February 2009

February 28, 2009

ワタシの唄

散々と歩きまくる街、未開拓タウン今池。そして現在、粋なカレーハウスで大休憩。

男が言った、


「寝言凄かったぜ」                

おーまたか、思う。                     

「常に怒りを抱えてるんだな」

おぉ、そんな格好良いモノではない。

いつも何かに怒ってるマリーに
何か安らげる場所でも提供してやろうとしたけれど
「ほっといてよ私から怒りを取ったら 私じゃなくなるわそれも事実よ」


俺が唄う。今夜は「マリーと暮らす」、こいつで決める。

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hey is コメダ珈琲所

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ホテルをチェックアウトし、コメダ珈琲所にてモーニング。

ハードケースの取っ手部分は初日に壊れた。バットしかし、俺はいつもハードケースを抱き締めて歩く。よって気にする事はない、本日も歩きまくる。


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媚びるなよ ’09

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’09.2.26(木)
ライヴ アット 名古屋OYS


1.自作自演屋
2.ラウンドミッドナイト
3.深夜高速バスブルース(名古屋編)
4.夢の暮らし
5.自由
6.愛すべき日々


25分間のステージに6曲を詰め込み、俺は全身全霊を捧げてステージに立った。

ライヴが始まる前、手持ちのCDが3枚しかなく、俺はもしもの事を思いマンガ喫茶でCDを10枚追加した。

MCで言った、


「3枚じゃ足りんかなっちゅう事でさっきCDをマンガ喫茶でやいてきた。そういうのやり方とかよー分からんのでちゃんと聴けるかすら分からんけど、聴けるかどうかに300円賭けて試してみて下さい」

媚びる必要など何一つない。売れる時はこっちが何を言うまでもなく売れるし、売れん時は何を言おうと売れん。「お前等買うな」と言ったところで売れる時は売れるし売れん時は売れんと思う。

こんなやり方を愛しとる。媚びる必要など何一つない。

客の入り具合、雰囲気から察して10枚はいけるんちゃうんけ、思った。


結果は3枚。バットしかし、そんなやり方でも売れる事実に俺は誇りを持っとる。そんなやり方にも関わらず声を掛けられたりしたら人一倍嬉しい気分を味わう事も出来る。

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こんな俺みたいなモンに寄ってきてくれたのは全て男達、万事思惑通り。嬉しい言葉も残してくれた。


「男の中の男は?」の問いにすぐ俺の顔を思い浮かべられる様な、そんな男に俺はなりたい。

気がフレた様に、とりつかれた様に自分の唄に身を任せたのだ、悔やむ事など何一つない。まだまだいける、もっともっと演りまくりたい。


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松田優作のインタビュー本をリュックサックに詰め込んできた。こいつを読んで静かに眠ろう。明日も演りまくる必要がある。俺は名を刻みたい。

名古屋に来る前、デイジーバーオーナーに言われた、


「お前しっかり演ってこいよ」

ありきたりな言葉かも知らん、でもそれが心強かった。中途半端なライヴを演っとる場合ではない。

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愚連隊でゴー

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グレて行こう、グレ続けよう。バットしかし、お門違いな事柄で怒る事はない。                        

今夜は部屋で静かにビールを煽る。                   

今年は様々な場所へと出向く、それは国内外を問わずが良い。

俺は全てを立て直す。

「ニールの唄ではないけれど やっぱり男は女が必要さ」

長渕剛が唄う。女なら誰でも良い訳ではない。

「まだ見た事のない風景を全部焼き付けて俺は死ぬ」

俺が唄う。ついて来てほしい、全てを立て直す。

俺は色んな事を思い知らされた。ありがとう。


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February 27, 2009

二人の旅人

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俺は旅人 誰も呼びもしないのに
あの街この町 我が物顔で歩き回り

足が棒になっても それはそれで良い事さ
歩ける喜びに幸せを噛み締めなくちゃ

廃れた喫茶店 地域密着の経営
堂々とした愛を感じて 味の違いも知らんくせに

ブラックを一啜り 体を休めたら
そろそろ次の街に行こう
誰も呼びもしないかも知れないけど


以前、こんな唄を作った。まさかの展開、17時過ぎまで眠りこけ格安ホテルに連泊、俺達はとりあえず飯場を求めて歩きまくる。栄の街をほっつき歩き、路地に入り込んだ時、目に飛び込む驚愕の光景は、以前モデルガンを手に入れた際、その足で空き缶を打ち倒して遊んだ公園。すなわち、栄と大須観音は想像よりもはるかに近い位置に存在した。目から鱗とはまさにこの事、人生は足で稼ぐ事を実感。みそかつ丼にありつき、コメダ珈琲でスペシャル珈琲を啜る。

今年はなるべく様々な場所へ旅に出ようと思う。知らん事、知りたい事、歩きたい街がまだまだ山程存在する。知らん街を我が物顔でほっつき歩く事を俺は愛しとる。バットしかしその反面、俺は大事に出来んかったアイツの不在に頭を悩ませ続けている。


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酔いどれて構わない

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「世界の山ちゃん」で酔いどれ気分、閉店時間まで語り合う。十条フォークジャンボリー、この男を俺は信頼しとる。ところで何時間眠ってないのか、もはや定かではない。ボロボロに疲れたがまだ眠るのはもったいないと感じる心意気。部屋に飾られた気が利く絵でも眺めながらゆっくり休むとしよう。ライヴの詳細はまた後日。俺は気がフレた様に、とりつかれた様に唄に身を任せた。俺は俺に、心底満足出来るライヴを演りきった。無論、アイツにも観せたかったぜ。

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February 26, 2009

旅人を気取れ

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イカしたダブルの格安ホテルにチェックインし、現在地大須観音。この街はもはや俺の庭だと捉えるに至る。この街といえばモデルガン、古着、レコード、そしてモッズ。俺は生きとる、確かに生きとる。

ほとんど一睡もしてないがそんな事は断固どうでも良い、リハーサルを終え、俺はしけた雰囲気を一掃してやろうと企んでいる。

遂に名古屋で唄うのだ。

夜は男二人のしっぽりとした打ち上げを。

ホテル目の前に堂々と鎮座する「世界の山ちゃん」、俺は今夜、名古屋栄タウンにて御飯にありつく。


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「腐ったモンはほっといたって消えて粉々になるだけだよ」

トランクに詰めたハーモニカ たまに取り出して吹いて遊んで
トランクに詰めたハーモニカ 吹いて遊んで田舎道

その音聞いた動物達が俺の後ろをどこどこまでも
ついて来たなら食べかけのパンを千切って
お前等にやるよ お前等にやるよ


俺が唄う。

サービスエリアで猫が泣く。まるで助けを求める様に近付いて来る。

手に持ったサンドウィッチを差し出す。猫はそれに喜び勇んで噛み付いた。

食後の一服だって推奨する。猫が煙草に近付いて来る。

「お前それは止めとけ」、男二人が真夜中に笑う。

可愛いヤツだ、写真を撮る。お前を助ける事が出来ずに申し訳ない。

動物を飼いたいとすら思えてくる。甲子園にも一緒に行こうぜ。

俺は誰に惑わされる訳もなく、心のきれいな人間でありたい。

旅の始まり、「夢の暮らし」を名古屋で唄う事に決めた瞬間。

ほとんど一睡もする事なくあっという間に名古屋に着いた。

窓際席は譲ってもらった。景色を眺めながらのBGMは小谷美紗子とヒートウェイヴ。

ビートルズよりも、エディ・コクランよりも、ヒートウェイヴは偉大だ。

バットしかし、俺が唄う。


額に入れたターゲットマークの中心部を睨みながら
ひたすら狙うのはそこだけだバカヤロー

額に入れたターゲットマークの中心部を睨みながら
ひたすら狙うのさ 居心地の良い場所

居心地の良い娘と

居心地の良い場所

居心地の良い事


文句があるなら堂々とかかって来い。

俺は誰がケチをつけようと、誰が嫉妬しようと、誰が偉大であろうと俺にしか出来ん事を本格的に狙って行こう。

誇り高き仲間達に最大限の敬意を。










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「忘れたらいけん事は忘れないで」

’09.2.25(水)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR


1.アウトロー・バカヤロー
2.自作自演屋
3.どうにかなりそう
4.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
5.マリーと暮らす
6.ラウンドミッドナイト
7.愛すべき日々


