July 2010

July 31, 2010

オールド・メンテナンス ’10


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「痩せているから良いね」と言われるのが嫌いだ。

太ったヤツがそれを羨ましがる様にヌカすのが嫌いだ。

お前は痩せようとした事があるのか?

原因は全てお前の中にある。

俺は少なくとも40Kg台をキープオンする事を心掛けている。

実現は困難でも、どんな事柄に対しても圧倒的な差をつけたいと常に心掛けている。

よって、「痩せてるね」は好きだ、この違いは実に大きい。

「何でアイツだけクビにならないんだ?」とほざく輩が嫌いだ。

八番煎じがそれを羨ましがる様にヌカすのがエゲツナイ程に嫌いだ。

お前は楽をしようとしていたんじゃないのか?

平均点で勝手に満足していたんじゃないのか?

原因は全てお前の中にある。

街一番の常連気取りで靴職人兄貴に御挨拶、

「コンニチハ!」

ブーツは強靭に補修され、

2000円を叩いてオーダーメイドしたブレスレットを受け取る2010年7月の終わり。

ところで、涼しげなストローハットなど要らないと気付いた昨今、

頭にはタオルを巻き、ロードバイクまたがり街を疾走しながら、

新しい唄をかれこれ18時間以上も延々と口ずさんでいる。

小さな旅にうってつけの、以前はどっかの国の風来坊が愛用していた様な真っ赤な70’sトランクを発見し、

その裏地のヒップさに目が眩み、小さな旅をあれこれ想像した後、古着屋の姉ちゃんに話しかける、

「これ、尋常じゃない程イカすね!」

そして俺は気付けばレジカウンターの前で6195円を叩いていた。

トランク抱き締め、街一番の常連気取りで靴職人兄貴に再び御挨拶、

「コンニチハ!!」

トランクのベルトに穴を開けてもらい、その傍らで兄貴が話しかけてくる、

「これも古いモノなんですか??」

古くてイカして機能性満点の品、そんな類いには稀に紐が緩む事もあるという事実。

それ以外は全てボーリングピンの中、ごちゃごちゃヌカす前に俺はニューヨークへ行く。

先日、話した事もない男が突然話しかけてきた、

「いつもイカすブーツを履いてるね」

俺はその時、ブーツを履いてなかったにも関わらず、

男は俺のブーツをどこかで見て勝手に覚えていた。

これがドルチェ&何ちゃらのブーツなら、俺は0.01ミクロンも嬉しい気分にはならないだろう。

ロマンは一点物の中だけに存在する、

一点のモノを壊れるまで、いや、壊れたとて補修しても使いたいと思えるモノだけに好奇心を。

この街と、職人が好きだ。


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July 30, 2010

血まみれのカラスに誓いを



渋谷の歓楽街を歩いていた。

俺はヘロンヘロンで、紙切れを稼ぐ為にくたびれもうけている。

バットしかし、今が楽しくないといえばそれはウソになるだろう。

何組ものサラリーマン集団が居酒屋の前で騒ぎ立てている。

溜まりに溜まったモノホンのボンクラが女に抱きつき、猿顔で喚いている、

「うひょー、ひょっひょ!!」

傘を杖代わりにすると同時に、竹刀の様に振り回してその真横を通り過ぎる。

そんな時、耳元BGMは佐野元春、

20年近くも新鮮なままで聴いていられる音楽とは?

答えは佐野元春、どんなドンクサ猿顔星人の事も心穏やかに許せる境地まで俺を誘ってくれたりもする。

ボーリングピンにお金を詰め込む瞬間にいつも思う、

この紙切れの為に俺は果てしない時間を使っている。

去年の今頃は金髪の真っ只中、そして今は何だ、とにかく新鮮な気分を持続していたい。

バットしかし、今が楽しくないといえばそれはウソになるだろう。

先日、真っ昼間の下北沢を歩いていたら、すぐ後ろで何かが激しく落ちてきた音がした。

イカれた輩が上からモノを投げてきたのかと思い、眉間に皺でも寄せて振り返れば、

そこには何者かに食い散らされた血まみれのカラスが商店街のど真ん中で死んでいた。

世の中が怖くなり、俺は目を逸らして即座にその場から立ち去った。

よー、焦燥のセンチメンタルボーイズ、

一人ぼっちを嘆く程、一人ぼっちではないだろう。

神聖なる駒澤公園の区民プールに入り浸って堂々と日に焼けるってのはどうだ、

無駄な時間は過ごさない。


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July 29, 2010

明大前にて ’10


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泳ぎたい盛りのスーパーガリヒョロボーイこのワタシ、

目の前に海があるのならいつまでも其処に浮かんでいたい心意気。

かれこれ182日振りにまたがるロードバイク、

懐かしの商店街を練り歩き、22歳の頃を思い出す。

あれやこれやと手を出して、逆に物事が一向にまとまらないという事がある。

すなわち、曲とテーマは溢れているが、それが巧みにまとまらないという事だ。

とにかく海水パンツを手に入れた今、まったくもっての背泳ぎスイマーと化したい心意気。

仕事場では一度戦力外通告を受けた筈の相棒が華麗極まるカムバック、

「当然の結果だぜ、このボンクラ共!」

のさばるファッキンジャンキー、ハナで笑おう。

「世界のハイボール」の空き缶が2レーン分溜まっている、

すなわち、真夏に相応しくボーリング遊びを繰り広げたい。

BGMは要らない、あれやこれやと考えている。

drecom_eroom5session at 00:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │日々 

