December 2007
December 31, 2007
2007年と2008年に捧げる文章
瞬く間に迎えた大晦日。俺は夢のストリート、茶沢通りを練り歩き三軒茶屋を目指す。立ち寄ったセブンイレブンの店員の態度に大いに憤慨しつつストリートを歩き続ける。今年一年を振り返り思い出す事は、笑った事より怒った事の方が鮮明。バス会社、クレジットカード被害、仕事関係、やかましい子ども、道行く馬鹿共。しかしそんな事はもう良い、俺は笑って過ごしたい。しかしいざ、毎日怒る事無く過ごせる日々が来たらどうか?俺は「やっぱり怒ってないと駄目やな」などと言い出しかねん。バランス、心地良いバランスを俺にくれ。「flap notes」で今年最後のレコードを漁る。そこでもやかましい子どもは泣き叫び、店内に流れるビートルズの音楽を御丁寧にも汚してくれる。「お前の可愛い子どもが誰の目にも可愛く映ると思うな」、これは俺が今まで何回口にしたか分からん言葉。俺は間違ってもあんな親にはなりたくない。神聖なレコード屋、場所をわきまえろ、タコ。さて、「ありがとうございます」もろくに言えんセブンイレブンとはうって変わり、ピカソのレジのおばちゃんが俺に告げるまさかの言葉、「良いお年を」。俺は感動のあまり涙を堪え「良いお年を」と笑顔で返す。見ず知らずの者同士が今年最後にお決まりの挨拶を交わす、これが日常茶飯事なら俺が人嫌いになる理由などない。こういう事がある分、どうしようもない輩に出会ってしまった時、そのあまりの落差に余計気が滅入ってしまうという寸法である。2001年の元旦、俺は年越しライヴの警備の仕事を終え、渋谷で降りる予定が寝過ごして原宿まで行ってしまい、右も左も分からん俺はごった返す明治神宮界隈をただ彷徨い、寂しい思いをした思い出がある。あれからもう7年も経つんか。確かに20歳だった俺は27歳になった。年が変われば気分も変わる。その新鮮な気分をいつまで持続出来るか、これが問題。俺は2008年、この一年で何か大きい事をやる。それが音楽の事か、はたまたそれ以外の事か、それは分からんが何か大きい事をやるべく少なくとも動き出す。あっという間に30歳になり、気付けば全て中途半端、何て事は避ける必要がある。とにかく俺はサラリーマンになる気などない。それにはダイナミックな行動が必要になってくる。BGMはコニー・フランシス、さぁ、年越しそばを頂こう。俺は時と場合により、昔からの伝統が好きだ。
食わず嫌いは損のもとという概念で
「突然炎の如く」
「5時から7時までのクレオ」
「colors of life」
「ハーフ・ア・チャンス」
「THE U.S VS JOHN LENNON」
「Shane-THE POGUES 堕ちた天使たちの詩」
「フォー・ルームス」
「最も危険な遊戯」
「悪魔のいけにえ」
「人生は、奇跡の詩」
「ラスベガスをやっつけろ」
「冒険者たち」
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
「chapter 27」
「仁義」
「パリ警視J」
ドキュメンタリー、アクション、ヌーヴェル・ヴァーグ物、トンだドラッグ・ムービー、そして遂に手を出すホラー映画。九月頃から始まった映画漬けは飽きる事無く大晦日を迎えた。来年はどんなモノに出会うか、出会えるか、それはこの俺の気分次第。
「5時から7時までのクレオ」
「colors of life」
「ハーフ・ア・チャンス」
「THE U.S VS JOHN LENNON」
「Shane-THE POGUES 堕ちた天使たちの詩」
「フォー・ルームス」
「最も危険な遊戯」
「悪魔のいけにえ」
「人生は、奇跡の詩」
「ラスベガスをやっつけろ」
「冒険者たち」
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」
「chapter 27」
「仁義」
「パリ警視J」
ドキュメンタリー、アクション、ヌーヴェル・ヴァーグ物、トンだドラッグ・ムービー、そして遂に手を出すホラー映画。九月頃から始まった映画漬けは飽きる事無く大晦日を迎えた。来年はどんなモノに出会うか、出会えるか、それはこの俺の気分次第。