以前、「一緒じゃないともう歩けない、頭がおかしくなる」と言われた事がある。そりゃ俺だ、今は思う。ギターだってまともに弾けやせんし、ソワソワ感が途切れる事もない。バットしかし、擦り減ったブーツを履き、390円のボロボロのシャツを着て、リュックサックを背負い、ハードケースを抱えて旅に出る。自分の愛すべき雰囲気、スタイル、愛すべきモノだけは見失う訳にはいかんのだ。これさえも見失ったら俺は今以上に嫌われ者になってしまう。他人、見ず知らずの輩にいくら嫌われても憎まれても構わんが、俺が俺である事をとりあえず忘れたらいかん。こんな俺を理解してくれる人達、そんな人達に俺は誇りを持っとる。

「自意識過剰な男と言えば?」の問いに「せーの」でお前だと答えられるべき男このワタシ、自分を見失うなんて断じて柄じゃない。

コメントありがとう。後でちゃんと返事を書こう。俺は一人ではない、懲りもせず俺は人の事を信用しとる様だ。


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February 25, 2009

俺にあるものは感情

俺は一人ではないよ。

俺みたいなヤサグレ臆病チンピラ人間に付き合ってくれる人達を裏切る様な事があるとすれば、それは死ぬ時だ。

一人一人の信頼を俺は大事にする。

大事にせん輩はとっとと地獄へ行け。

これで一人などとヌカしたら大いなる罰が当たるぜ。

バットしかし、大事なモノが欠けてしまった事だけは間違いない。

まるで半分になったみたいだ。

明日から何にしてもとりあえず下北沢ー名古屋の粋なツーデイズ。

俺は大いなる感情を爆発させる。

満ち溢れる感情を爆発させるその為にステージがある。

準備などもうどうでも良い、高円寺に行く感覚、すなわちスナック感覚で名古屋へ乗り込む。


感情抑えきれずにやさぐれていました
ふて腐れた顔して いらいらいら 
もう一つの人格が本当の俺を狂わせる
だけども本当の俺がどっちかなんて知らんけれど

ドクター・セイズ・ビー・オールライト
バット・アイム・フィーリング・ブルー

絶望と手繋いで笑い転げてみました
死んだ様な顔して へらへらへら
もう一つの人格か 逃げる様な事言うなよ
どっちの俺も本当なのかも知れないぜ

医者が言う大丈夫さ 医者が言う問題無い
どこにも悪いところなんか無いんだってさ
だけど心は暗い

医者が言う大丈夫さ 医者が言う心配無い
どこにも悪いところなんか無いんだってさ
だけど俺の心は暗い 暗い 暗い

感情抑えきれずにやさぐれていました
足下おぼつかない ふらふらふら
自分だけで精一杯 生きるだけで精一杯
他に手が回らない 知ったこっちゃないんだけど

医者が言う大丈夫さ 医者が言う問題無い
どこにも悪いところなんか無いんだってさ
だけど心は暗い

俺が言う大丈夫さ 俺が言う心配無い
どこにも悪いところなんか無いってさ
だけどまだ心は暗い 暗い 暗い


トム・ウェイツの曲に合わせていつ頃からかたまにこんな歌を唄った。

俺は唄うたいだ、心底感情を込めて唄う事が出来る男だ、なんたって自分の事しか唄ってない。

どうか俺の事を覚えといてくれ。リュックサックで革命を起こせ。



at 04:21|PermalinkComments(4)TrackBack(0)│ │日々 

February 24, 2009

孤立し続ける

売られた喧嘩は買おうと思う。

人間のクズに、「とことん残念な人間だ」と罵られる。

俺の事だけならともかく、身内の事を外野席、場外席から野次を飛ばしてくる輩に、俺は心底気分を害され、傷つき、ズタボロになった。

警察に突き出せば堂々の「プライバシー侵害」でブタ箱行き、

バットしかし、俺は警察には言わんぜ。

何たって俺はお前の正体を、今や知ってしまったんだぜ。

「憎まれっ子世にはばかる」、大いに結構。

俺は誰にでも好かれる様な男じゃない。

そんな事は誰より俺が分かっとる。

それでも良いと、いや、それしか出来んと今日まで生きてきた。

よって、どうやら敵が多い。俺の事が憎くて憎くてしょうがない輩が存在するまぎれもない事実。

こんな俺にも味方はおる。おってくれる。バットしかし、その味方さえも今は安易に信じる事が出来ん始末。

ただ、身内の事をごちゃごちゃヌカす事だけは許さんぞ。

売られた喧嘩はいつだって買うぜ、こんな理不尽な喧嘩はないけどな。


’09.2.25(水)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR
w/赤尾充弥/タカユキカトー(ひらくドア) etc...
OPEN 18:30 START 19:00
前売り 2000円(D別)/当日 2300円(D別)


’09.2.26(木)
「セカイジュウみんなマイノリティ vol.2」
アット 名古屋OYS
w/Romany Jade/ファミリーコンプレックス/THE ZAMBO/六畳人間/十条フォークジャンボリー
18時開場/18時半開演/1000円(当日1500円)

’09.2.28(土)
ライヴ アット 名古屋GURUGURU
「GURUGURU NIGHT vol.2」
開場19:00 開演19:30
w/十条フォークジャンボリー/森田のぶひこ/赤富士食堂
前売1500円 当日2000円(1ドリンク別500円)

’09.3.8(日)
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.3」
アット 高円寺MOONSTOMP
【高哲典VS十条フォークジャンボリー】
19時開場/20時開演/1000円


準備は何一つ出来てない。

興奮冷めやらぬ胸中引っ提げて、俺は名古屋行き深夜高速バスに飛び込む。

せめてウィットに富んだ夢が見れる様に。




February 23, 2009

突き破れと俺が言った

これがかの有名な「炎上」とか何とかヌカすヤツなのか。

俺の事が憎くて憎くてしょうがない輩が存在するらしい事実。

俺みたいなモンは死んでしかるべきと、こう考えとる輩がどうやらほんまに存在するらしい事実。

しかも間近に。

これはあまりにも哀しい事だ。

顔をさらす事なく、まるでとどめを刺す様に仕掛けてくる。

悪い夢が何日も続いとる様だ。

バットしかし大丈夫、俺は今日、まとわりついた過去など投げ捨てた。

意味のない過去をごじゃごじゃヌカすのは金輪際止めた。

遅くなって申し訳ない。

他人を信じる事には恐怖すら覚える。

寂しい人生だが遅ればせながら気付いた。

何も心配してくれるな、そんな簡単に崩れる程、脆い絆じゃない。

昼の出来事は俺がやらかした事実として消える事はないが、それ以外の今日という日は全て夢だ。

まさか、’09.2.22(日)がこんな日になるとは驚いた。

今日は何一つ口にしてない。この世の終わりみたいな顔して歩き続けた。

バットしかしもう大丈夫。

俺がそんなに憎いなら正々堂々とかかって来いよ。

俺はお前の正体を、今や知ってしまったんだぜ。

もう隠れるなよ。

P.S 信頼を寄せる竜也今村氏、今日の俺は平常心でライヴを観れる程の精神を持ち合わせてなかった。この埋め合わせは必ず次回。

そして罪のない友達を疑ってしまった不甲斐無い俺をどうか許してほしい。







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February 22, 2009

欠落

俺は大事な何かが大幅に欠落した人間だと思う。

人の気持ちを解れなどと偉そうにほざきながら、俺自身が人の気持ちなど何一つ解ってない。

迷惑ばっかりかけて、自分が大事なモノを、抑え切れん感情だけで傷つけ、台無しにするななどとほざきながら、自らの手で全てを台無しにしてしまう。

冷たくされる事に恐怖を覚え、目に見えるモノ全てが嘘に見える。

俺は今、とことん自分が嫌になってしまい、自分という人間を完全に見失ってしまった。

神聖であるべき仕事場で暴れ、全てを失ってしまった。

暴れた事で、相手が他人に助けを求めた時、俺は取り返しのつかん事をしてしまったと思った。

こんな筈じゃなかった、こんな筈じゃなかった、悔やんでもどうしようもない程に俺は人を傷つけてしまった。

傍に誰かがおる時の一人と、全くの一人ではまるで意味合いが違う。

終わるにしてもこんな終わり方だけは避けたかった。

「何があってもついていく」、もう遅いのにそんな言葉を頭から切り離す事も出来ずにおる俺はどん底に落ちぶれてしまった。

全てを壊してしまったのも迷惑をかけてしまったのも台無しにしてしまったのもこの俺だ。

仕事場を追い出され、俺は全くの一人になってしまった。

こんな事は書きたくもない。

グラスの中できれいさっぱりに消えていく氷に憧れる。

あんなに大事な娘は俺には初めてだった。

俺が結局、全てを水の泡にして残してしまったものは、相手の俺に対する恐怖だ。

時間を与える事さえ出来ず、俺はどうしようもなく小さい人間だという事に気付いた。


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シュルレアリスムの夜

’09.2.20(金)

