May 2009

May 30, 2009

酔っ払い心情論

いつだって誰かに助けられてばかりで、気付けば人を助けた様な記憶など一度もない。

例えば毎日毎日一体何を食べる?

弁当をこしらえてくれる女の子、晩御飯を作ってくれるあの娘、すなわち奇跡の出来事。

恵まれて助けられ我儘三昧、そしてそれがいつか、腑抜けた事に当たり前の様になってしまった。

当たり前と思える程に自惚れてもない。「料理を目の前に感謝を忘れず」、

バットしかし結果、さも当たり前の様に感じてしまった男このワタシ。

楽しみはある。一つだけではない、腐る程にある。

夢はある。一つだけではない、腐る程にある。

オーダーメイドでボーリングシャツ、文庫本製作、レコーディングして限定アナログ盤、

全部全部ぶちまける事に決めた。いつの間にか忘れ去られて夢で終わるのは真っ平御免だ。

待っとけ相棒!

近々声をかけるぜ、そう、ご多分に漏れず助けを求める為に。

感謝は忘れず、どれだけぶつかり合っても残るモノは感謝だ。

そんな訳で関西辺りでヘアーカット、生まれ変わってみるのも良い。

悪い事など今まで散々してきた気もする、バットしかし、自らのデリカシー忘れるべからず。

ビールだとかウイスキーだとか、そんなモンきっと大して好きでもない。こんなモンはただの雰囲気一発だ。

恥ずかしながら懲りもせず不安が押し寄せる、気取るのは止めとけ。

よーよーDJ、一曲回してやってくれ、

1999年、心のナンバーワンヒットチューン、小谷美紗子で「こんな風にして終わるもの」。

理解しろ理解しろ、単純な様で単純でなく、単純でない様で単純明快な男このワタシ、抗い続けるしかない人生に乾杯を。









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May 29, 2009

心の中を覗きたい ’09

懲りもせず、そう、懲りもせず、毎日毎日様々な事が思い出され、無意識の内に思い返される。

あれはさすがに無茶苦茶だった、これはやり過ぎた、おっと恥ずかしい、そんな馬鹿な、思い返される。


残るモノは気疲れ、必要以上の気疲れ。

一見、デリカシーの欠片もないチンピラ人間に思われがちな男このワタシ、時に抑え切れず、そう思われても止むを得ん様な事をやらかしてもしまうが本人にそんな意図は微塵もない。

そして残るモノは気疲れ、必要以上の気疲れ。

信頼すべき男が俺の事を初対面の奴に紹介した、

「破天荒に見えるけどナイーブな一面を持つ男」

ナイーブと臆病が二足歩行する男このワタシ、本物の破天荒とはきっとデリカシーの欠片もない輩の事だ。

その神経、精神力には驚くばかり、人の心を覗いて見たくもなる。あんな場所に居座り続けたら俺は誰の事も心底から信じる事が出来んひょっとこ野郎に成り下がってしまうんじゃないか。

必要なのは旅だ、そしてその旅をする為には仕事が必要、おー、カラクリ人生。

どうにかなりそう、ドウニカナリソウ、

ダブルミーニングの言葉の狭間で俺は懲りもせず激しく揺れ動いている。

ところで狂乱の「マスク装着命令」は解除された。断じて俺の様な下っ端人間の意見が受け入れられた訳でもなく自動的に解除された。

そこで頭をよぎるのは「マスクつけちゃおっかなー」、俺は単なる能天気天邪鬼野郎なのか。

拾い上げたトランクを適当に補修し、散らかった荷物を詰め込んでみる。

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ボロボロのレザーに貼る修正テープは適当、適当でいて計算、貼らずにおれんステッカーは「哲学の哲に辞典の典」、そしてこのトランクは紛れもなく世界に一つだけの愛すべき代物と相成る。

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抱き締めて一人ゲラゲラと胸躍らす、強引なハッタリの夜。

気が強いくせに何だか泣き虫だったね
ポロポロ涙流れてるのに泣いてなんかないって言い張って


現代の生き残り吟遊詩人は唄い、俺の胸は締め付けられっぱなし。

そして俺は俺の詩を唄う。







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雨降る夜にはセックスを

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外は雨、髪の毛は伸び放題、煙草はJPS、新曲は完成間近。

先日、別室通され言葉の殴り合いの際、男が言ったぜ、


「文章を読めばアンタが不器用な事など解り過ぎるくらい解るぜ」

こんな言葉を聞いた時、俺は確かに泣きそうになった。器用に器用に立ち回る術など知らん、知りたくもない、たとえ知ったとしても出来る自信などない。
               
考えてみれば遠回りの繰り返し、バットしかし、明日死んだとしても俺はそこそこに幸せな気もする。

2月にこの世で一番残念な輩にコメントを書き込まれた、                   

「やっと気付いたのか?お前はとことん残念な人間だ」                    

一生忘れんぞ、文句をヌカすならせめて名前くらい名乗れ、このヘビーシック野郎。カゲでコソコソ、それしか主張が出来ん輩に哀れみを、心からの哀れみを。                  

そんな訳で敵は多い方が良い、寂しくもあるが多い方が良い。ロウソクと読書灯だけ灯して耳かっぽじって聴き入れるのは中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。                      

この年でこんな詩を唄われたらそれはそれは説得力も増すばかり。

先日拾い上げた愛すべきトランクを改装して散らかった様々な物を詰め込んでみる。棄てられたのが雨の日じゃなくて良かった、俺はお前を見事に蘇えらせたぜ。

おっと明日から旅に出るその日まで休みはない、雨の音でも聴きながら眠る。


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May 28, 2009

コール・ミー・ザ・タンブリング・ダイス

東京から大阪、そして福山から東京、格安バスチケットを遅ればせながら確保すれば早4日後に迫った壮大な旅への現実味は格段に増し始める。

京都から福山間、こちらはギターハードケース、そしてなんやかんやを詰め込んだトランク引きずって鈍行列車ぶらり旅。


インフルエンザなるハイカラ病原体を危惧してお母さんが冷やかすぜ、

「アンタ!よりによってこんな時期に関西か、いつもそんなんやな!」

「まぁ、そういうタイミングの人間ちゅう事やね」

「もらわんでもええモンもらって来る人やからほんまに」

「まぁ、そういうタイミングの男ちゅう事やね」


「そういう事やで、ほんまに」

オーケー、オールオーケー、待っとけお母さん!

笑い話なら腐る程にあるぜ。

俺には帰る場所がある、これは実に誇らしい事だ。


事ある毎に言われ続けてきた、

「アンタって生きて行くの大変ね」

心配するな心配するな、旅が全てを洗い流す。

「アナタを心から理解してついて行けるのはもはやワタシしかいないわ!」

とても嬉しそうに誇らしげに呟いた女の子は愛想を尽かして今や一番遠い存在。

「いつも同じ気持ちって訳じゃないのよ」

近年稀にみるハプニング、理解しろ理解しろ、重大な責任は俺にもある。

女心は女のモノだ、その逆もまた然り。

心配するな心配するな、転がり続けろ、転がし続けろ。

俺は誰彼構わず100%理解されたいと願う様な我儘な男でもない。どんな事柄にしても一理はある筈の自らの意見をとりあえず伝えとかずにはおれんだけだ。それは人によっては「いちいち面倒臭い男やで」と受け取られる事位、充分にわきまえとる。充分にわきまえても黙ってやり過ごす事など真っ平御免、誰からも隔たりなく好かれる人間などただのノータリンピエロ野郎、何故ならばそんな人生に魅力の一つも見い出せんさかい。

BGMはローリング・ストーンズ「メインストリートのならず者」、

お行儀良く、大人しく、残念ながらそんな人間でもない。

どうにかなりそう、ドウニカナリソウ、

ダブルミーニングの言葉の狭間で俺はいつだって激しく揺れ動いている。


P.S そんな中、レコード漁りは本日も繰り広げられ、

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ほぉ、このジャケット、このセンス、すなわちグッドフィーリング。

狂乱の香港にて、とある女に呟く言葉は「フィーリングッド?」、

いつでも俺の部屋に遊びに来い、ゴミ屋敷かロマンか、答えは二つに一つ。


at 19:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

May 27, 2009

ゴミ捨て場から愛を拾え

「ゴミ捨て場に愛はあるのか?」

そう問われたならば陽気に答える、イエス、断固イエス。

本日、仕事場近辺の小汚いゴミ捨て場にて見事に掘り出される粋を極めたトランク、


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おぉ!イカす!ただのゴミ、ヒップな宝物、捉え方は千差万別、そして俺はご多分に漏れず後者だ。何たって蟻がガオーと鳴く程に驚きのタダ、すなわち無料だ。

「えっ、アンタまたそんなモン買ったの?」

こう問われたならばハナで笑って無邪気に答える、

「だから拾ったのだよ」


レザーは破れてボロボロ、役目を果たして元は取ったか知らんが儲けはどうした、この色、この質感、まだまだ捨てるには惜しい抜群の仕上がり具合、よくもヌケヌケと捨ててくれた、ここからがようやく儲けに入る展開やぞ、恥を知れ恥を。

こんなモノを堂々と捨てられるその神経をまずは疑わずにはおれん男このワタシ、そうかそうか、世界は確実に狂っとるのか。

「何故世界が狂っているといえるのですか?」

「ハイ、こんな粋なトランクが捨てられているからであります」

「何故こんなトランクが捨てられていたら世界が狂っているといえるのですか?」

「いえ、ですからこんな粋なトランクが捨てられているからであります!」

「何が言いたいのですか?」

「あっ、ハイ!お言葉ですがこんな粋なトランクが捨てられているからであります!」


その理由を提示するにはこの一点張りで充分に事足りる。

部屋にはゴミ捨て場から拾ってきたモノで溢れる。そう、ゴミ箱だってゴミ捨て場から拾ったモノだ。それはもはやゴミではなく、見事に蘇り役割を果たす。貧乏性と馬鹿にする前に知恵を知れ知恵を、その空っぽ頭をどうにか駆使して絞り出せこのノータリンイカサマ野郎。

そして仕事場では抑えが利かず声を張り上げる。出来もせん輩がのさばり続ける現状に周りも関係なく怒鳴り声を上げる。無論、俺は完璧な人間でもヤクザでもチンピラでも何でもない。

