October 2009

October 31, 2009

サスペンダーで世界を吊るせ ’09

電話をもらったけど出る気がしない
おいら気まぐれ、ほっておいてくれ


俺は唄おう。

「ほっておいてほしいけどどうかほっとかんでくれ」、

「ほっとかんでほしいけどどうかほっておいてくれ」、

せめぎ合いの如き共存、我儘三昧で日々は続く。

ロードバイク跨りレンタル屋まで走る。

仮装したドンクサ星人が我が物顔で道を妨げる。

仮装したとてドンクサ星住人である事実は隠しきれない。

おっと、本日はハロウィンとか何とか、そんな日かい?

詳細は知らん、知らんがそんな事柄断固ノープロブレム事項、

ちょっとどけよイカサマジャンキー、

許せないモノと譲れないモノ位、どうしようもないこの俺にだってあるぜ。

むしろ許せないモノと譲れないモノだけで成り立っているとさえ一丁前にヌカしてやりたいぜ。

他人に迷惑をかける我が物顔など、単なる勘違い筋違いヘビーシック野郎の一員に過ぎない。

道を妨げる団体の中心人物がたった一言、

「道の真ん中はせめて開けとけ」

こう呟くだけで世界は俄然、明るくなると信じて疑わない。

揃いも揃って十人中十人がノータリン、こんな団体にどんな未来があるのか、皆目見当もつかない。

ところでまったくもってのサスペンダー素人このワタシ、

気分を高める為にこの道具は今後もささやかなる効果を発揮する可能性を秘めていると感じる昨今。

そして気付けばいつしかサスペンダー玄人このワタシ、

世界の回し方など所詮こんなモンだろう。

バットしかし、ファッションにはお金をかけない、決定的なポリシー、

「これ380円ってほんまけ?」

これこそ求めるべきモノホンロマン、

俺は個人で、独自でいたいだけ、残念ながら何かに丸め込まれたりはしない。

昼間に仲間と飲んだエスプレッソ、

専用機器でエスプレッソが出来上がる瞬間を目の当たり、

あれは立派なロマンの目撃者、

かの有名な専用カップでエスプレッソを啜りながら笑い合う瞬間に思い出される映像は唯一つ、

「コーヒー&シガレッツ」なるハイカラムービー唯一つ。

相も変わらずひどくやさぐれざるをえない胸中、

人呼んで「存在自体がうるさい男代表格」このワタシ、

明日はどでかい事を大袈裟な程に発表して勝手に世界を吊るし上げてやろう。

待っとけ俺の世界、どうしようもないこの俺が堂々たる我が物顔で吊るし上げちゃるさかい。


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at 23:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

思い出を繋ぎ合わせて今を生きる

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訪れるのは今村竜也氏、通称「たっちゃん」、

ラウンドミッドナイトセッション、読書灯だけ灯して続くセッション、未来の話で大いに盛り上がる。

昔は年上との付き合い方など分からんかった。敬語という名の高い壁に尻込みしている部分があった。

バットしかし、今やそんなしょうもない類いはどうでも良く、

「へい!たっちゃん!!」

小粋に心を開ける様になった。

そして俺は500ml缶ビール二缶で呂律も定かでない程のヘベレケ具合、

どでかい事をやらかしてやるぜ、

BGMは松田優作、

明日はサスペンダーなるハイカラ道具を駆使して遊んでやろう。


P.S ルースターズ二次先行予約に見事当選、そんな訳で年末に福岡行きの確定、まったくもってイカす。


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October 29, 2009

ボロのバラード

見切り発車は俺の癖、

良い癖、悪い癖、

頭を通す前に口が滑り出し、

発射されたら後はトぶだけ。

近頃は何ともうらぶれた気分、

元来、他人の言動、行動を理解出来ずにいるこの俺が、

自らの事を「理解しろ」などと吠えるなんて戯けた話なのか、

堂々巡りの果ての果て、

近頃は何ともやさぐれた気分、

懲りもせず怪しい道に迷い込んだ様相、

バットしかし、自らの本質を圧し殺す事で築き上げるひょっとこ同士の関係性、

こんな類いには一切の興味がないってんだからまったくもって話は決まった様なモノ、

ボロは後から出すより最初から出しておいた方が後々楽になるんだぜ。

オーイエー、浮いたり沈んだり繰り返す

口ずさむのは俺の唄、なるほど、唄えば良い。

前人未到の感覚人間このワタシ、相も変わらず髪の毛は伸び放題。


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「必要なモノは何ですか?」などと問われたならば、それはヒップな旅だと声高に答えよう。

「ロマンチック」という名の曲、書いたのは早3年半程前だ、俺は変わってない。

人生ゲーム、八倍返しの旅へゴー。


at 20:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

時にはノー・グッド・フィーリング

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’09.10.28(水)

例えば自らの快楽の為に勝手に借金をこしらえておいて「取立てが怖くて弁護士に相談」、

すなわち自らを棚に上げて一丁前の被害者気取り、こんな類いの醜い人間が断固許せない。

無論、場合にもよるがそんな輩には目も当てられない。

「喫茶店で大学生がヤクザを殺しちゃって、世の中何が何だか分からないモンだぜ」

「野獣死すべし」でのヒップな名言が堂々たるフラッシュバック、

狂っているのは世の中でも俺でもない、筋違いの君じゃないのか。

ところで横浜なるハイカラ港町には来月出向こう、キチガイエッシャー氏に挨拶に行かなくちゃいけない。

昼間には出来そうで出来ない、何日か前に頭の中で書き連ねたポップな曲を唄っていた、

日々が思い通りに行かない時、君はどんな手段で切り抜ける?
俺は口が悪いしクズだけど、大切なモノが何か知ってる

君の硝子細工のその心が砕け散りそうな時、俺を呼べよ
俺の硝子細工のその心が砕け散った時、君を呼ぶよ


何が何だか、やり切れない思いでヘッドフォンをしながら俺は気付けば眠りについた。

それはかの有名な「昼寝」という名の贅沢極まる経験、目が覚めた時、録音機器の再生時間は「313:25:824」を示していた。

バットしかし、その昼寝時間は悪夢の上映時間、目が覚めた時、俺はひどくくたびれていた。

そんな訳で外は暗闇、驚異の気まぐれ星人このワタシ、

「ダーツ行っちゃう?」

旧知の男、久方振りの女、何人かの男女に電話を鳴らしてみる。

ロードバイク跨りボトルコーヒー買い付け、そして弁当を買いに走る。

そんな時、俺の体を暖めていたのは5年程前に君から貰った、或いは借りっぱなしの、「ハリウッドランチマーケット」なる俺には似つかわしくもないハイカラブランドのモダンフリースジャケットだ。