シュルレアリスム、現実を越えた超現実。

扉を開ける度に「今日はいつもみたいにおるんじゃないか」などとある筈もないのに考えてしまう、俺はただの夢見がちな男。

6階で降りるべきエレベーターが7階まで上がって誰かが降りる時、俺はそこで初めてハッと気付いた。エレベーターに乗っとる事に初めて気付いた。

おぉ、俺はこんな事になるんか、思った。

笑いの偉人が言った、

「どんなに寂しい事があったその日も人を笑かす事を考えんといかん、この仕事がどんなに辛いか解るか」

俺がラヴソングばっかり唄い出したらどうなる?今まで築いてきた仲間達は去って行き、その代わりに望んでもない人達が集まってくるかも知らん。

そうなった時はそうなった時か、自然に任せるしかない。

ラヴソングが唄いたい。「君が好きだ」、そんなありふれたテーマは黒く塗り潰して、俺にしか唄えん類いで唄いたい。

バーにて。予想もしてない仲間達がやって来る。

「近くまで来たんでスナック感覚で寄っちゃいましたー」、斉藤秀夫氏が一人でやって来る。

スナック感覚、今や誰もが口にする名文句。この感覚を忘れたくはない。

ワンマンライヴの話、お互いの今後の話などをした後、男が言った、

「リクエストしても良いですか?俺は実家暮らしなんでまだ解ってない部分もあるんですが、親の事を唄ったあの曲が聴きたい」

それはまさか、CDやレコードのリクエストではなく、俺自身の曲だった。アコースティック・ギターを指差しながら男が言った。折角のリクエストを断わる理由など何一つなく、俺はギターを借りてチューニングも狂ったままカウンター越しの男に向けて歌を唄った。声を張り上げる事なく、照れくさく下を向いたまま、それでいて噛み締める様に唄った。


俺がいつか死んだら呆れた調子で 
「こんなガラクタばっか残しやがってふざけんなよ」って笑ってくれ

棺桶の中に宝物を詰めて 
蓋が閉まらなくなってしまう程宝物詰めて

明日とか明後日とか何十年後かにその時がきたら 
俺はヴィニール盤の燃えカスと共に天国行き


このフレーズを今まで誰に向けて唄ってきたか、そんな事は書くまでもない。

唄い終えると男が言った、

「もう一曲だけ唄ってほしい、ポイ捨てと自由は結びつかないって曲が聴きたい」

俺は嬉しかった。嬉し過ぎた。俺の曲が誰かの心に少なからず沁み込んどる事実が誇らしかった。

唄い終える直前、俺を慕ってくれる健ちゃんがやって来る。

「これは贅沢ですよ、俺だけの為にありがとう」

帰る時、秀夫君が俺に二千円渡してきた。俺はそれを当たり前の様に受け取れる程、自信過剰でも自惚れてもない。

「やめてくれ、俺はそんなんじゃない。受け取れる訳がない」

「良いんです。俺が頼んだし、凄く嬉しかった。今日という日を特別な日にしたい、音楽活動の足しにして下さい」

バカヤロー、お前も一端のミュージシャンやろが、思ったが俺はこの二千円を受け取ってしまった。

無論、使う為ではない。何があっても使うお金ではない。

この瞬間の、この人間として一番大事な気持ちを忘れん為に。

「名前書いてずっと取っとくよ」、俺は告げた。


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健ちゃんと話し込む。この男には話した事があった、

「結婚するならアイツしかおらんがな、いつになるか分からんけどな」

その間にも客はやって来る。非常用の空元気を全部呼び出して(シオン)叫ぶ、

「はいー、いらっしゃいませー」


次にやって来るのが下北沢ロフトの可愛い娘ちゃん。「今日は一体どうした?」、俺は思う。俺がおるかも分からんのにこんなタイミングで様々な人達がやって来てくれる。

4時前に店を閉め、外に出ても5時過ぎまで話し込む。

女心か、俺には何一つ分かってなかった。いつもいつも「俺が俺が」と言い続けてきた。

今まで誰かに何か言われても、「俺には俺の考えがある」と突っ張ってきた。よって、言い合いが好きじゃない。考え方の根本も違うのに言い合ってもしょうがないと思ってきた。俺はあの娘と言い合いすらほとんどした事がなかった。俺の言う事全てに頷き、一方的に怒鳴り散らすのも俺の方だった。そんな部分まで理解してくれるのかと心強く、心配する事もなかった。

バットしかし、今回ばかりはそうじゃなかった。改善する必要性を感じる時、それを受け入れる事は出来る。

「誰の言う事も聞かず」、あれは嘘だ。

可愛い娘ちゃんが言った、

「ワンマンライヴの時、ありがとうと見送ってくれる彼女を凄いと思い、心が暖かくなった。責めたりしたら可哀想だよ、私は彼女が好きだよ」


女心か、俺には何一つ分かってなかった。いつもいつも「俺が俺が」と言い続けてきた。

扉を開けてそこに姿がある筈もなく、俺は8時過ぎにようやく眠りに就いた。


’09.2.21(土)

13時に起きる予定が18時、起きる気にならず21時半まで眠り続ける。

笹塚の街を二時間近くぶらつき歩く。

「目に映るモノ全てに裏がある様に見える」

俺が唄う。様々な思考が勝手に頭をよぎる。

去年の9月にコメントを入れて俺を心底苦しめた奴の事を忘れた事など一日もない。俺はそいつに以前文章で「ありがとう」と伝えたが、一人となった今、俺に残るのはやっぱり憎しみ以外のナニモノでもない。二人でおってこそ「俺がそんな事柄で沈むと思うなよ」と強く書く事が出来た。今こそまさにお前の思う壺、大逆転勝利嬉しいか?嬉しいよな、それはそれは。でも俺はいつかお前を見つけ出してやるぜ。お前に対して憎しみしかないこの俺が何するか、理解出来るか。

誰かさんみたいに
俺に明日見えんから
約束なんて
とても出来んのんちゃ

こんな俺を恨むかね


現在4:38、夜を越えて俺は仕事に出向く。

夜はPLEASANT TAPを観に行こう。

そして俺は旅に出る。

いつかお母さんが言った、

「あんたいつか絶対捨てられるわ。こんな人やけど仲良くしてやってね」

おい、あんたは何でもお見通しやね。



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February 21, 2009

麗しのバーにて

バーにて。

呼んだ訳でもないのに、

俺がおるかさえも分からんのに、

予想もしてない仲間がやって来る。

バーにて。

呼んだ訳でもないのに、

俺がおるかさえも分からんのに、

予想もしてない仲間達がやって来る。

バーにて。

呼んだ訳でもないのに、

俺がおるかさえも分からんのに、

予想もしてない誇り高き仲間達がやって来る。

バーにて。

誰に紹介しても恥ずかしい訳がない、誇り高き仲間達が俺みたいなモンに会いに来てくれる。

このタイミングで偶然、突然、会いに来てくれる。

それはもはや偶然でも何でもない。

駆使するものはスナック感覚、これはもはや万国共通。

マリーが言う、

「私には大事な仲間が居るわ」、

本日、君に会えて良かった。



詳細は眠った後にびっしりと書き上げる。

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February 20, 2009

愛すべき日々

ぬいぐるみだって抱いて寝るし、涙だって流す。

格好つけるな大馬鹿野郎。ニヒルが風を切る、それは外で他人にナメられん為の一つの手段だ、そんなモノが24時間も続く訳がない。

今後の不安が止めどなく溢れ出す。現状の風景は一変し、まさか、強気よりも不安で押し潰されてしまいそうだ。

誰かが言ったな、

「笑って暮らそうや」

エルヴィス曰く「ザッツ・オールライト」、愛すべき日々。

外は雨、来週の今頃は名古屋だ。
色んな事柄がついて回る。

モデルガンを抱き締めてお前の帰りを待っている
お前の心臓ぶち抜こうと思って待っている
イカれた振りして大いに笑ってみる


俺が唄う。あのモデルガンは名古屋で手に入れた。愛すべき日々。

サニーサイドホテルで眠りたい。あんな最高の夜はない。全くもって唄う旅人の気分だった。


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迷路を行く

来るものは拒めず 
去るものだって追えやしないが
俺は冷凍された魚じゃない

本屋にゃハゥトゥー本が溢れているが
それ読みゃ他人でもなれるのかい



ヒートウェイヴが唄う。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。

黒土三男の「とんぼ」という本を眠たくなるまで読んだ。眠ったのは全て読み終えた6時過ぎだった。9時過ぎに仕事に向かう予定が初めて目覚めたのは正午過ぎだった。

目覚めてすぐ、アイツの事を思った。電話が鳴る事もなく、気の利いた文章が送られてくる訳もなく、そんな事まで当たり前に思ってしまった事に気付くこの俺は今、まぎれもなく一人だった。

