November 2010

November 30, 2010

スゥイートハートの運び屋 ’10


LEW LEWIS


罵り合いだとか殴り合いだとか何だとか、

そんな類いは金輪際ノープロブレム事項。

ドンクサイ事だとかシャラクサイ事だとか何だとか、

そんな類いに脳と足を取られ続けるなんてクダラナ過ぎて閉口。

個人ってのは「髪の毛を緑色に染める」って事じゃない、

無論、髭を蓄える事でもポマードを塗りたくる事でもない、

真っ白Tシャツにブルージーンズでも「しっかりと個人」だって事は存分にありうる話だ。

考え方次第で世界は丸かったり
考え方次第でコンペイトウに見えたり
考え方次第で世界は平和だったり
考え方次第で終末に見えたり

1990年なる輝かしき時代のザ・ブームだってこう叫んでるってんだからまったくもって正しいに違いない。

ところでそんなドンクサイ且つシャラクサイ与太哲学ファッキン論はともかく、

突然この目に飛び込んできやがる天下のルー・ルイス来日ニュース、これはタマラナイ×6960。

胸躍る事柄なんて実はそこかしこに落っこちている、惚れた腫れた然り500円柄シャツ然り。

誰かがヌカす、

「コイツはワルではない、極道だ」

大変残念な事に俺はそんなんじゃない、単なるそこそこのスゥイートハート運び屋。

ウディ・アレン「スコルピオンの恋まじない」観賞、

風刺、ウィット、物語、言い回し、巧みさ、小粋さ、何やらかんやら、

どれを取っても格式高き特級具合にプロフェッショナルのケタの違いを目の当たり。

胸躍る事柄なんて実はあちらこちらに落っこちている、ニューヨーク然りウディ・アレン然り。

その、世界を睨む様な哀しい目で分別を見極めて拾い集めてやれば良い、

いずれにしても好きなモノは好きなまま死ねる、

思い出を繋ぎ合わせながら大茶番話で笑えたなら勝利だ。

社会から見た勝利じゃない、個人的な勝利だ、それだけで充分事足りる有り様。


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November 28, 2010

ワンマンタイムの独壇場 ’10


流行り物には目がないわ
いつでも恰好良くいたいんだわ
頭がちょいと足りないから
その分、服装でカバーするわ

吟遊詩人


エゲツナイ程の風刺具合に20038Ⅴのスポットライトを。

「肩で風切る男」などと罵られる事102回、

ボクサー、格闘家などと見間違えられる事18回、

こちとら単なる寂しがり屋の代表格にして人生の格闘家などと一丁前に洒落込み続けるしかない始末。

いつかの頗る気分の穏やかな夕暮れ時、

かの有名なスナック感覚をエゲツナイ程に駆使してドサクサ紛れに確定のこちら、



’11.1.13(木)
高哲典ワンマンタイム
【ビバップ・ロマン】
アット 高円寺楽や
19時開場/20時開演/1000円(+order)


ビバップ=即興=スナック感覚、

どいつもこいつも気に食わないから動きは止めん×1213、

ニューヨークにて懲りもせず巻き起こるであろう大茶番話でも交えながら繰り広げるワンマンタイムの独壇場。

BGMは高田渡、まるでBGMにはならない有り様、

すなわち、第23次高田渡ブーム到来。

生粋のニューヨーク・ウォーク計画は目下絶好調、

すなわち、ライブハウスと美術館、そして場末の小粋なバーに入り浸るって相も変わらずな寸法。

本日はヒップ且つハイカラなナイスカップルと餃子屋にて呑んだくれ、

なんだかんだと類い稀なる大切な仲間に23312Ⅴの敬意と脱帽を。


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November 26, 2010

納豆の香り漂う部屋から ’10


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真夜中に観賞する「LEON」、

ハイライトは麻薬捜査官が犯人の部屋に侵入し麻薬を探しながら部屋にあるレコードを漁り、「おい、これイカすぜ!」と呟くシーン。

ナタリー・ポートマンのチャーミング具合に歓喜し、興奮して眠れずに気付けば朝の8時、

相も変わらず眠るのを止めようとした黄色い朝に何ちゃら広東ラーメンと納豆卵御飯を召し上がった直後、

突然眠り方を思い出し目覚めれば夕方ジャスト16時。

生活リズムなどあってない様なモノ、

そんな訳で年がら年中時差ボケ野郎このワタシ、

インスタントコーヒーを我が目さえ疑う程の速度で飲み干し、ロードバイク跨り街へと繰り出す。

高田渡を聴き漁り、これこそBGMにならん音楽だとそのエゲツナサ具合に改めまして狂喜乱舞、

あの人の機嫌の良いのは酔っ払っている時だけさ
この世で一番の楽しみは旅に出る事さ

明日から始まる執念の5連発シリーズ、休日を返上し2010年11月を締め括る、

全てはニューヨークでハッタリチップを弾ませる為に。


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November 25, 2010

2010 December 13 Night at Village Vanguard,


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Dear Akinori Taka,

Thank you for your InstantSeats ticket order for:

Event: Vanguard Jazz Orchestra
Venue: Village Vanguard
Date: Monday, December 13 - 11:00 pm


誰かが聞いた、

「思い立ったら直ぐ行動?」

たまには、サムタイム、地雷を立て続けに踏む事だってある、

随分と大そうな遠回りをしながら前へ。

デルタ航空ニューヨーク直行便、12時間45分に亘る長旅は御多分に漏れず「窓際シート」へ変更オーケー、

携帯電話屋ではお姉ちゃんにクエッチョンをチョンチョンと連発、

「ねぇ、このポンコツ、ニューヨークってとこでも使える?」

天下の「Village Vanguard」で開催の「Vanguard Jazz Orchestra」チケットは勢い任せにオーダー、

全編英語で届けられるチケット、御多分に漏れずちゃんとリザーブ出来ているのかすら定かでないが、

我が物顔で乗り込む位のハッタリ根性だけは辛うじてキープオンしている有り様。

是が非でも誕生日の夜は天下の「Village Vanguard」でモノホンビッグバンド、

「Village Vanguard」を雑貨屋だと思い込んでいるのはそこらに蔓延るスケコマシジャパニーズだけで充分事足りる、

カウンターに腰掛けモノホンビッグバンドへ向け俺はどうせ一人で盛大にほざくだろう、

「このハイカラモダン軍団!!ヘイウェイター、コーヒーお替り!」

誰かが罵る、

「君は好んで危険地帯に乗り込む性質だろう?」

「生きて帰れます様に」

「Chelsea Hotel」三泊、残り一泊はモダン極まる「the Jane Hotel」を遂に確保、

御多分に漏れずちゃんとリザーブ出来ているのかすら定かでないが、四泊ではとても足りない企みを携えて着々と準備は進む。

ジャスト10年前、広島から東京へ出て来る為に果てしない準備をしていた俺が今、

確実にマンハッタン事情をヘッドに叩き込んでいるってんだからエゲツナイ程の笑い話。

「たかだか四泊で気取るな」などと侮る事なかれ×1213、これは単なる序章に過ぎないんだと洒落込む。

少なくとも手配に関しては誰の手も借りない、借りるなんてモグリの真骨頂なんだと意気込む。

この四泊分で全ての感覚を叩き込み、同時に全てを独り占めにするコンプリート自由旅。

そして来年にはロサンジェルス、メンフィス、もはや北海道なんて僅か8秒のワールドタイムで決定事項、

すなわち、次回からは更なるスナック感覚を駆使する事が可能って寸法。

いつかカリーナにさぞかし一丁前にほざいた言葉が爽快なるフラッシュバック、

「パスポートさえ手に入れば俺は何するか分からんぜ」

そして10年パスポートには坊主伸びかけ犯罪人の如きひょっとこ顔が写っている始末、

たかだか一年後には誰よりも俺自身がこの文章をハナで笑う事になるだろう。

そして随分と大そうな遠回りをしながら俺はいつか必ず死ぬだろう、

好きなモノは好きなまま死ねるなんて類い稀なる幸せ者なんだと粋がる昨今の胸中事情、

全てはまだ感じた事のない感情の為に。



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November 24, 2010

流れ者サービス ’10


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7時間46分に亘り回り続けるチャーリーパーカー、

歯も磨かずストレンジマンション抜け出し、遅刻を免れてはニューヨークの事だけ思い描き残業に残業を繰り返す。

5ヶ月前の乱れに乱れたイカサマモヒカンがまるで悪夢の様に感じられる昨今のオールバック事情、

珈琲とJPSとミートソースはさぞかし大事な活力。

「筋の通らん輩は間髪入れず蹴散らせ」などとあれ程までに気高いポリシーを掲げていた筈なのに、

当の本人が「筋の通らん輩」だったなんて赤面具合は特級仕様、

二年程の執行猶予、例えて言うならば
皆が言う「シックオンユー」、自らも認めてる

ジャスト10年前に書いた詩を今も鮮明に憶えている。