December 29, 2007
揉め事は絶える事無く
ふらついてよたついたおっさんの広げた手がすれ違う俺の顔に当たり、俺は突発的に後ろを振り返り「おい」「こら」と二回程声を上げる。するとそのおっさんとは違う全く関係のない男が俺の前にどっからか現れて「俺に言ったのか?」と近寄ってくる。「誰やこいつは?」と戸惑いながら、俺は「あのおっさんに言ったんですよ」と声を上げ俺に当たって行ったおっさんの後姿を指さす。全く関係のない男は「俺に言ったんじゃないの?」とまだ近寄ってくる。トンだ勘違い野郎のお出ましに目が眩む程気が滅入り、「あんたは一切関係ない」と告げ俺はその場を去る。俺はその全く関係のない男には迷惑を掛けられた覚えはなく、よって俺がそいつに怒る理由はない。そんな揉め事の最中に俺はお母さんの顔を思い出し、「俺は一体何をやっとるんか」と考え益々気が滅入る。俺はおとなしくするべきなのか。俺に安らげる場所はあるのか。俺は師走の風景をもっと楽しみたい。お母さん、俺は元気です。
December 28, 2007
December 27, 2007
ロックンロール・センチメンタリズム
今年最後の歯医者を終え、来年一月分の家賃を払い込む。これで来年一月もこの部屋は俺のモノ。こんなにも天気が良いのに、この部屋には昼がない。カーテンを閉めたこの部屋に戻ればそれは真夜中さながら。カーテンを開ければ多少は明るくなる。日差しがカーッと差し込む部屋、住んでみたい気もする。明日は仕事納め。大掃除やらんといかんね。レコードを回す、一週間振り位に。俺の中のインフルエンザは飛び立って行ったか。もうツイスト出来る位は元気になった。「頭抱えて 腕を組んでも 浮かんでこない 問題が山積み」ってシャウトしたロックンロールを昔唄った。何も変わってない。今夜は勝手にしやがれ、今年最後のライヴ観賞。その前にジョンレノンのもう一つの映画を観に行く。師走、いつにも増して気分が慌しい。
December 25, 2007
December 24, 2007
あんなのはまるで初めて
フラフラボディを携えて代官山へと向かい、シオンを観た。俺は思ったよりは元気だった。ギター一本と唄だけ。俺はかつて、ライヴを観てこんなに涙を流した事があったか。それくらい涙が溢れてきた。何もシオンが好き過ぎて涙が出た訳ではない。単純に唄とその魂に感動して、良い意味で呆気にとられてしまったのだ。俺はその場で立ち尽くし、溢れる涙を止め切れず、顔を覆い隠して一人泣いた。あんなのはまるで初めて、曲は「ガード下」。誰にも認められてない男がガード下で新年を迎え、今年こそはと誓うあの曲だった。完全に魅せつけられた夜だった。
P.S 今年のM1、これは凄かった。俺があの立場だったらどうだったろうか、と勝手に考えただけで胸が張り裂けそうだった。夜、興奮して何度も目が覚めた。俺にもあんなどでかい事が出来るだろうか、と思ったら不安だった。
P.S 今年のM1、これは凄かった。俺があの立場だったらどうだったろうか、と勝手に考えただけで胸が張り裂けそうだった。夜、興奮して何度も目が覚めた。俺にもあんなどでかい事が出来るだろうか、と思ったら不安だった。
December 23, 2007
December 22, 2007
December 19, 2007
ノータリン女の風貌を問う
先週レンタルした七本の映画を返却する為、茶沢通りを歩く。バイクも自転車も壊れた今、俺にあるのは二本の足。茶沢通り、夢と夢を繋ぐ俺の愛するストリート。以前働いた雑貨屋を覗き込み、俺の中の伝説の喫茶店「エルマーノ」に足を踏み込む。そしてこれも以前、毎日の様に通ったレコード屋「flap notes」を覘きお決まりのルートを歩いて回る。夜は夜とて下北沢、野狐禅ワンマンライヴ観賞。斜め後ろの腑抜け女の歌声が耳障りでどうしようもない。俺は何度もその腑抜け女に合図を出し、片耳を押さえ、堂々と睨みつけもしたが、その小さな歌声は止む事がなかった(そんな事をしとる時点で俺は楽しめてない)。