ、というか、録音した際のドキュメントを残しておきます。書き出すとキリがないのでなるべく簡潔に。

おまけに歌詞カードには載っていない、どっかの資料で提出してくれと頼まれた曲の英語タイトルも残しておきます。レッツへビーリッスン!


-------------------------------------------------------------------------------------------------------------


1, 恋とスモーキンシガレット -love&smokin cigarette-


竹野に辿り着いて最初に録音した曲。どんな手法で録っていくか、小林琢也もオレも最初は探り探りだったが、この曲を録る過程で直ぐに理解し合えた。試しに録って、聴いて、録って、聴いていく。このアルバムのテーマは当初、オーバーダヴィングはなるべく避けるって事だったが、いきなり「絶対にここにはギターソロが要る」と思いついた。先が思いやられもしたが、断固実行した。ライヴとは違う広がり方と唄い方。歌詞はいつか、ジェニーの運転する車の助手席で吹かしていた煙草の灰がお気に入りのブーツに落ちていく瞬間を見た時に、頭の中でほとんどを書いた。


2, 珈琲の匂いのする方へ - to the smell of coffee-


曲自体は前からあったが、言葉が巧く乗らず、唄い方も分からずにいた。しかしどうしてもこのアルバムに入れたかった。未完成の状態で試しに録り、「コレはダサいな。考える時間をくれ」とか云いながら徐々に完成へと向かった。この曲には女コーラスが断固必要だと思っていた。カンダケイコに曲を送ったら、「悪い感じなジャズシンガーっぽく?それからウィスパー姉ちゃんな感じでいく?」などと気の利いた返事があった。そして録音し終え、ヘッドフォンを外した瞬間には興奮して云った、「おい、ジョーンバエズやないか!」。イメージ通りだ。最高だ。


3, ロールオンザストリート -roll on the street-


曲自体は前からあったが、言葉が巧く乗らずにいた。しかしどうしてもこのアルバムに入れたかった。「とにかく今日は時間をくれ」と、丸一日かけて練り直したら一気にハマる言葉が降ってきた。それから何度も録り直し、遂に完成を迎えた時には完全なるトリップ状態だった。小林琢也に聞いた、「なぁ、コレ最高じゃない?なぁ、どうなん?いや、最高やろ」だとか何だとか。その日の夜、「今日はこの曲の完成を記念して焼き肉を食べよう!」と小林琢也が云った。いただいてからぐっすりと眠った。旅の詩。


4, メンフィスのバラッド -Ballad of Memphis- 


2012年、初めてメンフィスに飛んだ。その時、目の当たりにした光景はまさにジムジャームッシュ監督の「ミステリートレイン」の世界そのものだった。当時、何度かライヴでは唄っていたがその時とは曲の構成も歌詞も異なる。記憶はずっと頭の中にある。どうか絵を浮かべながら聴いてほしい。旅の詩。


5, 街の灯 -city lights-


2017年9月、オレはアメリカを再訪する事に全てを賭けていた。サンフランシスコに「city lights books」という輝かしい歴史を持つ本屋がある。「その本屋の前で大好きな誰かと待ち合わせをしたなら」という空想の元、一気に詩を書き上げた。シティライツの間近にある「North Beach Hotel」の、とても綺麗とは云えない一室で。
曲は東京に戻ってからつけた。


6, 自由な犬 -free dog-


竹野で最後に録音した曲。当初の目標は10曲だった。しかし10曲を録り終えた後、もう一曲どうしても必要だと思った。合宿最終日、
丸一日かけて一から作った。どうしても竹野って町での風景をパッケージしたかった。その場所には小林琢也の愛犬、めーめちゃんがいた。これまで何度も会った事のある奴だ。どうやって竹野への思いにケジメをつけるべきか、悩みあぐねているオレを横目にコイツは呑気に横で眠り惚けていた。この生意気な愛すべきアウトローをテーマにしてやろうと思った。ラストの言葉はコイツのセリフだ、「使い古しの言葉は捨てろ」。一丁前な犬が気取って吠えやがったセリフだ。


レコードで捉えるとここでA面終わり。裏返したらまた明日。 

 


drecom_eroom5session at 09:51|PermalinkComments(0)

August 03, 2018

永遠 '18


体内時計は永遠に故障中のままに迎える8月、夏はシタリ顔にて継続中。スマートとは程遠い電話機が律儀に警告をくれやがる、「原則、運動は禁止」。 

永遠に行方不明かに思われた恋人が心の扉をノックした7月の末、オレだってシタリ顔にて猿小屋に閉じ篭りいまだレコーディングの準備を進めている。「進めている」といえば聞こえはいいが、机の前にへばりついているだけでは大して何も出てこない。

いや、捉え方を変えれば想像力が豊かで困っているともいえる。一曲のメロディの中に何編もの詩が浮かぶ。とっ散らかってまとめ方が分からない。すなわち、こういう作業は締切がないと永遠に続くって仕組みだ。

バンプオブチキンが唄う、「可能性という名の道が幾つも伸びてるせいで散々迷いながら何処へでも行けるんだ」。恥ずかしながら迷っている時はその一行がいつだって顔を出す。

頼むから「生産性がない」だなんて云わないでほしい。哀しくなる。オレは国の為に生きているワケじゃない。

何が正義で何が過ちなのかさえ定かでないまま、太陽はそんな事など知らん顔でいつだって本気だ。その純粋さがかっこいい。

「ずっとそのままでいてね」というヤツも居れば「いつまで宝探しを続けるの?」なんて愚問を投げかけてきやがるヤツも居る。

答えなら一つでいい、「永遠に」だ。

本日、一足先にトランクを神戸に向けて送った。忘れ物がない様に何度も中は確認した。郵便局では62円切手も数枚手に入れた。無論、
愛すべき誰かにいつでも思いついた時に絵葉書を送れる様に。

さて、郵便局から舞い戻り早速、トランクに詰め忘れてしまっているブツに気が付いた。巷で最もホットな二人組「海水パンツ&ゴーグルズ」のゴールデンコンビだ。

オールオーケー、捉え方を変えれば、詰め忘れたモノがマイクじゃないって点がイカす。この世は捉え方次第で元気にもなれば病気にもなる。そして、オレは別に泳ぐ為に行くワケじゃない。

兵庫県は竹野というまだ見ぬ海沿いの町で録音作業は行われる。想像するのは完全に細野晴臣キャプテンの「HOSONO HOUSE」とザ・バンドの「BIG PINK」だ。

エンジニアは小林琢也、敵には回したくないその男が云った、

「問題は、裏の土手を一時間に二回ほどディーゼル列車が通るって事だ」

詰まる話、シチュエーションは完璧って事だ。

オレは答えた、「問題はゼロ、そのディーゼル音こそむしろ録ろう」。

コトが巧みに運べば10月からは30本越えのロングトリップに繰り出す予定です。すなわち、準備ってのは永遠だ。

煩わしい事柄は根こそぎ排除して録音作業と「泳ぎ」に熱中したい。

トランクに詰め忘れてしまった以上、ゴールデンコンビは手荷物で持参だ。


 


drecom_eroom5session at 05:42|PermalinkComments(0)

July 30, 2018

DON'T THINK TWICE,IT'S ALLRIGHT '18


 猿小屋


昔々、今に比べてまったく酒に弱かった頃、新宿のライヴハウスのトイレに閉じ篭ってしまった事がある。なかなか戻って来ないオレの事を、当時よく一緒にいたジャーニーガールが律儀に男子トイレまで迎えにきてくれた、

「ねぇ、大丈夫なの?」。

オレは何喰わぬ顔立ちで個室を飛び出て早々彼女に云った、

「結婚してくれ。トイレでプロポーズってのは前例がないやろ?前例がない男ってのをずっと目指しとるワケやけど君はその点、一体どう思う?」。

紆余曲折あり、その話はトイレの水同様に流れた。それでいい。オレの思うクールは、誰かにとってはクズだ。しかし、その時に吐いた言葉だけは今もオレの脳内に残っている。

昔、上の写真を撮ってくれた今村"バンディーニ"竜也が吐いた数々の言葉は今も堂々とオレの脳内にインプットされていやがる、

「高哲典で居続けるってのも大変なんやな」、「君のライヴは見事に輩ばかりやな」「そんなガリヒョロじゃ、イチャモンつけるだけつけて直ぐにヤラれちゃうよ?」

すなわち、何気ない一言でさえ、言葉ってヤツにだけは終始敏感でいたい。呑んで記憶を失うだなんてモグリの最高峰だ。そんな勿体無い男にだけは強固なりたくもない。

何故、こんな事を突拍子もなく書き綴っているのかって事に特別な理由などない。あるとするなら、フジロックでのボブディランを観逃してしまったって事くらいだろう。「くよくよするなよ」(don't think twice)。

8月5日から始まるレコーディング合宿に向けてたっぷりと時間は取ってある。あくまで自然と言葉が降り注いでくる瞬間を今は待っている。贅沢な時間だ。

昨夜、どうにも火が点かず、敬愛して止まないタランティーノ大監督の「ジャンゴ」を久方振りに観返した。痛快さと言葉遊びに脱帽して興奮冷めやらず、「イングロリアス・バスターズ」さえ立て続けに観返してしまった。

上映時間5時間オーバー、学び直して教養を得た反面、オレはオレの事をやるしかないと思い直したAM07:57の出来事。

8月5日までに決めておきたい事柄が塵に如くある。2018を完璧に締め括り、2019の初詣でに胸を張って向かえる様に。




drecom_eroom5session at 03:05|PermalinkComments(0)

July 24, 2018

あつさのせい '18


 unnamed


太陽が本気だ。もはやヒール。かっこいい。オレはオレが思っているその291倍、夏が好きらしい。アイス珈琲をどうぞオレにぶちまけてくれないか。笑って「one more cup of coffee!」なんて答える様に努めるから。

頭の中がパンク状態なので、ここらで脳内整理も兼ねてランダムに吐き出しておこうと思う。

九州に向かう直前、四日市で会った事のあるミラーガールから突然絵葉書が届いた。それはカナダの国旗が書いてある絵葉書で、一言で云うと「私、今カナダなの!」ってな知らせだった。

最高だ。年間通して「フェイスブックとかってやってますか?」なんてよく問われるが、そんな事よりも「住所教えてくれない?」と聞かれる方が性に合う。「コイツ、ひょっとして絵葉書でも送ってくれるつもりですか?」なんて胸躍るから。

九州。御多分に漏れず毎日快晴。北九州のアレンギンズバーグ、下原元気と11年振りの再会。イカれ具合は健在どころか増すばかりで嬉しくなる。11年間の空白はジャスト2秒で埋まった。

ヤツが云った、「旅に連れ出してくれてありがとう」。オレが答えた、「一緒に旅してくれてありがとう」。最高だ。好きなモノが好きで嫌いなモノが嫌いだ。

熊本で髪の毛を切った。旅先で髪の毛を切るのが好きだ。街をほっつき歩き、美容室の類いを探し彷徨う。「検索」など絶対にしない。

「襟足と耳の後ろを9mmバリカンで。モミアゲは残して」。伝えた筈の直後、おーベイヴ!バリカンはモミアゲ部分から豪快に入れられた。その瞬間の鏡に映っているオレの顔はきっと素っ頓狂の最先端だっただろう。最高だ。笑えるなら何でもいい。

さて、近頃はまたポマードが手放せない。風に漂う「TWOFACE POMADE」の香りが真夏をより強く感じさせてくれる。気品ある香りだ。そいつを付けたままよく眠ってしまう。目指すのは永遠のベッタリボーイだ。

九州直後、西日本豪雨のチャリティイベントに出演した。大分辺りに居る時に突然連絡が来て、断固二つ返事で快諾した。

チャリティなんて柄でもないが、いざやってみると嬉しくて火が点いた。普段と違う感じにしようと出番前から呑みまくり、気付けば今村竜也のステージに乱入しては苦手な筈のコーラスさえキメていた。

ところで、オレ自身のステージはお世辞にも褒められたモノじゃなかった。あんなステージをだらだらと続けるくらいならオレは潔くとっとと引退の道を選ぶだろう。

しかしあの日のテーマはハッピーだった。文字通りハッピーな夜だった。抱き締めてほしかったし、抱き締めたかったってな夜だ。

フジロックにボブディランがやって来る。昨夜から考えている事は日帰り弾丸で観に行こうぜって事だ。こんな時、スナック感覚で賛同してくれるヤツが居ればいい。

昨夜は勢い余ってグリーンステージとホワイトステージの距離がどれくらい離れているのかって事、そしてバスの時間まで「検索」してしまった。オレもまだまだだ。

明日は生まれてこの方初めて、ブルーノート東京へ行く。高級な珈琲でも注文してマークリーボーの音楽に身を委ねるって魂胆だ。郷に入れば郷に従え、ポマードとアロハシャツで行けばいい。

さて、8月5日から暫くの間、レコーディング合宿と称して兵庫県の山奥に籠る。籠る前に甲子園には御挨拶に出向く予定だ。

本気の太陽に挑む為に、トランクには海水パンツとゴーグルも詰めとこう。
オレはオレが思っているその291倍、夏が好きらしい。




drecom_eroom5session at 15:40|PermalinkComments(0)

June 30, 2018

2018.6.30の文章


寝ぼけ眼を引き摺ってエッシャー展を拝みに上野へと出向いた。落ち着きを取り戻す為、拝む前にアイス珈琲を飲んだ。無論、足だけで探し当てたモダン喫茶で。

昔、「ねぇ、アンタって珈琲で動いているの?」などと、さほど仲良くもなかった女が云った。いつだって900ml珈琲ボトルを持ち歩いていたからだ。

その言葉は今も受け取った言葉の中で上位に鎮座している。君の名は忘れても言葉はいつまでも頭の中にこびり付いているってな仕組みだ。

あと一ヶ月は続くだろうと踏んでいた梅雨が、なんともあっけらかんと姿を消した。クール且つスタイリッシュ極まる去り様に、逆に「梅雨」ってヤツが好きになってしまいそうだ。

さて、猿小屋には窓がない。デザインだけを重視して取り入れた照明は燦々たる光を放ちやがる白熱灯だ。熱い。暑いが7月を待たずして夏を気取れるとは断固気分がいい。回すレコードならカリプソがベストだろう。

一昨日、ブーツを磨きながらサッカー中継を見てみようと思った。批判を浴びていたゴールキーパーが根性のセーブを決めた瞬間には自ずと声が出た、「ファー!!」。

その瞬間を見たいが為だった。嬉しかった、その眉間に皺を寄せた顔が語る物語が。しかし、その後の展開には閉口した。戦略、次の為に、色々分かるが、その姿勢はこちとら風情には生理的に受け付けられないモノだった。そして最終的には嫌悪感さえ抱く結果となってしまった。

オレみたいなモンは白熱灯に照らされてカリプソでも回しながら、黙ってブーツを磨いておくべきだったのだ。

先程、懲りもせずテレビを点けてみたらロボットみたいなアナウンサーが吠えていた、「日本人全員で応援しましょう!」。

さて、「10-0で負けます様に」と何故か思ってしまうオレは少しどころか相当捻くれているのかも知れない。

明日から下半期に足をつける。予定はいつだって山積みだ。はっきりしたぜ、ロマンは甲子園と旅の中だけにある。「負けても次へ」だなんて、最も毛嫌いする「精神のオカマ」の思考だ。