一人で電車を乗り継ぐ事さえあやしく、レコード屋へ行けば、「これ見せたら驚くんちゃうんけ」などと考え、実際にレコードを見せると予想以上に驚き、「聴かせてくれ」と嬉しそうに笑う姿が今まではあった。

お金がないだとか苛立ちが爆発しただとか、今まで数え切れん程の様々な場面に出くわしてきたが、そんなモノはある程度捉え方次第で楽しみに変える事が出来る。それ位の教養はある。

「こんな事があってほんまボケ、ええ加減にしとかんといけん」と、原動力にしてやればそれで良かった。俺の考えはお前等みたいな軟弱なモノとは作りが違い過ぎるんやと笑い飛ばせばそれで良かった。そして傍には「何それー、信じられませんね」と笑う姿が今まではあった。

俺が嬉しい事を嬉しく思い、俺が苛立つ事に苛立つ、少なくとも俺にとっては無理する必要など何一つない、まさに理想の関係が二年以上続いた。

そんな姿が突然全部消えたら誰だって寂しい。理想の関係は一人で築けるモノでもない。「どうでもええがなそんなモン」と笑い飛ばせる程、この部分は断じて強くなく、情けない程に弱い。

21時過ぎまで働いてスーパーに寄る。スーパーに寄る事自体、気付けば久方振りの感覚だった。

下北沢デイジーバーから電話が鳴る。

「どうでもええがなそんなモン」と思ったが、電話に出る。

「来週の水曜日、ライヴ演らんか?」

「それ、名古屋行く日ですよ」

「じゃ、その前に演って勢いつけて行けばええね」

何ヌカしとんねんこのおっさん、思ったが俺は答えた、

「まぁ、それも面白いですねー」


’09.2.25(水)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR
w/赤尾充弥/タカユキカトー(ひらくドア) etc...
OPEN 18:30 START 19:00
前売り 2000円(D別)/当日 2300円(D別)


一年八ヶ月振りのデイジーバー、名古屋に出向くその当日に一発演らかす事に決めた。今まで様々な人に言われ褒め言葉かも解らず勝手に喜んできたが、もう自分でも宣言してやろう。俺はパンクだ、昭和の匂い漂う古いタイプの生き残りだ、不器用な男だ、俺は自分の事が時に大好きで時に大嫌いだ。他人になどなれる訳がない。なりたくもない。俺はたった一人のお父さんの血を確かに継いだ男だ。いつも以上にぶちまけるライヴを観に来てほしい。

「とんぼ」の主人公は不器用を絵に描いた様な人物だった。そんな見方によってはどうしようもない男についてくる女は確かに少ないかも知れん。バットしかし、我儘で勝手なこの俺は今現在も「ついてきてくれ」などと、悪いなと思いながらも願わずにはおれん。見せたいモノが山程ある。

「アンタが思ってる様な男じゃないかも知れないぜ 俺はただの寂しがり屋 
何か悔しい事があったらすぐ電話しても良いかい やぁやぁ俺さ お調子者だよ」


俺が唄う。アイツが俺の唄を俺のギターに合わせて唄った時、俺は自分の曲を「ええ曲やないか」と何度も客観的に思った。それは断固、悪い事ではない。


ブログという言葉には心底引っ掛かるが、

「JAPAN BLOG AWARD 2009」にエントリー、

鈴木茂は大麻で逮捕、

俺のあの娘は闇の中、

明日はダブルワーカー、

BGMは尾崎豊からヒートウェイヴ、

人生は迷路。




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February 19, 2009

世界へラブレター

俺は誰にでも好かれる様な男じゃない。それでも構わんと今日までやってきた。その分、俺の思想だとか哲学だとか、色んな考えを伝えて、それが男女問わず相手に心底伝わればこれ程強い事はないと思った。彼女は俺の言う事やる事なす事、ほとんどを肯定し頷いてきた。俺はそれを信頼し続けた。誰に見られても恥ずかしくない付き合いをしたかった。ライヴハウスのオーナーが言った、                  

「あの娘は俺等が話しとる時、一切口を挟まず頷いて聞いとるけん偉いわ」                         

それが自然と出来る彼女が誇らしかった。いつまでも理想通りの関係が続くと思った。俺が観るモノを観たいと言い、行くところに行きたいと言い、俺が笑うところで一緒に笑った。                       

俺が求め続ける様々な事柄がいつの間にか積み重なって苦痛になり、それが一気に爆発するとは夢にも思ってなかった。

俺はその部分に甘えて、いつの間にか当たり前だと思ってしまった。「色んな経験が出来てコイツも幸せ者やでー」と俺は調子に乗り過ぎた。

誰かの問いに、「自信がある分、万が一向こうから別れるって言われたらダメージはあまりに大きいですけどね」と笑った。

それが青天の霹靂、現実になった。まさか、苦笑いも出来んこの現実。

そんな俺に積もり積もった愛想を尽かして彼女は消えた。少なくとも今までの関係は崩れ落ちた。

「料理を目の前に感謝を忘れない
両手を合わせていつもありがとうって思うよ」


俺は唄う。料理を目の前に感謝を忘れた事はない。

今、まるで面白くない。次から次に作るべき楽しみも、今は「楽しみ」とすら呼べん体たらく。

「喜びをいつだって探してるわ」

マリーが言う。俺の心に住んどる女の子が言う。

俺は誰にでも好かれる様な男じゃない。自分を曲げる事も壊す事も出来ん。

俺らしく言おう、「戻って来てくれ、そしたら面白いぞ」。

色んな経験を経て登り詰めてみようぜ。まだ見た事のない風景を俺がお前に教えたい。


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目まぐるしさの限度を越えた今現在

’09.2.15(日)
【詩(うた)と咄(しゃべり)の夕べ 其の五】
アット 新宿スモーキンブギ
■出演■高哲典/十条フォークジャンボリー/杉山えいじ/さわはらさん/爆烈Q高見司 etc・・・


・高哲典&爆裂Q高見司

ー性的錯綜の話ー

1.ヘアースタイルブギ

ー光と陰の話ー

2.表現者

ー奇跡の話ー

3.愛すべき日々

ーキャラクターの話ー

4.少年期(カバー)

ー赤ずきんの話ー

5.ポップアートの偽者の住人


’09.2.16(月)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック vol.7」
アット 高円寺楽や
w/石指拓朗(THEWATTER)/さよなら食堂


1.アウトロー・バカヤロー
2.ラウンドミッドナイト
3.俺が唄うブルースに首ったけ
4.ロマンチック
5.ドクター(カバー)
6.旅路のパーティ
7.マリーと暮らす
8.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
9.愛すべき日々


どちらのライヴもまるで色が違い、16日は抜群の組み合わせで、またこの三人で何か演りたい、もっと多くの人達に観せつけたいと強く思ったが、俺はこの後、現在に至るまで空白の時間を過ごした。

目まぐるしい展開を俺は愛しとる、バットしかし、目まぐるしいにも限度があった。俺は現在、残念な事にこの目まぐるしさについて行けず目が回りっぱなし。

俺は強くない。そう、あまりにも脆くガラスのハートの持主このワタシ。相手がどうでも良い様な奴だとか、仲良くもない奴が俺の事を馬鹿にするだとか、そんな事はどうでも良い。勝手にやっとけと思う。

バットしかし、一度信用した人達、ずっと仲間でおりたいと思った人達、ましていつも俺の近くにおり、二つで一つだと思い込んどった相手から突然突き放された時、俺はあまりにも弱い。おー、俺は強がっとるだけでほんまはこんなにも弱いのか、と思い知った。