July 26, 2010

陽気なブギウギ・ストンプ


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一人の時、二人の時、大人数の時、

まるで全て別人の様。

どれが本当なのか皆目見当もつかない、

多分全て本当だ、せめて陽気な心意気だけは損ないたくもない。

裸になり、扇風機さえ止めればまるでハッタリの様に垂れ落ちてくる汗、

バットしかし、それを眺めるという行為をマイブームにしてしまえばもはや怖いモノなどどこにもない。

よー、右往左往のシテヤッタリボーイズ、

明日は我が身、せめてこんな言葉位は覚えとけ。

人にやられて嫌な事を平気でやらかす様なデリカシー&センス共にゼロの類いには断じて成り下がるな、

仮に以前、そんな事を繰り返していた覚えがあるのなら、金輪際繰り返さないと今こそ激しく誓うべきだ。


’10.8.29(日)
【BOOGIE WOOGIE STOMP】
アット 下北沢ラグーナ
w/黒坂正二郎/草臥れて/Strings Club/etc...
18時開場/18時半開演/1500円(+1drink)


ブギウギ・ストンプ、

こんな企画にもたまにはお呼ばれしたかったってんだから、色気づいたリーゼント野郎には心を込めて感謝を。

そして甲子園出場校は続々と確定、

すなわち、ワールドカップの8862倍胸躍る季節の到来。


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超自然的空間を探す ’10


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つけ麺と冷やし中華の違いが定かではない今日この頃、

これに冷麺が加わればもはや何が何だかまるで分からない。

午前には、思った以上にくたびれていたブーツを再び持って修理屋の職人兄ちゃんに御挨拶、

「コンニチハ!」

昼間には音楽も止め、

自然的な生活の音の中で何かが降ってくるのをずっと待っている。

夕方には空調はおろか扇風機さえも止め、

自然的な温度の中を裸で汗を垂れ流しながら、ペットボトルに向けてモデルガンを二発撃つ。

いつも落ち着かず、煙草を吹かし続けて、ウロウロとしながら時間は瞬く間に過ぎていく。

夜には汗にもすっかりと慣れ、小粋に水シャワーでも浴びてやろうとしていた矢先、

電話が鳴り、直後にドアがノックされ、汗まみれの部屋の中に今村竜也氏がむさ苦しくも我が物顔にて入ってくる。

そこでは空調を入れ、部屋はものの二分で快適具合、「世界のハイボール」を嗜みながら旅の話を。

岩手への誇り高き人間達とのドライブ、想像するだけで胸躍る様なドキュメント。

その直後には甲子園行き弾丸トリップ、

気付けば今年三度目の大阪新世界、ドヤ街の格安ホテルは一泊1500円の奇跡。

涼しげなストローハットが欲しいと思っていたのに、

真夏には断じて不向きの何ちゃらハットと偶然にも目が合い、そして離れなくなった。

問題が山積みなのは何も俺だけではない、

不器用を自覚しているだけ、俺はそこそこに器用なのかも知れない。


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July 24, 2010

レター ’10


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よー、哀愁の踏んだり蹴ったりボーイズ、

相も変わらず「ググッて」いるかい?

ひょっとして「ヤフッて」いるのかい?

この時期、あまりにもありふれている言葉、

「暑い」、

あまりにもありふれ過ぎていて、こんな言葉を吐くのは金輪際止めようと思った矢先、

無意識の内に吐き出している言葉、

「暑い」、

無意識とは恐怖だ、俺は自己嫌悪、まるで修業が足りない。

誰とも目を合わさずに済む晴れ渡る午後の公園で僅かな日陰に座り込み、

ウィット満点のイカす視点で描くウディ・アレンの短編小説に胸を躍らせ、

それと同時に嫉妬心を抱いている。

「俺の部屋は一日中快適だ」とほざく輩より、

「俺の部屋には空調さえありはしない」と苦笑いで嘆く男にこそ嫉妬心を抱きたい。

川辺で、はたまた晴れ渡る公園で、

「暑いね」

「暑いねー」

扇子でもパタパタやりながら、

これだけの会話で充分事足りる様な奇跡的なパートナーとのんびりとまどろんでいたい。

旅に出たい旅に出たい、

ハッタリで稼いだお金をポッケに詰めて、鍵をジャラジャラジャラと鳴らして、

麦わら帽子を拝借して、ファの音しか出ない口笛でも吹いて。

ところで携帯電話に届くイカサマ英語何ちゃらメールの類いは永久に後を絶たない、

「Best store of Viagra!」

ヘイ、ヘイヘイ!モスト・プリーズ・クワイエット×8億ジャスト。

行きつけの靴修理屋にて、革を選んで永遠に外す事のないブレスレットをオーダーメイド、

もはやこの世にありふれたモノなど要らない、

この世に一つのモノだけが欲しい、言葉然り、歩き方然り。

2010年7月、そして2010年8月さえ間近の洒落にもならない今日この頃、

「水を一日、1.5リットルは飲みましょう」などとどっかの誇張宣伝広告が盛大に罵りやがる、

決して踊らされるな、そして一日が24時間だなんてトンだ錯覚だと念じる様に思い込め。

アイスコーヒーとチョコミントバー、

垂れ流しながら四季折々を一生繰り返す。


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July 22, 2010

溶ける常夏のあん畜生共 ’10


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キッチンには腐った匂いが確かに漂っているがそんな事はもうどうだって良い。