君には確かに迷惑を掛け続けた、自らの非を棚に上げたりはしない、君は今や自らの道を颯爽たる風切り具合で歩き続けているだろう。

どうにかなりそうとドウニカナリソウの共存、今日はどうやらあまり良い日とは呼べない。



at 00:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

October 28, 2009

JPSを天に放り投げながら歩いた ’09

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’09.10.27(火)

団体行動など断固出来た柄じゃないぜなんて一丁前にヌカしながら、

勢力拡大に伴いハイカラ仲間十人集ってのボーリング&何ちゃらパーティ、人呼んで「チンピラ会合」開催。

バットしかし、団体行動ってどういう意味だ、道を妨げても平然と出来るヒッピー連中の話か。

俺はそんな団体の会長にはならない、デリカシーは忘れちゃいけない。

ギャングスターなる称号を与えられ、

まんざらでもない気分で渋谷の街を徘徊すればすれ違う輩共、どいつもこいつも同じ顔に見えてくる。

平均点と流行をこよなく愛しているとその面には恥じらいもなく書いてある。

時に全ての女が可愛く見えて、時に全ての女と話すのが面倒となる。

俺はといえば驚異の気まぐれ星人で一人先頭を歩き続ける。

足並み揃えて歩く事など一番のストレスで、その分、距離は拡がり続ける。

いつだって歩幅は合わない、そして合わせる気もないってんだからまったくもってのあん畜生。

俺は変われない、変わらない、いつまた一人になるかも分からない。

バットしかし、いつまでも宝探しを続けるの。

十人集っても俺は個人だ、それと同時に断じて一人じゃないぜといった気分の共存、

哀愁のややこし精神抱えてビールを嗜み、コークハイを煽る。

散々呑んで、JPSを天に放り投げながらルート・スゥイートホームを歩いた。

そうそう、自分だけの歩幅で、時にJPSを地面に落っことしながら。

俺は狂乱の我儘野郎だろう、充分に幸せなくせに次へ次へ、まだまだ足りないなどと高望みを繰り返す。







at 12:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

October 26, 2009

100%の雨に想う事

降水確率100%、すなわち気象庁、100%の自信の見せ所。

なるほど、100%の誇り高き自信、常時持ち合わせておきたい心意気。

やけに寒いぜなどと感じ、気付けば11月さえ間近のカレンダー事情、

そんな訳で近頃はカーディガンの季節、840円のカーディガンをいかに我が物顔で着こなすかの季節襲来。

髭を剃り落として頭を丸め込めば、俺は「永遠の小坊主」なる称号を与えられるかも知れない。

バットしかし、どうでも良いぜそんな事柄、俺は今を生きている、やりたい様にやるだろう。

さて、年末に福岡、俄然狙いたい心意気。

ルースターズ再結成公演は二次先行予約受付中、有無をも言わさぬスピードで申し込む。

ところで俺はいつだって本気だ、そうそう、どうしようもない茶番与太話を繰り広げるその瞬間もだ。

神経と精神はいかなる瞬間も働き続ける、まったくもってのビジー具合。

明日はハイカラ連中と狂乱ボーリングパーティ、すなわち主役は100%俺のモノ、

ドンクサ星住人は背伸びなどせず貴様の星でお静かに過ごしやがれ、そうそう、迷惑などかけずにだ。

BGMはザ・ビーチズ、100%中118%獲得の名盤。






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October 24, 2009

モダーンズ・ア・ゴー・ゴー

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’09.10.24(土)

「1000人に3人がはまっている」

こんな謳い文句が売りの何ちゃらゲームのコマーシャルをたまに見かける事がある。

こんな戯けたコマーシャルを目にする度、「それってどないやねん」の一点張り、

俺はといえば心底馬鹿にされた気分で、苦笑いを二周ばかり通り越して寂しさまで込み上げてくる始末、

そんな謳い文句を悪びれる様子もなく提案したひょっとこ野郎、それを許可した重役という名のスケコマシ星住人、

どいつもこいつもかかって来い、

「恥じらい」と「秩序」についてたっぷり2時間17分に亘る説教をコンコンと繰り広げたい心意気。

8時台から起き上がり、ダラダラと過ごす。

二日酔いってどういう意味だ、皆目見当もつかない。

昨晩レコーディングした音源を聴き直す。さぁ、勢い止めず早急に本格レコーディングの旅へと繰り出そう。

「1000人中1023人が食いつくに違いない」

こんな謳い文句で何一つ問題ないと信じて疑わない。

昼間にはベッドという名の万年床でブリティッシュビート大全集をパラパラと捲る。

そんな中、BGMに引っこ抜くのは言わずもがなのモッズビート、スモール・フェイセズ、ザ・フーの定番物を久方振りに回し、万年床の中で半分眠りながらのダンスタイム。

モッズの定義が「粋」と「最新」を追求する事であるとすれば、俺は永遠にモッズでありたい、精神上のモッズでありたい。

そしてギターを抱えれば小粋な新曲誕生、勢いを止めるなんてとんでもない、柄じゃない。

夜は夜とて俺の街へと我が物顔でやって来たザ・ビーチズ観賞、

一曲目が鳴り出すその瞬間、俺の目はパッチリと見開く始末、

1000人中2381人が踊って然るべきオリジナリティ溢れるハイカラ民族ディスコビート、

あのドラムさばき、独自のセンス、もはや最新型としか捉え様がない。

ところで現在、BGMはザ・コレクターズ、

そうそう、完璧により近い狂乱二連休の締め括り。



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シャン・ラン・ラ・ラ・リー

’09.10.23(金)

コーヒーカップに染み込んだ騒がしい思い出と
灰皿の中に詰め込んだ苦々しい思い出を
繋ぎ合わせて今を生きてる


先日、俺の庭で、俺の街で思いもよらぬヒップな一日。

朝も早よから起き上がり、閃くままにミスター・チルドレン大試聴会。それは初期~中期にかけてのモノであり、すなわち「深海」から「ボレロ」、そして「It’s a wonderful world」辺り、ミリオンバンドの毒づき具合、管理化の小屋でもがく生き様を再認識するに至る。

そんな時、俺はといえば洗濯機を回し、洗濯物を干し、大音量にて風呂掃除展開。

古着屋冷やかしレコード漁り、雑貨屋の前ではジョン・コルトレーン往年の名曲「ブルー・トレイン」が突然耳をつんざき、そのハイカラ具合に思わず煙草を取り出し、久方振りに聴くジャズに街の片隅で全身を委ねながら一服吹かす。