その場を離れればええのか?ノー、ライヴハウスは大入り、動く場所はない。声を出して止めろといえばええのか?それはもちろん何度も考えたがノー、言ったら言ったでその後のライヴも俺は楽しめん様になる。あの合図で気付かん時点で致命傷、トンだノータリン女のお出ましでもうどうしようもない。俺は何故、いつもそんな場所を選んでしまうのか。モラルの欠片もない、俺のはらわたを見事に煮えくりかえす輩は何処に行っても現れる。俺は運が悪いのか、はたまた考え過ぎなのか。そして、これはなるべくなら書きたくはないが、普段なら口に出したりもせんが、そういった行動をする類の女は決まって「ブサイク」なのだ。俺の今までのデータから言わせてもらうが、それは100%に近い確率でそうなのだ。モラルを考えろ、モラルを。この世であの場所でお前の歌声を聴きたい奴など一人もおらんという事実を受け止めろ。それは何よりも表現者に対して失礼にあたる。俺は何も合唱の場面での事に対して怒っとる訳ではない。静かに、静かに聴くべきシーンでのその行動に大して怒っとる。俺があの場で表現者の立場なら絶対に思う、あんな客は観に来る必要はない。何故なら心の中でも堂々と唄う事は出来るのだから。ライヴとは客の善し悪しで決まったりもする、その点で今日のライヴはもったいないライヴだった(お金がではなく、ライヴ自体が)。二十三日シオン観賞。俺はきっと泣く。
P.S 写真は誰が書いたか分からんが何ともイカす、コンクリートに描かれた茶沢通りのジミ・ヘンドリックスさん。
P.S 写真は誰が書いたか分からんが何ともイカす、コンクリートに描かれた茶沢通りのジミ・ヘンドリックスさん。
December 18, 2007
December 16, 2007
偉大な年齢
俺、気付けばジミ・ヘンドリックスが亡くなった年齢。気付けばジム・モリソンが亡くなった年齢。気付けばジャニス・ジョップリンが亡くなった年齢。ブライアン・ジョーンズ、グラム・パーソンズ...。尾崎豊の年齢を超え、バディ・ホリー、エディ・コクラン、ジェームス・ディーンの年齢はとっくに超えた。そんな偉大な人物と比べるつもりは微塵もないが何となく考えてみたりする、俺は何歳まで生きるのか。最近、減煙に興味がある。決して禁煙はせんが、減煙。普段、意味もなくパカパカふかしとる煙草を意識的に控えてみる。ここ一週間程、この減煙が面白い。体の為というのではなく、意識すれば簡単に調整出来たりするその自由な感じが今は面白い。
December 14, 2007
December 13, 2007
ロマンだけ連れて歩く
昨晩、二十七歳一発目の観賞に、アニメ「ピンクパンサー」をピックアップし、豆球の灯りの下、短編二つを嗜み夜更かしをした。その為、マサコのモーニングには行きそびれてしまったが、目覚めても俺の誕生日であるその事実は曲げようもなかった。十二時前後には部屋を飛び出し、「シュルリアリスム」の本が置いてあった古本屋に真っ直ぐ向かい、まだそれが売れ残ってあった事に歓喜し、まずは遂にそいつを手に入れる。そしてディスクユニオンで迷う必要もなく「レコスケくん コンプリート・エディション」を手に入れ、スペシャルな日特有のシャノアール・ランチタイムへといざ向かう。そう、本日は怒らない男このワタシ、コーヒーを味わいつつレコスケくんをパラパラやりながら大いに笑い、非の打ち所のない完成度に涙が滲む程嬉しくなる。そして曇り空の下、代官山でもうろついたろかしらん状態と相成り電車へと乗り込む。特別欲しいモノが今年はない。ないが何かを求めて代官山をうろつく。レコード、本、服、いつも手に入れとるモノではなく、今日という日はそれ以外のモノが望ましい。とある雑貨屋でサイコロの目がドクロになったイカしたサイコロ、麗しの百円。二十七歳この一年、事ある度にサイコロを振ってみるのも良し、運をコイツに任せてみるのも良し。これ所謂立派なロマンの一つ。そして俺の大好きな類の雰囲気の店で高級ハンカチ六百三十円を手に入れ、それだけで心は充分に満たされる。俺には大勢の人が集まる様なビッグ・パーティは必要ない(誰も開催するとは言うてないが)、俺の心の中にビッグ・パーティの気分が宿ればそれだけで問題はない。雨はなく渋谷まで歩いて戻り、下北沢へと引き返す。おいしいモノを頂き、ハンカチと同じ緑のチェック柄のバスタオルを発見し、俺は小学生の頃からこの柄には目がない節があるなーなどと物思いに耽るこの俺は今日から確かに二十七歳。何だかとても新しい気分、新しい事をまだまだやりたい気分。夜はまだまだ長い。