とにかく夏の甲子園へと駆け込みたい。売り子も含めて、今に全てを賭けているあの純粋さこそが見たいし、オレだってそうであるべきだろう。

茶番劇はもう飽き飽きだ。オレは12月の終わりに、ポリシーに反するコトなく心底笑えているって事実だけを願って下半期へと突入したい所存。

今、ラムネを飲んでいる。梅雨が去り、季節は夏。



An important reminder fromBeechtown High School (2)
2018 九州フライヤー



 

drecom_eroom5session at 09:58|PermalinkComments(0)

June 13, 2018

the 与太話 '18


IMG_0425
 

思った以上にロックの日の余韻が強い今日この頃。唄いながら、5年間の事と今に至るまでの経緯を多々思い出していた。今を生きるってのはそういう事だろう。

この日のテーマの一つはCCOを困らせてやるって事だった。「忙し過ぎるで」って事で。

以前、CCOで【レッツゲットロマン】って企画を定期的にやっていた。6年前の夏、一度だけ入場規制がかかった事があった。

その時に首謀者が云った言葉が今も耳元にこびり付いている、「お前、呼び過ぎだ」。

一丁前にソールドアウトを謳うのは好きじゃない。何たってフタを開けてみるまで何も分からない。紙のチケットが事前に用意されているワケでもない。

2018ロックの日はその6年前を超えてやる心意気で挑んだ。好きな言葉はいつだって「新記録」であるべきだ。

結果は、そこまでは届かなかった。ライヴとは常に水物だ。それでも席はほとんど埋まっていた。高望みを捨てれば、ストレスはゼロの空間だった。

数字だけ数えれば、武道館アーティストからしたら論外な数字かも知れない。バット、人はいつだってやれるべき事をやるべきだろう。

極端な話、たとえば仮に武道館を埋めたとて、オレは次の日にはどうせこうゴチるだろう、「東京ドームは無理なの?」。東京ドームが埋まれば「ウッドストックみたいなのはどうなの?」。ロマンに際限などない。

そして何より重要なのは「質」で、自分が自分であり続けるって事だ。余韻が強く残る一夜をありがとう。

やり残した事がまだあるもんやさかい、簡単には死にたくない。そして話の通じない気狂いに殺されるのだけは真っ平御免だ。

さて、7.10までライヴがない。この一ヶ月間でやるべき事は、欲という欲を根こそぎ制作意欲のみに集中させ、今ある曲と詩の断片をまとめ、8月から神戸の山奥で行われるレコーディングに備えるって事だ。

エンジニアを務めていただく神戸の小林琢也が云った、「猿小屋別荘って名付ければええやん!」、

ヤツも申年、人間とは
やれるべき事をやるべきだろう。

 

drecom_eroom5session at 08:55|PermalinkComments(0)

June 07, 2018

猿小屋ロマン '18


2018.6.9 フライヤー版

 
遂に2018のロックの日が近付いてきた。去年末から決まっていたこのダブルアニバーサリー。

東京ワンマンショーは去年12月のバースディタイム以来。今回はゲストもオープニングも無し。

御多分に漏れず、既に武者震いの類いに苛まれている悩ましきポッピン野郎このワタシ、

今月はなんとコレ一本との闘いだ。断固一ヶ月分、吠え踊り散らかしたい所存なんです。

ファーストアルバム発売日の2013.1.14、「猿小屋レコーズ」などと本格的に屋号を掲げた。最初は半分のハッタリと本気の心意気だけだった。お金の計算ばかりしていたし、それは今も何ら変わりない。

因みに「猿小屋」なる称号は、掲げるずっと前から自らの部屋の事を勝手にそう呼んでいた事に由来します。

随分反対もされたが、そこに関しては気取って横文字にしたり、凝った名称を付ける気は微塵もなかった。「猿小屋」こそがクールだと思っていた。

それは今も何ら変わりません。そしてこの5年間だけでも様々な仕組みとカラクリを学んできた。

街でオレの事を「あぁ、アイツか。猿小屋のな!」ってな会話が成り立ったりする。ソレって最高に痛快だろう。それでもって、更に痛快に出来る方法を常に思案しています。

2009.1.14、初めてCCOのステージで唄った。ゲストもオープニングも無しのワンマンショーだった。その時にいただいたギャランティでギター型のネックレスを手に入れた。

そのネックレスは無論、今もオレの首元にぶら下がっている。

1.14という共通した日付、CCOと猿小屋の関係性についても当日、語り明かしたいと思っています。

ハッピー極まる事に予約数は既に定員数を突破しています。バット、キャンセルってのは常に悩ましき賜物であるが故、受付は当日まで続行します。

椅子は35席、それ以降は立見になります。19時からは愛しのロッキンガール、Tattaがロックの日にまつわる小粋なレコードを次から次へと回しているので、早めの来場をお待ちしています。

何処かの街で会った人達が、突然何の前触れもなく現れてほしい。その瞬間こそロマンでしょう。オレはどうやら多くを望み過ぎているけれど、ロマンには常に従順でいたい。

とにかく何でも自分でやってみるって事だ。やってみて初めて気付く事が塵の如くある。

火は常に点いている。しかし、燃やし過ぎると知恵熱が出やがるって仕組みだ。

オールオーケー、抜群の火加減で楽しもうぜ、ジャングルライフ。

敬具。




drecom_eroom5session at 09:11|PermalinkComments(0)

April 13, 2018

2018 ロックの日


Anniversary!


下北沢にCCOという店がある。今や、もう随分と付き合いも長い。この店での様々な出会いがなかったら、今のオレはまるで別の場所に居たかも知れない。

初めてこの店に出演したのは2009年1月14日。オレにとっても多分、初めてのワンマンショーだったと思う。

その時に貰ったギャランティを何か特別なモノに交換したくて、ギター型のネックレスを買った。そのアクセサリーは今も無論、オレの首にぶら下がっている。

その後、何度かライヴを重ね、親交を深めていたある日、当時の首謀者から「今から来い」と突然電話がかかって来た。

バンドでのレコーディングの話だった。そこには首謀者と当時の店長とオーナーも居た。あのソファでの会話は今も鮮明に憶えている。候補に挙がっているバックミュージシャンは百戦錬磨の凄腕ばかりだったし、状況を把握するまでにはかなりの時間を要した。

オレは素っ頓狂な質問を繰り返していた、「そういう話は他の出演者にもするんですか?」だとか「何故オレが?」だとかヌカしていた。

返事は「お前は馬鹿か?」だった。嬉しかった。

2013年1月14日、そのバンドレコーディングでの曲、他にも録り貯めた曲を収録した「ダンス・ウィズ・ザ・ドキュメンタリー」を出した。

それを機に、以前から名乗っていた「猿小屋レコーズ」って名を一気に全面に押し出す事にした。

「ダサい」「止めとけ」「馬鹿らしい」、色々な意見があったが、ありきたりの気取った名前は嫌だった。そして今、猿小屋といえばせーのでオレの名前が挙がるってな仕組みだ。ラッキーだ。

初めてCCOに出演した日から丸4年が経っていた。因みに「1月14日」ってのはお父さんの命日だ。拘りはいつだって頭の中にある。

さて、2018年のロックの日は、実は去年の末から既におさえてあった。

CCOは6月で11周年、オマケに猿小屋は5周年。ダブルアニバーサリーとしておさえるべき日付は6月9日でキマりだ。

当初、あれこれと色んな企画が頭に浮かんでは消えたが、結局は完全なるワンマンショーで演らせていただく事に落ち着いた。

CCOのステージに上がるのは何と丸2年振りです。首謀者も当時の店長も今は独立してそれぞれの店を構えています。しかし、オレにとってはまず「CCOがあってこそ」です。

チケット料金は出来るだけ控えめに設定しました。その分、沢山呑める様に。

ロックの日、沢山遊びに来て下さい。

DJはTatta、猿小屋からも沢山レコードを持って行きます。パーティしようぜ。

敬具。

https://akinoritaka-new-hip-moderns.jimdo.com/


 


drecom_eroom5session at 04:59|PermalinkComments(0)

April 06, 2018

風来坊ソング '18


19の頃、「馬鹿は相手にしないのさ」というタイトルの曲を唄っていた。

「腐り切った馬鹿共が俺の前をウロウロとしてんだ。面倒だ。馬鹿は相手にしないのさ」というサビだった。ソレを未だに時折、口ずさむ。

四日市、名古屋を経ての関西デイズ、計12日間の旅を終えた。ハイライトが多過ぎてまとめる術などない。

「話題には事欠かない男」、ソレが生きるテーマだ。その12日間の出来事だけでも一冊の分厚い本が出来るだろう。

その中で新たに出会えた人間達、旧知の仲間の中に馬鹿は一人もいない。いや、俺も含め皆底無しの馬鹿なんだろうが、馬鹿の種類がてんで違う。

すなわち、その中に、「いただきます」もロクに云えん様な馬鹿は一人もいないって事だ。

静かに喋っている時も、バァーと捲し立てている時も常に言葉は溢れている。

会いたい人間が沢山いてくれるからこそ生きていられる。 

昨夜、敬愛する加川良大先生の命日で、下北沢で行われたトリビュートライヴに出向いた。

ラストのラスト、加川良生涯ラストライヴになってしまった日の、最後のアンコール曲の音源が会場で流された。勿論、本人もそれが人前で唄うラストになるとは思ってもいない、博多での音源だった。

周りからはすすり泣く音が聞こえてきた。オレだって泣こうと思えば存分に泣けたが、ソレより「なんでくたばりやがった!」ってな気持ちの方が強かった。

オレにもいつかはそんな日が来るだろう。ソレは間違いない。

2018、オレみたいな馬鹿でもやれる事は全てやろうと思う。常に八歩先の事を考えている。

次は怒濤の北海道15デイズ、ソレがたとえラストになったとしてもやるべき事はやる。

馬鹿で独自で粋で気狂いでクールな人間が好きだ。



 


drecom_eroom5session at 22:39|PermalinkComments(0)

March 16, 2018

ヘアースタイルブギ '18


IMG_0036-1


 遂にパッケージングまで完成した。最終作業中はプレス確認も兼ねて、永遠のリピートで回していた。ジェニーのチープヒップなラジカセから唾が飛んできている様なサウンドだった。

今、刷り上がった歌詞カードを読みながら最終×最終の確認をしていたら、誰にも気付かない様なミスを二ヵ所見つけた。細か過ぎる部分を含めればハニー、なんと五ヵ所もあった。眉間に皺を寄せてあれだけ確認したってのに。

きっと、完璧ってのは来世でも無理なんだろう。

でも心配はない。ホクロの位置が0.05mmほど下がったとて誰も気が付かないってなレヴェルのミスだ。

胸躍る疲労感だ。あとはトぶだけ。そして今は中途半端に刈り上げてしまった髪の毛にどうオトシマエをつけるかってのが課題だ。

予定通り、明日から発売します。

そして次は初の三重から名古屋、関西へ飛びます。

愛しの神戸では次へ向けたレコーディングも行う予定だ。

そう、髪の毛など八の次でいい筈だ。


'18.3.16(金)

【Laguna & ジェニーpresents <EVIL vol.8>】

東京 / 下北沢ラグーナ


Jenny & Akinori Taka

木杉建太朗

藤原健人

今泉まな

鈴木実貴子ズ(名古屋)


OPEN 18:10 START 18:40

ADV ¥2000(+1d) DOOR ¥2500(+1d) 




drecom_eroom5session at 04:39|PermalinkComments(0)

March 15, 2018

the style's セルフライナーノーツ,


unnamed-1


the style
Jenny & Akinori Taka

1. ヘアースタイルブギ(19)
2. 友達
3. 憂鬱のど真ん中
4. トップオブザワールド
5. 詰め込んでよ

Vo&Ag&Eg&Hp&Cho / 高哲典-Akinori Taka- 
Ag&Eg&Vo&Cho / ジェニー

Recorded at 猿小屋
Produce&Engineer / 高哲典-Akinori Taka-

Jacket Design / 
Ryota Miyasho & 
高哲典-Akinori Taka-
(
inspired by "the sting"


★レッドヴィニール盤仕様 

猿小屋レコーズ (SGRC-0004)
¥1000_(with tax)

 


初めてセルフライナーノーツってヤツを書いてみる。
俺は、偉人の古いレコードを回しながらライナーノーツを読むのが何よりも好きだ。雰囲気が伝わってくるから。
なので、これを読みながら「the style」を聴いてほしいという願いを込めて残しておきます。



1, ヘアースタイルブギ(19)


Vo&Ag / 俺
Ag&Cho / ジェニー


元々は19歳の時に書いた曲で、それで(19)と足した。歌詞は東京に挑む為だけに稼ぎまくっていた頃、周囲の浮ついた連中に皮肉を込めて、捻くれた胸中で書いた。それを今の俺が唄い、マイナーコードを得意とするジェニーがギターを弾くというスタイルで試してみた。ジェニーには「テーマは昭和歌謡且つ演歌、そしてコミックソング風で茶化す雰囲気にしたい」と伝えた。歌詞は恥ずかしい部分もあるがわざとそのまま唄った。手拍子を加えて皮肉感を煽り、ジェニーのコーラスでファッキン感を煽った。ほとんど録り終えた状態のモノをジェニーと聴き返し、「どう?これ、果たして意図したテーマは伝わるんか?」と聞いたら、「いや、マジメにかっこいい」と返ってきた。これは俺にとっての歌謡曲だ。結果、一曲目になった。一人ではやらないが、二人でやると楽しい。


2, 友達

Vo&Ag&Hp / 俺
Vo&Eg / ジェニー


ジェニーと知り合った頃、ヤツが適当に唄ったデモテープを猿小屋に持ってきた。その中にこの曲があった。「歌詞を書き直して共作にしよう」と提案した。直ぐに歌詞が出来た。シンプルな歌詞で、新しい友達(ジェニー)と、久しく会えてない友達の事を思って書いた。オーバーダビングはなるべくしたくないと思っていたが、陽気な感じに仕上げるべくギター四本、そしてハーモニカを吹きまくった。このアルバム中、一番トラックを使った曲になった。これも一人ではやらない。二人でこその曲だ。


3, 憂鬱のど真ん中

Vo&Ag / ジェニー
Eg&Cho / 俺


「これは二人の名義で発売するアルバムだから、ジェニーの曲も用意してくれ」と伝えて、ジェニーが持ってきた曲。俺は普段弾かないエレキギターで普段やらない事をやるべく、ジェニーのグレッチを歪ませてボトルネックで実験したり、カッティングを入れたり、色々と試してみた。それらを入れた仮バージョンを聴き返したら、全てが不要に思えてジェニーに聞いた、「おい、このギター要るか?」。ジェニーは「これもええで!」と云っていたが、俺はただの目立ちたがり屋のあん畜生にはなりたくなかったので、控えめなカッティングだけを録り直した。新鮮な体験だった。