一日を24時間で括るなんてまったくもって「古い」のかも知れない。

そして恋人が男だろうと女だろうとそんな事はもうどうだって良い。

こびりついた哀しみを振り払おうと炎天下に修理から戻ってきたてのブーツを履いて、

約束などするまでもなく、気付けば自然の成り行きで性格のまるで異なる相棒を連れ立って旅に出る。

降り立つのは東京駅近辺、

清楚且つ気品溢れる街並みをハナで笑うと同時に居場所のない事実に首を傾げる常夏のあん畜生共。

モダンな美術館を徘徊すれば三世帯ノータリンファミリーが泣き叫ぶ子どもを愛しそうに見つめている。

後ろの老夫婦が「連れてくるなよ」と小さく叫び、俺は首が取れる程に激しく頷いた。

美術館の近くにはかの有名な「コットンクラブ」があった。

「ここは前にも歩いたぞ」と突然思い出し、それと同時に「ミックスナッツ700円の悲劇」が思い出された。

流れ着く未開拓中野タウン、間髪入れずドンクサ原宿タウンを我が物顔にて練り歩くど田舎者二人組、

一人では断じて出向く事のない場所を巡り、俺は日に焼け、そして日が暮れても歩き続けた。

一人になるのが甚だ嫌になり、勝手に朝帰りを決断し、

エアコンなどない部屋の中でパイナップルにむさぼりつき、アイスコーヒーを飲み、コロナビールを嗜んだ。

眠る前に相棒が呟いた、

「朝御飯作りますか??」

「それ、恋人やないか!」

俺は答え、上半身裸で常夏気分のままに少しだけ眠った。

性格のまるで異なる相棒は昼からの仕事にも関わらず6時40分には颯爽と目を覚まし、

玄米と鯖の味噌煮、レタスとキュウリの入ったサラダを「朝御飯」として提供してくれた。

恋人が男だろうと女だろうとそんな事はもうどうだって良い、

キーホルダーに6300円を叩ける男、渡辺雅弘という名前があればそれで良い。

俺は御飯を味わい、玄関を出る時、「ありがとう」と何度も告げた。

他の言葉を発するウィットとセンスがほしかったが、そこは「ありがとう」で充分だった。

急ぎ足で腐ったキッチンのある俺の部屋まで戻る時、汗をダラダラと垂れ流しながら考えた、

果たして俺は今まで、誰かに対してこんなにも優しくした事などあるだろうか。


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drecom_eroom5session at 22:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

July 20, 2010

至福のビート ’10


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要するに「~ます」だとか「~をやりました」だとか何だとか、

ただ「報告」、感謝を述べているだけの文章をどうしようもなく毛嫌いしている。

ほとんどの読み物がそんな類いで成立し、「ブログ」だとか「呟き」だとか何だとかと呼ばれている。

それを読んで面白さなど感じるか?