カッとなればゴー、周りも考えず言葉が口をついて溢れ出す。

カッとなればゴー、自覚するその前に言葉が口をついて溢れ出す。

別室通され小一時間の言葉の羅列、そしてどうやら悪いのは俺なのかと相成る。

「俺より使いやすい奴なんかいくらでもいますよ?」

「何言ってんだよ!」


丸く納まる事などとても出来た柄じゃないが理解は必要だと捉える。俺にやらせろ俺に任せろ、今は我慢の時なのか。

帰り際、散々言い合ったスーパーバイザーが呟く、

「充分理解してるぜ、嫌いじゃないぜ」

「おっとそれ、こちらこそ」


なんやなんや、言い合う前より八倍ええ感じやないか、すなわち気分の良い結末。言いたい事を抑える事などとても無理があるが、俺は理想的な関係を作り出す。

部屋に戻りトランクを磨き、適当なテレビを映せば名前も知らん貧乏アイドルとお母さん、そして家族との深い絆に胸打たれ涙が溢れ出す。

なんやなんや、怒鳴ったり噛み付いたり哀れんだり泣いたり罵ったり我ながら忙しい。

小さな事で大いに喜んだり 些細な事で蹴散らしてやったり
優しくされて寂しさ込み上げたよ 喜怒哀楽な男でごめんね


俺が唄う。俺は自分の事を充分に分かっとるつもりだ。

俺はロボットではない。ロボットの様な人間でもない。

ただの人間このワタシ、いつか愛し愛され暮らしたい。

ハロー相棒!元気でやっとるか?

俺はどうやら元気過ぎる程に元気だ、遠回りしながら死ぬまで生きろよ。




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May 26, 2009

狂った世界大言及

座右の銘「問いかけ忘れるべからず」、俺は指図される事が嫌いな訳ではなく、意味も理由もない指図が嫌いなだけのあん畜生。

仕事場にてまさか発令された「マスク装着命令」、ご多分に漏れず俺にも当たり前の様にマスクは支給される。

ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!

俺はそちらに断固ノー、「意味がない」「苦しくもないのに苦しくなる」「気分が悪い」「客と話すのにそんなものは邪魔なだけ」「マスクそのものがストレス」、コンパクトに事を告げた後、別室に通され小一時間のミーティング。

「新橋の酔っ払いじゃないんだから」

「そんなんじゃ世の中生きていけないぜ」


俺は指図される事が嫌いな訳ではなく、意味も理由もない指図が嫌いなだけのあん畜生。

そしてこの「マスク装着命令」には何の意味もない。上からの命令だから?ノー、根本から間違っとる事などいくらでも有り得る。残念ながら何にでも「ハイハイ」と頷き、誰とでも上手くやれる様な人間なら俺はもっともっと伸びとる。

周りを見れば言われたその通りにマスクを着用する輩、輩。耳に引っ掛けてつけた「フリ」だけすればええのか。それなら最初から「フリ」などする必要もない。疑問を持ったとしてもその場では何も言わずカゲでコソコソ、いや、疑問さえ抱いてないのか、いやいや、どうせ言っても無理だからと何もせんまま勝手に諦めとるのか。

他の奴から見れば俺など「どうしようもない輩」だと罵られるかも知らん。「いちいち突っ張りやがって」とハナで笑われるかも知らん。バットしかし、俺から見れば残りの9割以上の人間を「どうしようもない輩」だと思わざるを得んこの素っ頓狂極まりない状況。

そして俺はどうやら何年も様々な場所で同じ様な類いを繰り返しとる。

「もういい年なんだから」

諦めて何も言わず飲み込む事が大人なのか。疑問があるのに何も言わず「ハイハイ」と受け入れる事が大人なのか。

それなら俺の出番など一生ない。生きて行くのはあまりに大変だ。俺から見たほとんどの邪魔者は、逆に俺の事を邪魔者だと捉えるだろう。

まず疑問があるならそれを問いかけずにはおれん、そんな奴がもっともっと溢れて然るべきなんじゃないのか。

はじかれてもまずは根本から見直せと問いかけてみる必要がある。結局おいら雇われの身、「じゃあ辞めるしかないね」と言われてもまずは投げかけてみる事だけは止めるつもりなど毛頭なく、止めようと思っても土台無理がある。何故なら顔がクシャクシャになってしまう。

別室から仕事場に戻り、哀れ結局はマスクを装着してみる。僅か7秒でその苦しさに不可能を悟る。

「これをつけたまま8時間も電話を?」

「苦しい思いをして、まして意味さえないモノを?」


俺は断じて問題児になりたい訳でも反骨精神を見せつけたい訳でも何でもない。狂っとる、何もかも狂っとるんじゃないのか。こんなところで見せかけだけで装着したところで何の意味もない事くらい100人中138人解るべきなんじゃないのか。

「我慢しろ」

一体俺は何と闘って何に我慢をすればええのか。

「これを我慢出来ん場合は帰れと?」

「義務だからね」


オーベイビー、インフルエンザでもなく体調も何一つ悪くないそこそこの即戦力である筈のこの俺が意味もないマスクを勝手な命令によりつけさせられた事により体調が悪くなりそのマスクが苦しくて気持ちが悪くなるのなら仕事はさせられないから帰れと言われるとは本末転倒最たるモン何故マスクと俺がわざわざ闘う必要があるのか何もかも狂っとるとしかもはや捉えようがないぜ&%?@=&#$**¥$&%%=¥аG◆ヒャ??@++-%ファ#★¥☆!#$PE?Q!

マスク投げつけ「付き合ってられるか!」と抜け出してやろうとしたがそこは抑えるのがどうやら俺だ、何故なら畜生、一週間後に旅に出るには充分なお金が必要だ。なんやなんや結局お金か馬鹿馬鹿しい。

バットしかし、電話口の客を相手にマスクを装着したまま、マスクの違和感を感じとるにも関わらず、そして天下の客さえマスクによりこちらの声が聞き取り辛くなっとるにも関わらず、意味のない「我慢」をして何でもかんでも従う輩同様に喋り倒せる訳などなく、俺はマスクで目隠しをしたり左耳だけにぶら下げて一人遊ぶ事にした。

マスクをすれば咳が出て逆に苦しくなる、これを我慢する必要などどこにあるのか。答えは至ってシンプル、つけんかったら良いのだ。マスクを装着した事により何か別の病気になったらどうする?そんな奴辞めてまえ、そこは笑われるかも知らん。

俺は指図される事が嫌いな訳ではない、意味も理由も明確にあるのならむしろ従いたいくらいのあん畜生。

休憩中、例によって昭和のモノホン喫茶店駆け込もうと歩道を歩けば頭を抱えてど真ん中で倒れ込む男が一人、周りはどいつもこいつも見て見ぬ振りを決め込み足早に通り過ぎる。大丈夫かと声をかけようと近付いたその一歩前に一人のサラリーマンが声をかけたが、声をかける方がもはや珍しく思われる昨今、何もかも狂っとる、気をつけろ、狂っとるぞ。

思いやりの欠片もない世の中がマスクなんてモンで上っ面だけ気取るのは金輪際止めろ。思いやりがあるならほんまに体調が悪い人間にマスクの一つでも残しといてやれこのノータリン偽者ヒッピー野郎。

そして俺はマスクの感覚が口に残ったままで気分が悪くなり、帰りの駅のホームで眩暈がして転んだ。

拝啓、もっと喧嘩したい喧嘩したい、言い合う方がよっぽどすっきりするぜ。

ヘイDJ、一曲贈ってやってくれ、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。

生まれてこの方散々言われてきた、

「アンタって生きて行くの大変ね」

君、それほんまやで。望んでもないのにやで。

何から何まで引っ掛かる、とりあえずいちごオレで乾杯でもしよう。

P.S 

ハロー兄貴!俺と組まないか?

きっと上手く行くよ。
















at 20:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │言及 

「心の友達」 Vol.5

麗しのスナック感覚を駆使してフォーキータウン吉祥寺へ向かおうとルート・スゥイートホームを歩けば一人の男が俺を見つける。

俺が以前結成した「ヤウターズ」なるド素人ブルースバンドでギターを弾いた男、明大前からスゥイートホームに引っ越してくる際、レンタカーで運転までして荷物を運んでくれた男、三年振りに偶然にも再会する男。

「おいおいどうした、こんなところで何をやっとる?」

この部屋は当時「ヤウターズ」の溜まり場、煙草と音楽、そして練習が止む事などなかった。

当時、練習をしてない事がバレバレの男にボロカスの言葉を投げつけた。「やる」と言った奴が「やらん」かった時、その無責任な発言に俺はご多分に漏れず心底ハラワタが煮え繰り返る。