4, トップオブザワールド

Vo&Ag / 俺
Eg / ジェニー


年明け一発目の二人でのライヴの際、この有名なカーペンターズの曲をカバーする事にした。無論、歌詞は日本語で書き直した。原曲とは視点を変えた男女の物語として。快楽に溺れた男の生き様として。この歌詞が出来た時、「ライヴが終わったらちょっと遊びで録音でもしてみるか?」とジェニーに伝えたのが全ての始まりだった。俺もリハビリをして感覚を取り戻したかったし、それにはうってつけの曲だと思った。ところがやり出したら遊びで終わるワケもなく、気が付いたらジェニーのギターを録るだけで6時間以上かかっていた。「あーもう一回」「いや、それは違う」「もっとこういう間で」とか繰り返していた。猿小屋で全てを録ると決め、その時にジャケットのイメージも脳内では仕上がっていた。「これは忙しなるで」と笑った。締切を3月に定め、突き進む事にした。


5, 詰め込んでよ


Vo&Ag / 俺
Ag / ジェニー


曲が山ほど録り貯めてあるレコーダーの中にこの断片があって、発掘した。詩はなく、適当に唄っていた。頭の中のジュークボックスについて。偉人は死んでも、残ったレコードに針を落とせば一緒に歌えるって事について。「君にも分かるかな?」って事をテーマにしたかった。しかし完成しないまま、歌詞カードの入稿期限が過ぎようとしていた。朝までには入稿と迫った真夜中、歌詞を悶々と考えていたら、突然サビのメロディが新たに降ってきた。そこで一気に広がり、急に加速して完成まで持ち込んだ。入稿画面の空いたスペースに歌詞を埋め、朝方にそのまま入稿した。あんなやり方は初めてだった。興奮した。そして、歌を録音したのが3月12日だ。


----------------------------------------------------------------------------------------------------


そして今は3月15日。丸2ヶ月が経過したらしい。当初、音の善し悪しなどはどうでもよく、ただダイナミック且つチープで粋なナチュラルサウンドを目指しました。

PC利用無しのアナログ手法、L-Rの振り分け具合からマイクの違いまで、この文章を読みながら聴いてもらえたらまた違う楽しみ方も出来るんじゃないかな。音楽の楽しみ方など千差万別。

俺はスピーカーの前で腕組みして、出来てくる曲を確認しながらジェニーに何度も問いました、「ところでジェニー、こんな聴き方で、こんな細部まで聴くリスナーっておるんか?」。


とりあえずの充実感はあります。しかし常に次の事しか考えられない性分なので、次の次の次くらいまでは既にイメージがあります。

楽しもうぜ、ジャングルライフ。年末にまた笑える様に。敬具。


 

drecom_eroom5session at 11:43|PermalinkComments(0)

March 12, 2018

答えをくれ '18


The Style


かれこれ同じ曲を、もう2000回以上は聴いている様な胸中だ。

昨日オーケーだったモノが今日にはボツになり、もはや何がクールで何が素っ頓狂なのかさえ定かでない始末。

壊しては作り、作っては壊して、いまだ完成とは声高に呼べない有り様。

こんな事を繰り返していたら、永遠に完成の日はやって来ないだろう。そしてオマケにオレはこう思っている、

「もう一回、唄を録り直したいな」。誰にも気付かない部分でオレだけが拘っている。

エンジニアの職人ですら云っていた、

「そんなモン、答えなんかないで」。

天下の大瀧詠一大先生が「20th エディション」だとか「30th エディション」だとかと銘打って、同じアルバムをリマスタリングしていた理由が今こそ分かる。

だいたいが、蓄えた髭を0.5mm短くしたとて、ほとんどの他人が気付かないのと同じだ。ほとんどが「ここが変わった」と云われて初めて気が付くってな話だ。

今日は盤面印刷を並行した。これはジェニーに任せた。その傍らでオレは怒りに震えていた、答えがないって事に。

ジェニーからはとっくにオーケーが出ている。「これでいいじゃん」とヤツは云うが、「もっと行ける」と一丁前にヌカしているオレがいる。

気分を変えようと、伸びてまとわりつく邪魔なモミアゲを根こそぎ切り落とした。

やりだしたら収集がつかず、バリカンを取り出し、まとわりつくファッキンな部分を刈り込んだ。

長いのもいいし、短いのもいい。ローが強いのもいいし、ハイが効いているのもいい。

すなわち、好きにやるってのが答えになるんだろう。

書き出したらキリがないので、最後にジェニーさんが書いた「憂鬱のど真ん中」って曲の唄い出し部分を残しておきます、

「見失う行く先、アンタは迷子」

いい事云うぜ、ジェニーボーイ。

 


drecom_eroom5session at 10:00|PermalinkComments(0)

March 11, 2018

オーケーをくれ '18


9x9


年が明けて早々、相棒のジェニーに云った、

「ちょっとスナック感覚で録音でもしてみるか?」 、

それこそが全ての始まりだった。

神経質が服着て歩く男このワタシ、スナック感覚で終われる様な作業じゃないって事は始めから分かっていた筈だ。

録音、制作、仕入れ、デザイン、発注、受注、販売、レジ打ち、全てを一人でこなすには到底無理がある。

今日に辿り着くまでに至り、レコーディングエンジニアの職人、ライヴPAの職人が口を揃えて云っていた、

「餅は餅屋」に頼め。

レコーディングエンジニアはライヴPAをやらないし、ライヴPAはレコーディングエンジニアをやらない。

そしてオレの最たる役割は何かって事は存分に分かっている。曲を書いて唄う事「だけ」でいい筈だ。

あれからジャスト2ヶ月、気付けば今日は3.11。いまだ1日に何時間費やしたとて光が見えず、勉強しても、いくら勉強しようが、オレってひょっとして「今世紀一のノータリン」なのかもなどと不貞腐れては嘆く始末。

自らに課した締切はとっくに過ぎている。そして終わりはいまだ見えない。今直ぐ餅屋を呼びたいが、まずは自らが全ての労力を知っておくべきだとも思っている。

天下の山下達郎大先生が仰っていた、

「オーケーなんか出した事がない。1分1秒まであがく人間なので。もう締切ですと云われて諦めるだけです」。

スナック感覚で録って、「気付けば世に出てました」ってのが理想だ。

書き出したらキリがないので最後の曲にして最新曲、「詰め込んでよ」の詩を残しておきます。

死ぬには早過ぎる、3.16に会おう。



ジュークボックスの中に詰め込んでよ

コイン集めて奴を蘇らせる
 

君も分かってくれたならいいな

光集めたら夜も怖くない
 

コーヒーショップのマッチで灯した

部屋に揺れる光の向こう側で奴が回ってる
 

遠く遠く離れても時々思い出す

遠く遠く離れてても距離は感じない
 

ジュークボックスに詰め込んでおけよ

心の奥底に忍ばせておけよ
 

埃払い磨いておくよ、共に唄える様に

君にも分かるかな

 



drecom_eroom5session at 10:14|PermalinkComments(0)

February 18, 2018

寸暇を惜しんで '18


IMG_9801


 何年か前、「何かしらの保険には入っておいた方がいい」という考えの元、あらゆる資料を読み漁っていた。

読んでも何の事やら、バロウズの小説以上に意味不明だったが、とにかく「死亡保証金」の額だけを凝視していた。

そんなある日、マイビッグマザーが云った、「アンタはなんで死んだ時の事ばかりを考えとるの?そういうのは普通、事故とか病気の事を考えて入るもんやで」。

この言葉には心底、目から鱗だった。オレは死んだ時の事ばかりを考えるクセがあるらしい。

「コレ、持って帰れば?」と、何枚もある中の一枚の写真が差し出された。京都にいた頃の3歳のオレらしかった。

ビッグマザー曰く、「なんでコレが今のこんなんになったんや?」だ。

少なからず築き上げてきた財産を後世に残したい、いつか産まれるんであろうオレの子どもに「ボクのファザーはとんだロクデナシだったが、こんなイカしたモノを残してくれた」なんて云わせてやりたい。

そんなワケで、一昨年くらいから血を残したいなどと一丁前に意識する様になった。やはり、死んだ時の事を考えるのがクセらしい。

そして無論、相手は行方不明だ。

まだ死なないでいてもらう為に、生き続けていただく為にと、気付けばジャスト2年振りに広島に帰った。 

安心した。死ぬ気配などまだ微塵もないって事と、その記憶力の正しさに。縁起でもない事を考えていた。

帰省中、本ばかり読んでいた。トムウェイツのヒップ極まる個性に彩られた与太話が羅列された本を。

ビッグマザーが云った、「スンカを惜しんで読書するんやな?誰に似たんや?」、

オレはスンカの意味が分からず問った、「何を惜しんでって?」。

「寸暇や。本読んどるのに知らんのか?」、

悔しかった。いつだって言葉には敏感でいたい。

東京に挑む為だけに稼いでいた19の頃、餓えて、草臥れて「バス停のベンチでもう死ぬねん」と云ったこの女に包丁を突き付けた事がある、

「オレはお前の為に働いとるワケじゃない。殺したろか」。

あの頃があって今がある。

「寸暇を惜しんで」今、書いている。もう誰も死なないでほしい。


 


drecom_eroom5session at 02:26|PermalinkComments(0)

February 10, 2018

記録 '18


年が明けた時、今年こそは毎日映画を観てやるなどと意気込んでいた。しかしそうは問屋が卸さないってのがこの世の仕組みだ。どうせ、あの世でもその世でもそうなんだろう。

寒いのはもういい。まるでワンパターンでセンスがない。タイトルなら「飽きてますよ、、、冬」だ。7inchシングルカットでいける。

こちとら、明確に夏が好きらしい。夏の真っ直中に「早よ冬にならんかな」だなんて矛盾の神様みたいな戯言は口にしない。

近頃は録音の事で脳内オーバーヒートだ。車の免許を取るだなんて来世でも無理だろう。

今はエロヴィデオを観ても「これはどんなマイクで録ったの?」などと聞きたくなる季節だ。

品がない話は嫌いだ。しかし事実だ。

「ワタシはエロヴィデオなんて観ません」などと涼し気なモテ顔でヌカす男は信用出来ない。

今年はずっとそんな胸中を抱えたまま過ぎ去るのかも知れない。神経はいつだって過敏だ。

何が正しいのか、ボクは善なのか悪なのか無なのか、それさえも定かではなくなっている。締切を決めて事に臨んではいる。締切がなければ永遠に作業は終わらないって仕組みだ。

テイクを重ね、これはいい、これもいい、いや、これは駄目だ、君はノータリンか、などと自問自答を繰り返す。しまいには「これ、歌詞から書き直そうか?」「こんな曲、ええか?」となり、またゼロから仕切り直しなんて事にならない為に締切とは必要だ。

持ち前の実験精神を駆使して二本組のチープ且つモダンなコンデンサーマイクを手に入れた。 

相棒のジェニーが三千円くれた、「カンパするぜ」。粋な男だ。


先日、年が明けて初めて外に呑みに出た。話す内容は無論、音楽の話だ。

結局のところ、音楽文化にまつわる話をしている時が何よりも胸躍る。結婚だなんて来世でも無理かもな。

何しろ映画は後回しだ。自らの仕事が先だ。

 


drecom_eroom5session at 07:26|PermalinkComments(0)

January 30, 2018

ドリップデイズ '18


オレは今、久方振りにロバートジョンソンのレコードへと針落としたところ。

ジャケットの下には「1936年、ホテルの一室で録音」などと英語で書かれている。

はて、2018年を生きているオレは何をやっているんだろうってな心持ちにもなってくる。

冬が本気だ。寒いのとドンクサイのだけは嫌いだ。

雪が降るという予報が出ていた日の明け方、一日だけぶっ倒れた。冬の勝利なのかと思われたが、冬以上にオレだって本気だ。

15時間後、ようやく立ち上がり、窓を開けて外を確認し一人ごちた、

「オーシット!」。

近頃は猿小屋に閉じ篭っている。様々な実験をし、勉強には余念がない。

昔、息抜きに料理をしたり洗い物をしたりする人達に憧れていた。

集中するだけ集中して、ソレがようやく一段落した時に台所に立つだなんて正気の沙汰ではないと思っていた。

しかし2018年、何とこのオレもその感覚を完全に身に付けつつある。

スナック感覚で台所に立ち、珈琲をドリップし、ピッツァトーストなどをこんがりと焼き上げる。

それから作業を再開し、また集中力が途切れたなら洗い物をする。それからニヒルなあん畜生、冬に勝つ為のホットな味方、柔らかな武器、数々のニクい称号を独り占めして止まない「湯豆腐様」を拵える。

そんなこんなで知らん間に1月が逃げて行く。今やっている事は近々、全て実を結ぶだろう。

布団に深く沈み込み、西村賢太の本を読みながら眠るのが今の楽しみだ。

 


drecom_eroom5session at 11:12|PermalinkComments(2)

January 17, 2018

ブラザー '18


猿小屋の目の前、やけに背の高い黒人が道行く日本人に向けて叫んでいる、

「excuse me!
excuse me!」。

それを無視して素通りするあん畜生達、それは何も「黒人だから」ってワケじゃない。ヘルプに答える自信がないからに他ならない。

困った時はお互い様だ。オレだって何度も異国の地で見知らぬ人間達に助けていただいた経験がある。

オールオーケー、その場に偶然お出まし果敢に近寄る英語力からきしゼロ野郎このワタシ、解決出来ない場合には最も得意とする「sorry! I don't know!」の一点張りで切り抜けるって魂胆で挑みにかかる。

「ブラザー!どしたん?」

ヤツはスマートとは呼べない機器を見せつけお構いなしの捲し立て英語でヌカす、

「すなわち、このバーに行きたいってワケなんだ」。

さて、そのスマートとは呼べない機器を断固スマートに取り上げ場所を確認する。

目的地のピンが立てられた場所、それは紛れもなく猿小屋のど真ん中だ。しかし、猿小屋が入ったビルにそんなバーはない。

「ブラザー、確かにこれは此処だ!しかし此処じゃないで!」とか何とか生粋の日本語でホザき再度画面を確認する。そんな時、ヤツは無論、純粋な「ホワッツ顔」だ。

間髪入れず告げる、

「おー!分かったぞ!これ、ピンの位置間違っとるで!な?この機器、スマートとは呼びたくないよな!ブラザー、この機器に相応しい名称一緒に考えようや。ところでオレ、今からライヴなんよ。来んか?ソウルミュージックって日本にもあるけぇ」とか何とか伝える英語力などからきし皆無野郎このワタシ、

ヤツを「アーイエー!」の一点張りでそのバーまでエスコートし辛うじて告げる、「this place!」。

そこまでずっと英語だったブラザーが去り際にオレに云ってくれるであろう言葉はやはり「thank you!」しか考えられないと踏み、返す言葉なら「no ploblem!」のみでスタイリッシュにキメようと思っていた。