答えはノー、断固ノー、すなわち、イエスになる確率はゼロ近辺。

そもそも文章に面白さ、躍動さ、テンポ感、

それ自体、ほとんどの人間が求めていないのかも知れない。

誰かは激しく罵るだろう、

「何が悪いんだ、この神経過敏野郎!!」

その意見、100%中2023%正しい。

理不尽な事柄で以外、言い争いなどしたくもない、

何たってこちとら、とやかくヌカす権利などどこにもない事位は存分に弁えている次第。

迷惑がないなら好き勝手にやれば良い、

但し、俺も俺で好き勝手にやるというだけの話だ。

俺よりも俺を知っていると思える奇跡の男が言ってたぜ、

「アンタの文章は弱者への優しさだ」

読む人間が勝手に解釈する、してくれる、

要するに俺は俺で好き勝手にやりやがれというだけの話だ。

訳の分からんコメントをわざわざ入れてきやがる永遠の負け組に俺が何より嫌いな言葉を贈ってやろう、

「頑張れ」

ある人間によってはこんな駄文、「今世紀最大の与太話」と片付けられて終いだ。

暫らく顔を合わせていない男の名言が豪快なるフラッシュバック、

「一字でも変更しろという出版社がいるなら、そんな出版社はほっとくべきだ」

要するに俺は俺で好き勝手にやっているというだけの話、

お金を稼げるかどうかなんて二の次だ。

22、3歳の時分、本ばかり読んでいた俺に、一緒に暮らしていた永遠のモダンガールが囁いた、

「アンタは絶対にそんな仕事をするべきよ」

メロディに詩を乗せるって行為が億劫にも感じられる昨今の胸中事情、

とにかく毎日、新しい唄、テーマが生まれているが、

メロディに縛られて巧くいかないなんて本末転倒も甚だしい始末。

ウィットと教養を兼ね合わせたヒップガールの呟きが満面なるフラッシュバック、

「常に路地裏で闘っているイメージ」

バットしかし、俺は常に真っ正面から勝負している、

そしてそんなイメージを作り上げているのもきっと俺自身だという事実。

ところでそんな「今世紀最大の与太話」はともかく、

果てしないテクニカルの荒波を突破して手に入れる休日、

明日はどこのどいつが何と罵ろうと修理に出した愛すべきブーツを受け取り、

そして旅に出「ます」(報告文乱用)。

「世界のハイボール」の空き缶が10本集まったからようやくボーリング遊びが出来「ます」(ファッキン文応用)。

「くだらない」、そいつが俺の口癖

これは4年以上前に書いた歌詞「です」(報告文借用)。


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July 18, 2010

ロマンは果てしないギャンブルの中 ’10


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「メロディ」、「ギター」、「ライヴ」、

例えばこんな言葉を右肩上がりの発音で読んでみる。

俺はたったそれだけで自己嫌悪に囚われ、何もかもが馬鹿らしくなる。

拘りと自らへの忠実さ、繊細過ぎて簡単には理解などされない。

座右の銘は「簡単な事を難しくするべからず」、

用のない専門用語は徹底的に排除。

そんな俺をハナで笑う人間達を見た。

ほとんどの人間は笑われないで済む様に、

分かってもない事をさも分かった様に振る舞う術を身につけてまんざらでもない面を曝す。

バットしかし、俺を笑う人間を俺がその八倍、

逆にハナで笑っているとしたらこんなにも誇らしい事はない。

俺は何かに流される程、阿呆でもキチガイでもまして平均好みでもない。

何しろ「分かってもない事をさも分かった様に振る舞う術」を身につけた時点で、

俺の存在、そして理解者自体消えてなくなる事を知っているのは俺ただ一人だ。

無理矢理気取っている訳もなく、そうしない事には生きた心地さえしない有り様、

そこらに蔓延る平均点野郎とはどうやら一線、いや、八線を画すやり方。

俺よりも俺を知っている渡辺雅弘氏の決まり文句が爽快なるフラッシュバック、

「認められたらアンタの一人勝ちだ」

そしてもはやそこにしか魅力を感じてないってんだからまったくもっての勝利者気取り。

「単なる馬鹿」か、「憧れの対象」か、二つに一つの果てしないギャンブル。

ところで作家になると決めた夜、原稿用紙をぼんやりと眺め、

制限された文字数の中で何かを書き殴ろうとしている。

不自由の中の自由、モノは書こうとして書くモノではない、

書く時には既に頭の中に、制限無しの文章がほとんど出来上がっている。

ヒップホップの本を立ち読みしていた男が、その本を読み漁りながら俺の事を思い出したという。

要するにマシンガンタイピングへの憧れ、

いくつかの作品をファッキンな出版社へ。

一人勝ちを収める時、俺は全てをハナで笑って「あげる」。


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July 16, 2010

オー・ボーイ・オー ’10


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発表などされていなくても俺には分かる、

いや、どんな輩にでも分かる筈だ、

梅雨など既に明けているという事実は。

お母ちゃんが言ってたぜ、

「アンタは何故、そんなにも嬉しそうに笑うの?」

そしていつかのモダンなお姉ちゃんが言ってたぜ、

「どうしてそんなにも狂った様に怒るの?」

死んだ様に生きるなんて死んでからで充分事足りるからだなどと一丁前に洒落込みながら日々を航海。

ところで昨日はお母ちゃんの誕生日だった、

御多分に漏れずブコウスキーの本でも贈ろうか、

きっと2ページ目辺りで嫌悪感を露わにするに違いない。

底は破れ、踵は磨り減り放題の愛すべきブーツを行きつけの修理屋へ持ち込む。

新しいブーツなど要らない、バットしかし、修理代が5500円。

甲子園行き深夜高速バスチケットはポイント利用で往復5000円の奇跡、

バディ・ホリーのヒップナンバー20曲収録のハイカラレコードは380円の逆インチキ価格。

必要とするモノにはお金を叩き、それ以外は全てボーリングピンの中。

さりげなく旅行代理店へと潜り込めば執念の「ニューヨーク行こかな思てますさかい顔」にてパンフレットをチラ見、

何から何まで準備と行動の繰り返しだ。

日が暮れる前にボブ・マーリーを聴きたい衝動に駆られれば即座に実行、

冷蔵庫には「世界のハイボール」を常時キープオン、

「世界のハイボール」の空き缶を並べてボーリングでもやろうぜ、

はたまたモデルガンで撃ち倒すグレイト極まる遊びでもオーケー。


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真面目なスーパージャンキーモンキールーキー 


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必要なのは精神の支え、

精根尽き果てても説明書を抱き締めて笑え、

そうそう、請求書と何ちゃら税を踏み付けて笑う様に。

ハッタリモヒカンだとかポマードの香りだとか何だとか、

そんな事柄に興味は消えた、少なくとも今は。

気付けばピッチリ真ん中分けのスーパージャンキーモンキールーキーこのワタシ、

坊主にするのはまた後回し、気分にはとても逆らえない。

バットしかし、ニューヨーク行き、

これはもはや確定の心意気を断固キープオン。

時期は誕生日に変更、

そう、30の誕生日はニューヨークと日本で2回味わわせていただくって寸法、

叶えられる夢は即座に実行の理論。

そんな訳で精魂など尽き果てる暇もない、

何たって夏にはとんでもなく身震いする旅さえ控えている始末。

旅、アイスコーヒー、トランク、

この響きの為だけに説明書を苦笑いの真っ只中で睨み付けるってのはどうだ、

まったくもってイカす。

例えば誇り高き仲間だらけの岩手ドライブ、

後部座席は残念ながら万年指定席、

俺は裸でサングラスで気取ろう。

例えば驚異の甲子園5年連続出場、

白昼のバックネット裏野郎、

ミッドナイトのランデヴー狂、

ありとあらゆる称号を勝手に独り占め。

BGMはフランスギャル、

チャーミングの立役者に花束を3カートン。


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July 15, 2010

鉛筆と紙と教養 ’10


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ひょんなきっかけでまったく意識した事もない人間をどうしようもなく好きになってしまう事がある。

