January 2010

January 31, 2010

寸法は任せろ ’10

あの娘の一言で死んだり笑ったり
もっと甘やかしておくれよ 
スィート・ラブ・ミー・テンダー


イカしたバンドの曲に昔こんなのがあって、そいつがたまに頭を回るね。

「もうダメだ」なんて言葉がかれこれ1871回以上は俺の口から吐き出されてきた筈だが、

俺はまだまだまったくもって「ダメ」になってないってんだからチャンチャラ可笑しくもなるね。


二枚で1050円のモダンホットセーターはこの冬ブッチギリの出世頭、

3800円のTシャツってどういう意味だ、俺はもはや哀れみの眼差しでセセラ笑うしか手がなくなる。

しょうもない事柄など金輪際どうでも良い、

俺はゴミ捨て場から拾ってきたトランクやら真っ黄色のロッカーを永遠にひけらかす精神に賭け続けたい。

俺の事が嫌いな人間は俺の前から立ち去り、

俺は俺で醜いトウモロコシ野郎は一切寄せ付けないって寸法だ。

仲間の名前はなるべく下の名前で呼びたい、それが信念だ。

「よーよー、世の敗北者共」

こんな言葉をふざけて投げかけるのは俺の喜びの表れと相手を信頼しているからこそって訳だ。

誰かが言ってたぜ、

「お前はガラの悪さで損をしている」

ガラは悪くとも心はそこまで汚れてないって寸法だ。

口は悪いながらもウィット忘れず、自らの感情に嘘をつかないホールデン・コールフィールドは心の友達。

ところでそんな戯言はともかくひょんな事から訪れる狂乱二連休再び、

勢い任せに手に入れたTMGE12枚組DVDBOXはとんでもない仕上がりになっているし、

音楽と自らに堂々と向き合うって寸法だ。

「シャイン・ア・ライト」のミック・ジャガーに飲み込まれながら眠ろう。


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January 29, 2010

JDサリンジャーに生きた証拠を

「ライ麦畑でつかまえて」、

永遠のティーンエイジアイドル、ホールデン・コールフィールドに20882Vのスポットライトを。

生きているのか死んでいるのか、実はそれさえも定かでなかったが、

JDサリンジャーは現代2010年まで確かに生き延びていた。

生きていたから今日、91歳で死んでしまったというニュースが突然目に飛び込んできた。

それはとても寂しい事実だったが、俄然ホールデン・コールフィールドには20882Vのスポットライトが照らし続けられる。

昨晩、二日連続の下北沢CCO、最前列特等席座り込み十条フォークジャンボリー観賞、

男とは五月の大事な日に一対一のツーマンイベントを開催する。

その後、「明日も仕事か何か知らんがまだまだ帰りたないがな症候群」発令により、ラウンドミッドナイトまでCCOオーナーと一対一にて呑み明かす。

オータムストーンからローリングストーンズ、ボブ・ディランからビリー・ジョエル、ビートニクからヌーヴェルバーグ、ジョニー・キャッシュからのだめカンター何ちゃら、ポール・マッカートニーから最新映画技術、マーティン・スコセッシからロニー・レイン、高田渡からお姉ちゃん、

話はオールジャンル一騎打ち、教養しかない花の咲かせ様に「まだまだ帰りたないがな症候群」は強まるばかり、

ヒップな話を聞きまくり喋り倒し、「こんな話に女が入ってきたら逆に怖いぜ」などと笑い合い、男の会話を追求した。

あんな空間にいつまでも浸かっていたかったし、

特等席を指差し「この席は俺の為にいつでも空けといておくれ」と息巻き、

こんな兄貴がいたらどれだけ良いかと思わずにはいれなかった。

通じ合う人間は今日も何処かに存在し、そしていつか必ず出会うだろう、

ホールデン・コールフィールドに20882Vのスポットライトを、

JDサリンジャーに生きた証拠を。



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January 27, 2010

ホリディ・ジョブ・ダイアリー

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’10.1.26(火)


鼻水垂れ流しながら平常気取りで物事を進めていたらいつもの八割増で行動力が湧き上がり、ポスターを貼り替え、イカしたチラシを壁の隙間に貼りまくる。

居心地の良い場所を追求する事だけを思考する間に時間は経ち、ルースターズのポスターを天井に貼るという冒険にも出たがそれは今朝剥がれ落ちてきた。

真夜中2時21分には「マリーと暮らす」を録音し、ギターを弾いて歌を唄い、新曲を探った。

眠る気にならず明け方4時8分からジョニー・キャッシュ自伝的映画「ウォーク・ザ・ライン」を観賞、期待以上の素晴らしさに胸躍らせ6時1分ようやく眠りにつく。



’10.1.27(水)


11時22分にはきっぱりと目を覚まし、レコード棚から佐野元春を引っ張り出してターンテーブルを回しながら唄う。

勢い止めずロードバイクまたがり「ドンキホーテ」なる激安評判の店まで一っ飛び、あまりの安さに目を疑い、無洗米やらフォアローゼズやら卵やらウインナーやら何やら、しこたま買い込んでカゴのないロードバイクまたがり、フラフラになり袋を破りながらしかめっ面で家路を急ぐ。


間髪入れず街に繰り出しキッチン用品手に入れ、一番街を走れば以前働いたライヴハウスオーナー、そしてかの有名な今村竜也氏、すなわち二人の九州男児と立て続けにすれ違う。

竜也の兄貴に「子どもおめでとう」と告げたら「祝い金出さんかい」の仕草をしてきたので「5万円で足りるか?」と聞いたら「それは足りん」と言うのでビタ一文払わず手を振って別れる。この街がたまらなく好きだ。