バットしかし解散ライヴの際、今までステージにさえ上がった事がなかった男がMCで言った、

「こんな経験が出来たのも全てこの男のお蔭です」

俺は無論、心で泣いた。すなわち終わり良ければ全て良しだ。

そんな男と三年振りの再会、吉祥寺行きを遅らせ缶コーヒーと煙草で近況を語り合う。

男は今や一流会社の店長、俺は今も変わらず無名音楽家。

「面白いモンやね、ほんまに!」

ところで俺はポッケにモノが入りきらん際、スーパーの袋にモノを詰めて持ち歩く。カメラ、文庫本などを入れて持ち歩く。

そのスーパー袋を指差して男が言ったぜ、

「何も変わってないですね、こういうところとか」

オーケー、オールオーケー、一億円貯金が出来たとしても俺はこういう部分を絶対に大事にしたい。

ブーツインをしたその瞬間から俺が俺でなくなる様に、ブランド物に頼る様になったら俺は終わったも同然だ。

「そのシャツいくら?」

「720円やがな」


これこそが俺の理想、時に例外もあるが根本はいつもこれだ。

いつか死ぬ時、「俺が俺で良かった」と笑う義務が俺にはある。コソコソと意味もなく怯える様な真似は金輪際止めろ。

男と別れフォーキータウン吉祥寺において酔いどれポーグスのレコードを手に入れ、ライヴハウスに駆け込めば十条フォークジャンボリーと再会。

男も女も関係ない、俺は人間らしい人間が好きだ。




at 00:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

May 25, 2009

華麗なる人間何回目論

ムシケラ、変人、或いは脅迫者の如き扱い、勝手に怯えられて苦笑いの日々。

誰かが呼んだぜ、

「ねぇ、裁判員!!」

俺が完璧な人間などとは無論、呼べた柄じゃない。

バットしかしそれ、本気で俺に一回やらせてみろ。

自分の事さえ守れてない輩が平然と被害者面でのさばり続ける昨今、堪忍袋の緒はいつだって切れっぱなしだ。

後の事も先の事も見失うほど 俺の心を踏み躙る奴が今目の前で
だからポケットからナイフを取り出して地獄の底へと突き落としてやるのさ

腐った奴を正しい奴が引き裂いてやるのはいい事なんだろう
神様だってそうするはずさ 神様だってそうするはずさ


「☆☆☆☆☆☆☆」、タイトルさえつけれずイカれたバンドが叫ぶ。

二時間半の独演会、ギター無しのただの独演会、そんなモノに憧れる。

俺は逃げん、何故なら逃げたり隠れたり必要、どこにもないさかい。

昨日はウィットに富んだニュースが流れた、

「熱っぽく、インフルエンザの疑いがある人の為にマスクは残しとくべきだ、そんな傾向がない人がマスクを付けても無意味です」

結局、ほとんどの人間は自らの事しか考えてない。

インフルエンザの疑いがある人物がマスクを求めて薬局に駆け込んだその時マスクは品切れ、

おー、インフルエンザは更なる猛威と化すばかり。

本末転倒のその意味を俺が二時間半費やして説いてやろう。

昨晩、女の子が大雨の中やって来て俺を救ってくれた、かの有名な「人間何回目」論によって。

手を叩いてのけぞって大いに笑い転げる。

デリカシーの欠片もない輩を見た時に呟く言葉、

「おーなんやなんや、人間1回目かいな?」、すなわち諦めの法則。

同じ人間としてここまで差が出来るのは、もはやこの法則が正しいと捉える以外手段がない。

おいら人間28回目、君は31回目って事でどうだ?

俺はこんな人達を人一倍大事にしたい、好きな人間より嫌いな人間の方が残念ながら多過ぎる昨今、俺にはお前が必要だ。

人間1回目の輩に何を説いても伝わる訳などない、そんな輩はそんな輩で自らの正しさでも説くんだろう。

何も心配ない、俺が完璧な人間などとは無論、呼べた柄じゃない。

さぁDJ、大声で唄わないか、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。













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May 23, 2009

ノーマスクのテーマ

マスク?ノー、断固ノー。

猛威のインフルエンザ大国と化したこの国において左団扇の右肩上がり、そちらはマスク業界。

人が苦しめば苦しむ程に喜びを噛み締める人々が確かに存在するこのカラクリを俺は確かに知っとる。人が死ぬ事により葬儀業者は成り立つのだ、綺麗事をヌカすのは金輪際止めとけ。

だいたいマスクなど付けた者から負けていく。いや、付けた時点で既に負けだ。それ、冷えピタシート然り。具合も悪くないのに付けたその瞬間から具合が悪い様に思えてくる。

「嗚呼、俺は今体調が悪いのか?」、すなわち錯覚だ。

人に迷惑をかけん為に?

ノー、断固ノー、情報操作の思う壺、その前に流行りに乗っかっとるかの様な感覚、この時点で充分に気分が悪い。

以前、不二家の偽造問題の際、つい先日まで立派な味方の振りをしとった輩が手の平返してインタビューに答えたぜ、

「もうとても食べれないですね」

やかましいこのノータリン、偽造があったとしてもその商品に害はなく「旨い旨い」と食べとった貴様がヌカす言葉か?その商品はもはや偽造でもない、何たって害はないのだ。

俺はその時、ミルキーをポッケに突っ込んで常に持ち歩きたい衝動に駆られた。

人は俺みたいなモンの事をたったの一言で片付けるかも知らん、「天邪鬼の最たるモンだね」と片付けられるかも知らん。

ノー、断固ノー、

「俺はマニアだから」

最低限のマナーもわきまえてない輩が呟く、「指図されるのが一番嫌い」

終いには分かった振りしてヌカしやがるぜ、

「俺、天邪鬼だから」

許さん、俺はこんな言葉を平然と呟く事の出来る偽者を絶対に許さん、お前は天邪鬼を「自覚」しとるのか。

誰かが言ってたぜ 「俺は人間として自然に生きてるんだ」と
自然に生きてるって分かるなんて 何て不自然なんだろう


吉田拓郎が叫ぶ。まずは吉田拓郎に土下座でもしろ、このタコ。

もう恥ずかしさを通り越して呆れ返らずにはおれん、まんまと情報に操られるその無責任な意思の無さに愕然とする。

そして今の気持ち、まさにその時とさも似たり。

人に迷惑をかけん為にマスクを?

そんなに思いやりに溢れる国だとは残念ながら到底思いにくい。その前におばあちゃんに席でも譲ってやれ、早足で歩く人達に道をあけてやれ、このタコ。


来月1日、夜行バス乗り込み大阪へと出向く。そして京都、広島と旅は続く。

関西がさも悪の塊地区の様に垂れ流される今日この頃、俺は街をノーマスクで徘徊する。

旅の計画は無いようであり、あるようで無い。

確かな事は「TIMEBOMB RECORDS」と格安モーテルとの距離、「イノダコーヒー」と格安モーテルとの距離だけは把握しとくべきだ。

ところでこんな俺が巷で評判のインフルエンザとやらにまんまと侵され、「助けてくれ」などと女の子に呟きでもしたら俺は近年稀にみる笑われ者となるだろう。

バットしかし、語り草になるならそれも「あり」なんちゃうんけと捉える一面さえ持ち合わせる男このワタシ、この気持ち、国民的スーパーグループの一員が逮捕された時に抱いた感情とさも似たり。

俺はあの時、確かに「羨ましさ」さえ抱いてしまった。何故ならば抜群の笑い話、語り草になる事受け合い。

経験を重ねたい経験を重ねたい、人にはなるべく迷惑をかけず経験を重ねたい。

裏切られてもオーケー、「クレジットカード被害事件」も今や良い思い出と化した。

「アンタって本物の馬鹿ね」、俺はいつだって笑って、そして笑われて救われたい。

おっとDJ、その前に忘れちゃ駄目だぜ、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。






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May 22, 2009

「何かいいことあったぜ」

’09.5.21(木)

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松本清張の「せ」の字も知っちゃおらん男このワタシ、とにかく世田谷文学館まで一直線。「ほー、そうやね」顔で三時間に亘り資料を読み漁るが無論、松本清張の「ま」の字も知っちゃおらん男このワタシ、語るには程遠く分かった振りをする程に野暮でもない。

バットしかし、天気は良く気分は穏やか、ベンチに座り打ちっ放しゴルフ場のおっさんを眺め、哀愁の明大前を横目で見やりながら昼間の内に下北沢へ舞い戻る。

空気の抜けたロードバイクまたがり三軒茶屋、必死にこぎながら俺はモダン三軒茶屋タウンにおいて、懐かしの女の子と道端でばったり再会する、そんな気がしてしょうがなくなる。

夕方、行きつけレコード屋「フラップノーツ」入口付近で河島英五片手に至福の一服を吹かしとるまさにその時、女の子がニヤケながら近付いて来た。

パッと顔を上げれば女が口に手を当てながら呟く、

「何やってんのよー?こんなところで!」

俺は有無を言わさず女に近寄り吐き捨てる、

「おいおいほんまかこれ!!絶対会う気しとったんやでー!」


予感は時に的中する。そんな訳で俺達、三軒茶屋にも確かに存在する昭和の生き残りモノホン喫茶店駆け込み、オムライスなるハイカラ食材にありつく。

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おっ?!おー!!モノホンにも程があるモダン具合、この色使い、このシンプルさ、もはや最高としか捉えようがない。

「よーよー、渋谷にも昭和のモノホン喫茶店あるんやでー!!」

俺はニヤケる、大いにニヤケる。

軽快な会話で時間は流れ、「いやいや、会えて良かったぜ!」顔で次の約束などするでもなく別れる。

運命だ、運命。あの時間帯にあの場所で実際に偶然に出会うのだ、もはや運命としか捉えようがない。

ロードバイクまたがり下北沢、哀愁のルート茶沢通りを駆け抜ける。

レコードを回せばレッドゾーンオーバーの怒声で河島英五が叫ぶ、

「何かいいことないかな!何かいいことないかな!」

そこでシャワーを浴びて電話を見れば別の女の子から一本の電話、

「読んでほしい本があるから持って行って良い?」


おーなんやなんや、男も女も関係ない、俺は人間が好きだ。

初めて俺の部屋にやって来た女の子とウイスキーとビールで乾杯、取り止めもない話を延々喋りまくる。呂律が回ってなくてもノープロブレム、話は途切れる事などない。

「ちゃんと食べてるの?」

「まぁ基本的にピザポテトを好んで・・・」


言いかけて止める。

「私、この部屋に一ヶ月は閉じ篭れる自信あるわ!」

おー?!

「いや、本とか漁ったりしたら一年は行ける気さえするわ!」


ほぉ!!

「っていうか収納上手ね!」


おいそれほんまか!!ゴミ屋敷とは思わんのか?気持ち悪い位に愛してええのか?

俺は君が好きだ、君は俺が好きか?

そんな中で発表される驚愕の事実、

「私、来月結婚する事になったの!」

ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!

君、それほんまか!気持ち悪い程に愛し続けたらまずいのか?