そんな時、地面に置かれていたのはボトルコーヒーやらサントリー角瓶やらドーナツ詰め合わせやら何やら、そしてスゥイングトップの左ポケットには十条フォークジャンボリーから借りっぱなしのカポタスト。

舞い降りた天使、十条フォークジャンボリー。行きつけ喫茶連れ込み夕刻時からランデヴー、二杯煽って気分は御機嫌、バットしかし、煽ってなくても充分過ぎる程の上機嫌具合ってんだからまったくもって休日に乾杯、最新型モダントークは永遠に終わらない。

そんな時、我が物顔でやって来るのは愛すべきモヒカン野郎、すなわち堂々たる役者揃い踏み、進化型与太話は永久に止めない。

部屋に舞い戻ればブラックコーヒー片手にモヒカン野郎とセッション、

魂の解放区 俺の部屋で乾杯を
俺の部屋に遊びに来ないかい 夜が明けるまで
魂の解放区 俺の部屋で祝杯を
俺の部屋に遊びに来ないかい 笑いが止まらない


嘘はつかない、自らの詩に嘘はつかない、最低限の礼儀。

そこに突然加わる女が一人、これすなわちモダンソファにヒップスター、モダンソファにモダンガールの完成図、哲学書は読まない、それが俺の哲学。

真夜中まで続くセッション、読書灯だけ灯して続くセッション、紛れもなく良いモノが生まれるだろう。

話の早い男達、何かと血の気の多い男達、ガラス細工の心持ち合わせた男達、俺は愛している。

なぁ、愛すべき君、

貴様の心がもしも砕け散ったら修理は俺が引き受けるさかい、何も心配など要らない。


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October 22, 2009

数々の人間セッション

例えば思いつくが先か口に出すのが先か、「代官山でも行ったろかな」などと可愛く呟けば、誰かが「何言ってんだコイツ」と苦笑いで即座に答える。これすなわち「貴様みたいなモンが一体何の用で?」という皮肉な意味合いが随所に込められており、相手が俺の事を多少は理解しているが故に成り立つ手っ取り早い笑い話。

俺は代官山なるハイカラタウンにすんなり溶け込む様な柄ではなく、それをまるで望んでもいないってんだからまったくもっての好都合、どうせならおもしろおかしく使わせてもらいたい。

ところでたまにやるのはハイネケン三缶買い、狂乱の二連休祝いにたこ焼き八個入り持ち帰り。

それ位は良いだろう、俺は人情の街で暮らしたい。

さて、話を通したい相手と懲りもせず一対一の喧嘩をしていたら、うだつの上がらん永遠のドンクサ星住人が突然割り込み俺にお詫びを入れてきた。ちょっとどけよイカサマ野郎、火に油を注ぐ様なモンだぜ。悪いがこちとら貴様には何一つ用がないんだ。謝られる必要も怒られる理由も何一つないんだ。はて、ところで聞くけど貴様フー?

誰かの後ろについたその時にだけ一丁前にモノをヌカそうとしたがる驚異の八番煎じヘビーシック野郎には俄然閉口を繰り返す。

目も当てられん様な醜い人間って腐る程いるぜ、そうそう、ご多分に漏れずこの俺も誰かにはそう思われているんだろう。バットしかし、決定的な違いは俺は誰かの後ろについたりはしない、俺は個人だ。

右目の上にニキビ、左目の上にニキビ、どうした、ニキビ君の称号など要らない、あんまり笑えない。

狂乱の二連休、俺の庭で、俺の街で穏やかに過ごしたい。








at 21:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

October 21, 2009

ヒップ・オン・ザ・ロード

傷つくのが嫌いで、傷つけるのが嫌いで、相も変わらずおどけ者気取り。

精神を精通させて未来の話で盛り上がろう、いつだって正直で真っ直ぐな話をしよう。

ガラス細工の心はいとも簡単に砕け散り、修理業者は心の友達。

正直者は馬鹿を見続けるぜ、なるほど、見続けてやろうぜ。

おどけた分だけ嫌いな人間は去り、親密な仲間とはより親密となる小粋にして皮肉なシステム。

好きか嫌いか二つに一つの理論、ヘビー・ラヴ。

普通ってどんな輩の事だ、しょうもない。

計画を練り様々なパーティに興じたい心意気、

そしてその準備は既にオーケー、オールオーケー。

こんな小説を随分と前に読んだ様なまるで読んでない様な。

ないとすればその小説、俺が書き上げよう、イカした儲け話だ。

あるとすればそれは太宰治だ、かの有名な愛すべきすっとこどっこい人間だ。

どんな事があっても明確な理由も告げず去って行く様なさようならの仕方はしないぜ。

後味は想像を絶する程に悪いぜ、罰当たりの俺は懲りもせず思っている。

時期は過ぎた、傷つく事も傷つける事も終わりだ、俺は現在、醍醐味溢れるヒップな道の上に堂々と存在。


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恵比寿のクールな写真美術館前よりおどけた写真を一枚。

なぁ、愛すべき君、

怒り狂って無意識の内にぶち蹴り開けてしまった壁の穴を弁償しなくちゃいけなくなってしまったそのどうしようもなくやり場のない格好悪さ、

そのどうしようもなくやり場のない格好悪さが俺はたまらなく好きだ、

誰にも認められずに投げつけたライターは
奴にとって大切な代物に違いない
欠片を拾い取る時、涙を見つけたんだ
誠実な輝きを俺は受け取ったんだ

道行く人知らん顔 奴にとって好都合
取り残された気分をしかと味わいながら
小さな声で、とても小さな声で
「いつまでこんな事をやってれば良いのか」って叫んでるから

負けないでって思った


なぁ、愛すべき君、

格好悪い事が何よりも格好良く見える事などこの世にはそこいら中に溢れているぜ。



at 21:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

October 19, 2009

ポップアートの危険な住人

’09.10.19(月)