部屋に戻れば「マカロニ・シーチキンクリーム」&「ウインナーエッグトースト」を即座に注文、すなわちこしらえ、そして平らげる。

塩をふり、なんやかんやと適当にかきまぜ、何一つ分かってもないくせにさも知った様な顔して味見などしながらフライパンを振り、一丁前を気取る。

もう料理からは逃げない、「誰かに食べさせたい」という気持ちが俺みたいなモンにでも分かってきた感さえ漂う今日この頃。

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夜は夜とて「今村竜也とウエタケユキオ」ワンマンショー観賞、人柄から集まってくる客の質の良さ、曲の心地良さ、盛り上がり具合に最前列から拍手を送る。

「バス」という名のイギリスビール一杯で酔っ払い、ライヴを観ながら無性にコーヒーが飲みたくなりエスプレッソを啜る。

休みの間は気分に合うレコードを次から次へと引っ張り出す。

その中で本日一番のレコードは長い間棚の中で眠っていたベティ・カーター、たまらず三回リピートするに至る。

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あと106日休みがあれば最高だが残念ながら働かなければならない、

やりたい事をやる為に、こんな素晴らしい休日を掴む為にだ。

熱を測るのは止めだ、体温計を信じてないからだ。

曲を作って眠ろう。


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January 26, 2010

クッキング・レコード・ジャンキー

体調不具合引きずり目覚める12時26分、体温計が告げるのは36.8℃。

平常装い手に入れたばかりのポップアップトースターなるハイカラ機器を駆使して「ウインナー&エッグトースト/スープ付」を注文、すなわちこしらえ、そして平らげる。

窓を開けてボブディラン「地下室」を回せば、俺みたいなモンの部屋にでも多少は射しこんでくる日光が、回るレコードに合わせながら光って回る。

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その光景に神聖さはピークに達し、ルーリード「ワイルドサイドを歩け」のあまりの素晴らしさにお辞儀を繰り返した後、そいつを口ずさみながら平常装い我が街歩きまくり、動きを止めると体が余計重たくなってくるが故、鼻水でもすすりながら歩き続ける。

かれこれ2年9ヶ月振りに踏み込むレコード屋「フラッシュ・ディスク・ランチ」では突然「ソウルミュージック症候群」が襲い出し、小一時間漁りながらスティービー・ワンダーやらシュプリームスやらレイ・チャールズやらを引っ張り出す。

平常装いボトルコーヒーやらトイレットペーパーやらレコードやら大量に抱え込み、部屋に戻ればスティービー・ワンダーを回しながら「山菜御飯&豚肉もやしキムチ/味噌汁付」を即座に注文、すなわちこしらえ、そして平らげる。

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テーブルなんてまともにありはしないならレコード箱の上にでも置いて、食材を口に放り込めばあまりの美味さに驚愕し、「ハイカランチ」とか何とかと洒落こみ、570円位で売りに出したろかと意気込む胸中。

「作るー食べるー片付ける」、この方程式は今や俺のモノだ。

「北海道キャラメルオレ」なる珍しさ一級品の飲み物を体内に流し込みながら再び体温計に手をやれば告げられる37.4℃。

生憎、体温計とへいこら頭を垂れるだけのロボット野郎だけは信じない事にしているが故、平常装い煙草を何本も吹かしながら文章を書き溜める。

そんな事より今村竜也兄貴の下に三人目の子どもが産まれたってんだから「それ、えらいおめでたいがな」とヒップに祝杯したい心意気。


明日も休みなんて心底美しい、俺は俺の仕事に精を出す、ストレスはゼロだ。

残念ながら風邪をこじらす程に暇人でも軟弱でもないぜ、グッドナイト。


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January 25, 2010

ジョニーを観ながらブラウン管に発狂を

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殴っても顔を踏んでも
悪口を言っても構わない
何をしても良いが俺の靴には近付くな

家に火をつけ 車を盗み
秘蔵の酒を呑んでも良い
何をしても構わない

だが俺の青いスウェード靴を踏むな
何をしても良いが俺の靴には近付くな



カール・パーキンスがヒップなツイスティングで唄う、素晴らし過ぎてもはや閉口。

本物の詩人なんて50年代から、いや、何世紀も前から存在する事実、

俺はブラウン管に向けて発狂。

ジョニー・キャッシュ69年「サンクエンティン刑務所ライヴ」DVD、素晴らし過ぎてもはや狂乱。

殺人犯が目を輝かせて、両手を合わせて発狂している姿が映し出される映像、

本物のワルってどういう意味だ、本当はただの寂しがり屋。

久方振りのド真ん中映像に血湧き肉躍る今日この頃。

ところで仕事を終えて部屋に戻れば一息つく間もなく食器を洗い、

「豚肉納豆キムチライス」やら「豚肉&ウインナーもやし目玉焼きライス」やら何やらを一丁前に炒めて両手を合わす。

簡素料理は生活の一部となり、フライパンを一日に何度も洗う俺は俺の中で訪れた第二の季節。

おっともう二月さえ目前だぜ、モタモタしてるとおいてかれるぜ。

先日は盟友、安部裕二氏率いる「ロックウェル」ライヴ観賞、

「粋」とは何たるかを弁えた立ち振る舞い、相も変わらずブレてない姿勢と音楽と思考に愛を。

男と出会ったのは2006年、俺が25、男が26、

第一印象は「ボーリングシャツ着たボブディラン」、

俺はその時も仕事を探していた。

そして時は早2010年、何とも表せない奇妙な関係はいつまでも続いていくだろう。

さて、俺には今、仕事がある。

フルマラソンの如き勢い駆使して目を血走らせながら3日間で322件の電話をかけまくる。

傍には仲間と、ブラックコーヒーが置いてある。

デタラメな英語で喋りまくり、笑える喜びはまだまだ持ち合わせてるってんだから余裕なのかも知れない。

何が何だかまるで分からず神経使い果たし、真っ直ぐ歩く事さえままならん程ヘロヘロにもなるが、

それと引き換えに家賃やらコーヒー代やらジョニー・キャッシュやら教養やら何やらを稼ぎ出してるってんだからまったくもってバランスとはやるせない。

責任を抱え込んでしまう男このワタシ、「申し訳御座いません」が口癖になるなんて嫌だぜ。

誰かが言ってたぜ、

「アンタのポケットから出されるシワクチャの千円って重いわ」

神経と精神が弱く脆いだけだ、

「愚痴さえ溢さず寡黙な男」、これにはなれそうにない。

優しさってどういう意味だ、分かっているけどなかなか共感は得られない。

手に入れる二連休、他の事だけ考えて俺は生きる。

鼻水が止まらない、ジョニーを観ながらブラウン管に発狂を。






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January 22, 2010

電撃衝動

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ラモーンズを回しながら洗い物に精を出すというのはとてもスリル溢れる行為だといえる。