男も女も関係ない、俺は人間が好きだ。男前達同様、今後も気持ち悪い程に愛し続けたい、すなわちおめでとうだ。

そして真夜中に可愛い女の子は去って行った。結婚したところで俺と君の関係は何一つ変わらんぞ、いや、むしろもっと良くなるかも知らん。それだけで充分に嬉しい。

俺は酔いが思ったよりも酷く、この文章を書きながら、グラングランしながら電気も何もかも点けたままに眠った。

朝から晩まで素晴らしい休日だった。

バットしかし、本日まさかのどん底二日酔いブルース、俺にもどうやら「二日酔い」という文字はあったのだ。





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May 21, 2009

シンキングアバウト・男前達

’09.5.20(水)

ナヨナヨと、さも気が弱そうに自信がなさそうに喋る輩、

物真似鳥には哀れみの言葉を、

マニアを気取る偽者には永久のさよならを。


仕事を終えて一目散に向かうのは下北沢屋根裏、

おーまさか、こんな近くに居ながら8年振りに足を踏み込む下北沢屋根裏。

おー、俺はもはや何年東京におるのか、答えは8年半だ。

狂乱の東京シティにおいて、「此処来たの8年振りやでー」などと口走る日が来るとは誰よりも俺が驚きだ。

そこには偶然にも様々な音楽家が集まる。

半年振りに再会するバンド、なんだかんだでよく顔を合わす男達、全員東京で出会った男達。

「東京は住むところじゃない」

知った様な口調でヌカしたのはどこのどいつだ。最低10年住んで初めてヌカせ、このタコ。

半年振りに再会したTHEWATTERのイカした男前に今度は俺から聞いたぜ、

「よーよー、連絡ないしてっきり嫌われたかと思ったぜ!」

「アンタと切れる事なんか一生ないぜ!」


そんな訳でオーケー、オールオーケー、ビール片手に肩でも組んで乾杯を。

打ち上げでも様々な胸躍る言葉が飛び交う。

なんやなんや、結局良いも悪いも知っとる味方ばっかりやないか。

こんな関係が崩れた時こそ、俺の頭は本格的にイカれてしまうだろう。

さぁ、こんな男前達を集めるだけ集めて20曲位さっさとレコーディングしたい。

技術どうこうではなく、音の塊として抜群の一体感が生み出される気がしてならん。

とにかく、さながら天然記念物の様な貴重な男前達が確かに身近に存在する。

会いたくなればいつでも会いに行ける、それは場所を問わずだ。

俺がチャラチャラした人間に変わればすぐにそんな男達は去って行くだろう。

バットしかし、俺がたとえ変わったとしても、見失う事さえなければこんな関係が崩れる事はないと信じて疑わん。

この点、男と女の関係とは訳が違う。

そして俺達、どうやらご多分に漏れず無類の女好き、陰でコソコソするのは金輪際止めとけ。

大事な女の子は大事な男前達同様、大事にして然るべきだ。

「俺、女には一切興味なくて・・・」

そんなヘニャへニャ偽者野郎の一体どこを信じれば良い?

世界の偉人が言ったぜ、「中途半端な優しさは一番の悪だぜ」。

さぁ、本日出向くのは芦花公園、哀愁の松本清張展。

物真似鳥に成り下がる前に文学の一つでも知っとけ、このタコ。






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May 20, 2009

「心の友達」 vol.4

すっかりと日が昇った朝、うなされるだけうなされてようやく眠りについた。

寝覚めたのは17時44分、かれこれ20年来の友達が死んでしまった夢を見た。

その事は告げず、夢で見た男へ9ヶ月振り位に電話をかけてみる。

1コールが鳴り終わる前に男は電話に出た。

「よー、すっかり嫌われたかと思ったぜ!」

「ごめん、色々とな」

「ちゃんと食べとるのか?」

「まぁ基本的にピザポテトを好んで・・・」


高らかに笑う俺達二人組、確かに生きとる。

「どうせお金ないんやろ?電話かけ直すぜ!」

心底申し訳ない。俺は結局、人に頼ってばかりの不甲斐無い人間かも知らん。

断わろうとしたが結局、電話はかけ直された。

何故、俺みたいなモンが人に優しくされるのか、不思議でしょうがなくなる事が頻繁にある。

優しくされて寂しさ込み上げたよ

俺が唄う、そんなモノに慣れた例などない。

バットしかし、その優しさが無理矢理なら初めから止めてくれ、中途半端な優しさは立ち直れん程に深い傷を背負ってしまう。

倍返しをする必要がある人物が山程存在する。いや、倍返しでは済まん、そう、狂乱の八倍返しだ。

男が言った、

「文章を読んで、生きとる事だけは分かっとったぜ!」

そこで俺は100%確定する、

「関西でライヴ演ってから電車に乗って帰るぜ!」

待っとけ相棒!もうすぐ帰るぜ。

待っとけお母さん!ふざけた髪型でもうすぐ帰るぜ、どうか怒るなよ。

男が言った、

「その時まで生き延びてくれよ!」

オーケー、オールオーケー、なんやなんや、結局味方ばっかりか。

誰に嫌われてもノープロブレム、バットしかし、こんな重要な仲間達に嫌われる事だけは避けたい。

相棒、朝までウイスキーで乾杯しようぜ、気が狂った様に喋り続けるぜ。

ところでDJ、俺に一曲捧げてやってくれ、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。

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at 00:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

May 19, 2009

そうかそうか ’09

ところで昨晩、心底敬愛せずにはおれん男がまさか、突然の結婚を発表した。

本気か、思った。そうかそうか、思った。

飛び上がる程に驚き、こんな日が実際に来るのか、思った。

勝手な片思いを抱いて早20年弱、一部では「目も当てられん嫌われ者」として名を馳せるあの男の中の男が好きだ。

「好き」の一言で片付けられる様な類いでもない、何たって男の中の男だ。

何かをやろうとすれば、自分の思考を貫けば、必ず何一つ出来ん輩が邪魔をするだろう。

高い物でしか自分を飾る事が出来ず必死に外見は誤魔化すも可哀想に中身は空っぽ、

ありふれたブランド物に身を包んでお金にモノを言わす事しか能は無し、そんな輩が邪魔をするだろう。

俺はもはや、もっともっと嫌われて然るべき人間になりたい。誰からも偏見なく好かれる人間などこっちから願い下げだ。おっと、もう充分に嫌われとるかも知らん、可哀想なのは貴様の方だぜと罵られるかも知らん。

ハロー、交わる事のない人達!

かかって来い、うっちゃりしてあげるさかい。

休憩中には昭和の香り漂うモノホン喫茶店駆け込み、ドライカレーが届くまでの間にスポーツ新聞を読み漁る。

そうかそうか、思う。


仕事を終え、どうにも寄り道したい、すなわちあまりに珍しい気分で以前働いたバーに久方振りに出向けば瓶ビール二本でヘベレケ。

ベッドに倒れ込みとっとと眠りにつくが、忌野清志郎追悼番組を見逃した後、中途半端な時間に目が覚めて現在。

そうかそうか、たっぷりと眠るには残念ながらアルコール度数が足りんらしい。

ヘイヘイDJ、俺に一曲回してくれ、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。




at 04:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

May 17, 2009

執念の珈琲狂

昨晩もご多分に漏れず、洒落たバーで呑めば6000円相当に値するであろう量のウイスキーをたっぷりと流し込んで眠りにつく。

そして朝の8時前に起き上がればホットコーヒー、出勤前には余裕の一杯。

仕事場に辿り着けばまずはボトルコーヒーを一口、そこから有無を言わさず延々8時間喋り続け、喉が渇けばその都度一杯。

休憩時間にホットコーヒーを一杯、休憩から戻れば腑抜けた仕事しか出来ん輩がのさばり続ける訳の分からん世の中の仕組みにイライラは常に沸点オーバー、そいつを鎮める為にボトルコーヒーを一杯、空になってもボトルをチューチュー。

ヘイ、そこのノータリン野郎、腑抜けとる暇があるなら俺にコーヒーでも買って来い。そっちの方がよっぽど仕事がはかどるさかい。

ドラッグストア駆け込み明日の為にボトルコーヒーを2本、スコッチウイスキー「WHITE HORSE」を追加し両手にぶら下げ部屋の中。

スコッチ、バーボン、そんな違いなどどうだって良い、簡単な事をわざわざ難しく説明するのは金輪際止めろ。

俺は怒っとる。電話口の人間味溢れる相手にではない、周りの訳の分からん輩共にだ。

一体何を信じればええのか。あの場所で信じれるモノなどほんの僅かしかない。

数字だけでモノを言われるのだとしたら俺はいつだって辞めてやるぜ。

数字だけでトップになればええならそんなモンいとも簡単に出来る、ええ加減に仕事をすればええのだ。

そんなロマンの欠片もない場所なら直ちに願い下げ、

ヘイDJ、俺に一曲聴かせてくれ、

中島みゆきで「NOBODY IS RIGHT」。

この曲を聴いてどうしようもない腑抜け野郎がさも分かった様な顔で頷きでもしたら、俺はきっと手を出さずにはおれんだろう。





at 21:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

May 16, 2009

成程神様

先日夜、格安で手に入れた「欲望という名の電車」を観る。

ロウソクに火を灯して観る。バットしかし20分で止める。

お母さんと電話で話すのは、「THE COTTON CLUB」サウンドトラックA面が終わるまで、

すなわち20分。

大阪へ行かなくちゃ、京都へ行かなくちゃ、そして本物の兄ちゃんはどうやら奈良で暮らしとる。

それならば奈良へ出向くのは止めとこう、合わせる顔などないさかい。

それならばもっと西まで向かおうか。

車で気ままに行きたい気分だが、おっとおいら、残念ながら免許がない。

神様に気をつけろ

涙したい訳を聞かせてくれないか 
失ったモノそれが私の宝物
堪らない訳を聞かせてくれないか 
二年程の執行猶予 例えて言うならば

孤独な振り 出来そうにない

見つからない訳を教えてくれないか
悪い事一つとて したって訳じゃないのに

あの時の罪 思い出した

神様シラケた顔でおいらの姿眺めては
罰下してやるって事でどっかから現れる

行き詰っているなら笑顔を見せないか
窓の外鮮やかな虹かかっているのに
いっそ悪者気取り貫き通そうか
皆が言うシックオンユー 自らも認めてる

楽しげな振り 出来そうにない
あの時の罪 思い出した

神様ギラついた目でおいらの仕草眺めては
罰下してやるって事でどっかから現れて

神様皺入りの手でおいらの頭撫でては
まだまだ終わりはしないって言って消えたんだ

誰かおいら静かに殺してくれないか
痛みは少なめにして消えていけたら良いね



これは早10年近くも前、今やまともな会話が成り立つ事さえなくなってしまった本物の兄ちゃんがまさか、京都で見つけたという本格アコースティックギター型キーホルダーをプレゼントしてくれ、俺はそれが嬉しくて嬉しくて涙も溢れんばかり、原付バイクの鍵にしっかりと取り付けて常に持ち歩いたものの何ヵ月か後、気を許してバイクに挿しっ放しにしてしまい、バイクはなくならず何故か鍵だけが跡形もなく消えてしまった際に作り上げた思い出の一曲。