目的のバーまで辿り着き、ブラザーは握手を求めてきた。その手を固く握り返した時、ヤツは生粋の日本語で云った、

「アリガト!アリガト!」。

不意打ち極まる日本語に「no ploblem!」って単語さえ吹き飛び叫んだ、

「アーイエー!」。

スタイリッシュってのは所詮、いつまで経っても板に付かないって仕組みなんだろう。

その直後、オレはステージで唄っていた。辿り着いたバーで小粋に呑んでいるであろうブラザーにも向けて。

「考え事をしてるからあんまり話し掛けないでくれ。だけど道を知りたいならいつでも俺に聞いてくれ」。

オレだって人として誰かの役に立ちたい。

無論、役に立てない場合は
「sorry! I don't know!」、

人として、旅は続く。


 


drecom_eroom5session at 11:23|PermalinkComments(0)

January 08, 2018

浪漫 '18


オレは今、ウェスモンゴメリーからフランスギャルへとレコードを取り換え、針落としたところ。

「猿小屋」を銘打って2018.01.14で5周年。2013.01.14、「ダンス・ウィズ・ザ・ドキュメンタリー」の発売日。

01.14、それはお父さんの命日。あれが何年前の事だったか、今は思い出せない。

お母ちゃんからは年賀状が届く、「健康で平穏な生活が出来ます様に」。

今、存在する暮らしが一体いつまで続くんだろうかと、毎日毎日思っている。

フランスギャルが亡くなったらしい。バット、オレの中では永遠の10代。今後も生き続けていただけるに違いない。

久方振りに来月、ドサクサ紛れに福山へ帰る事にした。手ぶらで、本とメモ帳だけ携えて。

近頃は飛行機が安い。バスよりも安い。時代は変わり続けているらしい。

面白いのが下北沢から成田空港までが電車&バスで一時間四十分、成田から広島空港までがフライト一時間四十分、広島空港から我が福山スゥイートホームまでがバス&バスで一時間四十分って事だ。

何が何だか皆目見当もつかないが事実は二つ、オレは今、日本に居るって事と、お母ちゃんは今も其処に居るって事だ。

知らん間に髪の毛は伸び過ぎた。モミアゲは鼻に入れてもお釣りがくる。

今日なんて日はヘアゴムを買った。バナナチップスと一緒に。

お母ちゃんは云うだろう、

「アンタ何考えてんねん!ま、健康ならよろしいわ」。

「平成」って元号が2019から変わるだって?

オレは昭和、平成、その次を生きる輩になれるらしい。

ならば次は「浪漫」で決定でどうだろう?

「浪漫一年」、なんて刻まれた一円玉は使う事すら惜しくなる一品になるだろう。

ほんま、よろしいわ。

 


drecom_eroom5session at 05:53|PermalinkComments(0)

January 04, 2018

the bowling-strikers '18


IMG_9668


 何時間もTVの前に座っているのは不可能な性分であるが故、料理をし、珈琲をドリップしまくり、ギターを弾いていた。

三が日はスーツしか着ないと決めていた。実行した。寒かった。

無論、ネクタイは無しだ。煙草を買いに行く時も、電気屋を冷やかす時もスーツだ。

身が引き締まる。見方によってはただの馬鹿だ。どうでもいい。

真夏でも意地で革ジャンを着続けている心意気溢れる男女をたまに見るが、ああいう人達って最高だと思う。オレにはとても出来ない芸当。

「かっこ悪くてかっこいい、気持ち悪くて気持ちいい」、コレを地で行き貫くさすらいの精神には脱帽します。

年が明け、近くの酒場を流れ歩き、男にキスされ、し返し、そのまま初詣でに向かい、大吉を引いて集合写真なんて撮る。

映画を観まくり、落語を聞き、皿を洗い、そしてカーペンターズばかりを口ずさむ。 

頭の中を完璧に整理し、何が必要で何が不必要なのかって事を整頓する。

まず今、最も必要なモノは大量の珈琲豆だ。

「今年も宜しく!」云う前に、宜しくしていただける様にするのはまず自らの力量だと思っています。

2018、懲りもせず何処にも存在しない自らだけのストライクを狙い続けるしか道はないでしょう。

平成30年だって?最敬礼。

 


drecom_eroom5session at 00:06|PermalinkComments(0)

December 30, 2017

あとがきのようなもの '17


IMG_8555


2017。それなりに、オレなりに過酷なロードレースだった。

毎年毎年、猫でもゴキブリだってそうだろう。

苦笑、失笑、大爆笑。つまりのところ、笑い続けていた。

去年の今頃は既にアメリカ再訪を決め、そして身体はぶっ壊れていた。

「ぶっ壊れたままでゴー」、ここ何年間も掲げてきたテーマだ。

寝込むなんてオカマだと、今もそう思っている。

アメリカで最も耳にした単語は「exactly!」だった。あまりに耳に入ってくるので辞書を引いた、

「その通り!」って意味だった。

何時だって友達と呼びたい、呼ばせてもらいたい人間が必要だった。そう呼ぶのが恥ずかしい人間とは立て続けに関係を断ち切ってきた。

逆にオレだってそう思われてしまう事があるだろう。

無理して何かに合わせてみようとしたとて、所詮いつかボロが出るのは火を見るよりも明らかだ。

つまりのところ、重要なのはエチケットとポリシーを貫く事だ。

こんな時、返事は断固「exactly!」がいい。

先日、「勝手に忘年会」などと銘打って2017を振り返っていた。40時間くらい眠ってないままだったが脳内麻薬が完璧に調合された様な塩梅で喋り続けていた。

誰かが云った、脳内麻薬の方が効くんだと。

それが本当ならオレはとんだラッキーボーイだ、脳内だけで「所持」出来るってんだから。

何かに頼る前にまず一人でどこまで出来るのかを確かめる必要は何時だってある。

だからポリスマン、何時でもオレのところに遊びに来てくれ。ガムとハンカチくらいしか差し出せるブツはないが、両手を広げて協力は出来る。

2018。本を書きたいと思っている。10年以上前からそう思っている。

頭の中では物語が溢れ過ぎている。どうまとめて、どう具現化すべきなのかって事でとっ散らかっている。

タイトル候補だけは既にいくつもある、

「座らないモダンソファなんて倒してもらえないボーリングピンと同義だ」

「優しさとは蹴飛ばされた石の胸中まで察する心」

「革ジャンこそがロックの代名詞だと誰かが盛大に嘯くのなら君は革ジャン以外でロックを撃て」なんてどうだろう?

返事は強固
「exactly!」がいい。

感じた事のない感情を使い果たして死にたい。

2017の喜怒哀楽に脱帽。

最後に一言、「よいお年を」。




drecom_eroom5session at 18:37|PermalinkComments(0)

December 28, 2017

the AT's Blues '17


セブンイレブンから出てきたヘッドフォンをした外国人の男が絵に描いた様な財布の落とし方をして、そのまま気付かず去って行った。

世界中でその光景を見ていたのはオレだけだ。地面に落ちたソレを掴み取りヤツの左腕を叩いた、「ヘイ!落としちゃったな」。

ヤツはヘッドフォンをしたまま云った、「テンキュ!」

こんな時、「よいお年を!」なんて返せばスタイリッシュなのか、はたまた「何を聴いているんだ?どうせラジオだろ?」などとクエッションを投げればクールなアンサーが返ってくるのか、なんて思考している内にまた朝がくる。

12.13、下北沢ラプソディに「サムライ」って名の花が届いた。住所は秋田、差し出し名は「the Chabands」、そう、生きるとは茶番の連発。

サムライって花を見るのは二回目だ。横須賀で見たソレと今、猿小屋にあるソレだ。

花の育て方など美味いビーフストロガノフの作り方同様、てんで弁えてないオレが律儀に水を替え、匂いでも嗅ぎながら呟く、「ヘイ!サムライ、まだ枯れちゃ駄目だぜ」。

それでも時が来たならドライフラワーとして健在させる、なんてニヒルなやり口もあるらしい。

ドライフラワーを造るハウトゥなど組織の犬になるハウトゥ同様、てんで弁えてないオレが花の生命についてまで思考している年の瀬。

先日、久方振りにポリスマン三人に囲まれた。迷い込んだ宇宙人の様に見えたのかも知れない。

通行人のおっさんがオレを凝視していた。

恐縮そうに尋問する三人組にオレは断固協力の姿勢を示し、ヘラヘラと笑いながらポケットの中身を全て差し出した。

「いやーご苦労さんです!どうぞ!」

さて、最後にポッケから出てきたブツは残念ながらミントガムだった。

こんな時、「お手数をお掛けしました」なんて云いながら去って行く三人組の背中に吐くべき言葉はやはり「よいお年を!」なのか、はたまた「何も出てこんかったな!一人二万円ずつ頼むで!」なのか、なんて思考している内にまた夜がくる。

ところで、何を隠そう諸々のしょうもない契約の都合から、9月の末辺りからつい最近までまとまった収入が途絶えていた。

ようやく手にしたまとまったマネーで2017のツケを一気に片付けるべく、まだ払う必要のないモノまで先回りして、根こそぎ紙切れをキャッシュディスペンサーに捻じ込んだ。

調子に乗り過ぎた。そして、残ったモノはほんの僅かなマネー。

そいつでミントガムを買いに行こう。そう、スーパーミントガムを。

 


drecom_eroom5session at 07:08|PermalinkComments(0)

December 23, 2017

the AT's Holic '17


unnamed-7


昨今は何でもかんでも適当な仰々しい病名を付けて笑うのが流行だ。無論オレは今、「沖縄愛性早再訪障害」だろう。

アイツは「マニュアル遂行障害」、コイツには「酔狂裸体障害」、アンタって「拘り呪縛障害」、貴様なら「欲望全片付障害」、名付け出せば8億通り以上もある。51を超えたあたりで早々に数えるのはヤメろ、「無自覚当嵌障害」に陥るぜ。

恐ろしい漢字の羅列、立派な病と捉えるか手を叩いて笑うかは君次第だ。

自由であーれ!、おっと、コレはきっと「自由叶願依存障害」だろう。そう、読み方さえ不明だ。

遂にオレも襟を正し、ネクタイさえ締めたドクターになれそうだ。キリがない。もっと笑わせてほしい。 

沖縄のバンドメンバーとスタジオに入った。懐かしく、そして素晴らしい感触だった。本番では「サトウキビブラザーズ!」とかなんとか、軽々しい且つ甘そうな名を付けてメンバーを紹介した。 

バンドでステージに経ったのは北海道は釧路以来だ。左右、そして後ろでも各々が自らのパートに精を出している。スタジオに入ってからは早く見せたくてしょうがなかった。そう、「早よ見て障害」だ。

オレはギターも弾かずハンドマイクで椅子に飛び乗り、泡盛で酔いどれながら踊っている客席にマイクを向けながらバンドには視線と指で合図を送った、「もうしばらく演奏を伸ばしてくれ、もっと楽しみたいからな」。

なんて我侭なんだろう。一人では出来ない芸当だ。

さて、一日に291回くらい「サムイ」と吠えている間になんと年の瀬ってヤツが迫ってきた。今年はまだあのかの有名なキメゼリフ、「よいお年を!」をあまり吐けていない。1534回以上は吐きたいセリフなのに。

2017が幕を閉じる前に決めておきたい事柄が塵の如くある。振り返る前にまずやるべき事はただ一つ、2018を捉える事だ。

各方面に日程調整の連絡を入れれば、色とりどりな返事がある、

「ちょっと先過ぎてまだ動けません」然り、「5月辺りはもう予定が入ってます」然り、二つ返事の「オーケー!」まで様々だ。

早い話、何年もこんな作業を繰り返していればイヤでも気付く事がある。バンド然り管理然り、一人で全ては出来ないって事に。

「ありがとう」の更に上をいく新たな言葉を延々と探し続けている。

 


drecom_eroom5session at 08:28|PermalinkComments(0)

December 15, 2017

the AT’s 37


47BBAD03-9383-4259-AC45-F3D9E464BC71


‘17.12.13(水)
【レッツゲットロマンスペシャル
高哲典 -Akinori Taka- 37th バースディワンマンショー】

東京 / 下北沢ラプソディ

◆二部構成
◆ゲスト:鈴木羊
◆DJ : Tatta


♦ 一部

1. ロマンのど真ん中
2. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
3. ラウンドミッドナイト
4. アウトローバカヤロー
5. ニューヨークサブウェイブルー
6. 夢の暮らし
7. スリッピン&スライディン
8. スモーキンシガレットの様に
9. 青空、ひとりきり - with 鈴木羊 -
10. 金もうけのために生まれたんじゃないぜ - with 鈴木羊 -
11. マーケットに春はない(can't buy spring) 

♦ 二部

1. 街の灯り
2. 手紙
3. ヘイトアシュベリー
4. メンフィスのバラッド
5. ルートスゥイートホームにて - with Jenny -
6. 風来坊ソング - with Jenny -
7. トレイントーキングブルース - with Jenny -
8. 30days - with Jenny -
9. 友達 -with Jenny -
10. 愛すべき日々

♦アンコール

1. 深夜高速バスブルース


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


オレは今、沖縄にあるヤケに変な造りの宿の中でコレを書いているところ。

首謀者がプレゼントしてくれた忌野清志郎の「ロックで独立する方法」という本を読んでいた。

12.13、37歳になった。オレって本当に37なのか?胸中感覚はまるで17のままだ。

沢山の優しさに触れながら詩を唄い、そして根こそぎ活力に変える為に喋りまくった。古い仲間が会いに来てくれて朝まで笑った、「アンタ、何も変わってないね」。

そしてオレは今、気付けば沖縄にいる。今日は昼間から現地のバンドとスタジオに入る。まるでチャックベリーだ。あ、チャックはリハーサルなんて必要としないんだったな。

夜は大好きな浦添grooveで一人で演る。で、明日はこのバンドとステージで笑いたい。

経験を経て、オレは今、ようやく37年目を開始したところ。殺したいと思った奴等にも感謝を忘れたくない様な気分。

 


drecom_eroom5session at 09:45|PermalinkComments(0)

December 02, 2017

peace 171201


IMG_9585


遂にまた12月が来た。この流れのままにコマを進められれば、愛すべき大晦日さえ目前だ。

今、俺はようやく落ち着き、ジャズレコードをAからBへと裏返したところ。

2017、記録的に酷く哀しい年だった。裏切り、裏切られ、裏返り、裏返された様な気分。そして最後には残るべきモノが残った。

バット、そんなコトはもうどうでもいい。気狂いの様に笑い転げたコトも多々あったってんだから。

「ラジコンに興味をもってさ、走らせに海へ行くのが夢だ。頭に浮かんだコト全部、片付けて行け20代」などと、19歳時分は唄っていた。

サビの部分はこうだ、「昨日の涙、笑顔に変える、その為に今日を生きてる」。

タイトルは「やりたい放題」だった。

随分と青い且つ赤面もするが、「コイツ、特に変わらずここまで来てしまいやがったな」なんて今、苦笑いのままに思い返しているところ。

そして俺はなんと、大台の40代ってヤツに向かっているらしい。浮かんだコトを片付けるどころか、まだやれてないコトが多過ぎて、一生どころか二生費やしたとてどうやら追い付かない始末。