窓も開けず煙草を何十本も吸い、一晩中気がフレて暴れまわり、悔しくて懲りもせず怒鳴り散らし、そして静かに泣いた。


「何も考えず踊る黄色い人
生を燃やして踊り狂う赤い人
そして待ちくたびれて身を焦がす黒焦げの人」


ヒートウェイヴが唄う。俺の事かと勝手に捉えた。

女が言った、

「赤を見るとアンタを思い出す」、これが嬉しかった。

俺が喜びに溢れる瞬間に、俺と同じレベルで喜びに溢れる表情をするアイツが好きだった。

俺が怒り狂う時、「何も出来ずにごめんね」とうなだれるアイツが好きだった。

様々な困難を今まで二人で乗り越えてきた。

「一生ついていく」と彼女は言った。

「どうぞついてきてくれ、面白くなるぞ」と俺は言った。

二人にしか解らん事が山程あった。

ところが今やこの俺は様々な事柄に追われて、気付けば一番大事なモノを犠牲にしてしまった。

今まで様々な人達に彼女は問われた、

「こんな奴のどこがええんや?」


二人はそれを笑い飛ばした。嗚呼、こいつら何も分かってないがなと、そう言われ続ける事がむしろ嬉しかった。二人にしか到底理解出来んであろう世界が確かにあった。

そして俺は一人になった。今まで「俺は一人で充分や」などと強がっても、傍にはいつもアイツがおった。俺は馬鹿だ。どうしようもない気分屋だ。


「何かひとつ足りぬ僕の毎日を
静かに見守る君に有難うを云うよ」


ヒートウェイヴが唄う。このフレーズを聴く度にアイツの事を思った。

誰かの曲に沿ってしか文章が書けん俺はみっともないと感じる。

俺を見つけたら肩でも抱いて声を掛けてくれ、


「お前の事をほんまの意味で理解出来るのはあの娘しかおらんやないか」と声を掛けてくれ。

16日以前、16日以後で俺はまるで別人だ。

通称「ラヴソング」なるモノが、時にこんなにも沁みるとは驚き。

ルースターズが好きだ。実は女々しい男の心情を唄う。


黒土三男の「とんぼ」という本を眠たくなるまで読んだ。一匹狼の生き方はあまりにも不器用だった。俺はその主人公を自分自身と重ね合わせた。あまりにも勝手過ぎるが、俺は自然と重ね合わせた。

P.S まさかの出来事にすっかり参ってしまった。ただでさえ人間不信さながらのこの俺が、この壁を乗り越えるにはかなりの時間を要しそうだ。こんな事をこんなところに書くのは違う、それはそうかも知れん。バットしかし、何もなかったかの様に振舞える程、俺はそんな器用さを持ち合わせてない。悪いのは俺だ。何も気付いてなかった。傍におる事が当たり前だと信じて疑ってなかった。今までのツケが回ってきたのだ。俺が全ての面で立て直す時、その瞬間を俺と同じレベルで、まるで自分の事の様に喜んでほしかった。人生は何が起こるか分かったモンじゃない、そんな事は分かっとる。バットしかし、想像してない出来事が現実になった時、そんな時はどうすれば良いか、それが今の不甲斐無い俺には分からずじまい。


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February 16, 2009

ラグタイム・ラヴ

朝目覚めると電気供給は停止、真っ暗闇で顔を洗う。

ところで30分遅刻、携帯電話は止められとるが故、電話を入れる術もなくギター担いで電車に乗り込む。このボロな感じ、いよいよ面白くなってきたがなと思う。

電気料金を払い込み、ちょっとした丼物にありつく事に成功。


’09.2.16(月)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック vol.7」
アット 高円寺楽や
w/石指拓朗(THEWATTER)/さよなら食堂
開場19時/開演20時/1000円(+1order)


こちらの為に体力を要する。目まぐるしい展開を俺は愛しとる。



at 16:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

ヘビー

新宿スモーキンブギ終了、全くもって新しい夜の獲得者。

ところで満身創痍、止まる事など許されん。


’09.2.16(月)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック vol.7」
アット 高円寺楽や
w/石指拓朗(THEWATTER)/さよなら食堂
開場19時/開演20時/1000円(+1order)


必要なのは体力、昼間もたまには丼物にありつきたい。

ところでこんな時、BGMはヒートウェイヴ。

二ヶ月以上毎日聴き続ける事が出来る音楽とは?

答えはヒートウェイヴ。

明日は携帯電話料金か電気料金、どちらかを支払える権利が与えられる。

そして俺はきっと電気料金を支払うだろう。

全ての詳細は後回し、俺はとにかく睡眠という行動に出る。



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February 15, 2009

問ってるかい

新宿のスナック感覚な喫茶店にて、

’09.2.15(日)
【詩(うた)と咄(しゃべり)の夕べ 其の五】
アット 新宿スモーキンブギ
開場19時半/開演20時/1500円(+1order)
■出演■高哲典/十条フォークジャンボリー/杉山えいじ/さわはらさん
/爆烈Q高見司 etc・・・


すなわち明日の打ち合わせ。コンビを組む爆烈Q高見司氏と打ち合わせらしい打ち合わせ。そこでは気の利いた咄(しゃべり)と詩(うた)の流れが出来上がりそうで期待は一気に膨らむ。俺はこの企画が実は不安でしょうがない部分もあったが、そんなモノはたったの二分で蹴散らした。折角演るなら意味のあるモノにする必要がある。

携帯電話は止められてしまったがそのおかげで打ち合わせ後、新宿の街を本物の自由を手に入れて歩く。レコード屋にも行ったし、そう、レコード屋にも行った。すなわちレコード屋に行ったのだ。おー、久方振りの感覚。

明後日には、


’09.2.16(月)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック vol.7」
アット 高円寺楽や
w/石指拓朗(THEWATTER)/さよなら食堂
開場19時/開演20時/1000円(+1order)


こちらも控える。以前、ライヴ前に働くのは金輪際止めだと宣言した男このワタシ、バットしかし両日共ライヴ前にしっかりと働く必要がある。思う様には行かん事を時には楽しんでみる事にする。

BGMはバディ・ホリーからジェリー・リー・ファントム。曜日の感覚がまるでない。


「大事なのは答えではなく問い掛けそのものさ」(ヒートウェイヴ)

俺は一生問い続ける。

at 01:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

February 14, 2009

遠回りの達人

たった一つだけ決めとる事がある。

俺は生活を変える。

こんな時間まで何をやっとる。

嗚呼、俺が決めた事か。

ニールヤングを聴きながら叫ぶ。

オゥーヤァーウィー!!!!!

今や昼間の仕事、残業でも何でもしたい。

俺はあのポジションに居座る事を固く決意した。

俺を見捨てずに待遇してくれる人達に迷惑をかける気はさらさらない。

そう、残業すればそれで元は取れ、夜はたっぷり時間が取れる筈なのに、現状は平行線。

俺の自由が泣いとるぜ。そいつは泣かせたらいけん。

よー、遠回りの達人。

こんな事を懲りもせず長年繰り返しとる。

バットしかしまた気付いたぜ、

遠回りをしてまた一つ賢くなったぜ。

これをクリアしたら俺は色んな事がまた楽に思えるかも知らんぜ。

何度でもこんな事を繰り返し、そして強くなる。

家賃もインターネット回線も片付けた。

次は何だ?俺は勝つ。

干してあったパンツは雨で濡れ、あるのはボロボロパンツだけ。

すなわちこんな時専用パンツ、いや、これはもはやパンツではない。

旨いパンにはありついた、

次の夢はパンツを手に入れろ、これで決まりだ。

おっと、手が震えだす。

濃い濃い珈琲で俺は今夜も酔っ払う。





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February 13, 2009

笑う珈琲ジャンキー

新宿歌舞伎町では同じ顔した男と女が溢れとる。今信号ですれ違った男と次の信号でまたすれ違い、また次の角ですれ違う。全部同じに見えてくる。悪びれる様子もなく、さぞかし「同じ」である事が誇らしい様だ。

新宿ロフトでライヴ観賞。90分ずつ、長丁場のツーマンは実に清々しい演り合い。

インターネット回線は停止。バットしかし、明日には家賃とこいつを片付ける希望がある。

今まさに以外な急展開の波がやって来とるのだ。それはまさか、あれだけ毛嫌いした昼間の仕事の事である。もっともっと仕事を増やしてさっさと立て直したいと考える。どう転ぶかなどいつだって分かったモンじゃない。