あの出来事は今も七不思議の一つとして俺の中で鮮明に生き続ける。バイクは無傷、ところがどっこいすっとこどっこい、どれだけ探しても鍵が、キーホルダーが見つかる事はなかった。

神様か、思った。

あれから10年も経ち、今まさにこの曲が全く違う捉え方で蘇える奇跡。

気付けば俺は10年どころでは済まされん期間、ごちゃごちゃヌカしながら詩を書いたり曲を作ったりを続けとる。

そしてそれはこれからも続くだろう、何故ならばそれが一番好きだからだ。

ほら、フラワーカンパニーズが唄っとったぜ、

やりたい事をやるだけなのに何でこんなにボロボロなんだ

300万枚売れて然るべきナンバー。

この世は狂っとる、おっと、狂っとるのは俺の方かも知らんぜ、神様。


誰かが血迷ってしまったら、俺はその誰かと泣きながら笑いながらウイスキーを煽ろう。

今度こそ俺が救う番だ、それは誰かから見ればきっと茶番劇だろう。

残念ながらそんな事に構っとる暇などない。

待っとけイノダコーヒー、性懲りもなく俺が行くさかい。


at 22:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

May 15, 2009

荒くれ者言及

仕事を終え一目散に向かう場所、思い出の下北沢CCOにて男・三代目魚武観賞。

あれはこれだ、これはあれだ、化け物だ。

近頃、特にまた「死」について考える。

きっと俺みたいなモンでも死んだら多少は美化されるだろう。

おっと、死ぬ気などまるでない。

まるでないがそれは図らずも突然やって来るかも知らん。

俺は心底から、一体何を信じればええのか。

やれる事をやれるだけやった方が良い、

そしてやる事をやらんといかん、

過去の罪からどうか解放してほしい。



at 23:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │言及 

May 14, 2009

波乗り人生論

髪の毛を切るのはもう少し延期だ。そして何処かへ行きたい気分でもない。

そうかそうか、それならこれだ、久方振りの「駆け込み寺」レコード屋巡りだ。

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ボブ・ディランが来日した際には如何なる場合でも駆けつけよう。

それは無論、一文無しであったとしてもだ。

左手にレコード、右手にアイスコーヒー二本、ふらつきながら歩く。

そんな事よりそろそろ大阪行きのバスチケット、格安モーテルを探す必要がある。

大阪に存在する「TIMEBOMB RECORDS」、この真隣りで暮らしてみたい。

「BEAT GENERETION」、こんなヒップな仕切り版があるレコード屋を俺はこの場所以外、見た事もない。

俺がもし明日死んでも、この文章と曲は残るという事実、俺は幸せ者だ。

BGMはこちら、

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回転数が狂ったイカれたレコードプレーヤーでさえ、コイツを回せば海が見えてくる。

ハロー兄貴!

俺に波乗りを教えてくれないかい。

いや、本物の波に乗る姿を見せてくれるだけで良い。

俺はそれを眺めながら人生の波乗りについて思いを馳せよう。

悪そうな男がサラッと言ったぜ、

「サーフィンがないと生きてる喜びがなくなってしまうぜ」

拝啓、その素晴らしい生き方に愛を。




at 19:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

May 13, 2009

哀れみにキスを

明日は休みか?

こう俺に聞いてみる。

おー、休みだ、

何一つ予定のない休みらしい休みだ。

松本清張展にはいつになれば出向けるのか、

どうやら森鴎外展だって開催中らしいぜ、

美術館にだって行きたい、腕を組み「おーなるほど」顔で気取るのも良い、

何も考えずただただふらつき歩くのもアリだ、

バットしかし、残念ながら「何も考えず」など出来た芸当ではない、

きっとご多分に漏れず他人から見ればどうでも良い様な事柄にまた心底憤慨してしまうだろう。

ハロー、ストレス社会!

勝つぜ、勝つぜ。

モテるとは一体どういう事なのか?

虫唾が走る様な優しさをひけらかす輩の事か?

さりげない優しさを意識的にみせつける輩の事か?

おー、残念なお知らせ、それならば俺達の出番など永久にない。

悔しいぜ、口惜しいぜ。

ハロー、相棒!

ボーリング大会はどうした?

心配するなよ、俺はそんな場所にボーリングシャツなど着て行かんぜ。

その場に馴染む様な格好をする程、気持ち悪いモノはない。

例えばチャックベリーライヴに「CHESS RECORDS」Tシャツ、

こんなモノは断じて俺の中で御法度だ。

その思考でいけばサウナにブーツ、こちらは完全なるオーケーだ。

ところで本日一時間の遅刻、三ヶ月振りの遅刻、

「遅刻といえば?」

この問いにせーので答えられて久しい男このワタシ、

まるで懐かしささえ漂う感覚を味わうが、この感覚はもう必要ない。

「文句のつけようもない男といえば?」

この問いにせーので答えてほしいの人間このワタシ、巧くいった例などまるでない。

恥ずかしいぜ、恥ずかしいぜ。

言い換えればおいら隙だらけ、誰かをがっかりなどさせたくはない、自分の事はまず自分で守れ。

そして俺は一度好きになった人間を簡単に嫌いになれる様な柄でもない。

寂しいぜ、淋しいぜ。

本日、生まれて初めてCDを踏んで割った。

無論、意識的にではない。

歩けばレコードかCDが倒れ落ちてくるこの愛すべき部屋で、

俺はCDが落ちてきたその直後に足をつけ、見事にCDは割れて無惨。

そのCDとはまさかの「ルースターズ・トリビュート」、

悲しいぜ、哀しいぜ。

どうやら時期は来た、金髪の季節。




at 23:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

人間言及

’09.5.12(火)
ライヴ アット 下北沢DAISY BAR


1.雨が降ったって大丈夫
2.深夜高速バスブルース
3.ルート・スゥイートホームにて(アップテンポ)
4.スポットライトな生き方
5.マリーと暮らす
6.愛すべき日々


俺は怒っている。

俺は怒っていた。

おー、残念ながら悲しいお知らせ、

俺は後悔している。

俺は後悔していた。

おー、何故にもっとぶち壊さんかったのかと後悔している。

俺の事に何の関心もない輩にはきっとどうしようもない「格好つけ野郎」と罵られるだろう。

バットしかし、俺は残念ながら誰かに無理に歩み寄る事より、

誰も俺の事など知らん場所でもいかにいつも通りに演れるかという事にのみ神経を費やす。

引っ掛かりの欠片もない曲だとか、当たり障りのない歌詞だとか、誰にも害のないMCだとか、

そんな事柄には断じて用がない。

そんな事をする位ならとっくに音楽なんか止めてやるぜ。

そしてそれこそが歩み寄る事なんかより百倍も正しい事だと俺は性懲りもなく信じ続けてやる。

昔の興奮を数えてみる 喜びをいつだって探してるわ
昔の興奮と今の衝動を合わせてロックでストンプでも踏んだら
新しい事出来そうな気がするわ

いつも調子乗っているマリーを引き摺り下ろそうと企む輩がいるけれど
ほっといてよいつも私は私よ 私には私の世代があるのよ


マリーは俺の心に住んでる女の子。

誰にも好かれず誰にも嫌われず、すなわちどっちつかずの中途半端なあん畜生共に一言、

神聖なラブホテルに落下した流れ星にしっかりと願い事でも込めろ、このタコイカ野郎(深夜高速バスブルースより抜粋)。

終演後、誰かが言ったぜ、

「ハートが強いんですね」

ノー、断固ノー、何たって俺は何故にもっとぶち壊さんかったのかと後悔してしまった。

ビールを四杯煽りながら、お世話になりっぱなしのデイジーバートップ3と軽快極めたテンポで喋りまくる。

「お前漫談でもやれ」

様々な事柄に言及し、タガが外れたかの如き勢いで喋りまくる。

それはアルコールの力などではない、コーヒー一杯でもスイッチが入る瞬間が確かにある。

だいたいアルコールの力を借りた時だけ調子の良い事をヌカす人間程哀れで腑抜け野郎な面はない。

俺には煙草と大量のカフェインで充分事足りる。ドラッグなどに一切興味もない。

俺は以前、この場で働いた事実に今やとても感謝している。

そして俺は自分の格好悪い部分を棚に上げて格好つけた事だけを都合良くガナリまくる程にノータリンでもない。

理解し合った上で笑い合えれば、笑われればそれで全ては救われる。

面白がられるか、とことん嫌われるか、二つに一つ、

オーケー、オールオーケー、

はっきりして気持ちが良い、すなわちグッド・フィーリング。

誰にでも理解される様な害一つないどっちつかずの人間になる気などさらさらない。

そして俺はそんな輩の事をもはや「人間」とすら呼びたくもない。

東京に来て早八年半、当初毎日一人で呟いた言葉、

おやすみ東京。









at 01:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │言及 

May 12, 2009

揺れ動いているかい

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強さと弱さの狭間で揺れ動いているかい

欲望と絶望の狭間で揺れ動いているかい

俺とお前の狭間で揺れ動いているかい

俺と俺の狭間で揺れ動いているかい

常識とマナーの狭間で揺れ動いているかい 

忘れたらいけん、明日はライヴだ。

どうやら幸せな事に歌いたい唄が山程ある。

そして俺はいつだって激しく揺れ動いている。

オーケー、オールオーケー、揺れ動いて行く。


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May 10, 2009

ドンヅマリ排水口ブルース

本来、水を吸い込んでこそ初めて排水口と呼べるその穴が、水さえ吸い込まん様になってしまった時、俺はもはやその穴を何と呼べば良いのか。

単なる穴と呼ぶのか、ぶっ飛びニセモノ野郎と罵るのか。

オーケー、オールオーケー、ヒップにやさぐれホールと名付けよう。

本来、リラックス空間であるべきシャワールームにおいて近頃、風呂桶側ではなく便器側にまで水が溢れ返り、シャワーを浴びて出る時にはまるで足湯に浸かるかの如き感覚の量の水が溜まりっぱなしだ。

これは全てやさぐれホールの仕業だといえる。

そして先日、シャワーを浴びてリラックス空間であるべきその扉を開けた時、俺は突然呆然唖然、おまけに愕然としてしまった。

玄関にまで床下浸水かの如く水は溢れ返り、ブーツはびしょ濡れ、SHOE GOO塗りたくり愛用靴びしょ濡れ、マットびしょ濡れ、アンプびしょ濡れ、トイレットペーパーびしょ濡れ、雑誌びしょ濡れ、ギターびしょ濡れ、すなわち濡れっぱなしのびしょ濡れダンス天国。

ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!