2017ショッキングニュースとしてまず上げるべきは加川良が死んでしまったってコトでしょう。

バット、どうでしょう?あの方は俺の中で今も完璧に生きている。埋もれてしまったミンガリングマイクの精神が今も完璧に生き続けているのとまったくもって同義で。

12月1日、ドサクサ紛れに生涯二着目のスーツを手に入れた。仕立て屋に行かずとも手に入るスーツ屋に駆け込み頼んだ、「コレの一番細いヤツある?」。

チャーリーパーカーが「俺が死んだらスリーピースのスーツを着せて棺に入れてくれ」と云ったとかいう逸話を聞いたコトがある。スーツはジャージ感覚で着てナンボだろう。

俺は今、嬉しくてソレを着たままにコレを書いているところ。

さて、最後に加川良の生き続けるべきトーキングブルースを一つ、

「よーし、それなら幸せについて答えてもらおうかい?」
「はい!マクドナルドでミスタードーナツに出会う事でしょう?」
「そうよ、フラワー、ピース、イッピー、ヒッピー、ハッパ、ラヴ」。

このウィット具合、脱帽はいくら繰り返して足りません。

旅は死んでも続く、探究心に限りなど皆無だってんだから。

 

drecom_eroom5session at 03:21|PermalinkComments(0)

November 23, 2017

the AT's Sun '17


5時起床。外は既に暗く雨が降っていて、オマケに寒過ぎる。

これが朝の話なら優雅にトースターで食パンでもきつね色に焼きつつ、そいつをホット珈琲で流し込みながら本でも読んで、

或いは録り溜めたダウンタウンを見て、日が昇る頃にはモーニングジャズでも回しながらついでに洗濯機も回転させ、

ブーツでも磨いて今日は何処と何処へ行ってあれもせんとこれもしとかんとなどとスケジュールを一つずつ着実且つ軽快にこなし、

日が陰る頃にはご苦労さんと肩でも組んで小粋に一杯キメたいところだが何をどうやっても巧みに事は運ばない。5時じゃない、17時だからだ。

優雅もきつね色も珈琲も全部すっ飛ばして町へと繰り出し、店が閉まる前にとスーツ屋とか服屋を回る。世間の都合と俺の都合はもはや完璧にズレている。

寒さ、雨、噛み合わない時間軸、発狂に値する三大要素を存分に兼ね備えながら練り歩く新宿、

アーガイルの靴下は何足あっても困らない」、そんな愉快な事を辛うじて考えながら寝ぼけ眼のままに舞い戻る猿小屋ジャスト22時。

これが朝ならなんとまだ10時なのに、などといくら不貞腐れたところで外は暗く、オマケに寒過ぎる。

それからようやく洗濯機を回し、モーニングジャズなどまるで聴く気になれず、ロックンロールもてんで気分じゃない。キマりだ、ラジオだ。

現在時刻06:16、いまだ小粋に一杯キメるには早く、それは完全に日が昇ってからの話になるだろう。

そして商店街がチンドンと賑わう頃、俺は取り残された背景の様に眠るだろう。そして起きたら、きっと17時。

こんな時、俺は誰にご苦労さんと云い、誰におやすみなさいを告げればいいだろう。

思うに近年、時差が酷過ぎる。進んでいるのか遅れているのか、ワイルドなのかスケコマシなのか、クズなのかチャーミングなのかも定かじゃない。

太陽は今日も行方不明だ。アメリカに行きたい。


P.S


先程、「母なる証明」という韓国映画を観た。正義とは何なのかを突き付けられる様なシナリオだった。
自分の事は自分にしか分からない。

俺は今も震えている。それはシナリオのせいで、寒さは関係ない。

 


drecom_eroom5session at 06:59|PermalinkComments(0)

November 21, 2017

the AT's Naked '17


アメリカからカムバックしてまだ二ヶ月しか経ってないらしい。もう二年前みたいなのに。

慌ただしくて、体内には毒が溜っていく。吐き出そう。

そして俺は今こう思っている、「また、アメリカに行きたいな」。

気付けば暗闇ばかりを歩き、そして一人ホザいては笑う、「サムスギルエルス!」。

俺ってひょっとして怪しい男なのか。

気付けばマリファナの名手、ドラッグの売人などとよく間違われる。

その事を内心では嬉しく思っていたりする。実際はそうじゃないという誇りがそう思わせる。

最高だ、クスリをやっていないこの俺がジャンキーだと思われているだなんて。

だから職務質問などを受けた暁には両手を広げて律儀に財布まで差し出してみせる、

「君等、何も出てこんかったら一人二万円ずつ頼むで」。

この冬がざっと見積もってもあと四ヶ月半は続くであろう事を考えると文字通り震える。

正義は何処に眠っているのか。

さて、2017.12.13は下北沢ラプソディにてワンマンショー。今まで出会った様々な人達に魅せる格好の舞台だと捉えている。

昔、下北沢のしの字も知らんかった俺が今は一丁前にこう思っている、

「この町も変わりやがったな」。

しかし、何も変わっていないモノも確かにある。例えば俺とか、ポリシーとか。

なにしろクダラナイ事が多過ぎる。意味不明の冤罪とか、言い訳にもなってない言い訳とか。

正義を呼び戻そう。レッツゲットソールドアウト。


13




drecom_eroom5session at 08:51|PermalinkComments(0)

October 22, 2017

雨が降ったって大丈夫 '17


近頃は音楽をほとんど聴いていない。くだらない雨の音ばかり聞いている。

2017年はここ36年間でも最大の雨量を更新中ですか?オマケに心の雨も降り止みません、ってか?

それに加えこの寒さをあと半年も続けるつもりですか?なんて考え出すと自ずと気も遠くなる。

今の事を考えながら、常に8歩先の事を考えている。例えば電車に乗った瞬間から、改札を出てから買う煙草の小銭は握り締めている。

平たくいえばオレってとんでもないセッカチボーイなんだろう。よって、改札前まで来てからようやく切符を探しだす様な灼熱のドンクサピープルの事など永久に理解は出来ない。

さて、旅の話も一向にまとまらない昨今、なんと今年も12月13日にワンマンショーが決定しました。会場は猿小屋とはもはや兄弟の様な関係にある下北沢ラプソディ、そしてゲストには鈴木羊兄貴。そう、「兄貴」と呼ぶに相応しいポッピン極まる畜生イカす男です。

もしもこの不届き者にプレゼントをくれるなら、まずこのくだらない雨を早急に止ませてくれよ。それか、ウィットに富んだバナナでも頂戴。

8歩先の事を考えつつ、詩を聴きに来て下さい。


'17.12.13(水)
【レッツゲットロマンスペシャル / 高哲典 -Akinori Taka- 37th バースディワンマンショー】
東京 / 下北沢ラプソディ

◆二部構成
◆ゲスト:鈴木羊

OPEN 19:00 START 19:30
¥1500_(+2order)


https://akinoritaka-new-hip-moderns.jimdo.com/livetime/



そして来週からは久方振りの岐阜&名古屋、そのまま関西に流れての旅が始まります。オレの右腕にしてヤツの左腕このワタシ、ジェニーのどっかから借りたズタボロ車に乗って向かいます。

2006年に作った「雨が降ったって大丈夫」って曲が頭の中で鳴り響いてきました、


雨が降ってきた夜に口ずさむ唄を作りたい
パトカーのサイレンのリズムで、小粋な感じで唄いたい

雨が降り止む気配は無い、傘の骨は突き出してるし
濡れて歩いてみるのもいい、「そっちの方が似合ってる」って

云われたとしたら思わず俺は笑顔で、
「ありがとう」だとか口にしてしまう様な気がするね

淋しくなってきたら誰かに電話したりしないで
ウイスキーの瓶でも抱え込んで思考回路を変えてやるんだ

雨がやり切れん思いを全て流すとか云ったりするけど
俺はそうは思わない、どうしてかって聞かれたりしたら

だって雨って神様の涙って思ってる方が幸せになれる気がするの

お気に入りの傘を見つけたよ
雨が降ったって大丈夫
お気に入りの長靴見つけたよ
雨が降ったって大丈夫


必要なのはこの雨を笑う覚悟でしょう。




drecom_eroom5session at 09:39|PermalinkComments(0)

September 05, 2017

パシフィックジャズを聴いている '17


誰とも時間が合わない昨今。何かに時間を合わせるには大なり小なりの無理がつきまとう昨今。気付けばこんな暮らしも長くなる。

だいたい、世間の明け方AM05:00に「よー、今からディナーにでも行こうぜ!」などと電話をしたとて誰も捕まらない。

捕まる可能性があるならコールガールくらいだろう。無邪気な風俗女の根性に愛を。

そんな事は重々理解しているので誰にも電話しない。諦めたワケじゃない。

24時間営業のレコード屋はない。時間は合わせるしか手立てがない。

被害者なのか加害者なのか、もはや何も分からない。

今日は、いや昨日は?とにかく映画を三本観た。どれもこれもアメリカ映画だ。

気付けばアメリカ行きが目前だ。

色んなモノを犠牲にしてしまった気がするが、ずっと思い続けていた事だ。誰かに頼る前にまず一人でどこまで出来るのかを確かめる必要は何時だってある。

横須賀に出向くスナック感覚を駆使して一気にニューヨークまで飛び、それからニューオリンズ、サンフランシスコまで辿り着く予定だ。

アメリカ、と簡単に一言で片付けようにも三都市それぞれにも時差はある。

俺はそれを逆手に取り、更に時間軸をグチャグチャにしてやろうってな魂胆で事に臨む。

俺は今、パシフィックジャズを聴いている。

今は火曜日の朝?

にしては多少音量はデカいかも知れない。

アポロシアターで会おう。




drecom_eroom5session at 07:59|PermalinkComments(0)

August 31, 2017

the dissatisfaction '17


例えば駅構内で「スマートフォン」を左手に持ち下を向いたままのヤツが俺を目掛けて歩いてくる。
ヤツが顔を上げた時には俺はもう目前、勝手に驚いた顔をした後、また下を向いて通り過ぎて行く。

その「勝手に驚いた顔」にツバでも吐いて、間髪入れず背負い投げでもカマしたい衝動。

同じく駅構内で「文庫本」を左手に持ち下を向いたままのヤツが俺を目掛けて歩いてくる。
俺はその没頭しているであろう本の続きを邪魔しない様にサッと避けて差し上げる。
もし俺に気付き「驚いた顔」をしていたなら、「驚かせてしまいましたね」なんて気の利いた言葉の一つさえ添えたくもなる。

行為は同じなのに、この気持ちの違いはなんだろうか。ずっと思い続けている。

とにかくええ加減、あの機器から「スマート」って文字を抜いていただけないかな。本物の「スマート」に失礼だから。


ところで俺だってそんな機器を持っている。時には使いこなしもする。最新デジタルの飽くなき探究心に驚きを隠せない時だってある。

それにしても一から百まであんな機器に頼りまくって、「君って結局何一つ生み出してないね?」って類いによく出くわす。

会話をしながら触り、分からない単語が出れば触り、エトセトラ。まるで永遠の相棒の様な扱い方で。 

例えば甲子園中継を見ていても頻繁に目に入っただろう?今大会一のバッターがピッチャーと向き合っているそのナマの場でずっとカメラを構えているって類いが。

コンサート会場でも同じ光景によく出くわす。世界のギターヒーローが観客に響かせているそのナマの音の前で。

「いいじゃん別に!」などと怒り狂うヤツもいるだろう。そして俺は哀しくなる。

たまに腕時計をはめ忘れて外に出てしまう事がある。時間を確かめようと何度も左腕に目をやり、そこで気付く、今日ははめてなかったんだって事に。

15回もそんな行為を繰り返し、苦笑いを続けている。

ほら、その例の機器で時間を確かめればだって?そんなの「スマート」じゃないよ。

「ワケ分かんない〜!ふぃ〜超ウケる〜」じゃねぇ!×7964。

先日、待ちに待ったジムジャームッシュの「パターソン」を観た。裏切らない男ジャームッシュ。独自のセンスを涼しい顔で成すジャームッシュ。

前回、ユニフォームの事を書いたが、俺は別にユニフォーム自体が嫌いなワケじゃない。
信頼も築いてないのに勝手にチームを形成しようとするその浅はかさな思考が許せないだけだ。

ジャームッシュのチームワーク、「スマート」とはあの事を云うんだろう。

そんな男の最新インタビューより最後に一つ、

「僕が大嫌いなのは通りで皆が歩きながらスマートフォンを見ている風景。ぞっとするよ。まるで歩くゾンビだ」。

ええ加減、あの機器から「スマート」って文字を抜いてくれんかな。

敬具。

 


drecom_eroom5session at 08:06|PermalinkComments(0)

August 22, 2017

the AT's too much '17


unnamed


相も変わらずテレビ画面に向けてあーとかうーとかおーとか叫び散らしている。その声のデカさにまずは自らが驚くほどだ。

32インチのテレビは基本的に甲子園とダウンタウンを観れる様にする為だけに手に入れた。録画機能だって搭載してある。文明の利器だ。いまやヴィデオテープさえ要らない仕様だ。

熱闘甲子園を観て、ダウンタウンを観て、身体はそろそろ休ませてくれと云っているのに、一度火が点いたなら休み方すら忘れて精神は発狂する。

スタンドで見守るお爺ちゃんの一喜一憂、その姿だけで涙腺は故障だ。

さて、相も変わらずの喜怒哀楽吹出物野郎このワタシ、そんなテレビに以前から録画してあったボブディランがノーべル文学賞を穫った際に放送されたNHK番組を凝視している。

その画面には曲毎に詩が字幕付で出る。歌詞カードを読むのも良いが、表情と詩と曲がダイレクトに伝わるってのが更にイカす。

22歳くらいの時に観たスペシャルズの「ルーディ・ア・メッセージ・トゥ・ユー」のヴィデオがまさにそれだった。

あの曲はスペシャルズのオリジナルではないと後で分かったが、そんな事さえ飛び越えてダイレクトに胸中に響いてきた。あの黒白のワルそうな連中が不良に向けてこんなメッセージを送っているって部分に痺れた。レヴェルミュージック。

バンドに拘らず、一人でこれを演ってやろうと思った一番のキッカケだった。レヴェルミュージック。

ところでボブディランの番組、一曲毎に繰り出される言葉が強烈過ぎて、良い意味で疲労して一向に最後まで進めない。

昨日は「ハリケーン」って曲を久方振りに字幕付で聴いた。その一曲だけで力は尽きた。この曲についてこちとら風情が偉そうに説明する気は毛頭ないが、チャンピオンになれた筈のボクサーが、黒人であったが故に知らん間に罪を着せられ、知らん間に殺人犯にまでされてしまった無実の男の実話物語だ。

まずこの曲が7インチカットされるって事自体が驚きだが、曲が長過ぎるが故にA面B面に分けてでもその物語を伝えたいと、その信念を貫いた心意気に脱帽する。

A面はフェイドアウト処理され、B面はフェイドイン処理から幕を開ける。それがボブディランの意志だろうが、たとえレコード会社側の意思だろうがって事さえ突き抜けて響いてくる。