ところで15日新宿スモーキンブギでのライヴについて考える事、演る事が山程ある。

「あんた山程やる事があってええねって笑う」

俺は笑う珈琲ジャンキー。

アルコールよりもコーヒー、いや、珈琲が良い。そいつを愛しとる。珈琲で酔っぱらう事など日常茶飯事、珈琲で酔っぱらってこそ男だ。嗚呼、手が震えてきた。大いに飲もう。


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February 11, 2009

いつかギラギラする日に

明け方の明け方、「いつかギラギラする日」観賞。

クールとやんちゃさと粋を極めたショーケンに胸は躍る。

そして現在、PCデスク前鎮座。間を見計らって文章を書く。

明日は仕事後、新宿ロフトにてシオン、勝手にしやがれの突き抜けたツーマンを観賞。チケットは既に手元にある。

俺に必要なのはバランスで、そんな楽しみをやり過ごす程に仕事に明け暮れるのは何とも歯痒い。

そう、俺にはまだ余裕があるのだ。煙草に火を点ける、毎度毎度突き抜けた味がする。

それは、ライターのお陰であるところが大きい。

いつまでもギラついた目をしときたい。


at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

夢を見ろノータリン

昨夜も寝つきは悪かった。「あんた、犯罪者やないか!」と罵られた。可愛いモンだと思い、「まだまだやんちゃやで」と思ったが、見方によっては全くそうではないらしい。俺は以前、お母さんに深く傷つけられた。俺は以前、お母さんを深く傷つけた。お金のなさでそれぞれの立場を身をもって体感、堂々巡りを経て、俺は28歳。

週二日は16時間前後働く。バーの給料はほとんど望んでない。効率はすこぶる悪く、お金が貯まる事はない。それを了承し、喜び勇んで働き出したのはそう、俺だ。今や、この生活に憎しみさえ抱いてしまう事もある。全くもってええ経験をしとるぞと捉えてみる。

バットしかし、俺にはどうやらまだ余裕がある。本来、「ほんまの仕事日」と捉える筈の「休日」がそれだ。

「お金がないお金がない」とヌカすのは「休日を返上してからとちゃうんけ」と捉えてみる必要性を感じる。

煙草は止めず、大切な品々を売り飛ばす気など毛頭ない。黙ってお金が入る訳もなく、残された手段は休日返上の一点張り。なんせ家賃やら電気代はおろか、名古屋行き深夜高速バスチケットでさえ危うい状況、この危うい状況を作り出したのはそう、俺だ。

無理はせん。見切り発車の男このワタシ、無理するとバランスはすぐに崩れるだろう。自分が一番大事なモノを忘れてしまう程、俺は野暮でもない。

まず楽しみは忘れん。仕事の合間に映画を二本借りる。大好きな「いつかギラギラする日」「クロージング・タイム」なる邦画だ。粋なショーケンに活力を見い出そうぜと企む。このささやかな嗜みでさえ忘れると俺は埋もれてしまうかも知らん。

そんな中、遅刻に無断欠勤は御法度。本日まさかの9時33分起床、一度諦めたが歯を磨く時間をカットし9時49分急行渋谷行きに飛び込む。駅を降りれば一目散でチンタラ歩く輩を蹴散らし10時ジャスト着。仕事場ではなるべく笑わん事を心掛ける。何故?歯を磨いてないからやね。

本日、俺は一人違う業務をこなす。前から提案されとった仕事だ。そこで俺は大いにほざくに至る、

「これこそ俺の適任や、これぞ適任。分かります?適任ですよ、適任」

誰にでも出来る内容でもなく、大いなる責任感も感じつつ、それでいて顔も見えん電話口の輩を相手にする事も基本的にない。几帳面が服着て歩く男このワタシ、これぞ適任な内容。楽な訳じゃなく、まさに適任。この仕事内容を提案され、「それ、まさしく俺の為の仕事とちゃいますのん?」と告げ、俺の今までの行為、人への訴え方を見抜いて抜擢してくれた人達を後悔させる事はない、「これ、俺に一任させてくれて間違いないですぜ」と今後も強く訴え続けたい。

そんな訳で明日は15時から仕事に出向く。当たり前の事からまずはやり直そうとする。ツケが回ってきとるだけだ、止むをえん。金曜日には家賃を払おう。

唐揚げ弁当を食べたい、旨そうなパンが食べたい、そんな夢から叶えよう。来週の土曜日にはレコードの一枚でも買えれば幸せだ。

金持ちは言うだろう、「君、何だか楽しそうやね」

おー、あんたには出来ん事を俺はやっとる。


ところで「ワタシは鬱病だ」などと根拠もなくヌカすのは金輪際止めろ。いや、根拠があってもそんな言葉は吐くな。一昔も二昔も前からそんな輩には殺意すら覚える。医師に診断されようが何だろうがそんなモンは気分次第だ。夢を見ろ、このノータリン。

BGMはヒートウェイヴ、一言で書くともはや敬愛に値する位置に鎮座。

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February 09, 2009

グッド・フィーリング&バッド・フィーリング

’09.2.7(土) 夜

THE REVOLVERの解散に立ち会う。バンドは燃え尽きたがそこに新たな始まりを観る。解散の理由は聞いてない。バンド内でしか分からん「何か」があったのだ。俺が立ち入る事じゃない。今後は個々で繋がって行ける事を願う。

お世話になりっぱなしのデイジーバー・オーナーに一階のラグーナを案内され見学する。その後、真夜中ど真ん中までビールをご馳走していただき話し込むに至る。この場所で何か面白い事を演りたいと企む。


’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOONSTOMP
【高哲典VS安部裕二】
DJ/シムスケ/タカアキノリ


1.アウトロー・バカヤロー
2.自作自演屋
3.ラウンドミッドナイト
4.どうにかなりそう
5.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6.旅路のパーティ(仮)
7.自由
8.マリーと暮らす
9.俺が唄うブルースに首ったけ
10.愛すべき日々


遂に安部裕二とのツーマンが実現。MCでは言い忘れ、返し忘れたが、「俺も女ならアンタに惚れてまうかも知らんぜ」な男。交わす言葉はそんなに多くないが、お互いが必要とする、そんなヒップな関係。昨日の一番のターゲットは明らかにこの男だった。久し振りにライヴを観て、もっともっと「VS」し続けたいと思った。

俺は力を抜いて言葉を噛み締める様に唄う。唄の最中は、周りの目など一切関係ない程に入り込んでこそだ。それがないと嘘になる。終演後はもちろん伝えたが、本番中に来てくれた人達やDJのシムスケ、ムーンストンプへの感謝を言い忘れ後で一人、激しくむず痒い思いもしたが、俺は今日だって皆にありがとうと思い続けとる。

ライターは10個売れ、自分が考えた品が売れる喜びはナニモノにも代えがたいぞと思い知る。でも忘れちゃいかん、俺が作りたいのはライターよりもマッチだ。

そしてCDは毎回数枚は売れとる感がある。まさにコツコツというヤツで、これはどこまでもグッド・フィーリング。無料で配る事など俺の思考では金輪際考えられんと捉えとる。お金目当てではなく、欲しい人だけが来てお金を払い、家に帰ってもう一度聴くという目的の下でそれを手に取る。それで良いと思っとる。その分、手に取ってくれた時の嬉しさは倍増する。「無料なら下さい」と言われて喜ぶ、そんな時期はもう過ぎた。何でもかんでも前に進む。そう、財布をガサゴソやりながら「一枚下さい」と言われた時の方が夢は膨らむ。「もう一度聴きたい」と残念ながら思ってない人達にいくら無料でCDを渡しても聴かんモンは聴かんだろう。これは調子に乗っとる訳でも偉そうな訳でもない。自信がない様な行為、大事な曲が可哀想になる様な行為は取りたくない。

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終演後、何人かの男前にレコーディングの話を打ち明ける。そこでは二つ返事の快諾が得られる。こんな関係を築く事を理想としてきたが、それは近い内に現実になるだろうと信じて疑わず、誇らしい味方がおってくれる事が何より救われる。でも忘れちゃいかん、俺が作りたいのはCDよりもレコードだ。

’09.2.9(月)

現実に舞い戻り、まるでお金はない。バッド・フィーリング携えてロードバイク跨り三軒茶屋、クレジットカード窓口で要相談。

「今溜まっとるお金を支払ったら、すぐにカードは使える様になるのかい?」問う。

返ってくる返事はまさか、「ノー!断固ノー!」だ。

これはいよいよ深刻でこのまま行くと、電気、携帯電話はもちろん止まり、インターネットなど贅沢の極致、その前に家賃は一体どうするというのかといった類い。それでいて煙草は止めず、大切な品々を売り飛ばす気など毛頭ない。