朝も早よから起き上がり煙草を吹かす。

洗濯機を回し煙草を吹かし、

部屋を片付け煙草を吹かし、

埃まみれの扇風機を拭いて奥にしまい、

毛布まで洗濯機に放り投げ洗い、

そして煙草を吹かす。

朝の9時台からサリンジャー、俺は自由の立役者。

昼下がりには文章を書き綴り、

9年近くも前にヒップタウンだった頃の原宿で手に入れたレザージャケットにミンクオイルを塗りたくり、

当時、「これは一生物だね」なんて笑っていた女の顔を今、思い出す。

そして俺は愛すべきモヒカン野郎の為に、そして俺自身の為に緊急レコーディングを開始する。

窓を閉め、煙草を吹かし、一弦と三弦を切り飛ばしながら高らかに唄う。

勢いに任せ、ロマンは止まらず、気付けば外は日が暮れ、十曲をワンテイクで録り終える。

その時、ギターにはめられていたのは十条フォークジャンボリーから借りっぱなしのカポタストだ。

ありがとうと申し訳ございませんの共存、バットしかし、おかげ様でイカしたのが録れたぜ。

レッドゾーンをオーバーしながら、バランスがどうだとか、声が出てないだとか、ギター間違っただとか、そんな事は二の次三の次、勢いとセンスだけを封じ込め、御親切に歌詞カードまで御用意させていただく。

俺はバンドでステージに立つぜ、そうそう、最高にしてクールな男前達と。


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煙草は37本目、勢いと流れは断固止めない、仕上がったMDを聴きながらずっと踊っている。

去年の今頃は1ウィーク6ライヴなんて銘打ってとりつかれた様にライヴを演っていた。

昼の仕事と夜のバーをどうにかこなしながら3ヶ月で30本位ライヴを演っていた。

そして俺は今や自由の立役者、もっともっとドデカイ事を演るぜ。

未来の話で盛り上がりたい、俺は俺の原動力を俺自身で築き上げたいあん畜生。


at 23:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

物語を築き続けろ ’09

例えば俺の文章を読んだであろう男から何の前触れもなくあまりにも突然、

「へぇ、サリンジャーとか読むんだぁ!」

などと声をかけられる瞬間、

そんな一瞬を狂おしい程に愛している。

そんな何気ない一言だけで気分は最高潮にして最高峰、

「何、アンタも好きなのか?どうなんだ?知っとるのか?なぁ、どうなんだおい!!」

感情抑え切れず舞い上がる、クールな話の展開には断固目がない。

相も変わらず単純明快人間このワタシ、

裏を返せば簡単に騙されやすい性分であるかも知らんがそんな事はどうだって良い。

壁に貼ったブコウスキーのポスターがはがれ落ちて
貼っても貼ってもはがれてくるからどこまでアウトロー

壁に貼ったブコウスキーのポスターははがれ落ちた
直しても直してもはがれてくるからやけにニクいんだ


俺が唄う。

先日の下北沢CCOにて、まったくもって話の早い男に聞かれた、

「ブコウスキーのポスター貼ってあるの?そしてはがれてくるの?」

悲鳴にも似た狂乱の嬉しい感情抑え切れず答える、

「貼っては落ち貼っては落ちしてましてねー」

「そうかー。あれ唄われたらもう、ねぇ!」


それ以降の言葉はもはや必要ない。

すなわち好きか嫌いか伝わるか伝わらんか二つに一つの理論、

平均点を取る事で得られる幸せなど爽やかにして皮肉たっぷり笑顔でさようなら、

俺はより深い部分で繋がれる手段を知っている、

それは自分が愛しているモノに並々ならぬ誇りを持つ事だ。

それ、破れた靴下然り、底の開いた靴然り、380円の小粋なジャケット然り。

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ところでサリンジャーを一丁前に語れる程の教養など俺は持ち合わせちゃいない。

バットしかし、「ライ麦畑でつかまえて」、何度でも読み返す。

声を上げて大笑い出来る文章、首がイカれる程に頷ける文章はそんなにお目にかかれるモンじゃない。

真っ直ぐなホールデンが心の友達
正直なホールデンは皆の友達であるべき


何年も前にこんな唄を書いた時、俺には友達と呼べる人間があまりに少なかったが、俺はいつだって分かり合える仲間、信頼出来る人間を探していた。

口は悪いが愛情溢れる主人公ホールデン・コールフィールドにパンクの永久ライセンスを、

俺にカレーパンとヒップな物語を。






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October 17, 2009

酔いどれ詩人の夜明けに愛を

北九州の酔いどれ、下原元気(現在は関東在住)から電話が鳴る。

やっこさん、まったくもって話の分かる男代表格の一人だと捉える。

両者一歩も譲らぬベロンベロン口調、言葉遊びは宝物、31分28秒に亘る奇跡の与太話。

電話の切り際、男が言ったぜ、

「えっ?ノンアルコールですか?」

イエス、断固イエス!

認め合うヒップな人間との会話にアルコールなど要らない。

自らを酔わせる力と酔っとると思わせるだけの言葉選びのセンスさえあれば良い。

ところで深海ドキュメンタリー、「ディープ・ブルー」観賞。

地球って素晴らしい、深海とは宇宙の事だ。

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先日、巣鴨で狂乱ウォーキング、俺はといえば我が物顔ですっかり旅人気取り。

商店街の神社で両手を合わせてありとあらゆる願いを込めた。

そして両手を合わせるありとあらゆる人間を見た。

まったく神様も大変だぜ。









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October 16, 2009

ハイカラロマンの果てまでゴー

加速するロマン、

俺が求めるモノはワンマンショー、

信頼し続けたい場所へとスナック感覚で連絡を入れチャーッと決める。

信頼し続けたい男達へ一言告げる、

「よーよー、頼まれてくれるかい?」

二つ返事でどうぞ宜しく、

意識を高め、意義を唱え、思い浮かんだら止まらない。

俺は俺が中心の幸せを根こそぎ引っこ抜きたい。

図々しくふてぶてしい程の人間を愛している。

バットしかし、モラルの欠片もなく内容さえ伴ってないイカサマすっとこどっこいは冗談でも愛せない。

取って置きの出来事 何にもないと叫ぶなら
取って置きの出来事 作り出せばええ

何もないと言うのは止めろよ これじゃなきゃ駄目なんだと言えよ


作りかけのあの曲、たまには唄いたい。

企画名と内容は決まり次第、大袈裟な程に発表しよう。

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恵比寿のクールな写真美術館前よりロマン溢れる写真を一枚。

恵比寿の「動く歩道」なるハイカラエスカレーターに乗っかりながら、いつか生まれてくるであろう子どもの名前を決めた。

それは美しい名前で、ウィット溢れる閃きだった。



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October 15, 2009

ロマンだらけでアウトロー

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’09.10.14(水)
高哲典特別企画
【レッツ・ゲット・ロマン】
アット 下北沢BAR?CCO
十条フォークジャンボリー/今村竜也とウエタケユキオ/高哲典