そろそろ悪夢とはオサラバして、何度でも生まれ変わり、着々と良夢ニューヨークトリップの準備を進めたい心意気。

映画を観まくり、本を読みまくり、恥も粋も書きまくり続ける、

すなわち、この世は狂乱のまくり上げ天国、

ありふれた戯け平凡論など永久にどうでも良い、筋が通っている限りは。


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November 23, 2010

不敵なシュルレアリスト達 ’10


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「うだつが上がらん」ってのは時に俺の為の言葉で、

「間抜けなノーエチケット野郎」「狂乱のインチキ紛い者」ってのは時に俺の為の称号なのかも知れない。

厄介事をいくら避けようとしても、いつだって「厄介事」を招き入れているのはこの俺だってんだから溜息と哀れさが止まらない。

「負い目なんて断固作るべからず」などと日々ほざき続けながら、

いつだって「負い目」を作っているのはこの俺だってんだから苦笑いと侘しさが止まらない。

「ハートビートにだけ忠実に」やり過ぎるとダラシナイ欠点が次から次へと見えてきやがる有り様、

俺ってひょっとして救いようのないナスビひょっとこ野郎の代表格なのかも知れない。

秩序もモラルもデリカシーも根こそぎ捨てて殴り合いの喧嘩をしたら一体どんな胸中を手に入れただろうかと考える、

殴り殴られながら俺はきっと激しく悩むだろう、「一体何の為にこんな事を?」。

絶え間ない大茶番の争い事が時速357kmで駆け抜けて行く、

ところが負い目を感じてしまう以上、中途半端にしか火が点かない始末。

「俺がお前を殴って一体何になる?」

そして頭を下げる、面目を捨てて約束破りの負い目については。

よくもあんな謝り方で許してくれたと思ったら重量級の罪悪感が込み上げてきた、

約束を破った間抜けなハートビート野郎にヤツが言った、

「貴様の考え方を尊敬する」

こんな状況で、俺みたいなモンには到底吐けそうもない寛大な言葉を聞いた時、

俺はヤツをその886倍尊敬しながら思った、「悪いのは俺だけだ」。

ちょっと待て僕はもう30だぜ、12月のセントラルパークブルース

小粋なポップシンガーが叫ぶ、

ジョンレノンが撃たれて30年、その5日後に俺は日本とニューヨークで30歳を2回迎える。

ニューヨークの地図を頭に叩き込みながらブコウスキーヒストリーを読み漁り、

ゴッホ伝記を嗜みながらショーケンの自伝を読み返す。

「目まぐるしくてとても追いつかない」現状を招き入れているのもこの俺だってんだから閉口と衝動は一向に止まらない。

俺はほとんどを信じない、ほとんどを救えない、

ほとんどを信じてみたいと、ほとんどを救ってみたいなどと一丁前にヌカしながら。

19歳の時分、高速道路を身勝手な速度でかっ飛ばすドライビングガールに吠えた言葉を今でも憶えている、

「おい、このタイヤが今この瞬間に外れんと一体誰が言い切れる?」

タイヤも、いつ突き落とされるかも分からない電車のホームも信じない、臆病の極限でスリルを味わい続けている。

一つだけ確かな事がある、

必要のない事柄には金輪際首を突っ込まない、俺はもはやノープロブレムの極みだ。

負い目とデリカシーを棚に上げて威勢良く殴り合うなんて俺には到底出来ない芸当、

そんな事より19個のアクセサリーを傷付けずさぞかし大事にした方が良い、

そして20個目は麗しのニューヨークで手に入れるって寸法だ。

BGMはビル・エヴァンスからバド・パウエル、ピアノジャズで穏やかに眠る。


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November 21, 2010

踊るフーテン達 ’10


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真っ昼間の駅前、懲りもせずロードバイクの前タイヤにスーパー袋を絡ませる。