気を許せばA面などあっという間に終わってしまうからだ。

天下のディスクユニオンを「今日は何も買う気おまへん」顔にて覗き込み、結果、6枚に7085円を注ぎ込むあん畜生。

そうそう、神経磨り減らしてやっとこさ稼いだお金をポッケの財布に詰め込んで、

ジョニー・キャッシュ刑務所ライヴやらルー・リードやらパティ・スミスやら何やらをレジカウンターへ運び込む。

そんな訳で「レコード屋」と書いて「夢の国」と読もう。

ところで「ニューヨークへ行きたいか?」などと鼻息も荒く問われたならば、俺は0.2秒の速度で答える、「断固イエス」。

新曲は何曲か手探り状態、常に何かに没頭していたい。

起きるのが遅過ぎてあっという間に夜がくる、俺は損を繰り返している。

頭と体と心が三つずつほしい、

考えても無駄な事ばかり、懲りもせずに考える。

ニューヨークへ行きたい、

そして近い内に坊主にしようと考えている、

スナック感覚、見る前に跳べの心意気で。


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【Rompin’Stompin’Singin’Swingin’】

昨日真夜中に書き上げた文章は予想以上に嫌いな文章だった。

居心地が悪くなり、侘しい気分にもなった。

何故俺は自らの手でこんな事を書き綴っているのかと感じていた。

消そうと思ったがその必要はなかった、俺が書いたモノに違いはないからだ。

とにかくまだまだ認められなければならない、その為にはやるべき事をやらなければならない。

どうにもこうにも落ち着かないから眠りこけて夢を見た。

近頃は毎日の様に数え切れん程の夢を見る、そして目覚めた時はいつもハラハラヒヤヒヤしている始末。

目覚めた直後、先日手に入れた50年代前半ロックンロール前夜のレコードを回してみる。

最高だ、粋とは何かと問われれば「ターンテーブルが渦を巻く光景に目玉を回せ」と息巻こう。

簡単な事が難しくなる現象にはさながらウンザリ、

ロックンロールで踊り続ければ簡単な事は簡単なままにケリはつくのかも知れない。

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昔の興奮を数えてみる 喜びをいつだって探してるわ
昔の興奮と今の衝動を合わせてロックでストンプでも踏んだら
新しい事出来そうな気がするわ