俺は怒る事さえ止めにし、寂しい表情を携えてたっぷり40分間、シャワーを出たままの姿、すなわちスッポンポンのまま、一人ではこんなに必要ないであろうタオル&バスタオルを駆使し、ただただ水を拭き取る作業に没頭する。

そしてその次の日からの俺ときたらどうだ、シャワーを浴びながらやさぐれホール様の顔色を情けない表情で窺い、二度とこんな事が繰り返されません様にと強く念じ、必要ない時は水を止めながら溜まり具合を確認し、リラックス空間であるべき場所において「水、なるべく出しませんから!」顔で遠慮に遠慮を重ね、シャワーを浴びる。

ハロー、ストレス社会!

何も考えず、ノンベンタラリと過ごせる日なんて一日だってないぜ。


そしてそれから何日か経過した本日、俺は意を決してやさぐれホール様と御対面するに至る。

「お風呂掃除キット」なるハイカラ極まる用具など断じて持ち合わせてない男このワタシ、ヌメヌメのホールに右手を突っ込み、溜まりに溜まった髪の毛やら何やらを取り除いてみる。


その状態でシャワーを浴びればどうだ、おー、排水口と呼ぶに相応しい華麗なる復活劇。

ハロー、ストレス社会!

勝つぞ、俺は勝つぞ、ヌメヌメに右手を突っ込んで余裕の一勝をプレゼントしろ。

ところがどっこいすっとこどっこい、どうやら何時だってお金はない。

バットしかし、今やウイスキーは俺の大事な相棒と化した。

「JAMESON」はあまりに高級ウイスキー、そんな訳で安物「トリスウイスキー」で祝杯を。

安物だろうが高級だろうが味の違いなどそんなモン、俺は何一つ分かっちゃおらんのだ。

分かった様な振りをするのは止めとけ、そして寂しさ紛らわす呑み物を俺にくれ。

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P.S 現代の異端パンクフォークブルース、野狐禅が突然の解散を発表した。今年はまだ5月にして、どうやら色んなモノが終ってしまう年だ。

もはや前髪で前が見えん俺は近々、バッサリとやってしまい視界をはっきりとさせる必要性を感じる。














at 21:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

ロックンロールの物語

喪服など関係ない。いつもよりもラフな格好で代々木上原まで歩き、相棒と待ち合わせて乃木坂へと向かう。

駅に着いた瞬間から献花の為の果てしない行列は始まり、とりあえずはその列に身を任せるが、俺はすぐに疑問を持ち始めてしまった。

何万人も集まる事くらい安易に想像はつくが、もっと一斉に押し寄せる光景を想像した。集まった人達が律儀に並び続ける事など想像もしてなかった。

輪は乱れるか知らんが、こんな時にもおとなしく律儀に並び続けるしかないのか。

一時間半程その流れにどうにか身を任せたが、俺は先の見えん律儀な果てしない蟻の様な行列が何よりも性に合わず、そして「KING」と謳われたあのはみ出し者の偉人だってこんなの望んでない筈だぜと勝手に決めつけ、進む事すらない行列を抜け出し、果てしない行列を横目で見やりながら入口付近まで煙草を吹かしながら歩く。

入口付近に辿り着いた時には、また行列に戻る気などさらさらなくなり、列に残ったままの相棒を電話で呼んで、会場から聴こえてくる音楽を聴きながらその雰囲気に立ち尽くす。

そして時間が経った後、俺達は入口付近の列に紛れ込み、世に言う「横入り」というヤツをした。

輪を乱し、そこまで何時間もかけて並び続けた人達には失礼か知らんが、俺はこの点、残念ながらあまり「悪い」という感覚がない。

俺はとことん勝手な人間なのかも知らん。マナーがモラルがと普段散々口にしておきながらこの点、「悪い」という感覚があまりない。

逆にこんな時は誰もが押し寄せるべきなんじゃないかとすら思えてくる。

中に入り献花する為の列に並べば、ファッション感覚で携帯電話のカメラを駆使して写真を撮りまくる輩、輩。

こいつらは一体何をしにここまで来たのか。いや、勝手にすれば良いが俺は断じてこんな輩とは一緒にされたくないと強く思う。

俺はとことん勝手な人間なのかも知らん。この輩達は逆に俺みたいなモンの事を「横入りをしたこんな奴と一緒にされたくない」と強く思うかも知らん。

俺はどうやらよく勘違いされる。

「怖い」

「モラルの欠片もない人間なんじゃないか」


随分と理解され難い道に入り込んだ感もある。

「トランジスタラジオ」が聴こえてくると涙がこぼれてきたが、俺はそれをどうにか抑えた。

58歳、気付けば俺のお父さんが死んだのも58歳だった。

俺よりこの人の事が好きな人などきっとこの中には何万人もおるだろう。ただ、俺の中にも確かに哀しい気持ちはあった。それで今日、この場所までやって来た。

花を置き、写真の前で両手を合わせて初めて話しかけた、

「横入りをしてここまで来ました。なぁボス、俺は間違ってますか?」

ベタですが、俺は俺の道を死ぬまで進もうと思ってます。

そして俺は、挨拶が出来て良かったと心底思っとる。








at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

May 09, 2009

こんなもんじゃない

俺はちゃっかり8時23分には起き上がり、久方振りに晴れ渡った空を眺めて洗濯機を何度も回す。

パンツはいつだってギリギリだ。いや、時には二日連続で穿いたりする。それは今日だ。

すなわち、ギリギリではなくアウトかも知らん。

東京に出て来た当初、俺は同じパンツを一ヶ月間穿いて過ごした。

無論、換えのパンツはあったが、何というか、記憶に残る事をやらかしかったのだ。

そしてどうだ、記憶と経験は今やしっかりと、少なくとも俺の中には存在し続ける。

こんな思考は、特に女の子からは避けられて然るべきかも知らん。

バットしかし、そんな事はどうだって良い、面白がってくれればそれで良い、迷惑をかけず笑えれば良い。

誰かに従うなんて真っ平御免だ、ただただやり続ければ良い。

BGMはRCサクセションから真島昌利、そしてタイマーズ、右手には本日もアメリカンドッグ、Tシャツは「CHESS RECORDS」、そうか、俺はあの日、勢い余って手に入れたのだ。

そういえば昨日、


’09.5.12(火)
ライヴ アット 下北沢デイジーバー
18:30開場/19:00開演/2000円
w/佐々木たかやす/大森一樹(The Retro Fish)伊藤里奈(Lighter190E)


こちらが急遽決定、仕事を終えたその一時間後には一曲目を唄い出す寸法。

俺は以前、この場所で働いた事実にも今やとても感謝している。

待っとけボス、もうすぐ挨拶に行くぜ。

この天気は紛れもなくアンタの仕業だろ。


at 11:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

May 08, 2009

拝啓・今村竜也殿

5月3日【ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング】 の日、例の場外席から心ない野次を飛ばしてきたおっさんのまさに真横でその場に居合わせた男、今村竜也氏。

ライヴ終演後、俺は怒りに満ち溢れた表情で男に問い詰めてみた、

「おいおい、あれは一体どういう事ですの?とっとと帰れば済む話ちゃいますの?」

その翌日、スタジオ帰りに俺の部屋の前を通りかかった男、怒り狂った俺の事を気にかけて電話をくれ、そしてその足で部屋の扉をノックした。

いや、「気にかけた」などひょっとしてとんでもない嘘かも知らん。胸中は、

「いやーしかし喉渇いたでー麦茶飲みたいわ。おっ!これアイツの部屋ちゃうんけ!よーよー麦茶飲ましてくれや!」

だったかも知らん。部屋に入るなり男が言ったぜ、

「昨日のブチギレたお前が心配でね、いかがお過ごしかと思って。昨日はさぞ悪い酒でも呑んだんじゃないかと思って。あのー、ところで麦茶とかある?」

おー!ボーン・トゥ・ビー・ワイルド極まるヒップな発言。

「気にかけた」など嘘かも知らん。いや、嘘でも良い、そんな事は大した事柄じゃない。

それが「嘘だった」にしても「わざわざ立ち寄ろうとしたその事実」、これはどう誤魔化しても断じて消える事がない。

そしてそれはきっと嘘でもない、俺はあまりにも嬉しかった。

バットしかし、麦茶なるハイカラ潤い飲料が俺の部屋にある訳もない。あるとすればコーヒー、水、稀にマミーだ。

アイスコーヒーを嗜みながら俺達はBGMもないままに様々な話を繰り広げた。

おっさんの話、イヤラシイ話、頭抱える話、香港&マカオの話、音楽の話、エトセトラ。

なすび野郎はなすび野郎と仲良くやるだろう。ひょっとこ野郎はひょっとこ野郎と手を繋ぐだろう。

そして俺はどうだ、何も諦めてない人達と高らかに笑うだろう。

それはある輩の目から見れば椎茸野郎と椎茸野郎の戯言に聞こえるんだろう。

敵は次から次へと現れるだろう。

バットしかしノーノー断固ノープロブレム、話の分かる男達も次から次へと現れるだろう。

笑い声はいつか外中にまで響き渡った。

ギターを弾き、ベースを弾き、唄ってセッション、アイスコーヒーでも存分に酔っ払える事を証明した夜。

今村竜也氏渾身のバンド「PLEASANT TAP」

こちらをバックに従えて、引き連れて、いや違う、お願いして、同じ目線で、何曲かのレコーディングを決行する。

ギターとベースで合わせた時点で既にイメージは明確だ。

それは早い方が良い、テーマはご多分に漏れずスナック感覚、こちらで決まりにしたい。

そしておいらそんな音源を詰め込みメンフィス一人旅、

ベルボーイまで捉まえてビッグマウスの「プリーズ・リッスン!!」、こちらを連呼してやる。

何たって俺達、何一つ諦めてないぜ。考えてみれば頭に山程圧し掛かる問題、全て欲じゃないか。

ところで明日の忌野清志郎ライヴに男を誘った。返事は、

「そんなモン認めん、俺は行かんぞ」

捉え方が違ってもそれで良い、理解出来れば問題など一つもない。

俺は出向く、兄貴は出向かず。どちらも正しくどちらも正しくないかも知らん。

さぁ、充分に理想的な関係は築かれた。

拝啓、無駄な怒りに溢れながらどうやら抗い続けるしかない人生に乾杯を。


P.S 明日のライヴへは昨日の文章を読んで早急に連絡をくれたサックス吹きボヘミアン、シムスケと出向く事にした。どちらにしても偉大なる「死」に数え切れん人達が衝撃を受けとる。