ところで本日、皮膚科に出向く。例のアレだ。そして俺は今やケンタロー(23歳)ではなく、ヨーヘイ(23歳)を演じる必要がある。

不甲斐無いこの俺に保険証なる神聖なモノを簡単に貸してくれる男達、感謝しかない。

俺はこの皮膚科を以前の泌尿×科から紹介された。おっと、隠すところをまた間違えた。いや、隠す事でも何でもない。

ところで何故、これを読んどるであろう人達はこの話題を避けるのか。いや、たまたまか。関心がないだけか。こんな俺が嫌いなのか。それなら止むをえん。これを書いとる時点で隠しても何でもない。MCで話した事もあるし、何人もの男に話したし、むしろどしどし何でも聞いてほしい位だ。俺からいくらでも広めれば良いが、ただいきなりこの話題にもっていくのはどうかというタイミングは考える。もしこの話題になれば軽くビール三杯はいけるだろう。何も聞かれん事を俺は逆に寂しく感じたりもしとるのだ。

紹介された事を皮膚科の医師に告げると医師は言った、

「じゃあ、そちらの医師に手紙書いときますよ」

勢い任せに俺、いや、ヨーヘイ(23歳)は答える、

「あっ、はい!!」

これはまずい、泌尿×科を訪れた際、俺はケンタロー(23歳)だったのだ。ヨーヘイ(23歳)が泌尿×科を訪れた形跡はどこにもないのだ。

もう色んな事で頭がいっぱいだ。今は何も考えたくない。空から八万円が降ってくる事をロマンチックに願ってしまおう。

どうせ全部、いつか笑い話になる。








at 20:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

February 07, 2009

とにかく礼でも言おう

嘆きのキャッシュ・ディスペンサー、残高を覘きに行けば飛び込む「59000」の文字。

おい、どうなっとる?

引き落とされるが為に泣く泣く入金したワンマンライヴのお金を含むこの金額は一円も引き落とされてない。

催促状をよく読めば「お振込下さい」の文字。まさか、いつもは引き落とされるモノなんじゃないのか。

俺は確かに「払いたい」のだ。家賃よりも前に支払う必要性を感じる。

一刻も早くクレジットカード未払い金を返済し、再度クレジットカードを使える様にしたい。

昔の俺からは想像も出来ん程、今はクレジットカードに頼る必要がある。

薬局に例の薬を貰いに行けば、「医師の処方箋が必要です」。

おい、どうなっとる?

俺は再度、ケンタロー(23歳)になり澄ます必要があるのか。


【請求書の山の上に座り込んで俺はギターを弾く

そこで希望の唄が生まれたなら俺の完全勝利だぜ ヒャオー】


こんな新曲を俺は作った。おかげ様ですと礼を言おう。


at 17:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

思考を散りばめて文章を書く

「まもなく渋谷」と表示される電車の掲示板だとか、

「今、渋谷で働いとるわ」だとか、

「下北沢の南口出てすぐ近くのバーにおるでー」だとか、

まるで奇跡の様に思える。

俺は京都生まれ広島育ち、侍で在りたい。

親分だとか、子分だとか、そんなモノとは無関係、それが良い。

年下でも初対面なら敬語、初対面じゃなくても仲良くなりたくなければぶっきらぼうな敬語で通す。

年上でも空気だけで通じ合えれば軽口を叩こう。それで良い、それが良いと信じて疑わん。

今日は何時間働いた?

人目を気にせずホットコーヒーに啜りつく04:08、至福の時。

開けたばかりの一升瓶を丸々割ってしまう俺、あれは非常にいただけん。

ところで家賃を支払う為に必要とされる一万円札数枚、どこを探してもないモノは一枚とてない。

明日は友達のバンドが解散する。俺はそれを目に焼きつける。

解散ライヴ、気付けばそんなのは演った事がない気がする。

いつも煮え切らず自然消滅の類いだった。

今の俺にはもはや「解散」などない。

夏発売に向け、アルバム製作を敢行する。

それはまさかの二枚組、すなわちバンド編成と弾き語りの二枚組。

キャラメル包装、歌詞カードには散文を散りばめよう。

突拍子もない思考で強く思い描けば良い。

メンバーは頭の中にあるがまだ声は掛けてない。

声を掛けてはないが俺はそう、あんた達の事を頭に描いとる。想像して、賛同してほしい。

断わられたら俺は笑おう。

「俺はただの夢見がちな男」、

夢の一つも見れん程、残念ながら俺は成り下がってない。

本日、俺の事をウィットに富んだ一言で表現されたが、その言い回しがどうも思い出せん。

とにかく「野獣」にまつわる言い回しだった。大いに結構、俺は笑おう。









at 03:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

February 05, 2009

そして俺は火を点ける

俺は本日、夜20~21時の便でライターが届けられる事だけを楽しみに働いた。これは俺にとって立派な動機の一つである。

19時に切り上げようとした矢先、電話は鳴り響く。対応は長引き19時半オーバー。そこで俺のイライラは簡単にピークへと達する。これを逃せば俺の本日の楽しみは全てパーだ。俺は隠すまでもなく器が小さいのかも知らん。

19時に切り上げたいといったところで、電話をおいそれと切ってしまう訳にもいかん。19時半を過ぎたところで俺は限界を感じ、おっさんを煙に巻く事に成功した後、小走りで家路につく。そう、出勤するよりも早いスピードで。

そして間一髪、受け取る事に成功するに至る男このワタシ、勢い任せに封を開ける。

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おぉ!

この際、「グッド・フィーリング」の文字は要らんかったんとちゃうんけ感が否めん事もないがもはやそれは御法度、やかましいの一言で片付けさせていただく。

「折角髪を切るならバッサリと」と全く同じ思考で、「折角ライターを作るならサブタイトルの様なモノを」という事で降ってきた一言、「グッド・フィーリング」は印された。

これで煙草に火を点けたなら、それはそれは突き抜けた味がするんじゃないか。早速試してみよう。

おぉ!

「甲子園ライター」で火を点けた時にまさに甲子園の味がする様に、こちらも断じて負けてない深い味わい、感じる。

そして俺はこのライターの為に一万円を借りた。これは俺の不甲斐無さのせい以外のナニモノでもない。借りっぱなしの人生にさよならを打とう。

’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOONSTOMP
【高哲典VS安部裕二】
DJ/シムスケ/タカアキノリ
19時半開場/20時開演/1000円(+1order)


ヘビースモーカーの為の、そしてノーヘビースモーカーの為の、すなわち何でもかんでもの為の夜が確実に近付く。

at 20:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

February 04, 2009

グルーヴ・ナウ

洗濯機を三回、ぐるぐるに回す。その間中、BGMはヒートウェイヴ。

今この俺に最大の難問、「無人島に持って行くレコード」質問され日が急遽やってきたとしたら、俺は迷う事無くこの「ヒートウェイヴ/ベストトラックス」編集テープを挙げる事になるかも知らん。

ところで新曲、気の利いたワンフレーズにより方向は定まる。これが出るか出んかで全ては決まる。

さて、俺は眠りの中で何度も様々な寝言を吐いた。ほとんど何も覚えてはないが、どっかの映画の台詞の様な言葉を叫び続けた気がする。

一つだけ明確に思い出す言葉は、

「俺は魚が食べたいんや!持って来い、お前は阿呆か!」である。

そんな訳で今夜はどうか魚にありつきたい。

魚には悪いが俺は生きる。魚の生き様冥利に尽きる様、骨の髄までしゃぶり尽くそう。


at 20:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

嘆きのキャッシュ・ディスペンサー

俺は絶対に使わんと強く誓った筈のワンマンライヴの際に頂いた万券の一枚がキャッシュ・ディスペンサーにいとも簡単に吸い込まれて行くその様をまじまじと眺め続けた。

妥協は嫌いだと?

偽者の化けの皮はいつか必ず剥がされる。

時に妥協妥協も止むを得ず、俺は存在してしまっている。

得体の知れぬ罪悪感が全身に満ち溢れ、そして俺は気がフレた。

バーへはシムスケ、佐藤亮平からなるボヘミアン達が押し寄せてくれたが俺はどうだ、空元気だった様にも思えてくる。

ご多分に漏れず浮いたり沈んだりを繰り返す戯け人間このワタシ、春までには全てのペースを取り戻そうと考える。

ところで恵方巻き、食べずに終わった節分。

バレンタイン?ノー!クリスマス?ノー!節分?断固イエス!