引き裂かれるスーパー袋、転げ回るボトルコーヒー、ミートソース、何やらかんやら。

俺が前傾姿勢で崩れ落ちて行く様を真横のカップルがコマ切れフィルムを見るかの如く眺めながら実況する声が聞こえる、

「チョッチョイッチョッチョッチョイーッ、オーッ!」

そして拾ってもらうボトルコーヒー、掛けられる「大丈夫ですか?」、

沁み込んだ苦笑いと赤面を軽く8周通り越した驚異のお道化者気取りで交わす、

「これはこれはどうも!!」

引き裂かれたスーパー袋なんて「読まない森鴎外文庫本」とまったくもって同義、すなわち無意味だ。

右脇に900mlボトルコーヒー2本、ミートソース、何やらかんやらをさぞかし大事そうに抱え込み、

左手にさぞかし大事そうにブレーキを握り締めながら思う、「こういうの、もう飽きたよ」。

土曜日の混雑極まる時間帯に天下のゴッホ展へと出向く、

待ち合わすポッピン酔いどれガールからジリブルと電話が鳴る、

「アンタ、またどうせチンピラみたいな格好なんでしょ?」

「好きな言葉は個人」

僅か6秒後、ヤツがワールドタイムで俺を発見する、

「アンタ、後姿一発で判るわ」

招待券を誇り高き自慢面でチラつかせている、

「君、イカすね!」

そしてフィンセント(勝利者)の絵を人混みに紛れ込んで鑑賞する、

途中、相も変わらず絵を見に来たのかおっさんの禿げ頭を見に来たのか定かでなくなるが、それでも舐める様に鑑賞する。

ボブディラン絵画展を滑り込みで鑑賞し、六本木なるイカサマタウンにも確かに存在する生き残り喫茶に潜り込む。

珈琲を啜りながら、喋り続けるポッピン酔いどれガールの言葉に耳を傾ける、

「ワタシ、アンタと来る気がしてたわ」

沁み込んだ苦笑いと赤面を軽く8周通り越した驚異のお道化者気取りで交わす、

「ボクもそんな気がしてたわ」

面倒事を招いているのはいつだって俺自身だって事は存分にありうる話だ、

それと同様、俺はどうやら縛りとは無縁の自由の立役者だって事もそこそこにありうる話だ、

代々木上原からヨロヨロと歩いて帰る、シュルレアリスムの事を考えながら。


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November 19, 2010

転がるバカヤロー ’10


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【アウトローバカヤロー】
監督/ウエタケユキオ





イカしてもない事で笑うのは止めろ、

ウィットに富んだ事だけ企み続けろ、

仲間は作るモンじゃない、

恋人は探すモンじゃない、

気付けばそこにあるモンだ、

ドンクサイ言い訳などするな、

逃げて後ろに回るだけの卑怯者になるな、

すなわち、八番煎じで我が物顔など気取るべからず、

誰かがヌカす、

「君はどう見てもヤンチャだが粗相はないのか?」

ノー、断固ノー、

「ボクみたいなモンは所詮まだまだ・・・」

ケラケラと笑う、狂乱のイカサマヤンチャ顔にて。

考えているのはガタボロトランクを抱き締めてほっつき歩くニューヨークでの出来事ばかり。

「Electronic Ticket Record」と書かれた航空券が手元に届く、

随分と長い間ほざき続けたこの旅をようやく手元にまで引き寄せる、

まるで寝てないアルコールの抜けた黄色い朝に。

ほざき続けていつか何でも手に入れろ、この「Electronic Ticket Record」の様に。

額に入れたターゲットマークの中心部を睨みながらひたすら狙い続けろ、居心地の良い場所を。

穏やかな暮らしなど要らない、寝てない分だけポッピンと殺気立つ夜。


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November 18, 2010

喫茶店ドリームの夜明け ’10


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’10.11.17(水)
【十条ワンコインライブ】
十条フォークジャンボリー/高哲典
アット 梅の木/十条店 


・第一部

1.何を想う
2.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
3.憂鬱の隙間から
4.ロマンのど真ん中