例えば天下の宮崎駿氏、

俺がこの御方の事をどうしようもなく好きになってしまうとはまったくもって驚きは隠せない。

何たって宮崎作品なる代物を観た事さえない事実に誇りさえ抱いている男このワタシ、

「何ちゃらの豚」然り、「何ちゃらを澄ませば」然り、「千と何ちゃらの何ちゃら隠し」然り、

単なる食わず嫌い、天邪鬼なのかどうかはさておき、とにかく観たいと思った事はない。

バットしかし、「I-pad」とか何とかヌカす最新ハイカラ機器をボロカス罵るインタビュー記事を偶然にも読み、

こちとら随分と胸を躍らせた次第、自らの感情にはとても逆らえない始末。

何といってもイカすのはこのクダリ、

「Iーナントカは自慰行為そのもの」

やっこさん、きっと「I-pad」と口にするのも嫌だったんだろう、

分かる、痛い程に理解出来るぜ×宇宙規模。

こんな発言が疑問視されるってんだから所詮世界はとっくに狂っている、今に始まった事でもない。

ごちゃごちゃヌカすのは何時だってオリジナリティ溢れる作品を創った事もない輩共だ、

全部ほっとけ、発言する権利があるのはスタイルを貫いている、貫こうとしている人間だけだ、

それ以外は全てくだらない。

http://www.j-cast.com/2010/07/13070985.html?p=all

何度でも読もう、そして築き上げたスタイルだけは断固見失うべからず。


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July 14, 2010

ロマンはワーキングクラスとエコノミーの中


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とんでもなく難易度の高い質問愚問は永遠に収まる事がない。

「プリンタを無線で使いたいの!」だとか「photoshopの編集方法を教えてくれない?」だとか何だとか、

ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!!

「photoshop」ってひょっとしてアレか?かの有名な今世紀最大の文明の利器か?