面倒臭い事だって思うだろ?でもこの信念こそがロマンだと思っている。

何年か前、文句を散々と垂れ流しながらも結構長い事働いていた場所があった。そこには100人以上が働いていて、ほとんどは意思疎通も出来そうにない連中だったが、分かり合える人間もそれはそれで沢山居てくれた。

ある日、その場に出向くと突然、蛍光ピンク色のユニフォームを支給された。今までフリースタイルが売りだったのが、会社側のスローガンとしては「ここらで一致団結して更なる絆を築きましょう!」って訳だ。

100人以上が文句も云わず黙って蛍光ピンクを着ていた。俺みたいな不適合者には到底出来ない芸当で、その光景にはただただ寒気がした。

そんな「絆」ほどヤスいモノなどないと常日頃から思っている性分であるが故、俺はわざとその蛍光ピンク色のユニフォームを羽織ってその場を仕切っている奴の元へ出向いた。奴は俺と阿吽の呼吸で意思疎通出来る元バンドマンの男だった。

「おい貴様、俺が何しに来たか分かるか?」、奴とはいつもこんな口調でやり合っていた。

奴は云った、「絶対に貴様が文句をヌカしに来るのは分かっていた」、

そして続けた、「俺だって出来ればこんなモノは着たくない。貴様が文句を云う理由は分かる。でも俺にもこの流れは止められん。俺より更に上からの指示だ。俺には家族を守る義務がある、だから従う」。

奴の云いたい事も痛いほど分かった。否定する権利もない。そして奴とは今も唯一無二の友達だ。

でもその場で俺が辞めると云い出す事までは奴にしても想定外だった。俺はその日限りでその場を去った。

去る前、仲の良かった奴等に一人一人挨拶して回った、

「俺は辞める。理由は分かるよな。お前等、コレ着て明日からもこんなクダラナイ絆に付き合うつもりか?俺は一番に抜けるで」。

意外な事にどうしようもない俺みたいなモンの事を止めてくれるモノズキな心優しい奴等も居た、「意外と似合ってるよ」「とりあえず一回座りましょう」、

嬉しかった。

あの時、足りん頭だったとて考えていた事はたったの一つだ。これを一つでも受け入れたなら今後も「まーええか」と何でも受け入れ、気付けば飼い馴らされた犬の仲間入り。それだけは避けよう。蛍光ピンクを笑顔で突き返して清々しくその場を去った。

そんな時、脳内BGMには永遠と小谷美紗子の「真(君の真未来に捧げるうた)」ってナンバーが溢れ続けていた。


そんな君が怒りました
社会と名誉と利益に対して
君は会社を辞めました
絆と人間と己の為に

君は会社を辞めました
仲間と真未来と己の為に
君は皆に身をもって
仕事が何かを示しました


レヴェルミュージック。愛して止まない魂の声。

現実問題として、その後半年間くらいは地獄を見た。収入は極端に減り、資金もない、俺ってひょっとして世に云うヒモ野郎なのかもってところまでいった。

「俺ってまさか、突拍子もない過ちを犯したのか?」とも思ったし、自殺?恥ずかしながらそんな文字さえ頭を過った。

そんな最中、ローリングストーンズが来日した。どうにか工面したマネーで東京ドームの最後列にて踊り回っていた。いつだって音楽って名の教科書があった。

そして今、振り返ってみて感じるのはあの時の判断に間違いはなかったって事だ。ピンチはいつも辛うじて突破して今がある。

面倒臭い事だって思うだろ?でもこの信念こそがロマンだと思っている。

ある時、誰かが突然、俺の事を何ちゃら人格障害者だと云った。聞いた事も見た事もない立派な病名らしかった。

俺はソレを律儀に調べてみた。読み進めながらまんまと飲み込まれてしまいそうになった、

「あーこれは当て嵌まるか。おーなるほど。いやーこれは違うで。で、コレは何?」

それ以上読むのは止めた。まんまと洗脳されてしまいそうだったから。

大概の病気はそんな事から始まると思っている。「やっぱりワタシには立派な病名があったんだわ」ってところから。知らん間に腑に落ちて気付けば処方されたクスリを飲む様になる。

医師は云うだろう、「そもそもの原因はストレスです!」

ストレスなんてタヌキにもナスビにだってあるだろう。

先日、ひょんな事から「鬱病躁病診断」ってヤツにトライしてみた。質問に対し「常に」「時々」「まったく」とかを選択していく仕組みだ。

その結果があまりに戯けていた。「戯けオリンピック」金メダリストの称号も夢じゃない。結果はこうだ、

「貴方は鬱病や躁病ではないでしょう。しかし、その可能性もあるかも知れません!」

なんじゃそりゃ×ジャスト28年分、2万人中2万291人が当て嵌まるってな仕組みだ。医師には病気じゃない連中まで病気にさせてしまう巧みな話術があるって訳だ。

その理論でいくと高校球児もダウンタウンもボブディランも立派な病気だ。ブコウスキーなんてもはや論外だ。自信を持てば病気、自信を失くせば病気。もう病気でいい。

ところで、この文明の利器がこれだけ発達した現代に於いて、いまだに電車に乗った際の最低限エチケットさえ守れない「降りる前に乗り込んでくる阿呆な連中」には怒りを禁じ得ない。

でも奴等に「君達、エチケットって御存知?」などといくら熱弁を振るったとて一ミリも理解などされず、「あー、コイツは病気だ」などと呆れられるだけなんだろう。

云って簡単に理解出来る人種なら、云われる前に行動するだろうから。

長くトゥーマッチな文章になってしまった。云いたい事はただ一つ、火は絶やすべからずだ。

最後に、俺を事ある毎に奮い立たせてくれるブコウスキーの名文句を一つ、

「俺はただ大缶のビール六本パックを次々と飲み干し床に入った。訳が分からなかった。精神分析医の診察を受けた方が良いかも知れない、とまで考えた。診察の様子がありありと浮かぶ様だった。だから俺は自分で分析し、診察代を節約した」。

最敬礼。

 
 

drecom_eroom5session at 11:01|PermalinkComments(0)

August 14, 2017

peace 170814


NewOrleans

 
俺は今、通算三度目のESTA申請をやっとこさやり終えたところ。

一度目は2010年、二度目は近頃、パスポートの有効期限記憶間違いにより14ドルを無駄にした。

ソウルも台湾もその記憶間違いの有効期限のまま渡航した。記憶は間違ったままに完全に脳内にインプットされていた。

記憶を信じ過ぎて、パスポートを見直す事もなかった。自信すらあった。申請後、念の為にとパスポートを見直した時には唖然とし、どうしようもない怒りが込み上げてきた。無論、自分自身に。

米国での入力ミスは許されない。そう踏んで、再申請を出し追加の14ドルを支払った。

ところで、東京は8月に入ってから毎日雨を観測しているという。

実際空は曇り放題、今も多分、雨は降っているだろう。シャラクサ過ぎて外を見る気もしない。

これって相当くだらない事だなと思っている。

2、3年前の年末、さほど仲良しとはいえないが好きな奴が俺に云った、

「来年の目標をこの紙に書いて!」、

俺は思いつくままに「アメリカ再訪!」と書いた。

それから2、3年かかったが、遂にその時期が近付いてきた。

小学校の卒業アルバムに書かされた「将来の夢」の言葉が蘇ってくる、

「ヒットする様な歌手になりたい」。

俺は今、
「ヒットする様な歌手になりたい」とは素直に云えないが、唄い続けたいとは思っている。太るだけ太ってロボットとなり、ただ死んでいくってのだけは真っ平御免だから。

昨年末、あの紙に書いた目標がいまだ成し遂げられていない事実に対しどうしようもない怒りが込み上げてきた。無論、自分自身に。

そして今年1月中には格安航空券を手配した。

頭を空っぽにして甲子園中継に全神経を注ぎ盛大に涙でも流したいが、「頭は渋滞で愛はリタイヤ、心はどこかで故障中」(ASKA) だ。

俺は今、入国審査を果敢に突破し、マンハッタンに辿り着く頃には太陽が燦々と輝いているってのを強く頭に思い描いているところ。

 


drecom_eroom5session at 12:16|PermalinkComments(0)

July 19, 2017

the AT's Be-Bop '17


IMG_7380


一日の大半を猿小屋で過ごす。

随分と昔、以前の猿小屋によく来ていた女の子がほざいた言葉が今だって耳にこびりついている、


「アタシ、此処に一ヶ月監禁されたとしても退屈なんてしないわ!」

あのヤロー、結婚して子どもが出来たんだっけ?

時代は変わり続ける。

昼寝をするAM01:01、威勢良く目覚める04:03、それから爆音でジャズレコードを回す。誰にも邪魔などさせない貴重な時間。

北海道での出来事を細やかに書き綴りたいが、そんなコトに精を出してもどうにも伝わるワケがないってのはIQジャスト8.0のオレにだって分かる。

あの温度、喜び、奇跡は全て自らの中にある。オレはどこまで北海道を好きになるんだろう。好きにならせてくれて有難うと、オレはすすきのの路地裏辺りで断固叫びたい気分。

つい先日まで読み方さえ定かでなかった町に、今は早々に舞い戻りたくて仕方ない。

セブンデイズを終えて胸躍らせたままの勢いで東京に戻る早朝、華麗なまでに電車を乗り間違え、飛行機に間に合わず大損失をくらった。

誰のせいでもない、一人で動いている以上、責任は全て自らの中にある。明朗会計だ。

先日、新宿ライヴで会った今村竜也氏がこう呟いた、

「この御時世、乗り間違えるってのも逆に凄いよ」。

さて、ニッポンの路線図事情もまるで覚束ないIQジャスト8.0小僧このワタシ、なんと今はアメリカの路線図を脳内に叩き込むコトに精を出している。

メンフィス&ニューオリンズトリップから丸5年、ほぼ毎日の様にアメリカ再訪を願っていた。

いまだ足を踏み入れたコトのないイギリスにも思いは馳せたが、その前にもう一度、いや何度でもアメリカが必要だった。

思うに、ジャンキーがクスリを欲しがる様に、オレはアメリカ現地を欲していた。

ようやくその念願が叶う。

二ヶ月後、生きていればオレはヘイトアシュベリーにいるだろう。

「君も一緒なら良かったのに」などと、懲りもせず無駄にデカいあのモーテルのベッドの上で思考したりするんだろう。

そしてようやく、あの安らぎ感漂う「年末」ってヤツが今年も見えてきた。

2017、驚いたコトにまだ生きている。

とにかく笑えていれば良い、死ぬ時までは。

 

drecom_eroom5session at 10:28|PermalinkComments(0)

June 26, 2017

モダンソファに腰掛けて '17


6 at 猿小屋


掃除、洗濯、処分、売却、仲間の死、裏切り、信頼の放棄、破綻、無秩序、再生、生きていれば色々とある。

無意味な友達ならすぐ捨てる。必要とされなくなればオレだって捨てられる。そんな風に生きてきた。

「捨てる神あれば拾う神あり」だって?まったくもって諺とはイカしている。

絶望と希望の果てしないジャングルライフを突破しようとしている内に早くも2017の半分が過ぎて行く。

こんな町とはそろそろ別れを告げて、甲子園の近くにでも移転しようかと考えていた。理由ならただ一つ、近くに甲子園があるからに他ならない。

 以前、9年4ヶ月も暮らした5畳ワンルームの小屋があった。誰かからもらったマットレスは湿気でヤラれ見るも無惨なズタボロ具合、オレはそれを見て見ぬ振りをしたままその上で眠り続けた。そして誰かからもらった炊飯器は一張羅である筈の服の真横に置かれていた。

オレはそれを解決する知恵も隙間もないほど、その小屋はモノで溢れ返っていた。

その期間で鍛えられた免疫力、精神力ならなかなかに貯蓄がある。貯蓄し過ぎて知らん間にポックリ、なんて事もあるのかも知れない。

とにかくそんな時、猿小屋レコーズと名付けた。周りからは「それ、ダサいで」となったが、オレは断固ソレで貫くんだと決めた。

そんな
5畳ワンルームを遂に抜け出し、下北沢のど真ん中に躍り出た。移転作業はあまりにキツかった。大好きな筈のレコードが、何と大嫌いになってしまいそうだった。いつだってオレにはない何かを持っている誰かの力が必要だった。

そして甲子園の近くに行く前に、此処が東京で暮らす最後の場所なんだと覚悟は決めた。

気付けば下北沢という町だけで12年近くの時を過ごしている。今、17年くらい前までは憧れの様な類いを抱いていたこの町はいつの間にか、愛という憎悪で溢れまくっている。

オレの大好きな人間達の気が狂っていようが何かしらの障害者であろうが、心とポリシーを携えた人間である限り、オレは人間が大好きだ。

その考え方自体、人によっては何かしらの病気と捉えてしまうんだろう。精神科医の精神を鑑定してみろよ、きっと重症だ。

ところで、幸いな事にオレは病気でもましてクレイジーでもない。

計画は続行だ。此処が東京で暮らす最後の場所だ。

その為には湿気の対処法、鉄フライパンの正しい洗い方などから学ぶ必要があるんだろう。何しろ知らないコトが多過ぎる。


そんな瞬間、いつも頭に聴こえてくるナンバーがある、

「可能性という名の道がいくつも伸びてるせいで、散々悩みながら何処へでも行けるんだ」、

こちとら、バンプオブチキンの「ダイヤモンド」ってナンバーがどうにも大好きらしい。脳内にはいつだってジュークボックスが置いてある。

明日から始まる8ヶ月振りの北海道セブンデイズ、あの心ある気狂い達が叫んでいる、「待ってるぞー」。

人に待ってもらえる事ほど、幸せな事ってないんじゃないかな。

その前に都議会選挙の期日前投票には行っとこう。オレの真夜中PM15:00に商店街を自らの名前だけ連呼しながら目標も告げず意気揚々と闊歩しているモノホンの気狂いにだけはその清き一票は投じないつもりだ。

魂の解放区で会おう。




drecom_eroom5session at 10:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 15, 2017

the AT's Cookin '17


思うに、料理本を見ながらそのまんまに一品拵えるってコトは、音楽で例えると単なるコピーに過ぎないんだな。

その通りにやってその通りに仕上がるだなんて大した芸当とは思えないな。所詮誰かがあみ出した方法論に過ぎんもんな。

そう考えると自らの店を開業して、やって来たお客さんに独自の料理を振舞いつつ、それだけではどうにも飽き足らず、あろうことかトークにまでスパイスを効かしているってんだからコック長ってのは果てしなく偉大なんだな。