・第二部

1.流れる道の上
2.ウイスキーとトランクを道連れに
3.愛すべき日々


夢にまで見た「喫茶店で唄う」の体現者このワタシ、

もはやノーマイク程に粋なモノはないんだと洒落込む。

合間合間には声を掛ける、

「ねぇ、珈琲もう一杯」

具合が良いのか悪いのか、酔っているのかいないのか、

オマケに禿げているのかいないのかなんて断固シャラクサイ事柄。

散々と呑み、食し、オマケにギャランティまでトランクに詰め込ませていただき、

願ったり叶ったりとはまさにこの事なんじゃないのかと意気込む。

名も知らんチャーミングガールと電車を乗り継ぎ、無意識の内に部屋まで辿り着く。

気付けばそこそこに酷く醜い酔い方で、ええ加減な事をまくし立て、万年ベッドで誰かの名前を叫び続けてみても、

俺は意識が飛ぶ程にアルコールに弱くも、ましてノー秩序野郎の代表格でもない。

「何もないから誰も居ない」、グランブランの頭の中で突然どうしようもない憂鬱が襲い出す。

そのまま二時間だけ眠り、真夜中を突き抜けて俺は起き続けている。

一つだけ確かな事がある、

日本円をドル紙幣と交換する為に、俺は本日もファッキンジョブを勇み足で勤め上げるという事だ。

「話を合わす」という行為が世間体というなら、俺には世間体の欠片もないかも知れない、

ドンクサイ敬語もシンキクサイ縛り合いも根こそぎ排除して、

道を堂々と横一列で塞ぎたがる驚異の集団愛好者には一目散にファイティングポーズを。

切り拓きたい事柄があまりに多過ぎる、

徹底的な差で、圧倒的な個人戦で、単純明快な仕組みで、ハートビートにだけ忠実に、

厄介者でも嫌われ者でもウサギちゃんでも何でも良い、何が一番大切な事かを知っている限りは。

気が狂っているのは俺じゃなくて貴様だって事は存分にありうる話だ、

要するに夢を貫き通して俺はいつか必ず死ぬだろう。


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November 17, 2010

酔いどれ続けてキセキと握手しろ ’10


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’10.11.15(月)
【ブルースを唄おう vol.3
今とウと高の酔いどれ紀行】
今村竜也とウエタケユキオ/高哲典
アット 下北沢BAR?CCO


1.モダンソファに腰掛けて
2.ロマンのど真ん中
3.憂鬱の隙間から
4.ルート・スゥイートホームにて
5.アウトローバカヤロー
6.どうにかなりそう
7.思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
8.流れる道の上
9.愛すべき日々


・今村竜也とウエタケユキオと高哲典

1.ずっと、このまま




喉が焼かれても爪が剥がれそうになっても良い、

四弦が吹っ飛んでも誰かが欠伸を噛み殺していても良い、

要するに肝心なのは貴様に火が点いているのか否かってだけで充分事足りる。

大袈裟に「今日が最後でも良い」などと感じ、意識まですっ飛びそうになる瞬間があった。

唄いながら良い意味で気が狂いそうになるあの瞬間だ。

最後に三人で思い出の曲を唄い、

偽物借物じゃなく築き上げた仲間ってのは果てしなく心地が良いと思った。

ええ加減な言葉遣いでボロカス罵りながらやり合う、

愛しているからこそ通じるって類いの最もイカすキセキの関係性だ。

ところでそんな戯けヒューマンストーリーはともかく、明日は明日とてモダン喫茶にてライヴショー、

俺が十条に向かう電車の乗り方を知っている限り、

「喫茶店で唄う」って夢はたちまちの内に叶うってシンプル極まる仕組みだ。


’10.11.17(水)
【十条ワンコインライブ】
十条フォークジャンボリー/高哲典
アット 梅の木/十条店 
18時半開場/19時開演/500円(珈琲1杯付)