すなわち、コスモ極まる話。

つい先日までPC画面に物差しを貼り付けてヘラヘラと笑っていたこの俺の許容範囲、器などとっくに飛び越えてしまっている始末。

バットしかし、昔に戻りたいなんて微塵も思わない、俺は今が良い、今で良い、

そんな訳で根こそぎ説明書を持って来い、

いつか全部破いて、全部頭の中に詰め込んで「あげる」。

例えPCの事を全て知り尽くしたとしても博識人を気取るなんてとても出来た芸当ではない、

PCの事で偉そうにして許されるのはその発明者達だけだ、

それ以外はまるでくだらない。

俺は、実は分かっている事でさえわざと分かってない振りをする位に謙虚だ、

知った振りなど赤面最高峰の類い。

発明したいのは哲学と文章と生き方、それ以外はまるでくだらない。

23000円の傘を持って笑う天下のハイカラ男が言ったぜ、

「アンタは死後に評価される」

「ところで3億円貯金があったとて俺は23000円の傘など買わないぜ」

俺は高らかに笑おう。

それでいて「今度美術館一緒に行こうぜ」などと心底言い合える二人はとても分かり合えるヒップな友達関係。

3億円あったら何をするか、

車の免許を取り、昭和50年代初期のセンチュリー、或いはセドリック、キャロル、必ず旧車に乗るだろう。

世界を知る旅へ、ファーストクラスなど永遠にどうでも良い、俺みたいなモンはエコノミーで充分事足りる、

贅沢などそんなところにはない、そんな類いは逆セレブ気取りに譲って「あげる」。

贅沢の度合いは千差万別、

見様によってはこちとら、単なるドケチなスーパーガリヒョロ髭ボーイと捉えられて終わるのかも知れない、

とんでもなくもったいない話だ。

さて、3億円は持っていなくともニューヨーク、或いはロスアンジェルス辺りへスナック感覚で向かおうと思っている。

時は11月、過大評価されたり受け取った言葉を杖にしたり、

それだけに埋もれて浮かれて、実は何もしていないなんて恥ずかし過ぎて胸も張れない、

スナック感覚は発明した者だけにひけらかす権利がある次第、

すなわち、説明書の前に航空券を持って来い×55。


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July 13, 2010

徹底主義とハッタリ哲学の狭間 ’10


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スピーカーの中に楽団はいるか、

頭の中に教養とチャーミングは持ち合わせているか。

専門用語が飛び交う渦の中、

説明書嫌いで名を馳せる男が説明書を根こそぎ読み漁りながら、

問題を一つずつ着々と片付けていくその様はさぞかし笑える場面かも知れない。

ハッタリテクニカルの喜劇役者このワタシ、

例えば「I-Phoneの無線設定希望」などという底無しの難題を焦燥のプロフェッショナル声にて解決、

「I-Phoneの無線設定希望」、

オーベイビー、それはもはや宇宙の話。

この俺が「I-Phoneの無線設定希望」を物知り声で行い、

お金を稼いでいるなんて語り継がれるべき笑い種、

何たってこちとら「I-Phone」とは何なのか、

「I-Phoneの無線設定」とは一体どういう効果なのか、

皆目見当もつかないあん畜生。

バットしかし、理屈を知る前に立ちはだかる難題を一つずつ誤魔化しながら確実に解決、

「I-Phoneの無線設定」をして稼いだお金で買うレコード、

「I-Phoneの無線設定」をして稼いだお金で嗜むホットウイスキー何ちゃらミルクカウ、

「I-Phoneの無線設定」をして稼いだお金で飛び乗る深夜高速バス、

お母ちゃん、何一つ心配は要らない、

俺は「I-Phoneの無線設定」をして稼いだお金をボーリングピンの貯金箱に詰め込んで笑っている。

オーケー、オールオーケー、

俺に説明書を持って来い×333。

長年愛用していたターンテーブルの針を交換した際の大茶番演劇が赤面なるフラッシュバック、

俺は吠え、叫び、飛び跳ね、暴れ、説明書を踏みつけながら、

一つの針を交換するのに何と4時間半を費やしていた。

オーケー、オールオーケー、

ハッタリテクニカルのイカサマ魔術師このワタシ、

この点、俺に詐欺罪を適用してくれて一向に構わない。

「アンタの言葉は文化の象徴だ」などと俺よりも俺を知っている男が笑っている、

「早く作家になれ」などとありとあらゆるヒップな輩達が罵っている、

「うまくいかない事があるからこそアンタは活きる」などと誰かがヌカす。

そしてまんざらでもない顔を引っ提げている真実の立役者このワタシ、

その点、詐欺罪は適用されない立ち位置は断固キープオン。

重要なのはバランス、教養とチャーミングの欠片もない人間と過ごす位なら、

俺はいつか100円で手に入れたリトル・ウォルターを回して一人で踊ろう。


’10.8.13(金)
岩手県田野畑音楽祭
「SONG OF HEAVEN vol.4」
岩手県下閉伊郡田野畑村/思惟の森コミュニティ公園

’10.9.3(金)
girasoul企画
girasoul/髙哲典
アット 下北沢カラードジャム


タクシードライバーと風俗女の胸中と根性に愛を。


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July 09, 2010

レッドウィークに希望を ’10


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’10.7.8(木)


洗濯物を干せるだけ干し、

オーバーオールに必要な物だけしこたまポッケに詰め込んで、

勝ち誇った様な気分で旅に出た。

東京なんてちょっと外れればすぐにのどかな田んぼ畑が現れる、

晴れ渡る空の下を午前の内から踊りながら歩き続ける。

東京の「と」の字も知らないどっかの輩が盛大にほざいていた言葉が焦燥たるフラッシュバック、

「東京は住むところじゃないんだ、見るところなのだ」

貴様一体、東京の何を見て言った?