「マリーと暮らす」という名の大事な曲、詩は見事に自らを表していると信じて疑わない、レコーディングしよう。

「Rompin’Stompin’Singin’Swingin’」

ピンピンギンギンしとるかしてないか、

こちとらご多分に漏れず「ピンピンギンギンしとるサイド」の人間であり続けたい。




at 16:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

君が僕を知ってる ’10

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悔しさのあまり、目に涙が浮かぶ事がある。

「やりたい事をやる為に」といくら言い聞かせても次の瞬間には感情抑え切れず頭を掻き毟っている。

格好悪いのは俺で、恥を曝しているのもこの俺かも知れない。

力を出せない憤りに気が狂いそうになる事多々あれど、いつだって気は狂わない。

大人ってどういう意味だ、しょうもない。

バットしかし、俺は俺の言葉を持っている。

俺は俺のやり方を知っている。

仕事場の新年会へと出向く。

小粋なレコードを四枚掘り出した後、如何なモンかと出向いてみる。

ビールを散々煽りながら、断固オリジナル志向の大言壮語を繰り広げる。

21歳のヒップな男が近寄ってきて初めて会話を交わす。

いつだってきっかけさえ掴めば仲良くなるのに時間など要らない、年齢も性別も知ったこっちゃない。

分かり合えない哀しみ多々あれど、分かり合えれば話は1分37秒で決まる。

気付けばほとんど話した事もない人間が何人か周りに集まり、

「見てる人間は見てる」と、「お前は武士だ」と投げかける。

「会社を作って全て任せてみたい」と、「やり方が羨ましい」と、

今まで数々の場所、場面でこんな言葉が胸を弾ませ続けてきた。

「耳かっぽじって聞いとけ、この永遠の八番煎じ野郎共」、俺は一丁前に唱え続けよう。

「何だあの輩は」と思われるも良し、「また訳の分からん事を」と煙たがられるも良し、

悔しさに圧し潰されそうになる事多々あれど、俺は何も諦めない、柄じゃない。

そしていつか凡人には断じて到達出来ない域に必ず達してやろう。

「俺みたいなモンが」と「俺くらいになってくると」の共存、

自らの器以上の能力を見抜いてくれる鋭い目をした人間に驚愕と敬意を。

筋を通しながら期待を遥かに上回る能力を発揮してやりたい。


「詩人でありボヘミアン

うわついた「お洒落」ではなく「粋」

世間の枠からはみ出す事を塵ひとつ分も厭わないこのミュージシャンは

唯一彼を縛る「肉体」という枠さえも撃ち破って、その情動を伝えるべく今日ステージに立つ

彼の作る音楽と言葉が、世間で流行り出したら

きっと彼の一人勝ちなのに

次の瞬間には、「もうそんなもん興味ないわ」と次の場所に行ってしまいそうな人です」



【レッド・ホット・ロマン】の当日に渡辺雅弘というソウルフルな音楽家が書いてくれた文章。

すなわち「まったくもって勝手に巧い事ええ様に書いてくれやがったがな」の類い。

そんな訳でライナーノーツはこの男に任せれば100%中1002%問題ないだろう、信じて疑わない。

こんな事を書き綴るのは逆にみっともなく感じたりする事多々あれど、仲間と誇りを少々は持ち合わせて俺は死ぬ。

いつか究極の八番煎じ野郎が場外席からヌカしてきたぜ、

「ナルシシズムに浸るのも良いが程々にな」

一つ聞くけどナルシシズムってどういう意味だ、「僕は場外席から指を咥えて見てるだけです」と同義語か。

情けない事も素晴らしい事も俺は書くぜ、自らの為に。

脳内BGMはRCサクセション「君が僕を知ってる」、

充分に幸せなくせに、まだまだこんなモンじゃないと永遠の高望みを繰り返す。

調子に乗っては圧し潰され、圧し潰されては調子に乗る、

同じ道には来るな、立ち位置は断固譲らない。




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January 20, 2010

勝手にしやがれ ’10

相も変わらずしょうもなくくだらない思考に囚われているなら、

ニューヨークだとかボブディランだとか、とにかくヒップな事柄ばかりを考えなくちゃいけない。

何もないから誰も居ない、俺は取り残されてしまったあん畜生。

夜はべろんべろん、朝はぐらんぐらん、

呑まなきゃ良いのに呑まなきゃまるで眠れないってんだから断じて性質が悪い。

そんな訳で今夜も無意識の内にウイスキーへと手を伸ばす始末、

中毒性はこんなところから生まれる。

そして明日も何食わぬむくれた顔をして神聖な仕事場へと向かおうってんだからまったくもって手に負えない。

傷つけてしまった数え切れぬ人間達の顔を思い浮かべてみる。

髪の毛は伸び放題、ツケというツケを払わされながら八倍返しを企む男このワタシ。

俺の人生は間違っているのかも知れないと思ってしまう事くらい、残念ながら日常茶飯事。

ミック・グリーンも浅川マキも逝ってしまったぜ、とにかくヒップな事柄だけを生き甲斐にしなくちゃいけない。

「アメリカVSジョンレノン」という名の映画を観る、観返す。

生きるというのはまったくもって大変な作業だ、すなわち大仕事。

ところでそんな戯言はともかく、新しい唄が見事な感性でもって生まれつつある。

月曜日に月に向かって踊っている男
何か哀しい事でもあったのかい?

火曜日にケツに火を点けて燃え上がる男
やりたい事をやる為にやりたくない事をやる

水曜日はスイスイと泳ごうとする女
「上手くいかない事ばっかりで気が滅入りそうなの」

だから木曜日に木に登り「ワタシは此処だよ」と言う
何か悔しい事でもあったのかい、目が腫れてるぜ


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詩を書き続けないと俺はもはや生きていけないのかも知れない、勝手にしやがれ。



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January 18, 2010

ベースメント・ハート・セッションズ

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近頃は音楽人の如き生活、

真夜中には新しい唄が生まれそうな気配がする。

面白い言葉が並べられ、また新しい唄が生まれそうな気配がした。

血がへばりついた愛すべきギターは拭く気も起きず、あの時の興奮が蘇ってくる。

近頃は主婦の如き生活、家事洗濯は欠かさない。

相も変わらず寝起きが悪いのがたまにキズだ。

ロードバイク跨り三軒茶屋、滑り込み体勢で水道供給停止勧告に逆らう。

ボブディランのチケットを引き換えそれを手にした瞬間、

「BOB DYLAN」と確かに書かれたただの紙切れに素直に感動し、

そいつを眺めてニヤケながら街を練り歩く。

近頃は偽料理人の如き生活、

ボトルコーヒーやら納豆やらキムチやら、

キッチン用品やら絆創膏やら何やら、

大量に買い込んでフラフラになりながらカゴのないロードバイクをこぎまくる。

調味料を見れば欲しくなり、スーパーでは見るコーナーを変え、

その気になれば何でも作れるんじゃないかと意気込む胸中。

近頃は修理人の如き生活、

大事なシルバーを磨き上げる。

「気持ちを高めるならシルバーをはめよう」とか何とか、10年位前にイカしたロックバンドが唄っていたぜ。

気持ちを高めるとか何とかそれ以前に、俺にはこれらが必要なモノになった。

近頃は人生謳歌を企むあん畜生、

次は何だ、お金を稼ごう、お金を貯めて新しい場所へ。

BGMはボブディラン「モダン・タイムズ」、

すなわちグレイトの類い。


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January 17, 2010

ロマンは続く

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ある真夜中に、例の何ちゃらレコーダーに録音してあった【レッド・ホット・ロマン】のライヴ音源を聴く。

イヤホンからは全てを振り払おうとする男の叫び声が聴こえてきた。

俺の声だ、感情は確かに爆発していた。

全てを蹴散らしてやろうと思っている。

ところでボブディラン東京公演チケットは瞬く間に売り切れた。

先行予約を逃し、一般発売は電話をかける間もなく売り切れた。

6日間分のチケットは瞬く間に消えた。

手に入れるのは予想以上に難しい事だったのだ。

当初から東京が無理なら名古屋、はたまた大阪まで出向くと周りの人間には息巻いていた。

諦め気分で確認を取ったところ、大阪平日公演のチケットがまさか、残っている事を発見した。

これは奇跡だ、空想は現実になったのだ。

ポーグスを大阪で観た様に、ボブディランを大阪で観よう。

時間にして0.3秒、旅に出る事を決めた。

何かを口実に旅に出る、そんな自由を愛している。

そそくさとチケットを確保しあれやこれやと想像を膨らませてみる。

それはヒップで粋な旅だ、信じて疑わない。

スナック感覚は専売特許、まだ見た事のない風景を全部焼き付けて俺は死ぬ。

「お金が無い」を言い訳に何かを諦めるなんてあまりに馬鹿げている。

そんなの柄じゃない、俺は何も諦めない。

例えばニューヨーク、お金を貯めて新しい場所へ。



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January 15, 2010

真っ赤に染め上げろ ’10

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’10.1.14(木)
高哲典ワンマンタイム
【レッド・ホット・ロマン】
アット 下北沢BAR?CCO