自らの味覚だけを信じて醤油を足し、砂糖を引き、赤味噌を加え、なんてやっているコトこそ、音楽で例えるとオリジナリティに繋がるんだろうな。

ところで「冷蔵庫の余り物が腐ってしまう前に簡単に何か作るか!」ってな心意気は一つずつ着実にレパートリーへと繋がっていくもんだな。

コレは音楽で例えるならカバーなんだな。中途半端に余ったニラと卵に世界一愛しているウインナーを加えて「ニラ玉ウイン」なんてな。

ハンブルグ時代のビートルズが仰ってなかったっけ、

「オリジナルを演るのはカバーを千曲レパートリーに加えてからだ」みたいなコト。

包丁とトングと塩胡椒でも買ってやり直してみるかな、振り返るヒマもないってな心意気でな。

でも同時に思うんだな、油はじく前にギターはじけってな。

ようやく6月頭から旅が始まるな。この5ヶ月間、ほとんど思う様には進んでなかったんじゃないかな。

去年末にたかだか2週間のアメリカ再訪を決めたんだな。たかだか、されど死んでから後悔しない為にな。

来年の今頃は何処でどうしてるんだろうな。

でも同時に思うんだな、生の感情恐れるべからずってな。

 

drecom_eroom5session at 10:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 03, 2017

the AT's '17.5.3


東京に出て来た当初、腹筋ばかりしていた。「唄が巧く歌えます様に」なんて願いを込めていた。

上京して二ヶ月後、Zepp Tokyoへライヴを観に出向き、一人ダイヴを繰り返していた。音楽しかないと思っていた。

当たりどころが悪く、ダイヴを繰り返す内、知らん間に肋骨が折れていた。折れているコトに気付いたのは、10日くらい先のコトだった。

その間も腹筋は繰り返していた。その意地が今もあるのなら今後も安泰だ。

ジャスト26年前の5月3日、車に派手に吹き飛ばされ意識不明の重体だった。オレは信号無視をした加害者だった。

ところがどっこいすっとこどっこい、オレは果敢にも回復し懲りもせずにまだ生きている。

人生のボーナストラック、今日はもう一つの誕生日。

近頃は持ち前のスナック感覚でも駆使して料理に精を出している。

豚汁を作った。生まれてこの方、初めてゴボウさえ包丁で切った。

ありとあらゆる食材を鍋にぶち込み、足して足して自らのさじ加減だけで辛うじて完成まで漕ぎ着けた。

結果、味は散らばり放題、まるで「ギター6本重ね、ついでにオーケストラ18人呼んで来ました!」みたいな散らばり具合だった。

引き算の法則、音楽と料理ってのはやはり瓜二つなんだな。経験しないと分からないコトが信じ難いほど沢山ある。

眠気を吹き飛ばし動き続ける為、カレーを作った。豚汁にて学んだ引き算で余計なコトをするのは止めた。

本年度のプライベートなテーマはキマリだ、「洗い物が怖くて料理が出来るか」だ、

オールオーケー、まるで武士道のソレみたいじゃないか。

いつか線路脇で野垂れ死ぬ時が来たとて、最終的な勝利が掴めればそれでいい。

近頃は腹筋ばかりしている。太るなんて真っ平御免の最高峰、唱え続けている。

身体と精神を鍛え直したなら、まだ行ける。




 

drecom_eroom5session at 01:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 27, 2017

the AT's Scrap Note vol.2


電車内では背中を丸めた爺ちゃんが手摺に掴まりどうにか立っている。

辺りを見回し空席を探すも空きはない。

座席を確保している呑気な連中は電話機を眺めたり、目を閉じたりしている。

そんな時、オレに出来るコトはイヤホーンで耳を塞ぐだけでは飽き足らず、アイマスクの類いさえ探すってコトだ。

「君はいつも怒ってるね」だとか「アンタはどうして人を見下すコトしか出来ないの」だとか、よく云われる。

「そんなんじゃ長生き出来ないよ」と誰かが云う。しかし何も関係無いってフリをして穏やかに見過ごすコトも出来ず、気付いた時には哀しみと憎しみを背負っている。

オレは怒っているだとか見下しているだとかの前に、哀しみ嘆いているだけなんだけどな。

4月も終わろうかってのにまだ寒い。原因は夜しか出歩いてないって部分だろう。

ところで先日、心の中にビルを持っている偉人に電話をかけた。ほとんど無意識にプッシュボタンを押していた。

加川良の話がしたかったし、なにしろこちとらの勝手な都合でお話がしたかった。

電話は繋がらなかったが、何日後かに折り返しがあった。それだけで嬉しかった。

今、ガラにもなくカラオケにでも行きたい気分。

いい曲を信じ難いほど沢山知っているし、そんな時「こころのなかのビルのお話」でも唄えたら楽しくて気がフレてしまうかもよ。



 

drecom_eroom5session at 11:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 26, 2017

the AT's Scrap Note '17


なんで基本的に目と鼻と口しかないのに人間の顔はこうも違うんだろう。

答えは明快だ。

誰かの陰口と噂話をテーマにしてしか笑いを取れない連中の笑い声が耳に余る、

「アイツって◯◯みたいだよな!」「あの子ってこうらしいよ!」

トーンボリュームのコントロール方法さえ弁えず下品な会話があちらこちらで鳴り響いている。

そんな時、オレに出来るコトはただ一つ、イヤホーンで耳を塞ぎラジオを聴くってコトだ。

そんな連中の面構えを今一度確認してみろよ、答えは明快だ。

捻じ曲がった思考回路はそのまんま面構えに表れるモンだと思う。

オレの好きな人達はもれなく、どんなに悪そうな格好や面構えをしていても、その中に隠しても隠してもバレてしまう優し気な表情が宿っている。

ソレをオレは「ダンディズムの塊」と呼んでいる。

それに気付くコトも出来ない連中は「近寄り難い」の一言でいとも簡単に片付けてしまうだろう。

数え切れん経験を経て、いつかはオレもそこに辿り着きたい。


 

drecom_eroom5session at 11:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 25, 2017

the AT's Drugs Talk '17


茶番劇の永遠なる四番バッターこのワタシ、相も変わらず素っ頓狂な場外ホームランを打ちまくっている内に知らん間に4月は過ぎ去ろうとしている。

歯車は一つずつ狂いだし、ガタピシと音を立てた後、遂に外れた四輪タイヤはそれぞれが別方向に散らばっていく。

なにしろ歌どころじゃない、生きる事からやり直しさ、シオンがスピーカーを突き破って叫んでくる。オレはいつだって新しい詩を作りたいだけなんだけどな。

こちとら思うに、まずはダウンタウンがこの世に存在してなかったらとっくに気がフレてたんじゃないかな。

その昔、お母ちゃんが呟いた言葉が今だって耳から離れない、「なんで基本的に目と鼻と口しかないのに人間の顔はこうも違うんやろな?不思議やで、ほんまに」 。

気が狂ってるってのと正常ってのはほんの紙一重だ、そんなモンは猿でも知っている次第だ


先日、「トレインスポッティング」の旧作と新作を立て続けに観た。

主役達の気持ちは分かるが、ドラッグをキメた時しか、酔っ払った時しか云いたいコトを云えない人間にはどうにもなりたくない。

望む望まざるに関わらず、気付けば観たいと思う映画のジャスト8.9割がドラッグ映画だ。ドラッグなど映画と本以外で観たコトもないのに。

去年12月、沖縄で共演した男が突然オレに聞いた、

「君はガンジャマンでしょ?」。

オレはその時ただ、ただこう思っただけだ、「そういう類いをガンジャマンって呼ぶのか?」。

オレにとってのドラッグとは?なんて考えてみる。手放したくないモノばかりだ。

なんで基本的に目と鼻と口しかないのに人間の顔はこうも違うんだろう。

精神科医の精神を鑑定してみたい、ソレってほんの紙一重なんじゃないかな。

今、寂れたボーリング場でストライクの数だけを無邪気に競い合いたい気分。

そんな時、すぐ近くに7インチ専用のジュークボックスなんてあれば嬉しくて気がフレてしまうかもよ。



29



drecom_eroom5session at 10:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 06, 2017

the AT's Uncrowned King '17


そうです、それが運命でしょう
気にすることじゃありません
生まれて死ぬまでつきまとうのは
悩みというものだけなのですよ - 加川良 -


夕方に目覚めた瞬間、まず目に飛び込んできたのは加川良が亡くなったというニュースだった。

「ワタシに影響を与えてくださった男」ランキング紛れもないトップ5、病に死すってか。まるで笑えない。

去年2月、「ラブソング」という曲を初めてカバーした。場所は博多だった。

オレもそろそろ、この詩を心から理解して唄わせていただいても良いだろうなどと勝手に判断した。


北の果てから南の町へほっつき歩いて
なんと云われようとやめられないんだ
やめられないんだ


去年6月、下北沢で久方振りにライヴを観た。それは2016年度のマイベストアクトだった。

氏がその「ラブソング」を唄っている時、歌詞を思い出せない表情のままに間奏が長い事続いていた。

客席側から、その思い出せずにいるのであろう部分を唄い出したオレに氏が云った、「ありがとう」。

あれが最後になってしまった。腰を据えて話せる日が来ると勝手に判断していた。

奇しくも高田渡が死んだのと同じ4月に、69にして氏は死んでしまった。


おまわりさん、早く来て
悪い奴等をつかまえて
ロックンロールがやめられないんだ
悪い奴等をつかまえて


思うに、1970年代末までにほとんどの手法はやり尽くされた感がある。

後追い世代はそれ等を如何に巧みに現代に蘇らせるコトが出来るのか否かに過ぎない。

加川良同様、敬愛して止まない松本人志が語っていた言葉がいつだって耳から離れない、

「ガムがあって飴がある。飴の中からガムが出てくるという合わせ技は出来るが、単体のものは既に出尽くしている。それを分かった上で遅れて来た世代は新たなものを生み出していく必要がある。それが遅れて来た世代の宿命だ」。

芸事にもそれはそのまま当て嵌まる。

関係が崩れ、先駆者が死に、「私、妊娠したの」と久方振りに連絡を取った女が囁き、友人は両親を失い、行方不明のヤツは行方不明のままで、オレだけが何も変わらずに此処に居る様に思う。

正義が何処にあるのかも知らんままに。

先日、行方不明のままの友達にオレはメッセージを送った、「まずは生きといてくれ」。

返事はなくても別に構わない、いつかおどけて出てきてくれたならそれでいい。

後悔先に立たず、これも先駆者達が教えてくれた言葉だ。

久方振りにお母ちゃんに電話しようと思う。


 

drecom_eroom5session at 07:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 10, 2017

the AT's Stepup '17


ブコウスキーがお茶目にホザく、「ステップアップしようとしてる男を責めないでくれよな」

そんな言葉がずっと脳内に焼き付いている。

世間の昼前AM11:37、暗闇でロウソクに火でも点けて、本来なら真夜中に観るべきジャズ映画「BIRD」を観賞、

オレより先の34歳で死んだチャーリーパーカーの人生にダブルサムズアップ、

永遠に理解されない人間性、バット、死んだら永遠に生きられるってな仕組み、

誰かと誰かと誰かが誇らし気に語り継いでくれるだろう、「こんな天才もいたんだぜ」、

チャーリーパーカー、そしてミンガリング・マイクとかな。

夜も昼もないままに籠って曲なんか作っていると気がフレた雰囲気にもなってくる、

ミンガリング・マイクの胸中もそんな感じだったんじゃないかなと勝手に思っている。

仕上げ方が幾通りも出来過ぎて、何が何だか分からなくなり結果、何時まで経っても仕上がらないってなコトが多々ある。

重要なのはどこで見切りをつけるかであり、ソレが定まらない限り一曲に一生を費やしてしまうなんてコトにもなりかねない。

自らが弾いたコードの押さえ方も分からなくなり、録音した自らの音でそのコードを探っている内に次の展開が生み出されたりする。

キリがないので散歩にでも出向けばロボットみたいな人間が目に余る、

ブコウスキーがお茶目にホザく、「すれ違う阿呆の数を数えてみた。50を超えたところでヤメた」

そんな言葉がずっと脳内に焼き付いている。

アンタにとって阿呆なのはオレで、オレにとって阿呆なのはアンタだ、

きっとお互い様なんだろう、どうでもいい。

6月以降のスケジュールが着実且つ確実に埋まり始めている、

向こう2年分のスケジュールが欲しい、その日を目指して死なないでいる為に。


'17.2.11(土)
【Laguna&ジェニーpresents EVIL vol.3】
東京 / 下北沢Laguna

Jenny & Akinori Taka
電氣唄雀
やーまん
木杉建太朗
フクシマ×カズマ(THE KICK BACKS)

DJ : Tatta

OPEN 18:00 START 18:30
¥2000_(D別)

 


drecom_eroom5session at 17:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 31, 2017

the AT's Race '17


時間の感覚がまるで掴めない昨今、顔を洗うタイミングも歯を磨くタイミングもいつがベストなのかさえ分からない。

気が付けば沖縄以来一ヶ月以上、ステージに立ってない。 

映画館とレコード屋、それからお菓子を買いに出向く時以外、ほとんどほっつかず猿小屋に籠っている。

今はそういう時期なんだろう、思いながら一月が過ぎて行く。

ようやく新しい詩が数曲見えてきた。自分なりに向き合っている。

いくらイカした映画を観ていても、レコードを漁っていても、「旨そうなお菓子はどれ?」とやっている時も頭から離れない。この時間が必要だ。

先日観た「バックコーラスの歌姫たち」は最高だった。

リサフィッシャーが大胆に笑う、

「自分を売り込むなんて、さもしい気がして私には出来ない」

最高だ。

ところで、アメリカ行き航空券を手配した。

いつかリョーストラマーから受け取った100ドルを遂に使う時がきた、

「アンタ、どうせまた行くでしょ?」

時期は9月、予想以上に長く掛かったが5年2ヶ月振りのアメリカチャレンジ、まだ死ぬワケにはいかない。

御多分に漏れずカネで買えないモノがほしい。


'17.2.4(土)
【BAR SOSANJI 4th ANNIVERSARY PARTY】
東京 / 下北沢BAR SOSANJI

OPEN&START 18:00
¥3000_(FreeDrink+記念T-シャツ)