引っ込んどけ、この狂乱戯けイモ野郎、

俺は東京が好きだ、京都も岩手も福岡もその他も同様、

まだ見た事のない風景を根こそぎ焼き付け続けたい。

ロックウェルの絵を鑑賞しながら、

この画家が好きで、同名のバンドまで組んでいた安部裕二氏の事を考えていたら、

当の本人から突然電話が鳴っていた。

電話には出られなかったが、この男との関係性は以前からこういった「偶然」を超えた中にある。

とにかく時間などいくらあっても足りない、

明日は明日とて執念のハッタリデジタルダイバーこのワタシ、

まだ見た事のないファッキンデジタルの荒波さえ颯爽と突破、

仕事があるだけ良い、良いに違いないとどうやら認めざるをえない胸中。

ところで新曲が二曲、同時進行で最終調整、

時間などいくらあっても足りない。

BGMは小林旭、スロー・ダンディ・ブルースに腕組みを。


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July 07, 2010

ウイスキーとトランクを道連れに ’10


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’10.7.6(火)
ライヴ アット 池袋トライ

1.モダンソファに腰掛けて
2.マリーと暮らす
3.ロマンのど真ん中
4.ワンダフルピースタイム
5.夢の暮らし
6.愛すべき日々


本番前には盟友、十条フォークジャンボリーとファッキン池袋を徘徊、

イカす外観、オンボロ具合、

すなわち、「ウチには欠けた皿しか御座いません」、

はたまた、「ゴキブリもウチの従業員です」、

堂々たる雰囲気で「姿勢」を貫く感漂う抜群の大衆酒場兼定食屋を発見し即座に駆け込む。

何とも和やかな胸中でステージに立ちながら、弦は書くまでもなく切れ続けている、

最後に弦を切らなかったのは一体何時か、そんな事柄金輪際ノープロブレム事項。

何とも意気揚々な気分で久方振りのウイスキーを煽りながら大言壮語を吐き、

酔い続け、終演後にはダーツ遊びに興じたりしていた。

立ってウイスキー、笑ってウイスキー、カウンターでウイスキー、

荒波を泳ぎ、泳がされしながら、「最終電車などどうでもええぜ」思考がとめどなく溢れ出す。

レッドウィークの美しさを肌で感じながら、隣りではヒップなお姉ちゃんが呟いている、

「アナタの様な人と付き合うのは女の子にとってとんでもないステータスよ」

その後、俺は便所に駆け込み、

結果、4時間37分に亘り便器を抱き、便器と戯れ、便器に座ってグラつき続けて朝を迎えた。

何がステータスなのか、まったくもって見当もつかない。

いつかの12月、新宿のライヴハウスで同じ様に便所で朝を迎えた事があった。

明け方の小汚い便所内で女の子にプロポーズした思い出が鮮明なるフラッシュバック、

「こんな場所でプロポーズってのがあまりに俺らしいと思うんだけれど」

要するにブランド物が似合うより188倍、

大衆酒場だとか小汚い便所だとか、まずはそういった類いが似合う男であるべきだという理論。

明け方6時過ぎ、オーバーオールにトランク、気持ち悪さとハードケースを抱えて部屋まで一目散、

受け取った言葉だとか意気揚々な気分だとか、ペロンベロンでも記憶と意識は飛ぶ事がない。


’10.7.7(水)


美術館は後回し、遂に手を出す風呂掃除。

ロックンロール屋で一息、煙草屋では葉巻を二本。

洗濯物の乾きの悪さに閉口しているのは一体何千万人存在するのか。

バットしかし、明日は雨が降ろうとゴキブリが留守の間にレコード盤の中に潜り込もうと府中美術館。

BGMはチャビー・チェッカー、リンボーの陽気さに夢を。

俺は自分が今後どうなるべきか、何をするべきか、必要以上に知り尽くしている。

期待は裏切らない。


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July 06, 2010

彩り豊かな生活について ’10


スペース



ノースタイリッシュの先駆け、驚異のイカサマチキン野郎、

或いは大茶番演劇の中心人物このワタシ、

遅刻だとか何だとか、それは断じて遠い過去の話ではないという事実、

平謝りで首を傾げる体たらく。

さり気なく鏡を覗いたら、着ていた300円Tシャツの肩部分に、

見た事もないエメラルドグリーンの害虫がインコさながらの形相で居座っていた。

振り払ったらソイツは飛んだ、汚れっぱなしの風呂場の中を自由に。

ティッシュに包んで廊下で振り払ったらソイツは飛んだ、電灯目掛けて一目散に。

真っ黒いゴキブリだとかエメラルドグリーンの害虫だとか、部屋には様々な生物が存在する。

悪くはない、「彩り豊かな生活」などと一丁前に洒落込む。

そんなこんなで何度でも掴み取る魂のレッドウィークカムバック、

狂乱の三連休を目前にかます遅刻、

後味の悪さは全て自らで招いているってんだからまったくもってのノースタイリッシュ野郎、このワタシ。

BGMはエディ・コクラン、宣伝文句は「不滅のエディ・コクラン」、

それ、100%中555%の支持率。

写真はロックンロール屋にて目当てのレコードに飛び付くノースタイリッシュ兼イカサマ何ちゃら生物このワタシ、

そうそう、電灯目掛けて一目散に飛び立つ見た事もないエメラルドグリーンの害虫かの如く。



’10.7.6(火)
ライヴ アット 池袋トライ
w/十条フォークジャンボリー/花戸慎吾/赤木圭一朗/永見雪尋
18時半開場/19時開演/1000円(+1drink)