1.レッツ・ゲット・ロマンのテーマ
2.アウトロー・バカヤロー
3.ラウンドミッドナイト
4.深夜高速バスブルース
5.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6.きっとまた、いつかまた
7.モダンソファに腰掛けて
8.愛すべき日々

ーアンコールー

9.スポットライトな生き方



嫌われ者だとか厄介者だとか捻くれ者だとか、そんな類いの荒波を次から次へと蹴散らして掴み取るロマンこそが本物だと俺は信じて疑わない。

そして気付けば周りは誇り高き高貴な精神持ち合わせた連中しかいないってんだからまったくもってのウィナー人間このワタシ、誰が何とヌカそうと残念ながら俺は勝つだろう。へい、ちょっとどけよドンクサ星人、用のない輩は寄せ付けない。

この三組が初めて出会った時点から既にロマンは掴んでいた。バットしかし、今度はぶつかり合いのロマンだ。

リハーサルを終えてホットコーヒーなどを啜りながら会話を弾ませるその瞬間から俺は充分に酔っていた。アルコールなど重要でなく気分だけで酔い続ける事はいつだって可能可能。

ステージ真横の出演者席、立派なソファが置かれたVIP席で「十条フォークジャンボリー」のライヴを観た。次に控える「今村竜也とウエタケユキオ」組と一緒に観た。

「最高やね」と何度も耳打ちしながら、曲に合わせてドラムを叩く真似をして遊んでいた。俺達は水を飲みながら酔い、笑い転げていた。

VIP席で「今村竜也とウエタケユキオ」のライヴを観た。一足先にビールを嗜む「十条フォークジャンボリー」と一緒に観た。

目と目を合わせて笑いながら、この地下室には本物の役者が揃っている事を肌で感じていた。

ステージで大言壮語を吐く為にアルコールなど要らない、俺はライヴが終わるまでアルコールを入れる事を止めた。

万が一アルコールを入れた後にステージに上がり大言壮語を吐いた時、「アイツさっき呑んでたからな」などと思われたら堪ったモンじゃない。ステージで大言壮語を吐く為にアルコールなど要らない、自らの自信だけ持ち合わせとけば良い。

俺は元来カツゼツが良くない。よって、勘違いされる余地さえも与えたくない。

ステージドリンクが一升瓶、そんな事は永遠の七流偽者ロックンローラーが勝手に格好つけとけば良い、俺は水を飲む余裕さえない集中力でステージに立ち続ける。

オーバーオールは汗まみれ、突然逝ってしまったパールライトのおっさんに一曲捧げ、全ての感情を吐き出し、俺はヘロヘロのフラフラになりながら燃えていた。

調子に乗っても良い、大言壮語は吐いたモン勝ちの理論、俺は俺である必要があった。

田舎者のお洒落。
やくざなのにインテリ。
喧嘩売っといてその相手を一発も殴らずメシを奢るような
嗜みを彼は知っている。


今村竜也氏の日記にこんな文章があった。なるほど、舞い上がった。俺は俺だけの方法論でいつか全てを鷲掴むだろう。

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開演前にスタッフに聞かれた、

「オリジナルカクテルを作るので名前と色を決めて下さい」

俺は即座に答えた、

「名はレッツ・ゲット・ロマン、色は赤」

まったくもって小粋なシステム、俺は赤が好きで、そして真っ赤に燃える泥臭い程の赤い人間が好きだ。

こいつを呑みながら、テキーラを煽りながら、生ビールを嗜みながらハイカラ仲間と朝まで呑んだ。生ビールがあまりにも美味く感じた。俺は酔っていたが、ライヴが始まる前の酔いと終わってからアルコールを入れた時の酔いにさほどの変化はなかった。俺は仲間に囲まれる喜びに溢れ、喋り続けていた。

帰り際、スタッフの人達に囲まれて、実に固い信頼のおける握手を交わした。

「これからもビートで宜しく」

こんな言葉を突然投げかけられた。

何を言うでもなく伝わる人間には伝わるという事実、「ビート」とはすなわち「ビート・ジェネレーション」、かの有名な誇り高き反抗のヒップスター文学集団。その精神は以前から俺の中に存在した、意識するまでもなく存在した。俺は文章に全てを賭けたいとすら思っている。

俺は現代のビート・ジェネレーションを本気で企んでいる

以前こう書いた。何を言うでもなく伝わる人間には伝わるという事実に俺は体中痺れながら何度も握手を交わしていた。

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全てを書き綴る事など断固不可能、バットしかし、それで良い。

どんなに沈んだ夜が来たとしてもこの写真を見返す度に当分は凌げるだろう。

とにかく俺の中で確実に重要な夜だった。「十条フォークジャンボリー」と「今村竜也とウエタケユキオ」にとってもそうであったとしたら嬉しい。

ロマン探しは永遠に止めない、俺が求めるロマンとは大枚を叩いて着飾るロマンではない、安物の一点物のボロをさも一丁前に着こなすロマンだ。そして夏の甲子園にて頻繁に見られる大逆転劇の様なロマンだ。

無論、完璧とは程遠い、ロマン探しは永遠に止めない。



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アフタヌーン・ラヴ

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昨晩は呑んだ。何杯でも煽れた。俺はハイカラヒップな仲間逹と共に作り上げた狙い以上のロマンの中で幸福感に満ち溢れていた。

朝まで呑んで午前の内にとっとと目を覚ました。二日酔いとはどういう意味なのか、皆目見当もつかない。

そんな訳で現在地恵比寿ガーデンプレイス、名も知らん写真家の写真展に繰り出す。

世にいうお偉方に見える連中に交じりながらスモーキンエリアで煙草を吹かす。俺は俺だけのロマンを次から次へと求めて練り歩く。

昨晩の出来事はまた後日。言葉が止まらず溢れ出している。


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October 12, 2009

1012 special

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ある奴はどん底で、

ある奴は天国行き、

ある奴は自由で、

ある奴は不自由、

ある奴は韓国を目指し、

ある奴はアメリカに足を踏み込みたい、

旅の話はもはや宇宙、

楽しみが止まらない、

意味ある失敗談ってキチガイみたいに笑えるぜ、

ある奴はモヒカン、

ある奴は700円の真っ赤なスゥイングトップ、

ある奴は怒号の中で正義を唱え、

ある奴はその正義に激しく頷き、

ある奴は陰でコソコソ、

ある奴は闇でヒソヒソ、

ある奴はバイク跨り笑いが止まらない、

ところで俺はトランプの柄に愛着が止まず、

おまけに武者震いまで止まらない始末、

’09.10.14(水)
高哲典特別企画
【レッツ・ゲット・ロマン】
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/1000円(+1order)
今村竜也とウエタケユキオ/十条フォークジャンボリー/高哲典