何ヶ月も会えてない男達が俺の行動、文章などを読み続けとるこの事実にも敬意を。

ほら、偉人が唄うぜ、

悲しい気分なんかぶっとばしちまいなよ
ドカドカうるさいR&Rバンドさ


全てを投げ出すなんてあまりにも馬鹿馬鹿しい、

俺がいつか死んだら呆れた調子で「こんなガラクタばっか残しやがってふざけんなよ」って笑ってくれ。





at 22:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │拝啓 

May 07, 2009

ヒッピーに捧ぐ

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’09.5.6(水)
【オグリ昌也個展&LIVE!!】
アット 阿佐ヶ谷オイルシティー


1.雨が降ったって大丈夫
2.喜怒哀楽な男
3.ロマンチック
4.アウトロー・バカヤロー
5.ラウンドミッドナイト
6.自作自演屋
7.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
8.ルート・スゥイートホームにて
9.ビッチ(カバー)
10.自由
11.愛すべき日々
12.マリーと暮らす
13.スポットライトな生き方
14.俺が唄うブルースに首ったけ


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真っ当な人間になろうぜ。誰の指図も知ったこっちゃない。

やる事をやれば良い、演り続ければ良い。

辞めるなら辞めろ、好きにしろ。

やるなら何でもやれば良い、誰の指図も知ったこっちゃない。

間違っとると思う時は誰に何を言われるでもなく自分で気付くモンだぜ。

迷惑はかけるな、出来る事なら人を傷つけるな、受け取ったモノは無駄にするな。

そして俺達は残念ながらほとんど何も間違ってない。

【オグリ昌也個展&LIVE!!】 5日間連続で開催された最終日、

久方振りにこの男と演り合う。それはとても気持ち良い。

「個展までやってまえ!」、この時点で充分にニクい。

外野席からヌカす輩にこちとら、リングの上から堂々の暴言を。

後ろめたい生き方はするなよ。

ブコウスキーを読み、

「こんなふざけたおっさんが一丁前に作家などと呼べる訳ないやろ!」

心底憤慨する輩はきっとゴマンと存在するだろう。

そんな輩にはたったの一言、

「ほっとけドアホ!」

迷惑がないなら好きな様にやれば良い。

それはいつかどこかで圧倒的支持を得るだろう。

生を受けたら死ぬまで夢を見続ける権利がある。

ビールを三杯呑み、断じて明日の事など考えずギャンギャンと喋り、

哀愁の「CHESS RECORDS」Tシャツを物色しとる内に最終列車は走り去った。

そして忌野清志郎は逝ってしまった。夢を見続けたまま逝ってしまった。

会った事もなければ観た事もない、普段頻繁に聴く訳でもないのに関わらず、

この虚無感は一体何なのか。

放送禁止を連発した「夜のヒットスタジオ」のタイマーズには心底胸を躍らされた。

それだけではないが、ある意味それだけでもインパクトは充分だった。

音楽を演る意味はそんなところにもある。

寝不足さながらの仕事の合間、ニュース記事や数々の音楽家の文章を読み、捉えようのない何かが急に襲ってきた。

「認められん」と人は言うが確かに逝ってしまった今、俺みたいなモンでも何かがしたくなり、そして何かを受け止めたくなり、

俺は仕事の休みを入れ替えて9日の葬儀場に出向く事にした。








ロード・レイン・ウォーク

俺達は歩いた。

雨の中、知らん街をさも知った様な面で歩き続けた。

阿佐ヶ谷でライヴを終えた後、駅に着いた時にはどうやら最終列車は12秒前に走り去った。

中野までどうにか辿り着き、警察に苦笑いされながら新宿まで歩き続けた。

無論名古屋以来、ハードケースの取っ手部分は剥がれたままだ。

マカオでの決め文句、

「I love walk!!」

この言葉を汚さないで。

タクシーなんて16年早い。

新宿に辿り着けばバイクに乗っかり雨の中、真夜中のドライブ。

格好良く書こうとするなら、

midnight rainy run

よし、一曲もらいだ。

おっと無論、おいら後部座席。何故って免許持ってないさかい。

雨の中で目を閉じればスリルは百倍

midnight rainy run


よし、一曲もらいだ。

バットしかし、残念ながら英語で唄う気などさらさらない。

座右の銘「簡単な事を難しく表現するのは金輪際止めろ」、

すなわち、知った様な面で分かった振りをするモラルの欠片もない格好つけ野郎程、格好悪いモノなどない。

ところでそんな戯言より今日は仕事だ。

5時間後にはさも知った様な面でPCデスク前に鎮座する寸法。

バットしかし、それとこれとはまるで訳が違うという事に誰もが気付くべきだ。

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P.S

大量に書き込まれたこの英語のコメントは一体何なのか。一見、褒められとる様な気にもなるが、それは俺の得意とする「どうしようもない思い過ごし」なのか。

hey!hey!please!

褒めるとするなら日本語にしやがれ、bell boy!

簡単な事を難しくするのは止めろよ、stop!

阿佐ヶ谷ビッグランブルの模様はまた後日。





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May 06, 2009

デリケート・ア・ゴー・ゴー

’09.5.5(火)
【男の子の日だし、男らしい人ばっかで、男祭り】
アット 池袋トライ
w/十条フォークジャンボリー/松島英生/赤塚テレビ/Loach


1.ラウンド・ミッドナイト
2.ルート・スゥイートホームにて
3.スポットライトな生き方
4.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
5.マリーと暮らす
6.愛すべき日々


ご多分に漏れず取られたモノは早急に八倍返しで取り返す男このワタシ、惑わされる事なく高らかに唄う。

今日は場所といい、各々の男らしさといい、流れ者が集まった様なヒップな夜。

ハローおっさん!おい、おっさん!

貴様が俺みたいなモンに用などない様に、俺も貴様みたいなモンに用などないぜ。

バランスを保て、バランスを。

バットしかし、俺はあの言葉を一生記憶から消す事はない。すなわち、

「いやー、こんな嫌いなタイプの奴は久し振りに見たわー!!」

おっと、何たって俺はしつこい。そして何だかんだで俺は傷ついたのだ。

座右の銘「元は取れ」、今後は事ある毎におっさんの言葉をありがたくも有効活用させていただく事とする。

「先日見知らぬおっさんに【いやー、こんな嫌いなタイプの男は久し振りに見たわー!!】と溜息混じりに叫ばれたタカアキノリといいます」

例えば自己紹介は当分これで決まりだ。結局こんなやり方でしか救われる術を知らん。

無論、俺は何一つ悪くないなどと思っとる訳ではないが、

「ほっとけドアホ!」

この精神を忘れたら目も当てられんひょっとこ野郎に成り下がってしまう。

閉じ篭る訳もなく、自分を救うのはいつだって自分でしかないのだ。

書きたい事は積もる程にあるがとにかく明日はこちら、


’09.5.6(水)
【オグリ昌也個展&LIVE!!】
アット 阿佐ヶ谷オイルシティー


前代未聞の90分一本勝負、

ちょっ、ちょっとまさか君!勢い任せに驚愕の十六倍返しを企むつもりなのか?

イエス!断固イエス!


忘れたらいけん事は忘れないで。

P.S 

久方振りにライターが飛ぶ様に売れ、そしてCDが売れた。

「買ってくれてありがとう」とでも言おうか?

ノー、

「俺みたいなモンを分かってくれてありがとう」

これにしたい。

「俺みたいなモンが俺みたいなモンが」、こちらも忘れるべからず。

誰かが言ったぜ、

「こんなアクの強い男についてくる女なんか滅多にいないよ」

そう言わんと君!そこを何とかついてこいよ、損はさせん。俺は至って当たり前の男だ。

ハロー兄貴!

きっとアンタも今夜、巧い事やったんだろう。

昨日の夜の出来事、すなわち今村竜也氏との密会についてはまた後日。




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May 04, 2009

その傷、有効活用につき

’09.5.3(日)

こんな特別な日には早起きをし、朝から晩まで生きとる喜びを噛み締めるに限る。

誰に祝われるでもなく、まずは自分で自分を喜ばせてやればそれで良い。

「5月3日」というあれから丸18年が経った日、俺は東京という街でしつこくも何とか暮らし、

今や「アメリカ南部」のガイドブックを手に入れ思いを馳せる。

錆びついたヒップな栓抜きを手に入れて鍵に取り付け、

いつでもビール呑めるぜなどと、起き上がるだけでクラクラした18年前の寝たきりの俺にひけらかす。

すなわち俺は、ある人にとっては残念ながらまだ生きとる。


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’09.5.3(日)
高哲典企画
【ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング】
アット 下北沢ラグーナ
夕焼七輪/仁音屋/さよなら食堂/アベユウジ/高哲典


1.アウトロー・バカヤロー
2.自作自演屋
3.ラウンド・ミッドナイト
4.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
5.ルート・スゥイートホームにて
6.愛すべき日々


夜は夜とて素晴らしい企画を粋な男達と。客席は埋まり、雰囲気も良く、店内BGMはRCサクセション。

おー、俺は確かに生きとるぞと感慨深く考える。

「5月3日」は俺の特別な日であり、他の男達にとっては「ただのライヴの一本」だったとしてもそれはそれで良い。

それにも関わらず男が呟く、

「生きてて良かったと思わせてやるぜ!」

何の問題もなく俺の出番がきた。

バットしかし、声も高らかに唄おうとした矢先、思わぬ出来事が起きた。

俺の言動、大言壮語、態度、格好、すなわち何かもが気に食わんかったであろう前の方のおっさんが急に俺に絡み始めた。

最初は俺の大好きな「心ある野次」かと捉えてみたが実際はそうではなく、

俺はまさか、こんな日のステージ上において抑えようのない怒りに震え上がってしまった。

精神を取り乱され、そして俺はどうやらまんまとそれに飲み込まれてしまった。

いつもの様に「やかましいわ」でかわせる雰囲気でもない事を察し、俺はそれを無視する事に決めた。

それに真っ向から立ち向かえばきっとこの企画自体が潰れてしまうが故、そんなもったいない事は避けたかった。

怒りに満ちた表情で最後の曲を終えてギターを置き、アンコールはないのかなどと考え、店内BGMが鳴り響く前に控え室に戻ろうとした時、静まり返った客席側からおっさんの声だけが溜息混じりに響いて聞こえてきた、

「いやー、こんな嫌いなタイプの奴は久し振りに見たわー!!」

???!!!!!?????!!!!!