・第一部/弾き語り

1.テーマ
2.ベリー・タイアード・シンキング・ブルース
3.自作自演屋
4.ルート・スゥイートホームにて
5.明大前にて
6.喫茶店へ
7.ルーディ・ア・メッセージ・トゥ・ユー(カバー/スペシャルズ)
8・夢の暮らし

9.マリーと暮らす


・第二部/マンズマンズ

10.ラウンドミッドナイト
11.アウトロー・バカヤロー
12.ウイスキーとトランクを道連れに
13.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
14.深夜高速バスブルース
15.雨が降ったって大丈夫
16.モダンソファに腰掛けて
17.愛すべき日々

18.スポットライトな生き方


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当分は何もしたくない、ただただ寝転んでいたい、

弦が張ってある楽器、すなわちギターの類いを視界にも入れたくない感さえ漂う今日この頃。

【レッド・ホット・ロマン】は終わった。

文字通り燃え尽きて、満身創痍の意味を噛み締めた。

第一部の時点でとても最後まで持ちそうにない力の入れ方をしていた。

ステージ真横のVIP席で控えるバンドメンバーへ時折目を向け苦笑った。

大言壮語を吐くだけ吐いといて、俺はとんでもなく最低のライヴをしているんじゃないかと不安になった。

弦を切る事は想定の範囲内だったが、結果、一弦から五弦まで計6本の弦を次々と吹き飛ばした。

途中からはもう笑うしかなかった、客席も笑った。

これは歴然とした新記録であり、この記録が塗り替えられる事はない、なくて良い。

爪は欠け落ち、ギターと弦に血が散っている事をこの目で確認した。

一曲削った、俺は挫折をしたのだ。

バットしかし、俺は紛れもなく「ライヴ」という名の下でライヴをしていた。

誰かと闘う前にまずは自らと闘う必要があった。

ステージドリンクなど要らない、そんなモノを飲む余裕などどこにもない。


声に問題はなく伝えたい事は伝えた、忘れたらいけん事は忘れないで。

唄いながらあんなに泣いたのは初めてだった、お母さんの事を思い出していた。

「バレない様に」と「バレてもええがな」の共存、それは誠実な輝きだった。

バンドリズムを従えて自らの思想を高らかに唄うという行為はナニモノにも代え難い神聖さだ。

俺は取り憑かれた様に唄い、あの頃と変わらず何かに熱中している。

全てを終えてVIP席のソファに崩れ落ちた。

どうにかこうにかやり切った解放感に包まれていた。

来てくれた男と女、すなわち人間にありがとうと書こう。


ところで年間120本全国弾き語りの旅ってどういう意味だ、

憧れる反面、俺はたった1本のライヴでヘロヘロのスーパーヒョロボーイだ、

強靭な体力を身に付けよう。


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バーのオーナーと朝まで呑み明かした。

とんでもなく深い目線で俺を見抜いている事に驚愕を通り越して歓喜した。

その内容を書き記す程に野暮ではないが、それはウワベの発言ではない心底素晴らしい意見と誇り高き言葉の数々だった。

馬鹿な話を延々と繰り広げて笑い、握手を繰り返した。

俺は俺のやり方で信頼関係を深めていこうと思った。



4時に店を出て、気付けば午前から何も食べてない事に気付いた。

ウインナー&目玉焼きトースト、すなわちハイカラブレックファーストをこしらえて頂いた時から何も口にしてなかった。

歩ける喜びに幸せを噛み締めながら、部屋に戻ったら御飯に納豆と卵をかけて頂こう、それ絶対ええがな、思った。

バットしかし、俺の足は「STOMP」に向かった、以前働いたバーだ。

そこには一人の男が始発電車が動くのを待っている事を知っていたし、何しろ解放感に満ち溢れていてまだ寄り道したい気分だった。

営業時間をとっくに超えた店に突然乗り込んで男を驚かせ、ラムソーダを煽りながら夢を語り合った。

そして部屋に戻りようやく、御飯に納豆と卵をかけて頂くという行為に成功した。


当分は何もしたくないなんて嘘だ、

食器を洗い、洗濯機を回し、相も変わらずウインナー&目玉焼きトーストをこしらえ、御飯を炊き上げる。

両指先は火傷した様に痛い、力を入れてギターを弾いた賜物だ。

バットしかし、こんな痛みが断固嫌いではない男このワタシ、とにかく闘い続け、抗い続けたい。

まだまだ弱いがそそくさと次へ行こう、次へ。


’10.2.9(火)
【acoust(r)ic V3】
アット 池袋トライ
18時開場/18時半開演/1000円(+1drink)
w/ミルフィーユ中村/永見雪尋/村男/ヒロウエキ/コトノハ/TOMOK


’10.2.21(日)
ライヴ アット 渋谷クロール
詳細未定
w/R×A×D/THE BLUESDOGS/SCOPE+DOG/REBEL☆ACTION


渋谷の街でライヴを演るのはどうやら初めてだ、そしてこの日はとんでもなく粋な男達が揃っている。

出番はトリだ、それを伝えられて主催の男に言ったぜ、

「おー、俺をトリにすれば問題ないぜ」

詰まる話、俺は自らの首を絞めるのが好きだ。

思ってもない謙遜などしない、俺は俺のやり方で夢を見よう。


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十条フォークジャンボリーが贈ってくれたレッド・ホット・フラワー、