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BGMは久方振りのザ・シャーベッツ。

2001年1月14日、俺はといえば東京に出て来たばかりで、その日は新宿フラッグスの屋上にて設営、警備、撤去の仕事をしていた。

ステージを組み、アンプを運び、本番では凍える寒さの中、ザ・シャーベッツが白い息を吐き出しながら唄っていた。

俺は柵に足を掛け、かじかむ手をポケットに突っ込み、堂々たる「警備しとるんやないかい」顔を駆使しながら、特等席にて警備など二の次でライヴを眺めていた。お金を貰った、俺は儲けていた。東京ってこういう事か、思った。

それから丸四年後にお父さんが死んだ。

あれからとんでもなく月日は流れている、俺は未来の話で盛り上がりたい。





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October 11, 2009

要するにチャーミング具合忘れるべからず

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’09.10.10(土)

仕事を終えればバイクに跨り、原宿とかいう場所へと繰り出した。

通称「ハーレー」は風を切り裂き走り抜ける。

おっと、格好つけるのは良くない、

俺は万年後部座席、そして助手席に鎮座するヒョロヒョロボーイだ。

竹下通りを徘徊、ここは上京当時、たまに歩いたストリート。

思い出のエルヴィス銅像が目印のロックンロール屋を探し歩くが、そんなモノはとっくにこの街から消え失せていた。きっと厄介者だったのだ。俺は寂しかった。

エルヴィスの銅像の前でおどけて写真を撮ったのは確か22歳の誕生日だ。俺はあの時の髪型、着ていたカーディガンの柄まで忘れちゃいない。それは愛すべきアーガイル柄だ。

ヒップなアメリカ雑貨屋も消え失せていた。今や竹下通りは俺にとって9割方用はなく、竹下通りも俺みたいなモンには用などない様だった。すなわち真逆相思相愛、俺が求めているモノと時代が求めているモノにはいつだってズレが生じるのだ。もう竹下通りを我が物顔で歩く事は出来ない、何故ならば恥ずかしいからだ。

南青山レッドシューズに初めて足を踏み込む。そこでは愛すべきモヒカン野郎がドラムを叩いていた、

「よーよー、俺とバンドを組まないかい?」

その方が上手く行くぜ、完全なるオリジナルで勝負だ。

バイクに跨り下北沢へと向かう。俺は後部座席で工事現場で働く男の姿を眺めていた。その男とはどれもこれもおっさんで、どれもこれも生きる事に真剣な様だった。

マンションの前で煙草を吹かして男と立ち話。小汚いラーメン屋にいる時よりも、ジャズが聴こえるクールなカフェにいる時よりも、こんなマンションの前で別れる間際に交わす会話の方が何処にいる時よりも弾むってんだから俺達はまったくもっての不器用チャーミング連中かも知れない。

そして俺は、俺達は、残念ながらほとんどの人間をハナで笑っている始末、狂った世界を罵りながら自らを保ち、笑いに変えて誤魔化している次第。大して偉くもないのに、ひょっとして人並み以下かも知れないにも関わらずだ。

「怖い」なんてもはや当たり前だ、蔓延るイカサマ連中に容赦などしない。

本物と崇めるに相応しい男が言ったぜ、

「気をつけろよ、刺す様な毒気がなくちゃ男稼業もお終いだぜ」

それに加え、常に人に道を尋ねられる様な穏やかな表情も常時伏せ持っていたい。

先日、見知らぬ通行人にまたしても尋ねられた、

「すみません、モアイ像は何処ですか?」

俺は答えた、

「ここ抜けて右へチャーっと」

恥ずかしながら俺はモアイ像が鎮座する場所を知ってしまっていた。

それで良い、何にでも怒ると思ったら大間違いだ。

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ポマードを手に入れてイカサマリーゼント作るけど
誤魔化し様はないみたいだから冷たくはしないでくれよ
優しくもされたくはないけど

「くだらない」、そいつが俺の口癖
いつまでも宝探しを続けるの
胸の谷間でそっと呟いて
死ぬまでさ ついてきてくれ


俺が唄う。

後悔ってどういう意味だ、しょうもない。

価値観を精通させろ。







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October 09, 2009

しわがれ声にてコンバンハ

焦燥の女たらし蹴散らし、

見るも無惨な哀れな姿、

窓の外では乱痴気騒ぎ、

俺は耳を傾けて、

ノートブックは開きっ放し、

相も変わらず鉛筆愛し、

捻り出したい散文体、

誰かが言ったぜ脅迫者、

俺は脅迫者、

生まれてこの方脅迫者、

どいつもこいつも脅迫者、

口を慎めすっとこどっこい、

時に煙たく時に愛しい輩達、

軽口叩いてどうぞよろしく、

今年一番のお気に入りシャツ、

俺の為に作られたハイカラシャツ、

「彼女欲しい?」

「彼女」要らない、

そんな安い付き合い要らない、

そんな安い付き合い要らない、

要はそれ以外、

安くないヤツ以外、

射る、

要る、

いる、

心配無用、

馬鹿にしないで、

根本を精通させて、

矛盾を排除して、

俺は脅迫者、

それでも良いかい、アンポンタン、

読書はサリンジャー、

バーボンはアーリータイムス、

外は寒いね、

気付けば10月真っ盛り、

アメリカ行きを諦めないで、

近頃はスゥイングトップの季節、

ところでアンタ、今日誕生日?

それ、最高におめでとう、

先日、早起きしたおかげで朝も早よからテレビショー、

狂乱の「深海特集」目の当たり、

そこはハイカラ、クールな世界、

DVD大全集、

買い漁って其処に、

底に住んだ気分味わい、

ハロー、精神科医!

俺に異常はないかい?