去年の誕生日に手に入れたカメラを使い、今年手に入れたモノを写す。これ所謂立派なロマンの一つ。
去年の誕生日に手に入れたカメラを使い、今年手に入れたモノを写す。これ所謂立派なロマンの一つ。
重要
俺の一年は今日から始まる。書いて書いて書きまくり、学んで学んで学びまくり、観て見て観まくる一年が。古くからの友人からの電話に、嬉しくて楽しくて一時間程話まくる。出だしは快調。俺の事を理解してくれる人がおってくれる事がありがたい。だって俺に似た様な奴がもしおったとしたら俺はひょっとして鬱陶しく思ったりするかも知れん。それなのに、と思ったらありがたい。明日は雨、去年は快晴だった気がするがそんな事は今は関係ない。とにかく味わって過ごす事が重要。俺は十二月十三日の何時に生まれたのか、それは未だ聞いた事がないが、とにかくまずはお母さんにおめでとうと。そんな事は口ではなかなか言える柄ではないが、俺はまだまだ生きとるぞと知らせるべく電話を入れた。明日の朝は早い。スポーツ新聞片手に、まずはマサコのモーニング。誰にも邪魔されず過ごす事が重要。手に入れる本、「レコスケ君 デラックス・エディション」、そう心の友達。
December 12, 2007
人間らしい男の物語
俺は何だかんだで二ヶ月に一回のペースで六本木に向かっとる感がある、そう映画を観る為だけに。「THE U.S.VS.JOHNLENON」観賞。始まってほんの数分、一般的には感動する様なシーンではなかったが、俺は震えた。これは凄い映画なんじゃないかと感じた。そしてそれは実際にそうだった。反体制を唱える男はいつだって正直だった。ジョンレノンが言った、「俺は頭がイカれてる様に思われてるけど、それ以前に頭がイカれてるのは国の方だ」って。はっきりした。間違っとる事には間違っとるというべきで、これは当たり前の事じゃないとおかしい。表面的にしか知らんかった部分を、この映画は解り易く教えてくれた。観終えた時の爽快感は抜群で、俺は胸から湧き上がるモノを抑えるのに必死だった。その後三軒茶屋へと向かうべくバスで渋谷に向かい、それから田園都市線に乗り込んだ。田園都市線、これに乗ったのは五年振り位じゃないか。知らん間に駅は雰囲気が変わった。初めて乗ったのはかれこれ七年以上前、福山から東京へ部屋を探しに来た時で、不動産屋の兄ちゃんに連れられて渋谷から乗った時だった。福山から三軒茶屋近くへ引っ越して来た当初もほんまに良く乗った。車窓に映る今の顔と当時の顔がオーバーラップして感慨深くなった。俺は変わったか、年を取ったか、分からんがあれからとにかく七年も経つ。いまや三軒茶屋は誰が何と言おうと俺にとって何個目かの故郷になった。来た当初は右も左も分からんかった街が、七年も経ちいつのまにか故郷になった。俺はあの頃と比べ確実に年を取ったのだ。目当てのつたやで「バースディ半額クーポン」を駆使し、七本映画を借り、茶沢通りを真っ直ぐ突き進み下北沢まで歩いて帰った。部屋に戻りポーグス・シェインのドキュメンタリー映画を観返した。この男も紛れもなく、別に逆らいたくて逆らう訳ではないが馬鹿が多過ぎてやってられんといった類の男で、急に観返したい気分になった。レベル・ミュージック、俺はもっと唄いたい。後五分で日付は変わり、俺はまもなく二十七歳。まだまだ俺は生きる。
December 11, 2007
December 09, 2007
第五回 ドツイテマワリタイ人達