明日は雨が降ろうと風呂掃除を後回しにしようと池袋だ。


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July 05, 2010

さすらいの独立記念日 ’10


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さすらいのハッタリデジタルジャンキーこのワタシ、

そう、こんな風に書いてみたいだけ、書いて遊んでみたいだけ。

闘い続けるヤサグレと何もかも諦めたチンピラ、

どちらがヒップかと問われたならば断固前者主義×70008、

俺みたいな人間を気遣ってわざわざ電話までくれる男達に希望を。

何一つ心配など要らない、心配されるガラでもない、

そう、大袈裟に気取ってみたいだけ、気取って遊んでみたいだけ。

ところで、香港行きの相棒と大好きな「一対一」にて積もり積もった与太話をばら撒く。

素敵な言葉を放ち放たれ、次の日の事も忘れて俺は夢を見たい。

胸の内を曝け出し合えるのは何も国境を越えてルーレットに興じた仲だからではない、

そこにポップな関係性を築けた人間がいるからだ。

受け取ったとんでもなく大切な言葉達を集めたら宙にも浮かべる胸中、

ニューモダン灰皿に詰め込んだシケモクは28本、

さすらいのハッタリデジタルジャンキーこのワタシ、

ボーリングシャツは大事な友達。


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July 03, 2010

ルート・スゥイート・ソウル ’10


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遅刻だとか無断欠勤だとか、そんな類いは遠い過去の話、

働けば働いた分だけお金が振り込まれ続けるシンプル極まる仕組みに果てしない夢を。

いくらお金が貯まっても腕時計なんて一つあれば充分事足りるし、

新しいブーツを手に入れる気など微塵もない。

贅沢はそんなところにはないがニューヨークへ行きたい、お金を貯めて新しい場所へ。

新宿高層ビル42階に存在する神聖な美術館では、

豪華を気取る事よりも、贅沢を極める事よりも、一杯の安酒にありつく事を夢見たアルコール依存症画家、

モーリス・ユトリロのモダン・パリ絵画を鑑賞。

その後、イカす心意気で新宿西口に存在する奇跡のモノホン喫茶「ピース」にて、

アイスコーヒーを注文して煙草を三本吹かす事、
これ位の贅沢なら俺だってしてやろう。

モダンソファに腰掛けて頭の中で詩を書き、いつかそれを唄う時、

俺はその度に新宿西口「ピース」の光景と胸中を思い出すだろう。

かれこれ3996本のシケモクを詰め込んできたスタンド灰皿は底に穴が開き遂に役目を終え、

モダン極めたアンティーク店にて発見の一点物スタンド灰皿を真っ当に稼いだお金で手に入れる。

必要な物はアイスコーヒーと煙草、映画と美術館と適度のレコード、

これらにウインナーが加われば贅沢は極めたにさも似たりだ。

いくらお金があったとしてもブランド物を着て気取れる勘違いタコ、

在庫過多のありふれた品々に手を出す様な逆ヒッピーになるなんて真っ平御免の最高峰、

お金にモノを言わせて粋がっている「つもり」の救いようのないクズ共に秩序を。

眼鏡をかける最大の利点は不要なモノを見なくて済むという事、こいつは使える。

ところでチャビー・チェッカーの愉快なリンボーミュージックを聴いていたら、

俺はまた何でも出来る様な気がしてきた、好きな事をやろう。


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エキスパートってどういう意味


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専門用語の果てしない渦の中、

英語よりもスペイン語よりも性質の悪い言葉、専門用語。

今までのやり方はまるで何一つ役に立たない、

俺は一体全体、何をやり遂げた「つもり」で気取っていたのか、

大茶番演劇からの脱出安堵感も束の間、

一難去ってまた八難。

ハッタリデジタルダイビングのど真ん中、

執念のエキスパート面も万事休すでゼロから出直し。

ブコウスキーのニクい文句が華麗なるフラッシュバック、

「スキルアップを望んでる男を責めないでくれよな」

越えるべき山があまりに多過ぎてヘラヘラと笑おう。

まるでチャックベリーのバックバンドでも任されているかの様、

すなわち、何一つ説明を受ける前に生粋のエキスパート面で挑まなければならない難易度の高さ。

スキルアップを望む男を責めるべからず、魂までは売らない。

果てしない遠回りの末、ようやくスタート地点を迎えた感さえ漂うファッキン気分の今日この頃、

俺の事を知っている人間など今やどこにもいやしない、

何度でも筋を通してゼロからやり直さなければ道は開かれない、

途方にくれる生き方。

驚異のアナログ人間が高い山を越える時、

俺はパソコンの全てを知り尽くした奇跡のテクニカル野郎に成り上がるのかも知れない。

バットしかし、専門用語に用があった例など皆無、

それは最もポリシーに反する、低俗趣味の人間に捧げる与太話の最高峰。

飲み干した900mlボトルコーヒーは通算602本を記録、

明日は雨が降ろうと風呂掃除を後回しにしようと美術館だ。

BGMはコースターズ、スゥイートソウルに淡き夢を、

俺に必要なのはドキュメンタリーフィルムを撮り続けてくれる相棒、

すなわち、全ては笑い話。


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July 02, 2010

ドアをノックするのは誰 ’10


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AM0:46、

久方振りに舞い降りてきた曲を意気揚々と練り込んでいたら、

ヘッドフォン越しにドアを叩く音が聞こえる。

よくある幻聴かと思い、

ヘッドフォンを外して耳を澄ましてみれば驚く事にドアは確かに叩かれ続けている。

これは苦情か、大家か、あの男か、ひょっとしてお姉ちゃんか、

とりあえず選択すべき手段は「吠える」でも「謝る」でもなく、

この期に及んで「居留守」だ。

真夜中の居留守、スリル一級の代物。

ところで負い目を感じる自由、これは非常に立場が弱い。

このブタ小屋から音楽を取り除いたら一体何が残る?

答えは俺と愉快なゴキブリ達。

一瞬「引越し」が頭を過ぎるが止めにして、

俺はそれまでの八割増しの音圧でギターを弾き、ウーアーハーアー唄い続ける、

のも止めにしてレコードは最小ボリューム、梅酒ロックを煽り、お澄まし顔にて眠りこける。

今頃になって苦情が寄せられるのなら俺は手段を選ばなければならない、

何たってこの部屋の売りは「苦情とは無縁」だ。

PM17:02、

ポッケに入れた携帯電話を取り出したら驚いた事に画面は大家様と通話中の表示、

ロックが解除され俺の電話は勝手に電話をかけていた、よりによって大家様に。

俺のポッケのガサガサ音を2分38秒に亘り聞かされたであろう大家様からはすかさずのコールバック、

「何かありましたか??またお電話します!」(留守番電話)

この偶然で一つだけ分かった事はドアをノックしたのは大家様ではなかったって事だ。

曲を仕上げよう、ウーアーハーアー唄おう、

唄は夜、突然生み出される仕組み。

AM2:36、

もしもドアがノックされたなら今度は喜び勇んで開けてやろう、

俺と愉快なゴキブリ達が迎え撃つ。


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