ない、ないね、

まったくもっての正常具合、

「ダーツ行かない?」

一点集中型のゲームを愛してはいるけれど、

生憎、ノートブックは開きっ放し、

考えるのは止めとけ、

ノンフィクションの立役者、

感覚を研ぎ澄まし、

想像力を研ぎ澄まし、

なぁ、愛すべき君、

明日は原宿とかいう所へ連れてってくれよ。


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at 22:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

October 08, 2009

「心の友達」 vol.7

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夜、「地下鉄のザジ」なんてポップなフランス映画を消音で眺めながら立て続けにウイスキーコークを流し込んでいた。

朝、目覚まし時計代わりにセットしてあるオンタイマーでいつもの時間にテレビがついた。

俺はそいつを寝ぼけ眼で眺めながら人生をハナで笑い、まだ寝れるぜ、或いはもう起きるなんてヒップな事柄かも知れんぜ、などと考えていた。

すなわち俺は自由で、俺が自由で、俺の休日、外に雨の気配はなく、風だけが強く吹いている様だった。

そんな瞬間に鳴り響く一本の電話、それは仕事場にて類い稀なる関係性を築いてきた様に思える男からの電話、

滅多に鳴る事はないそんな男からの電話に何かしら嫌な予感を感じながら不機嫌そうに電話を取れば、主の声は俺の予感とはまるで異なる爽やか極まるモノだった、

「やぁ!台風で電車止まっちゃって仕事休みになっちゃったよ!!」

「あぁ、そう」

「絶対寝てると思ったから起こしてやろうと思ってさ!」

「ふざけんなよ」

「だって今日休みでしょ?」

「ええ加減にせえよ!!」


内容はそれだけ、そう、たったのそれだけだ。

俺は半分呆れながらも「あぁ、こういうの素敵やね」などと考え、誰かに誇らしく自慢したい気分にもなった。

10近くも年上の男、時に大いに救われながら、以前は激しく罵り合ってもいた、

「俺はアンタの事が全く信じられんぜ」

なんて戯けた事をヌカしていた。

俺は深い闇を彷徨っていたが、残念ながら全てを笑い飛ばす教養だけは失ってなかった。

様々な経験を経て類い稀なる関係性は築かれ続ける、それこそが本物だと俺は信じて疑わない。そしてそこにしかもはや興味が得られないってんだから全くの人生玄人気取り。

誰かの後ろについたその時にだけ一丁前にモノをヌカす驚愕の八番煎じボーイズ&ガールズが蔓延る昨今、そんな輩が存在し続ける限り俺は俺のままで良い意味で浮き続ける事が可能可能。そう考えると驚愕の八番煎じボーイズ&ガールズ、そして驚異のドンクサ選手権名誉会長軍団にも時には感謝しなくちゃいけない。

俺の知らん場所で俺の事を思い出し俺を起こそうと俺に電話をかけとくに内容もないテーマで笑い合う、それだけで俺は充分に幸せ者だろう。

そんな訳で俺はまんまとこんな悪ふざけの電話できっぱりと目を覚まし、朝も早よからターンテーブルは回転、ギターを弾いて大いに唄う、

何か楽しい事があったら直ぐ電話しても良いかい? 「やぁやぁ俺さ、お調子者だよ」

些細な事を大袈裟に捉える、俺の良い癖、悪い癖。

永遠のいたずら心、愛して止まない。

歴史は時に朝っぱらから創られるだろう。




at 12:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

October 06, 2009

フレンチポップ愛好家の夜

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例えばレコード屋にてレコードをコンコンと漁りながら大滝詠一のレコードが目に止まり、「おっこれ持っとるやんけ!久方振りに聴きたいわー今日はこれ聴こそうしよかほんなら今日はもうレコード漁るのは止めにしとこかうんうんそうしよそれがええわなんたって気分は大滝詠一の流れやモンなーオーケーオールオーケーそれがええに決まった様なモンやでほんまに」などと呟く事はもはや日常茶飯事だと捉えて何ら差し支えない。

バットしかし、止まらぬスナック感覚駆使して新入荷コーナーを掘り出しながら素通りは断固許されないレコードに出くわす瞬間、「まぁまぁバットしかしそうは言うてもあれやでこれは話違うがなこれを見逃すなんて洒落にならん筈やで自分の心に聞いてみろ罪ないかうんあるわそうかこれを手に入れるならついでにあれもいってまった方がええんとちゃうんけうんうんそれ確かに一理あるわそらそうやでほんまに」精神が湧き出るのはもはや心変わりなんて所詮そんなモンだと捉えられても何ら否定は出来ない。

傾向として女の裸ジャケットは掴んで放さないとされる男このワタシ、問題はそれがアートの域に達しているか否かの一点のみだ。

そんな訳で今宵はフレンチポップで洒落こます夜、いてこます夜。

ところで仕事帰りの雨の下北沢にて以前勤めたライヴハウスのオーナーと立ち話、

「おい、ルースターズが年末に福岡で再結成するぜ」

「ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!それほんまけ、俺行こかな」

呟く俺に、

「おー、お前行って来い」

年末に福岡、まったくもってイカす。





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October 05, 2009

魂の解放区

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素晴らしい出来事と最低卑劣な出来事は常に隣り合わせで共存している。