まったくもって「ヒップ」と「粋な計らい」とは何たるかを知り尽くした男だぜ。

心を込めて花を咲かせよう。






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January 13, 2010

【レッド・ホット・ロマン】に寄せて

ウイスキーをやりながら真夜中まで弾き語っていた。

読書灯を点けたまま勝手に眠りについた。

目覚めた時には11時38分、

「心底申し訳御座いません」

ヌカして仕事をすっぽかした。

いつまでこんな事を繰り返すだろうか、

呆れているのは他の誰でもない、俺自身だ。

渋谷へ繰り出し弦とピックを大量に買い込んだ。

いくら弦が吹き飛んでもいくらピックが割れても対応出来る様にだ。

俺みたいなモンに出来る事は所詮その程度の事だ。

ワンマンタイムは想像以上に間近に迫っている。

ありとあらゆる全ての難題を蹴散らす手掛かり足掛かりを掴みたいと考えている、考え過ぎている。

気分次第で毎日唄いたい曲が変わる、

よって曲順すら決まらない、何曲演るかも定かではない。

バットしかし、そんな事柄断固ノープロブレム事項、

どうせ気分次第でレッドゾーンを振り切りながら盛大に唄うんだろう。

震えている様に見えるかも知れないがそりゃアレだ、かの有名な武者震いだ。


’10.1.14(木)
高哲典ワンマンタイム
【レッド・ホット・ロマン】
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/1000円(+1drink)


・第一部/弾き語り

・第二部/マンズマンズ
高哲典(アコースティック&唄)
今村竜也(ベース&コーラス)
重松政伸(ドラムス&コーラス)



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時間を割いて観に来てくれる人間には100%中298%の飛び出る心意気で敬意と感謝を。

バットしかし、客が集まっただけでは駄目だ、

「来て良かった」と思わせたい症候群代表格このワタシ、

ありとあらゆる全ての難題を蹴散らして笑いたい。


at 21:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 

January 11, 2010

踊り続ける阿呆

正直者は馬鹿を見続けるだろう。

社交辞令ってどういう意味だ、俺は踊らされている阿呆だ。

バットしかし、正直者はいつか勝つだろう。

目立ちたがり屋の臆病者が嫌われ者と厄介者の荒波を泳がされながら、

凡人には断じて到達出来ない域にいつか必ず達するだろう。

意味と必要のない仲間など初めから要らない、すなわちノーセンキューの類い。

日常会話など要らない、ウィットに富んだ言葉遊びだけを掘り下げ続けたい。

例えばデタラメ英語、そんなモノでもふざけながら繰り返す内に自然と教養は身につくだろう。

愛して止まないことわざ「門前の小僧、習わぬ経を読む」、

モダンソファに腰掛け常に考えてるのは想像力を駆使して如何に遊べるかって事。

ワーギャーフーキャー騒いだ後はご多分に漏れず寂しさで押し潰されそうなんだけどもよ、

何がこの世で一番大切なのかを知っているのはこの俺の方だぜ。

ヒートウェイヴ、「エピタフ」という名の近年稀にみる大名曲、いつかカバーしよう。

男の料理魂炸裂、費用削減、脂肪燃焼、何度でもストイックに生きる。

間食を止め、糖分を控えると手と足が震えてくる。

自らに課題と試練を与えろ、とにかくは意識を高める事だ。

修理に出したデザートトレックを受け取ろう、

何度でも歩く為に、自らの足で踊り続ける為に。



at 22:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

January 09, 2010

捨ててしまえ ’10

例えば自炊を再開する。

気付けば去年の二月から御飯すら一度も炊いていなかったなんて「閉口選手権」一次予選顔パスの類いだ。

俺は何かを言い訳に、甘え、ことごとく挫折を繰り返していたのかも知れない。

環境を変える、いや、感覚を取り戻す。

甘えるのは止めだ、俺は筋金入りのアレだ。

冷蔵庫の中身を一掃する。

まさか今日まで、3年も賞味期限を越えた調味料やら何やらで溢れかえっていたのだから。

ボブディラン78年、狂乱の日本武道館ライヴ盤を回しながら、

埃まみれの炊飯器を拭き取り、一年位前の米をといで三合を炊き上げる。

納豆と御飯、味噌汁をよく噛んで食べる。

良い感じだ、美味い、これだ。

東京に戻って5日目の本日、目覚めたら体は確かに引き締まってきた。

たった5日間でだ。

バットしかし、ここからが腕の見せ所、こだわりだしたら止まらない。

「何故貴様みたいなスーパーガリヒョロボーイが?」

ノー、断固ノー、

侮るなかれ、こだわりの呪縛人このワタシ、狙うのは40kg台に変更だ。

もはや何にこだわっているのかすら定かではないが、とにかくは意識を高める事だ。

贅沢、我儘は他の部分に取っておけ、

そして甘えるのは止めだ、八歩位先を歩きたい。

BGMはボブディラン「ブロンド・オン・ブロンド」、

弦を張り替え「やせっぽちのバラッド」でも唄おう。



at 22:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

January 08, 2010

いちぬける

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3時間に亘るスタジオ作業はナニモノにも代え難い解放感に満ち溢れていた。