もう一回、

「いやー、こんな嫌いなタイプの奴は久し振りに見たわー!!」

??????????????????

おー、誰もおらん控え室で眩暈がする程の怒りに震え上がる男このワタシ、

「ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!!」

気が狂った様に飛びかかってやろうかと思ったが、ご多分に漏れず「交わる事のない人達」とまともな話など出来る訳もなく、俺は控え室でおっさんが直ちに帰る事だけを祈った。

だいたい好かれたいが為に人間やっとる訳でもなく、誰からも好かれる様な人間でもない事は俺自身が一番理解しとる。

「すいません、良かったら聴いて下さい。申し訳ないです、こんな唄しか唄えなくて・・・」

こう気が弱そうに呟けば好かれるのか、好いて「もらえる」のか。ひょっとして聴いて「あげる」とでも言われるのか。

「~してあげても良いよ」、こんな言葉程虫唾が走るモノはない。

そしてそんな仕組みなら俺はとっくに音楽も人間も辞めとる。

ロマンも魅力の一つもない事柄にこだわり続ける必要などどこにもない。

女の子が言ったぜ、

「あの場面ですいませんって謝る様な人じゃなくて良かったわ!」

君、話が早いな!気持ち悪い位に愛してええのか?

嫌ならとっとと出て行けと、外で帰り道で言いたいだけ言えと、実際に涙を流して聴いとる女の子も確かに存在する中、何故に外野席からそんな発言が出来るのか、そのデリカシーの欠片もない神経に対してのみ、俺は腹が立って腹が立って抑える事など出来ん。

嫌いなら嫌いでそれはもうどうしようもない、一つだけ確かな事はあのおっさんに俺の人間性と音楽など微塵も届かんかったという事だ。

憎まれっ子世にはばかる、敵は多ければ多い程良い。

俺は今後、「5月3日」がくる度にこの素晴らしい企画を思い出すと同時に、

「あのおっさんは元気か?」などと考える事だろう。

俺はしつこいぞ、あんな心無い言葉が俺の中から消える事は一生ないだろう。

バットしかし、姿勢を変えずに続ける限り、またこんな場面に出くわす事だけは間違いない。

オーケー、オールオーケー、次は無視などせず、突然でも飲み込まれる事なく、ウィットに富んだ余裕の言葉でかわしてやろう。

何たって今回、俺はまさか、動揺を隠せず飲み込まれてしまったのだ。これは断じて情けない。

「5月3日」、大事な一日にまったくもって良い経験をさせてもらった。

あのおっさんが今日までのこんな文章を読めば、心底馬鹿にしハナで笑うのは目に見えとる。

そしてそんな輩が世の中に何万人も存在するこの当たり前の事実、それを俺は目の当たりにした。

真夜中に一人になり、俺は気が遠くなる程、大切な人に逢いたいと思った。

何だかんだとヌカしたところで俺はまた深く傷ついてしまい、一人でおるのが怖いと思った。

ところがどっこいすっとこどっこい、その傷、有効活用。

この感情、すなわち「生きてて良かった」。

何食わぬ顔で、

’09.5.5(火)
【男の子の日だし、男らしい人ばっかで、男祭り】
アット 池袋トライ
w/十条フォークジャンボリー/松島英生/赤塚テレビ/Loach


こちらで全てを八倍返し。

























at 16:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

May 03, 2009

ぼくの好きな先生

あれだけでの知名度を得ても尚、

気に入らん事柄に真っ向から抗い続け、

パンクと反骨精神を携えたまま男は逝ってしまった。

観た事も話した事もないこの端くれの俺でさえショックは大きく、

不在感が一気に溢れてくる。


たばこを吸いながら あの部屋にいつも一人
ぼくと同じなんだ 職員室がきらいなのさ

たばこと絵の具の匂いのぼくの好きなおじさん


今日は5月3日、

いつもの様にキメてブッ飛ばそうぜ。


at 11:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

哀愁ロマン漂う5月3日の文章

’09.5.3(日)

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今日という日をまるで自分の事の様に喜んでくれたあの娘は消えた。

ゴールデンウィークだとか何だとかそんな事はどうだって良い、

カレンダー通りに生きて堪るかといった心意気。

俺はとにかく今年も5月3日に辿り着いた。

5月3日は文部省が何と言おうが俺の日だ、カレンダーなどすっとこどっこいだ。

あの事故から丸18年が経過した。

昨日、お母さんが言ったぜ、

「あれから18年も経つの?一昔前やないの!アンタも歳取ったな!」

今日は事ある毎にギターを掻き鳴らし、

’09.5.3(日)
高哲典企画
【ブレイクスルー・アコースティック・スペシャル/グッド・フィーリング】
アット 下北沢ラグーナ
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)
高哲典/さよなら食堂/アベユウジ/仁音屋/夕焼七輪


すなわち素晴らしい夜の為の最終調整。

神経が途切れれば古着屋を巡り、そこではレゲエ・ミュージックが溢れてくる。

心地良いリズムを携えてジミー・クリフが溢れてくる。

夜には「下北沢ラグーナ」の偵察も兼ねて斉藤秀夫氏のワンマンライヴを観賞し、

俺のソワソワはもはや鳴り止まず、早急に部屋に戻り再びギターを掻き鳴らす。

準備はオーケー、オールオーケー、全てを明日、なぎ倒してやろう。

そうそう、モデルガンで心臓ぶち抜いたつもりでいたあの娘はもう戻らない。

そして俺は近々、再びワンマンライヴを企てる。

喜びをいつだって探してるわ

そうそう、マリーが叫ぶ。

ところでおい、忌野清志郎が死んだぜ。

何がどうなってこんな事になってしまうのか、

俺は声を張り上げて叫んでしまった。


P.S 

写真は7年前の5月3日、俺はMTRを手に入れて強引にスタジオを作ってやろうと計画した。

そして小さく小さく夢は叶った。あれから数えても7年も経つ、歳も取る筈だ。

「E-ROOM」、俺が東京に出てきた時、初めて住んだ部屋は風呂無トイレ無ロマン有の「E号室」だった。

あの頃の気持ちは今、消えるどころか何倍も強く俺の中に存在する。

田舎者で心底良かったぜ。



at 00:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

May 01, 2009

嫌われ者言及

俺にあるモノは今や勢い以外のナニモノでもない。

事情が事情を呼び、再び電話口の相手に散々喋りまくる男このワタシ、

喉が渇けばブラックボトルコーヒー、水が飲みたくても我慢我慢。

ところであの場において、俺のやり方など実は誰にも求められてないのかも知らん。

バットしかし、大事なモノは何なのか、俺はそこそこに知っとる。

座右の銘「愛想良い人にはその百倍愛想良く」、

たとえ管轄外だろうが何時間費やそうが、電話口の相手が満足するのなら俺はとことん付き合って然るべきだと信じて疑わん。

そして充分過ぎる満足感を得た電話口の相手は切り際、俺にきっとこう言うだろう、

「本当に助かりました!」

おー、俺もアンタもお互い気持ち良い気分を獲得、無責任な言動は一切控えてやるべき事は全てやった方が良い。

そして誰かに頼るその前に、まずは自分でやってみれば良い。

それで無理ならそこで初めて、誰かに質問してみれば良い。

その質問に答えてくれる人達も確かに存在する、

時間がかかるなら無論、早急に相談させてもらおう。

パソコンに断じて詳しくもなく、専門用語には心底虫唾が走り、分かった振りなど真っ平御免、

バットしかし、やれる事はまず経験してみれば良い。

こんなやり方に用はなく、邪魔だとカゲでコソコソやられる位なら、

俺はもはや「嫌われ者」だと罵られたい。

どちらが誠実か、誰に何を言われてもそれは俺だと主張し続けてやれば良い。

そして電話口の相手に聞いてみろ、

「あなたは満足しましたか?」

「えっ?本当に助かりましたよ!」


オーケー、オールオーケー、これが答えだと信じて疑わん。

断じてそんなやり方しか出来そうになく、そんなやり方でしかやる気もない男このワタシ、

それを止めろと言うならそんな魅力もロマンの欠片もない場所とはとっととお別れする以外手段はなくなる。

気付けば誰かに好かれたいが為に、誰かに認められたいが為に、無理して何かに帳尻を合わせた例など一度もない。

遠回りだとか何だとかの言葉に一言「知らんがな」、

メリットの欠片もない近道などもはや近道でも何でもない。

誰かを必要とする前に まずは誰も必要としない自分でいるべきだったのさ

ヒートウェイヴが唄う。

「五ヶ月間ほとんど毎日聴き続けられる音楽とは?」

こう問われたならば俺は迷う事なく「ヒートウェイヴ」と答えよう。

俺は俺のやり方で今を乗り越えて幸せになりたい。

そうじゃない場合、それはもはや「幸せ」などと呼べる訳もない。

さて与太話はともかく早くも五月、すっかりとボーリングシャツの季節到来。

ボーリングシャツを着て右手にアメリカンドッグ、時にブラックボトルコーヒー、

そんな後姿に出くわしたならそれは他の誰でもない、それは俺だ。

俺の事が憎くて憎くてしょうがない輩はどうぞその調子、ええ調子や、とことん嫌ってやってくれ。


P.S 誰に何を言われた訳ではない、自分の事はまず自分で守れ。





at 20:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │言及 
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