そして俺は素晴らしい出来事を最低卑劣な出来事よりも多く書き綴りたい。

先日、粋な男女と共に一時間の休憩時間を過ごす。

モッズからニューヨーク、ガレージからブコウスキー、ヌーヴェルバーグからエッシャー、

美術館からドキュメンタリー映画、シュルレアリスムから喫茶店、

話は四方八方、縦横無尽に転がり続け、

「こんなモン一時間ではとても足りんがな」などと考え、焦りにも似た気持ちで喋り続けていた。

すなわち、俺は自らの思想を伝えたいだけのあん畜生、

分かってくれと知ってくれの共存、俺は執念と狂気を持ち合わせている。

そしていつからか満面の笑みと哀愁のしかめっ面、両極端の面を同居させる様になった。

歳を重ねる事と丸くなる事が必ずしも比例するなんて俺には到底思えない。

そうなる時は自然とそうなるんだろう。

誰かが言ったぜ、

「眉間に皺の跡がついてるね」

それと同様、

「笑い皺が消えないね」

とも言われて然るべきだ。残念ながら生きとるさかい。

顔は全てを表すだろう、嘘はつけない。

夜には下北沢という街でシオンを観た。

執念と狂気の表情で男は唄い、俺はパールライトのおっさんの仕草やら笑顔を終始思い浮かべながら胸を締め付けられていた。

昨晩、今村竜也氏と二人だけのパーティに興じる。

仕事を終え、電話を入れたその瞬間からパーティは始まっていた。

俺達は電話越しにコールセンターの凶悪クレームという名目の元、自然の流れでふざけ合っていた。

「おい貴様、とにかく50分後に来い!」

「かしこまりました。ギターなんぞをお持ちしてもよろしいのでしょうか?」

「おー貴様、好きにしろ。情熱も忘れずに持って来いよ」


俺は渋谷駅の喫煙所付近で、8分12秒に亘りこんなやり取りを楽しんでいた。

そんな訳で男は天国に一番近い場所へとやって来た。

ビールを呑み、日本一の唐揚げと肉団子を平らげ、世の中のほとんどの人間が知らんとされる名曲を次々と唄い、煙草を吹かしながら笑い転げていた。

外は雨、パールライトのおっさんは数え切れない愛情達と共に天国行き。

俺がいつか死んだら呆れた調子で「こんなガラクタばっか残しやがってふざけんなよ」と笑ってくれ。

棺桶の中に宝物を詰めて俺はヴィニール盤の燃えカスと誇らしい魂達と共に天国行き。









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October 04, 2009

パールライトに永久の愛と光を

渋谷の片隅にその喫茶店は堂々と鎮座していた。

反逆のスタイル、女、子どもに用はないぜと提示しているかの如き佇まい、

世間がヌカす「粋」とは一味も二味も異なるモダン具合、小汚い風貌、

イカす味、サービスのアイスコーヒー、

半年程前に初めて足を運んで以来、

時には仲間と、時には一人で、俺はその喫茶店の虜となり、文字通り常連を気取った。

テントの様なボロボロの看板には「スナック・パールライト」、

甲子園が見たい時、新聞が読みたい時、空腹を満たしたい時、足を運んだ。

仲間との合図は「おっちゃんに会いに行こか!」、

店ではおっさんとおばはんが常に喧嘩をしながら、それでいて二人で仲良く働いていた。

「仕事場は近くか?」

「競馬なんかやらない方が良いよ」

「新聞読むか?」

「残業代は出るの?」

「髪の毛切ったね」

「味薄い?」


おっさんは何かと話しかけてきた。俺は常連で顔馴染みになった。

初めて行った時、おっさんが笑いながら放った言葉が忘れられない、

「戦時中は御飯が思う様に食べれなかったからその反動でウチの店は量が多いんだよ」

名前も知らんおっさんを俺は信頼していた。この言葉を聞いて俺はこの店に通おうと思った。

おっさんの沁み付いた思いは哀愁を感じさせるには充分なモノだった。

そんなクールなおっさんが突然逝ってしまった。

「おっさん死んじゃったよ」

教えてくれたのは仕事場の兄貴だった。

それを聞いて俺の声はひっくり返った。

兄貴とは誇り高きあの喫茶店について何度も語り合っていた、

「最高としか捉え様がないね」

元気が取り柄で、簡単に死にそうなおっさんでもなかった。

おっさんの笑顔が、時に煙たいその会話が思い出された。

昭和を感じるあんなおっさんが俺は好きだった。

俺は寂しく、大きなショックを受けたが、おばはんの寂しさはもはや計り知れない。

兄貴が冗談で言った、

「あの店を継いでくれ」

俺みたいなモンに何か出来る事はあるのか、あるのなら力になりたい。

名前も知らんおっさんとおばはんの夢の様な喫茶店を潰したくはない。

おいおっさん、ナポリタンを一つ頼むぜ。

おいおっさん、ドライカレーを頼んだのにピラフをヌケヌケとした面で運んできた事、俺は何一つ怒ってないぜ。

おいおっさん、天国へ行けよ。

両手を合わせに行こう。




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October 02, 2009

笑われたら笑うだけ ’09

ちょっとした落ち着きを掴みかけたその瞬間に必ず訪れる茶番劇、人生とは所詮そんなモンだろう。

おとなしくってどういう意味だ、大企業に丸め込まれる猿の話か。

「また始まった」然り、

「やめとけば良いのに」然り、

「どうせ無理だよ」然り、

何故、人間は一はある筈の可能性をやる前から諦めるのか。

何故、抑え切れん憤りを伝える前から封じ込めるのか。

そんな事で掴み取るロボット人間の平凡な幸せなど初めから要らない。

そもそもそんな憤りなどほとんどの人間にはないのか、お金を貰えれば何だってやるのか。

吠えたいなら吠えろ、前例がないなら作り出せば良い。

何でもかんでも真剣に取り組んだら馬鹿をみるのはこの俺かも知れない。

バットしかし、俺はいつだって本気だ、そうそう、生きる事にだ。

可愛い女の子が言ってたぜ、

「アンタって何かと大変ね」

残念ながら生きとるさかい。

表向きだけ分かった様な振りして陰でごちゃごちゃヌカす事が趣味の低俗な輩などほっとけば良い、

そんな輩は俺の哀れな姿を見てハナで笑うんだろう。

バットしかし、俺にはそんなの出来ない、柄じゃない、やらない。

そして俺はそんな輩をハナで笑うだろう。

所詮雇われの身分、会社の方針に従えない人間に残された道はただ一つ、解雇だ。

「どうでもええぜ」と投げ出せば簡単に事は片付くだろう。

「さっさと辞めれば?」と笑われればまさにその通りだと認めざるをえない。

それでも投げ出さずに業務をこなしているこの俺はイマイチ格好がつかない。

示しがつかず、むしろ心底みっともないかも知れない。

「それなら最初から止めとけ」と平凡な輩は笑うだろう。

バットしかし、それは違うぜ、俺は信じて疑わない。

昼休憩にはありとあらゆるヒップな映画について議論を繰り広げていた。

ポップなマンション名をメモしては仲間と目と目を合わせて思わず吹き出していた。

あの瞬間はまるでドラマの様な瞬間で、俺は涙が出そうな程に嬉しかった。

とある男は気分を察して他愛もない言葉で話しかけ、俺はそれに大言壮語で答えていた、

「まったく世話がやけるぜ」

すなわち俺は結局、どうにか笑える事だけを探していた。

明日どうなるかなんて知ったこっちゃない、生きる道は自分で探さなくちゃいけない。













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October 01, 2009

野蛮のブルース

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「野獣死すべし」観賞。

とっくの昔に観た気でいたがそれは大きな勘違い、

俺は今日という今日までこの映画を観ていなかったってんだからまったくもってのあん畜生。

煙たがられながら気が狂った様に命を燃やし続ける男達、愛して止まない。

真夜中には曲が生まれた。5フレットにカポタストがはめられていた。

二秒で曲が出来、八秒で歌詞を書き連ねた。

説明書は博識人気取りの手っ取り早い自慢話
専門用語は低俗趣味の人間に捧げる与太話

本当は簡単な事なのに何もかもが難しくなる


暴走するブルースを演りたい気分。

些細な事で大いに蹴散らす事は多々あれど、俺は簡単な事を難しくしたりはしない。



at 23:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 
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