実際にはリーダーでも何でもない輩が、いつ化けの皮を剥がされてもおかしくないにも関わらず、断ることもせず表向きだけで飄々とそういった態度を取ろうとする奴、俺はそんな偽者が憎らしくてしょうがない。とんでもないノータリンに飲ます薬などはない。しかし奴等に取ってはこの俺の方がとんでもないノータリンという事になるのか。奴等に好かれたい気など毛頭ないが、敵でもない敵が留まる事なく現れて、俺の熱は一向に下がる気配がない。自分が心底馬鹿にされたと感じる時、そんな時は時間も場所も冷たい目も関係ない。少なくとも俺には立ち向かう必要と義務がある。昔からの口癖、俺から怒りを取ったら何が残る。黙っとけばええ事と黙っといたらいかん事、これには限度がある。怒りたくて怒る訳ではないが、とにかく頭空っぽ人間が多過ぎる。ほらきっとすぐ其処にも。嗚呼。誕生日まであと少し。
December 08, 2007
ギブ・ピース・ア・チャンス
気付けば既に、丸五日間に亘り微熱がある。上がりはせんが下がりもせん状態が続く。久し振りに体調を崩したという事か。しかし夕方、体が疼き出し俺は外に飛び出した。何処へとは愚問中の愚問であり、それはもはやレコード屋しかない。一時間以上店内を徘徊し、素敵なレコードを二枚とDVD一枚を抜き取った。「colors of life」というミュージシャン満載のB級映画(B級は時に、いや、頻繁にA級を超える)を観た後、レコードにはまだ針を落とさず、BGMはジョンレノン。迷う事なくジョンレノン。万全とは決して言い難いが明日は仕事に行かんとな。誕生日は五日後に迫ってきた。今年は何をして楽しむか、俺はまだ考えてない。
開放感とグラグラ感の狭間
’07.12.6(木)
ライヴ アット 下北沢ロフト
1.表現者
2.ラウンド ミッドナイト
3.何となく(仮)
4.自作自演屋(仮)
5.雨が降ったって大丈夫
6.深夜高速バスブルース
7.自由
あっという間に終わった。今思えば良いライヴだったとは言い難い。今思えば魂が足りん。四十分ある演奏時間が三十分で終わった。途中で「ロマンチック」を挟もうと思ったが、上手く演れそうな気配がなくて止めた。録音したモノを聴いたら思ったよりは良く聴こえたが、MC中の自分の咳払いがいやらしく響いてきた。あれは良くない。そんな事は微塵も感じさせんライヴを演らんといかんと思う。しかし、終わった直後はどうでも良かった。ビールとワインを呑みながら、俺は少ない仲間相手にマシンガンの如き勢いで話し続けた。人と久し振りに話した気さえした。それが嬉しくてとにかく喋り続けた。それは「人間じゃない人間」、すなわちどうしようもない輩の話で、そんな類の話なら俺は何時間でも話し続ける事が出来た。周りから見たら、それはただの愚痴にしか聞こえんか知らんが、それは俺にとっては大事な時間だった。ワイン、俺はコイツを生まれてこの方、初めて口にしたんじゃないか。俺の体はフラフラで熱が三十九度程ありそうな雰囲気だったが、何かの開放感と心地良くはないが心地良くも感じるグラグラ感が絶妙で、一番街のゴミみたいなイカしたバーで焼酎を呑んだ。BGMが抜群で、俺は此処のマスターと友達になれるんじゃないかと思った。部屋に戻りベッドに潜り込むとあちこちが痛み出し、俺は取り憑かれた様にまだ一人でぶつくさ訳の分からん事を喋り続けた。熱は微熱だった。興奮して眠れずに朝がきた。そして昨日の俺はといえば、部屋を一歩も出る事なく一日を過ごした。煙草もほとんど控えてベッドで過ごした。仕事をもう一日休む事にした。そして今現在、俺は煙草を四本吸ってこの文章を書き上げた。BGMはもちろんジョンレノンで、それはベタだろうが何だろうがジョンレノン。ジョンレノンが撃たれたその日その年の五日後、この俺は生まれたのだ。すなわち二十七年前の出来事。
ライヴ アット 下北沢ロフト
1.表現者
2.ラウンド ミッドナイト
3.何となく(仮)
4.自作自演屋(仮)
5.雨が降ったって大丈夫
6.深夜高速バスブルース
7.自由