あれは好きだ。ロマンがある様に思える。

東北東がどちらの方向か、それさえも定かではないがとにかく俺は食べたかったのだ。


’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOONSTOMP
【高哲典VS安部裕二】
DJ/シムスケ/タカアキノリ
19時半開場/20時開演/1000円(+1order)


ペースを取り戻すその為に、まずはこういった粋なライヴが俺には必要だ。飢えて飢えてしょうがない。さぁ、気がフレた様に唄おう。ドロップしたい新曲が三曲程あるがそんなに焦る事でもない。ライターは2/5(木)、夜の便で到着。

BGMはヒートウェイヴ、ケタ違いのセンスに惚れ惚れ。




at 03:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

February 03, 2009

あの頃の登校拒否の様に

小学三年生の時、俺は立派な登校拒否児だった。小学生になる前、保育所の時には、「小学生には夏休みがあるのに何故保育所には夏休みがないのか?」と真剣に問い続けた。所謂、生意気な子どもだ。とにかく学校なるシステムにファックユー、愛想笑い、付き合い、全てが面倒臭かった。そして俺は何を隠そう、いじめられっ子の類いだった。いや、俺はいじめられっ子を演じた事だってある。

はっきりと思い出す事は、周りが俺の事を「ホモ」なんじゃないかと騒ぎ出した。なんでも、手をかざせば俺がその手に抱きついてくると言う。

男が手をかざし、俺はそれに抱きついた。何本もの手に抱きついた。周りはここぞとばかりに笑いに包まれた。バットしかし、俺の意識の裏には明確に「はいはい」というヤッツケの感があった。俺はとっくに飽きとるのに、手はかざし続けられた。俺は演じ続けた。その方が面白いのだろうと踏んだからだ。あぁ、こいつらからはこんなにも簡単な事で大爆笑が取れるのかと見下した。

周りは俺の事を勝手に「ホモ野郎」として見下したかも知らんが、俺は俺で周りを「低能集団」として見下す事に成功したのだ。

その時の思考は今も明確に覚えとる。

何ヶ月に亘る登校拒否の時、クラス全員の生徒と担任の先生が家まで俺を呼びに来た。

嗚呼、俺の実家は小学校と文字通り目と鼻の先、徒歩7秒のところに存在する。俺はパジャマ姿のまま教室まで連れて行かれた。

訳の分からん同情を抱いた奴が俺に言った、

「今日はお前と一緒に帰ってやるよ」

おい忘れたのか、俺の家は学校から徒歩7秒なんだぜブラザー。


ところで俺は今日も仕事を休んだ。そして愛想は尽き果てた。

ただただ二月、ただただ節分というだけの一日。

贅沢という贅沢にさよならを。





at 13:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

February 02, 2009

夜には正気を取り戻せ

「人間の証明」
「あばよダチ公」
「スタンド・バイ・ミー」
「Buffalo ’66」


ドサクサにまぎれ六日間で四本を観賞。長年観過ごし続けた「Buffalo ’66」は昨夜ラウンドミッドナイト、静かに観賞。四本どれもこれもバラバラの物語でどれもこれもクールな内容。

俺の部屋から笹塚ボウル、非常に近い。近々、ボーリング&ビリヤード大会なるハイカラな遊びを粋な仲間と興じてみるのも良い。登場人物が限りなく少ない「Buffalo ’66」、一人で嗜むボーリングシーンを観てそんな事を考える。あの主人公はあまりにも不器用な優しさの持主だ。

真夜中に映画を観る時、こんな発想に浸る時の俺は至って正気だ。バットしかし、仕事場での俺はまるで正気じゃない。今にも気が狂ってしまいそうだ。あんな仕事は正気の人間がやるモンじゃない、まして俺はほんのちょっとした不条理な事柄にも目がいってしまう神経の持主、残念ながらこんなおいらにはとても無理がある。なんせ八時間たっぷり、いつ現れるかも分からんデリカシーゼロ人間から鳴る電話の恐怖に怯え、イライラは常に沸点オーバー、周りを見渡せばよくも笑顔でいられるなといった類いの連中の顔で溢れ、休憩中など誰とも話す気は起きず、人間不信になるにはもってこい、本気で寿命が縮まる様で、俺はちょっとでも気を許せばパソコンというパソコンを全てなぎ倒してしまいそうだ。

すなわち欠勤したらしたで、行けば行ったで喚き散らすのみ。ところがどっこいすっとこどっこい、辞めたら辞めたでどうせまたどうしようもない仕事探しに時間を取られる。そこで俺はきっとまた喚き散らす事になるだろう。まさに万事休す、袋小路のど真ん中。こんな戯けたボンクラに優しい言葉を投げかけてくれる数少ない人達、その理解力はまさに宇宙だ。俺は周りの人間に様々な迷惑をかけ続けとる事を知っとる。

さぁ、どこへ向かえばええのか。俺は夜に正気を取り戻す。いつか必ず笑い話。


at 20:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │映画 

February 01, 2009

【スタンド・バイ・ミー】

真夜中、「スタンド・バイ・ミー」観賞。


俺は世にいう「名作」の類いをあまり観てない。

この「スタンド・バイ・ミー」でさえまさか、今日まで避けて過ごしてきた。

なんせ敷居が高いのだ。

東京に出てきた当初、三軒茶屋から下高井戸まで真夜中に線路を歩き続けた事があった。

一緒に歩いた当時のバンド仲間(釜山で結婚式を挙げた男)が言った、

「スタンド・バイ・ミーみたいやなぁ」

img20090201.jpg


ジャケットなどを見た事はそれ以前にも何度もあった。バットしかし、内容を知る事なく月日は流れ続けた。

そしてここへきて期待感もさほどなくスナック感覚で観賞に至る。

そこで画面に広がるのは何とまさに最高の類い、すなわち内容、1959年の舞台、車、音楽、スリル、その他諸々、最高の類い。

観ず嫌いは断じて良くない。俺が欲しいのはいつだって冒険心だ。

ニューヨーク行き、頭の中には残り続ける。

19歳の時に俺は唄った、


「頭に浮かんだ事全部 片付けて行け20代」

おっと、あれから果てしなく時は流れてもはや28歳。

次に俺が唄うのは、


「頭に浮かんだ事全部 片付けて行け30代」

といった年頃。

興奮して眠れずに、目覚めれば既に遅刻の時間、電話を入れ「行きます行きます」と伝えたのも束の間、様々な問題とは裏腹に嫌気が全身を駆け巡り18時まで眠り続けた。

これは抗いでも冒険心でも何でもない、ただの迷惑野郎だ。

俺は一体どこへ向かえばええのだろうか、クビにされて然るべきだぜ。




at 19:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │映画 

福は俺が呼ぶ

映画を観た後9時頃眠りに就き、14時に目覚めれば天狗様が街を練り歩くという情報に奮起する。そう、雨は上がったのだ。これは天狗様が止ませたと捉えて何の差支えもない。そこで俺は適当な服を掴み取り天狗様に会いに行く。

「天下一天狗道中」

おぉ、初めてその場を体感する。この街が好きだ。何故ならば天狗様が街を練り歩く。それはとてもウィットに溢れとる。

俺は豆を掴み取り福を呼ぶ。いや、それだけで福が来ると思える程に俺は幸せ者ではない。天狗様はあくまで気持ちの上に存在する。そこに宗教はない。

なんせどんくさい事でもやらかしたら、かの有名なあの長い鼻で俺は気持ちの上で小突かれる仕組みだ。


部屋に戻りギターを弾く。ヒップな新曲を要する。唄いたい事は山程ある。あり過ぎて困る事もある。まとまらず焦るが、焦って良いモノが生まれた試しなどない事を俺は知っとる。

’09.2.15(日)【詩(うた)と咄(しゃべり)の夕べ 其の五】

こちらの件で主催者とやり取りする。あれやこれやを後回しにしてこれらの事だけに神経を使いたい。イライラとくるが、それが不可能である事を俺は知っとる。そして、あれやこれやがあるからこそ良いモノが生まれるという矛盾した事実が存在する事を俺は知っとる。

「気分を変えるなら刈り上げろ」

こちらをスローガンに横髪を刈り込む。よし、映画でも観るに限る。おっとその前にもう一度ユニコーンを。

P.S 四月、はたまた五月にどでかい祭りをあの例の場所で開催しようかと企む。

’09.5.3(日)

すなわち意識不明事故から丸18年にあたる日、俺の大切なこの日がベストかも知らん。

少なくともその祭りまでにはちゃんとした音源を作る。ほら、もう一月が終わってしまったぜ。


’09.2.8(日)
高哲典企画
「ブレイクスルー・アコースティック 2マンシリーズ vol.2」
アット 高円寺MOONSTOMP
【高哲典VS安部裕二】
DJ/シムスケ/タカアキノリ


この日はご多分に漏れずぶっ飛ばす。楽しみでしょうがない。

男は言った、

「勝ち組しかおらん日やね!」、ザッツ・クール。

観に来てほしい。




at 00:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 
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