弦を切り飛ばしながら盛大に唄い、各々が注文を出し合いながら着実に一つの目的に向かう様は美しい。

俺は気付けばその間に900mlブラックコーヒーをほとんど飲み干していた。

唄う幸せを肌と喉で感じていた。

ところで、何年も同じ環境で生活を続けていると衝動的に全てを変化させてやりたくもなる。

いつだってそうだ、いつだってそうだった。

ワンマンショーを終えれば、重い腰を上げて一つ一つを確実に変えていこうと思っている。

口先と絵空事だけではなく、近年稀にみる程の行動力で様々な変化を求めている。

はっきりいってしまえば、それはもう「音楽」だけではない。

人生の夢、鉄は熱いうちに打てだ。

一日一食と適度の腹筋を心掛けている、それも変化の一つだ。

煙草は止めない、ビールは減らす、ウイスキーは呑もう、体を絞りたい。

自らに課題と試練を与えろ、俺はええ加減ヌケるぜ。

何度でもやり直す為に、まず狙うのはニューヨークへの強行突破だ。

まず口でフイて、そこから現実にもっていく方法論だ。

生きるスピードをもっともっと速めろ、ドンクサ星人さようなら。

岡林信康が唄う、

ニヒリズムの無人島 
こいつもいちぬけた


ヒップにも程がある。

年末に見た岡林信康の「情熱大陸」はまったくもって素晴らしかった。

修理に出したブーツを受け取る。

俺はその場でブーツを履き、代わりに履いていた二千円の愛すべきデザートトレックを修理に出した。

地域密着の経営に愛を。

お金の費やし方を変える。

守りには入らない、攻める、自らを攻撃し続ける。

限界ってどういう意味だ、デリカシーの欠片もない輩に出くわした最中の話か。

別れはそう遠くない内にやってくるだろう、そして先頭をきるのは俺だ。

明日はレコーディングをしよう、

とにかく音楽は好きだ、好きのまま死ねる、それは幸せだ。

そしてボブ・ディランのチケットがどうか取れます様にと強く願っている俺は断じてまだまだ死なない。




at 23:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

January 06, 2010

29の夢

夢で溢れてお金がない、

お金が溢れて夢はない。

そして俺は永遠に夢で溢れていたい。

2010年、生きている限りどうあがいても30歳という節目を迎えるのなら、

それを口実にいっそ無茶苦茶やったろうかといった心意気。

無茶苦茶やって、後程「29歳の頃は凄かった」と自分で思い返せば良いのだ、容易い事だ。

日本なんてどこでも行ける、バスさえ走ればどこにでも行ける。

例えば来月、勢い任せのニューヨーク行き、こういった事を企んだりする。

前例のない一年を見事に作り上げたい、それは全て自分自身の手にかかっている。

東京に出てきた頃、夏季限定の宅急便配達の助手の仕事をした。

俺は20歳だった。

ドライバーのおっちゃんが言ったぜ、

「後10年遊んでもまだ30歳だから良いよね」

月日はとんでもなく流れ続けている。

ところで明日は「マンズマンズ」念願のスタジオ入り、ワイルドな3時間を費やす。

’10.1.14(木)
高哲典ワンマンタイム
「レッド・ホット・ロマン」
アット 下北沢BAR?CCO
19時開演/20時開演/1000円(+1drink)


・第一部/弾き語り

・第二部/マンズマンズ
高哲典(アコースティック&唄)
今村竜也(ベース&コーラス)
重松政伸(ドラムス&コーラス)


ロマンに火を点けて新しい旅へ。

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博多天神屋台グッドラック、ボロは着てても心はハイカラ錦。



at 22:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

January 05, 2010

燃やしてしまえ ’10

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「今年こそは今年こそは」、

そんな風な事唱え続けて、東京にて早10回目の冬を迎えている。

昨日、バスに乗り込む前に銭湯へと出向いた。

そこで見るおっさん達は9割方、まるで雪だるまを意識しているかの如く太っていた。

申し訳ないか知らんが、おっさん達が横を通って行く度に「こうはなりたくない」と強く思い、激しく誓った。

ブライアン・セッツァー、エルヴィス・プレスリー、

色々あるが、贅沢はしてもバランスだけは保ち続けたい。

そんな訳でこちとら、早い段階からもう少しは絞っておきたい心意気、

「まだ良い、まだ良い」などと甘えを繰り返し気付いた時には既に手遅れ、

こんな類いは真っ平御免だ、気に入らない脂肪なんて性欲と一緒に燃やしてしまえだ。

旅を終え、すっかりと擦り切れてしまった愛すべきブーツを再び修理に出す。

ルート・スゥイートホーム沿いに何ヶ月か前にオープンした、職人の如き雰囲気漂う小粋な靴修理専門店へと出向く。

このブーツは一生履き続けるだろう、

妥協に妥協を重ねて新しい靴を手に入れる位なら、修理代にお金を費やした方が75倍賢いと信じて疑わない。

そんな訳で靴はよっぽどの事がない限り買わない、気に入らない妥協なんて物欲と一緒に燃やしてしまえだ。

ところで「正月にはジャズを」、

こんな定義が自然の内に生まれて早7年目の今日この頃、

レコード屋駆け込み、ジャズコーナーを根こそぎ漁り三枚を抜き出す。

さて、「来日したら必ず観に行くアーティスト」代表格、

待ちぼうけて7年強、

ボブ・ディラン突然の来日コンサートが遂に、そう遂に発表された。

おまけに場所は武道館でも東京ドームでもない、奇跡のZEPPツアー、

待ちぼうけた甲斐もあろうかといった塩梅だ。

BGMは加川良、おっとジャズではない。

明日は仕事始め、俺は何から何まで感覚を取り戻すのに必死だ、

とにかく働かなければならない、

東京でやりたい事をやる為には、やりたくない事もやらなければいけない。

もう過去には縛られたくない。




at 22:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

田舎と都会と金持ちと貧乏性

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お世話になる事はとても有り難い事に違いはないが、お世話になり過ぎるとどうにもこうにも居心地が悪くなる。