※出番は22:45~


下北沢唯一の駆け込み寺、曽山寺4周年パーティが復帰戦。2017、右肩上がりで2月へ。



 


drecom_eroom5session at 04:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 26, 2017

the AT's Column '17


 レコード屋のボスがアルバイト姉ちゃんを怒鳴り散らしている。

「俺はブルースコーナーに連れて行けといったのに、コレがブルースか?!」などと吠えている。

姉ちゃんは不貞腐れた顔をして、ボスはそれで更に火が点き捲し立てている、

「何だよ、不貞腐れやがって。そんなんじゃ接客業に向かねーよ。失せろ、俺の視界から消えろ。何だよ、早く失せろよ!」

「何か云えよ。おい、何だよ。分からないなら分からないって云えよ。失せろよ」などと色気の欠片もない東京弁で息巻いている。

ボスは店長を呼び、引き続き接客業がどういうモノかってのを大そうに唱えている。

さて、完璧に間を見計らいその辺りで颯爽と登場するレコードを漁っていた堂々たる「客」このワタシ、

「ヘイ。そんな話をデカい声で客の前で怒鳴るアンタの了見はどんな次第で?」。

ボス。そんな時、アンタは返す言葉さえもっていない。

「ヘイ、何か云えよ」

返す言葉さえもってない人間は哀れだ。

誇らし気に気取るのは返す武器を持ってからだ。

オレは気分良くボビーウーマックの7inchを探したいだけの「客」だ、

「失せろ。オレの視界から消えろ。オレの鼓膜に貴様の怒鳴り声を入れるな。早よ失せろ!」ってか。

アンタの周りにもいるだろう、ボスでもないボスが。

全てのボスがボスとは限らない。

全てのポリスが正義とは限らない様に。

 

drecom_eroom5session at 00:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 21, 2017

the AT's Noir '17


500


目が腫れている。不細工だ。眼がしょぼついている。原因なら不明だ。

ある時はPM18:06に目覚め、ある時はAM04:03から起きている。昼寝をした後、次に眠るのはAM09:15辺りが妥当だと思っている。

先日、起きてまもなく、ワインをしこたま呑んだ後、ウイスキーを勢いよく流し込んだ。

いかにクダラナイ連中が多くて、奴等は奴等で固まっているが故、一向にこちとらの意図は理解されず煙たがられるばかりだとかいう話題で今村竜也氏とスゥイングしていた。

野良猫が避ける様に通るんだけれど残念ながらオレはお前の味方だってのに。

調子よくやっていたその後、具合が一変しオレは地獄行き特級列車に乗り込んだかの如く吐きまくっていた。

ダラしない格好で助けを乞いながらこうも感じていた、「ひょっとしてクダラナイのはボクだけなのでしょうか」。

目が腫れている。七日七晩泣き続けているみたいだ。

チューニング乱れた気分のまま、馴染みのない街へデヴィッドボウイ展を見に行った。嗚呼、その会場内にいる時には具合の悪さなどナチュラルに吹き飛ぶってんだから我ながら驚異だ。

そしてオレは今こう思っている、そろそろビールが呑みたいな。

さて、話は信じ難いほどに変わるが、随分と長い間、500円玉は使うモノではないと思っていた。

ある時は500円ずつATMから引き出し、ある時はゲームセンターに侵入しユーホーキャッチャーに興味ありなポッピン野郎を演じつつコソコソと両替し、

会計の時も500円玉が返ってくる様に計算し、煙草を買う時も一箱ずつ買って常に500円玉をコレクションしていた。

稼いだ500円玉は全てボーリングピン型の貯金箱に入れられた。気付けばモノホンのボーリングピンより重たくなり、「コレってひょっとして2000枚オーバーなのでしょうか」などと一人嬉々していた。

ソレはある種の支えであり、誇りだった。オレは生粋の500円玉コレクターだった。

まだまだ中身を確認する気などなかったが、ふとした真夜中、何年か振りにちょっとだけ数えてみた。

さて、数え出したら気になってしょうがなくなり、同様にパンパンに詰まっていたワーゲンバス型の貯金箱に納まっていた500円玉さえも一心不乱に数えていた。

2000枚は夢のまた夢だったが、勢い止まらず、それからオレがしたコトといえばその500円玉を全てATMにぶち込み紙切れに換える作業だった。

あれだけ意識して500円玉に崩した山を全てぶち込み、紙切れに交換するその姿は我ながら見物だった。

オレがATMの防犯カメラ監査員トップなら「徹底的にあの髭をマークしろ」と喚いただろう。心底、オレは何をやっているんだろうと思った。キングオブオカマなのかと思った。

二日間かけて無我夢中でぶち込んだ。怪し気で、とんでもなく逆ワイルドな作業だった。そしてボーリングピンもワーゲンバスも小指一本で持てるほどに軽くなった。

また一から始めようと思う。


 

drecom_eroom5session at 02:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 06, 2017

ごあいさつ '17


「明けましておめでとう、本年も宜しくどうぞ」ってな定型文は文字にするとヤスい、白々しい、

そういうのは自筆にするか、頭を下げて直接交わすってのが性に合う。 

気付けば丸一週間ずっと熱があった。今はどうかは知ったコトではない。

といって、寝込むワケもなくほっつき歩いていた。

「ボクってひょっとして流行最先端の何ちゃらエンザだったのでしょうか?」などと遅ればせながら思い返しているところ。

御迷惑をもし掛けてしまった人がいるなら謝るべきだと思う。

「財と知恵と音楽の神様」の神社へ初詣でへと出向いた。

秘めている事柄、根こそぎ叶うとええね。

ところでライヴがないではないでどうにもペースが掴めない。

「この世で一番の楽しみは旅に出る事さ」と高田渡大先生も唄っていらっしゃるし、それは紛れもない事実なんだと思う。

先日、CDラジカセを手に入れた。

SONY製新品が6000円、時代は確実に変わったらしい。

コイツが最高だ。性に合う。

かれこれ17年振りに「my best casette」なんて銘打った60分テープでも拵えてやろうかってな気分にもなる。

リモコンも付いてないチャーミングなヤツ、だいたいリモコンなんて贅沢者が使うモンだ。

なんたってターンテーブルが好きな理由は全て手作業だからだ。

そんなチープ且つグレイツな11Wのスピーカーからは今、ザ・ピーズが聴こえている。

他人のロマンを喜べるほど余裕はないが、2017.6.9は断固武道館へゴーだ。

本年もやりたいコトをやって生き延びてやろうと思う。




drecom_eroom5session at 11:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 31, 2016

the AT's Knockin On Monkey's Door '16


groove


12月29日深夜、突然、生と死の選択を迫られている様な気分だった。全身の震えが止まらず参っていた。

申年の終わりにこれではまるでスタイリッシュ皆無、オカマの最先端、苦笑いで家路を急いでいた。

渋谷駅構内では家のない老婆が若い女を手招きしてお金をせびっていた。オレは電車に乗り遅れない様に家路を急いでいた。

そう、オレは家に続く路を知っていた。その分、幸せだった。あの老婆は家路もなく全身の震えも止まらず参っているのかも知れないと思ってもオレには成す術もなかった。

39.6℃の数字が弾き出され、喋り続けながら眠った。喋り続けてないと根こそぎ持っていかれそうだった。

ポッピンガールがセッド、

「アンタ、ブーツのメンテナンスばっかしてないで身体のメンテナンスしなさいよ」

その言葉を2016受け取った言葉大賞にするのはどうだろう。

しかし次の日、オレはトラベラーズファクトリーへ向かい、それからレコード屋へ向かった。一年の終わりに寝込むだなんて愚の骨頂だと云い聞かせていた。

呆れた人達はオレを白い目で見ていた。オレは不届き者なんだろうと存分に悟りながら大人しく大人しくなんて出来た例がなかった。

36の誕生日ワンマンショーを経てその足で沖縄へ飛んだ。

ソープランドのど真ん中にある安宿にてどうしてもジャズが聴きたくなったが、レコードプレーヤーは完備されてない為、ユーチューブなる文明の利器を駆使してヤスい音でチャールス・ミンガスを聴き、それから毎日ライヴに向かった。

今帰仁という、今年頭まで読み方さえ知らんかった村にもオレの様なジャリズラーを待ってくれているマスターがおり、那覇のバーくらげマスターみづきと三人で朝まで騒いだ。

沖縄から舞い戻ればその足でラプソディへ出掛け、DJでASKAなどを勝手に回した。

どうにも音楽が最重要で、ソレによって仲間が増え、ソレによって救われている。ソレがないととっくにポックリかも知れない。

今年のライヴはどうやらジャスト80本、三桁行くと思ったが数えてみたらまだだった。

申年を強く意識して一年間を駆け抜けてきた。

年明け1月はライヴがない。いい曲を増やしてまた旅に出たいと思っている。

そんなワケで驚異の好きな言葉ランキング21年連続首位は「よいお年を」、

こんな便利な言葉はない、誰もが平和を願っている限りは。

家路のない人達が少しでも寒さの凌げる場所で年を越せるコトを祈るばかり。

申年と、新たに出会えた人達に最敬礼、

そしてオレは今日もレコード屋へ向かうってワケだ。

脱帽。







drecom_eroom5session at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 12, 2016

the AT's 35 years


根こそぎ魂吸い取られている内に、気付けば12月12日になっていた。

ここ何日か、ただひたすらに夜が明けるのを待っていた。

神経が確実に蝕まれていくのが手に取る様に分かった。

画一化、組織化、聞きたくもない与太話、永遠に用はない。

朝が来ればジャズを聴き、ギターを弾けば四弦が切れ、それを終わりの合図として昼には眠った。

目が覚めた時は暗闇だった。

そして朝が来るのをただ待ち続けていた。

それで今、また朝が来た。少しだけ晴れやかな朝が。

眠るのはヤメて、映画館だとかレコード屋だとかに出向き、吸い取られた魂を回収する。

奪われたモノは奪い返すのみ、オータムストーンも唄っている。

ここ何日かで決めたコトがある。

2017はアメリカに行く。生粋のスナック感覚で。

35で死ぬと云われていたオレが、もうすぐ36になるらしい。

目的と目標がないとどうにも生きた心地がしない。

明日はバックページだ、

ソニーロリンズがサックスを抱く度、口笛吹けないオレを思い出せ。

脱帽。


13




drecom_eroom5session at 08:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

December 07, 2016

師走ジャズ ’16


探究心の海に溺れてしまっている内に師匠も走る12月の到来だ。

35の終わりを目前に控えても知りたいコト塵の如く、

探究心の沼に完全に足を取られる前に自らの問題も山の如し、

完璧なるスタイリッシュバランスを探し求めてオレは36へと向かうだろう。

関西から戻った直後、北海道からやって来た愛すべき奴等と下北沢を練り歩き、猿小屋では口が乾く隙も無く喋り合いながらレコードを裏返し続けていた。

ASKAが逮捕された直後、突然にも上昇する体温は38.8℃、

キミが想うよりもボクはASKAが好き (LOVESONG) 。

ところでオレがもしも一端のディスクジョッキーなら、自主規制って看板にはベロでも出してASKAを乱発するね、

「次のナンバーはASKAで"共謀者" "君が愛を語れ" 、二曲続けてキメていただきましょう!」。


寝込むだなんてオカマなのよね?などと呪文の様に唱え名古屋からやって来た精鋭達に会いに出向くも足取りおぼつかず醜態晒す前にと無念極まる早々退散、

バット、気を取り直し次の日にはジャズレコードを求めて新宿を彷徨い、夜には再チャレンジ、名古屋の稲垣俊夫に我が回復力を見せつけたその直後、ジャスト二年半振りに今村竜也が猿小屋へとやって来た、

「新しい猿小屋はニュールートスゥイートホーム沿いだと聞いておりますが?」。

あーだこーだと喋り続け二年半の空白を僅か二分で埋め、去年から開けてなかった赤ワインの封を切るその瞬間も、16歳時分から酷使しているボロでイカすスピーカーからはジャズが聴こえていた。

さてそんな個人的大宇宙話はともかく、「12.13」は恒例になりつつあるバースディワンマンショーなのであります。

京都に4年、広島に16年、そしてなんと今年の「12.13」で東京16年、

オレ、どうやら知らん間にあの広島時代よりも東京生活の方が長くなるらしい。

いまだに電車の乗り継ぎ方さえ定かでないこちとらまもなく36、そんな部分には探究心の欠片もないってんだから断固どうでもええね。

珈琲&シガレッツ&ヘッドフォンでモダンジャズに浸かっていたらどうにもアタマが冴えて興奮してしょうがない。

ASKA逮捕につき、改めて覚醒剤について調べてみたりもしたけれど、あんなブツは強固どうでもええね。

ジャズとカフェインでキメとけよ。安く済むで。

脱帽。


13





drecom_eroom5session at 04:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 21, 2016

the AT's Don't Like '16


マリリン



目と耳に入るだけで気が滅入るモノTOP57


使い古された言い回し

ファッション感覚で綴られる絆

棒読みのお疲れ様です
 
ヤスいアイドルの愛してる
 
言い訳にもなってない言い訳

話も聞かず言い訳するな!で片付ける人種
 
団体でしかモノ云えない輩

アルコールで態度がでかくなるクソガキ
 
夢をハナで笑う凡人

精神的オカマ

平均点

二番煎じ
 
作られたヒットシンガー
 
乗り込む前に降りようとしたがる老若男女
 
甘えてばっかりのボンクラ

頼ってばっかりで返す事を知らない一匹狼気取り

又聞きを全て鵜呑みにする単細胞達

行列

上辺 
 
ボリュームコントロールの出来てない会話

片手間に話している雰囲気
 
エチケットのないチンピラ

太っている事を気にも留めず座席を独占しているウマヅラ
 
映画館内で食べ物をクチャクチャ出来る神経
 
美術館内での画家に対する平たい褒め言葉

エルヴィス登場に理解が出来なかった年寄り
 
酔っ払いの溜息
 
簡単に約束を破る連中
 
道を塞ぐ老若男女
 
センスのない柄シャツ
 
水掛け論

高いモンが良いモンの理論

出身地で枠に収める方法論

血液型で片付ける議論

干渉
 
暴力

雨 
 
動物を殺して作られた革製品に魅せられているオレの矛盾
 
食べたモノをヒケラカす行為
 
誰かが考え事をしている最中に断りもなく自分の苦労話をしたがる都合の良さ
 
ありがとうございますと云われたいだけの説教
 
タッチパネル

ジェットコースター 
 
ユニフォーム
 
自慢にもなってない自慢
 
悪いコトをしたにも関わらず謝る事を恥だと思っている人達

畳んだ傘を後ろの人に突き刺さる様な持ち方をして歩く奴 
 
今を語らず過去だけ語る素人
 
素人の玄人気取り
 
構われたいだけの寂しがり屋

一対一の会話に頼んでもないのに入ってくる外野

聞いてもないのに答えたがる阿呆

ながら歩きをしていた馬鹿が顔を上げた時に見せる驚いた表情

胸中を察せない教養のなさ
 
自らの非を棚に上げて周りを味方につけたがるウソつき

生命を勢いで手放す野郎達 

2020年東京オリンピック



総称してモラル、

気を付けろ、お前の大事な生き方に。
 
なりたくない人間にはなりたくないんだと死ぬまで心掛けろ。

 
 

drecom_eroom5session at 11:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

September 19, 2016

the AT's Like '16


like


眺めているだけで胸躍るモノTOP33


旧車
 
革細工
 
ブーツカタログ
 
アンティークトランク
 
ボーリングピン
 
ターゲットマーク
 
ハットカタログ
 
ドーナッツ盤
 
2014年3月号のレコードコレクターズ大瀧詠一の表紙

トランプの柄
 
生粋のダンディズム男
 
孤高のカワイコちゃん
 
志しあるはみ出し者
 
エルヴィス
 
ポマードカタログ
 
コームのフォルム
 
後ろポケットに突っ込んだ文庫本
 
タイプライター
 
マッチ

ロウソクの火

サイコロ
 
昭和喫茶店
 
真鍮細工
 
使い古されたギター
 
破れても着続けているシャツ

ズタボロ看板
 
ミンガリングマイク
 
植草甚一のコラージュ
 
ルーレット

航空券
 
夏の甲子園球場
 
職人
 
A級を超えたB級パンク


 


drecom_eroom5session at 08:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)