あっという間に終わった。今思えば良いライヴだったとは言い難い。今思えば魂が足りん。四十分ある演奏時間が三十分で終わった。途中で「ロマンチック」を挟もうと思ったが、上手く演れそうな気配がなくて止めた。録音したモノを聴いたら思ったよりは良く聴こえたが、MC中の自分の咳払いがいやらしく響いてきた。あれは良くない。そんな事は微塵も感じさせんライヴを演らんといかんと思う。しかし、終わった直後はどうでも良かった。ビールとワインを呑みながら、俺は少ない仲間相手にマシンガンの如き勢いで話し続けた。人と久し振りに話した気さえした。それが嬉しくてとにかく喋り続けた。それは「人間じゃない人間」、すなわちどうしようもない輩の話で、そんな類の話なら俺は何時間でも話し続ける事が出来た。周りから見たら、それはただの愚痴にしか聞こえんか知らんが、それは俺にとっては大事な時間だった。ワイン、俺はコイツを生まれてこの方、初めて口にしたんじゃないか。俺の体はフラフラで熱が三十九度程ありそうな雰囲気だったが、何かの開放感と心地良くはないが心地良くも感じるグラグラ感が絶妙で、一番街のゴミみたいなイカしたバーで焼酎を呑んだ。BGMが抜群で、俺は此処のマスターと友達になれるんじゃないかと思った。部屋に戻りベッドに潜り込むとあちこちが痛み出し、俺は取り憑かれた様にまだ一人でぶつくさ訳の分からん事を喋り続けた。熱は微熱だった。興奮して眠れずに朝がきた。そして昨日の俺はといえば、部屋を一歩も出る事なく一日を過ごした。煙草もほとんど控えてベッドで過ごした。仕事をもう一日休む事にした。そして今現在、俺は煙草を四本吸ってこの文章を書き上げた。BGMはもちろんジョンレノンで、それはベタだろうが何だろうがジョンレノン。ジョンレノンが撃たれたその日その年の五日後、この俺は生まれたのだ。すなわち二十七年前の出来事。
December 06, 2007
December 05, 2007
December 04, 2007
December 03, 2007
December 02, 2007
December 01, 2007
日常となる映画月
「嵐を呼ぶ男」
「13階段」
「snatch」
「HO!」
「いぬ」
「ロスト・イン・トランスレーション」
「コットンクラブ」
「the knack」
「ペーパームーン」
「大人は判ってくれない」
「あこがれ」(短編)
「ピアニストを撃て」
「長距離走者の孤独」
「肉体の門」
「エルヴィス・プレスリー ’56スペシャル」
「地下鉄のザジ」
「さらば友よ」
「ストレート・トゥ・ヘル」
「ジャッキー・ブラウン」
これに加え、「ロニー」や「大日本人」なども観返した。いつまで続くか分からんが、少なくとも今の俺には「映画」が生活の一部になった。「snatch」と「ジャッキー・ブラウン」は時間が経つのを忘れさせ、エルヴィスのドキュメンタリーは、いかにこの時代から頭の堅い輩が多かったかを物語った。面白くない映画を観たとしても後悔する事はない。何が面白くないかを確認する違う面白さがあったりする。気付けば十二月を迎えた。俺の一番好きな月といえる十二月が。御多分に漏れずシオンの「十二月」を聴き、俺は今日もこれまた生活の一部となった歯医者へと出掛ける。
「13階段」
「snatch」
「HO!」
「いぬ」
「ロスト・イン・トランスレーション」
「コットンクラブ」
「the knack」
「ペーパームーン」
「大人は判ってくれない」
「あこがれ」(短編)
「ピアニストを撃て」
「長距離走者の孤独」
「肉体の門」
「エルヴィス・プレスリー ’56スペシャル」
「地下鉄のザジ」
「さらば友よ」
「ストレート・トゥ・ヘル」
「ジャッキー・ブラウン」
これに加え、「ロニー」や「大日本人」なども観返した。いつまで続くか分からんが、少なくとも今の俺には「映画」が生活の一部になった。「snatch」と「ジャッキー・ブラウン」は時間が経つのを忘れさせ、エルヴィスのドキュメンタリーは、いかにこの時代から頭の堅い輩が多かったかを物語った。面白くない映画を観たとしても後悔する事はない。何が面白くないかを確認する違う面白さがあったりする。気付けば十二月を迎えた。俺の一番好きな月といえる十二月が。御多分に漏れずシオンの「十二月」を聴き、俺は今日もこれまた生活の一部となった歯医者へと出掛ける。