時に誰かの手を、仲間の手を借りながら、自由気ままに俺は生きたい。

その内、誰も居なくなってしまうかも知れない。

そうはなってしまいません様に。

誰かに好かれる為に何かをする様な柄ではないが、人間らしく俺は生きたい。

田舎と都会では時間の流れがまるで異なるという事実、そして俺は都会の流れが性に合っているのかも知れない、

いや、すっかり馴染んでしまったという事かも知れない。

とにかくは流れ続ける事だ。

家事に洗濯、働き続けるお母さんへの申し訳ない気持ち、いつまでも元気で生きてほしい。

そして俺は今世紀最大の我儘野郎、自らのペースは保ちたい。

深夜高速バスに飛び乗り、いとも簡単に新宿へ降り立つ。

いつの間にか「帰る」場所が逆になっている事実、真実。

20歳になったその日から一人暮らしが始まったのだ、気付けばとんでもない時間が経過している。

トランク一つでどこまでも行ける、

これから北海道まで飛べといわれたら俺は喜び勇んで飛ぶだろう。

車の免許を取りに行こう、時間に縛られるなんて真っ平御免だ。

バットしかし、その為には仕事だ。そうそう、時間に縛られながらだ。

田舎と都会では危機感が違う、

田舎は仕事を探し安定を求めるだけで精一杯、そしてこちとら、懲りもせず夢だけで溢れかえっている。

「田舎も都会も所詮は日本人が住んでいるだけだ」などと今日まで偉そうにヌカしていたが、どうやら現状は少し異なるかも知れない。

正月早々、数え切れん程の様々な感情に押し潰されそうになってしまった。

とにかくは流れ続け活きる事だ、居心地の良い場所を探し続ける事だ。

さて、そんな戯言はともかく少し痩せなければいけない、

俺みたいなモンが「太る」なんてまったくもって御法度、近年稀にみる程にポリシーに反する。

性に合う体重は52、52kg。

とりあえず景気付けにレコード漁りに繰り出すというのはどうだ、それはとても性に合う行為だろう。


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January 03, 2010

風来坊シャッフル

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俺が持ってる悪い癖 辺り構わずぶち壊し暴れ回って夜が明ける            
俺が持ってる悪い癖 手当たり次第手をつけて一晩中だってやりまくる                            
俺が持ってる悪い癖 やりたい事やり続け誰の言葉なんか聞きゃしねー
                            

小倉の街で、まるで自らの唄であるかの様にルースターズナンバーをカバーした。                           

育った町に帰ってくる度に、俺はなんて自由で我儘でどうしようもない人間なのかと自問自答せざるをえなくもなる。

どいつもこいつもそそくさと結婚して子どもを作り、家族サービスだとか何だとか、そちらを最優先してやりたくもない仕事に精を出している。

俺はといえばやりたい事をやる為にと不向き極まりない仕事を続け、髭面をぶらさげて浮浪者などと罵られながら旅をしている。

仕事があるだけマシかも知れない。

どちらが健全かなんて知ったこっちゃない。バットしかし、俺には山程やりたい事があるだけ幸せかも知れない。
               
ところで俺の家にはシャワーなんてハイカラな代物はない。

洗面器で全身を洗い流しながら「オーイエー」などと無意識の内に鼻唄の一つでも口ずさんでいたら、二階に居る兄夫婦にまで聞こえ、大笑いされる。

それは紛れもなく心底馬鹿にしている笑いだ。

この輩とは話す事など何一つない。兄弟仲良しとは一体どういう事なのか、皆目見当もつかない。

「笑いたい奴には笑わせとけ」と俺は吠えたが、狭い狭い家に七人詰め、俺には明らかに居場所などない。

昼間には三人の子どもとトランプ、プロレス、キャッチボール、エトセトラ、様々なゲームに興じ、俺も孫の顔を見せてやりたいなどと物思いに耽る。

なんだかんだとヌカしたところで子どもは可愛く、純粋で、罪などない。

バットしかし、話の通じない兄には心底嫌気がさし、「殺意」という名の感情さえ芽生える始末、

今までの様々な事柄も合わせてフラッシュバック、俺はといえば正月早々壁をぶち蹴り穴を開け、そして怒鳴り散らしお母さんを哀しませる。

「こんな時期に帰ってきた俺が間違いだった」と考えている俺は頭がイカれているのかも知れない。

こんな事なら新宿辺りのジャズ館でレコード漁りにでも精を出しとけば良かったのだ。

こんな事なら倉敷辺りに旅に出れば良かったのだ、なんたってスナック感覚が俺のウリだ。

何もせずただボンヤリとテレビを見るなんて俺にはとても出来た芸当じゃない。

息が詰まるとはきっとこの事をいうのだろう。

悪い予感は見事に的中し、お母さんの仕事を増やしているだけで俺にはまるで居場所がない。

人並みが 嫌で飛び出したら
人並み以下で 人込みの中
ひとつも 悔やんじゃいないし
楽しく 生きているけど


分かり合えないというのはとても哀しい事だ、俺は時期を間違えたのだ。


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January 01, 2010

2010年の静かな幕開け

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ゆっくりとする為に、お母さんに会う為にこの町へと帰ってきた。

俺のツラとトランクを見たお母さんが「どこのヒッピーや」と呆れ顔で笑う。

テレビを垂れ流し、御飯を頂き、珈琲を飲み、そして横になる。

バットしかし、お望み通りゆっくりと過ごしている筈なのにどうにもこうにも落ち着かない。

至れり尽くせり、甘やかされている様な感覚がたった一日で襲ってくる。

夜には兄夫婦が子どもを三人引き連れてやって来るという。

話す事もなく、可愛いと思えず、興味もない俺には残念ながらどうだって良い話だ。

お年玉を渡して礼の一つでもなかったら、俺はトラの如き勢いで吠え、子ども達を泣かせてしまうかも知れない。

きっと子ども達は「トラ」ウマになるだろう。
               
東京で多くの事を学んだ。今後もそうだろう。東京に実家があるなんてとても考えられない。

用意されていたふんわりと柔らかい毛布にくるまりながら、2010年の始まりを静かに静かに過ごしている。


at 18:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │ 
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