ドサクサ紛れに旅行代理店のファット係長から連絡が入る、

「真っ昼間のデルタ航空何ちゃらニューヨーク直行便」で俺は運ばれるって事が遂に発表された。

明日はひょっとして20代最後のライヴになったりするかも知れないし、

30代最初のライヴはひょっとしてニューヨークの場末でって事になったりするかも知れない。

CCOのハイカラガールに注文を出した、「エスプレッソ、トリプルで」、

とにかく明日はエマニュエルガールに注文を出そう、「ブラック、エイトで」。

「誰かを必要とする前にまずは誰も必要としない自分でいるべきだったのさ」などと吟遊詩人が唸る、

どうやら俺には力があり余っている、

不器用、昭和の生き残り、ウサギちゃん、

残念ながら全てチャーミングな褒め言葉にしか聞こえない始末。

以前、「こんな人間は絶対に地球上に必要なんです」などとライヴ中にほざいた女の子の顔を思い出す、

俺みたいなモンでもいつか誰かの役に立つだろう、何が大切な事かを知っている限りは。


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November 15, 2010

ブルースのブルース ’10


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咳が止まらない、風が吹く夜には。

咳が止まらない、寂しく目覚める朝には。

長文って気は失せた、少なくとも今現在は。

無論、駄文ってガラでもない、空回りなんて断固シャラクサイ事柄。

ポリシーと哲学が止まらない、とても追いつかない。

ロードバイクにスーパー袋が絡まり、袋が破れて中身がルート・スゥイートホーム上にぶちまけられた。

とんかつソースを左ポッケに、メンチカツを内ポッケに突っ込みながら思った、「こういうの、もう飽きたよ」。

明日はハイカラライヴショー、幸いな事に今唄うべき詩が山程溢れている。

安い付き合いも中途半端な優しさでポイントを稼ぐセコイやり口も根こそぎ捨てて、

「ブルース」とか何とかいうヤツを唄ってやろう。

好きな言葉は右肩上がりの左団扇、

いつかゴミ捨て場から救い上げたガタボロトランクを抱え込んで、

「ブルース」とか何とかいうヤツを唄ってやろう。


’10.11.15(月)
【ブルースを唄おう vol.3
今とウと高の酔いどれ紀行】
今村竜也とウエタケユキオ/高哲典
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/500円(+2order)


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November 12, 2010

グッドラック・テンション・プリーズ ’10


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目覚めれば気付く電気供給停止の事実、

真っ昼間にも関わらず地獄の如き暗さの洗面所でロウソクに火を点けて顔を洗う。

バットしかし、銀行残高は二桁アップ、オマケに色まで付いた紙切れを根こそぎ引き出し、

部屋代、電気代、電話代、夢のチェルシーホテル代、海外保険加入、一ガロンウイスキー、ボトルコーヒー、

オマケにタウリンまで手に入れ八倍返しで取り戻す。

気分なんて変幻自在、
寝込む演技など永久追放、

タウリンってどういう意味だ、阿呆らしい×851、

政治のせいだとか時間が無いだとか苦しいだとか寂しいだとかノーマネーだとかノータリンだとか太っているだとか何だとか、

それ全部ひっくるめて貴様のせいだぜ、

何かのせいにしたり頼ったり期待したりするのは後回しにしといた方が良い。

トランク屋駆け込み、撫で続けたトランクを開きながらポップなおばちゃんに告げる、

「じゃあ、引き取って帰るわ」

手に持っていたボトルコーヒーを中に詰め、ヤツを抱えてロードバイク跨りイヤラシイ程にニヤケる。

ニューヨーク行きまで僅か一ヶ月、こちとら修業などと洒落込み八ランクのアップを勝手に企み続けるあん畜生、

好きな謳い文句は「右肩上がりの左団扇」、

俺の恋人、今やウイスキーとトランク
毎晩散々に酔っ払って夢にまで見る事は
新しい女と新しい国での出来事
笑える喜びに幸せを噛み締めなくちゃ

どっかの底知れぬボンクラが執念の様な仕草で叫んでいたね。

一点物にエゲツナイ程の愛を、それ以外は全てクダラナイ。


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November 11, 2010

ザ・ドアーズ ’10


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「なぁ兄貴、声が出ん。よって、まるで仕事にならんぜ」

開始から僅か15分、俺は遂に仕事を諦めた。

いくらハッタリを駆使して奮い立たせてみてもとても追いつかない事がある、日常茶飯事で。

俺の仕事が喋る事、伝え続ける事、それでお金を稼いでいるんだとしたら、

「喋れん」なんて「倒してもらえんボーリング場のボーリングピン」とまったくもって同義、すなわち用無しだ。

強制早退、何ちゃらストップ、仕事場を這い出してまずはJPSを一箱手に入れる、

すなわち、肝心なのはハッタリを駆使して平常を気取り続ける事なんだと洒落込む。

あまりにも晴れ渡る午前の渋谷をふらつきながら、このまま帰って「寝込む」なんてキチガイにも似た行動に違いない、

向かうべきは美術館、喋る必要もなく唯一落ち着ける場所だと決め込む。

そんな中、坂道を歩いていたら懐かしのイカす映画館を発見、

「ドアーズ/まぼろしの世界」 11:15~

決まりだ、喋る必要もなく唯一落ち着ける場所とはどうやら「館」の字が付く場所なんだと洒落込む。

財布にお金はなく、銀行残高は1639、

そいつで辛うじてチケットを引換え、さぞかし大事そうに握り締めて特等席に沈み込む。

最高だ、美しい純粋心、はみ出し者、厄介者、臆病者、喜怒哀楽の探求者、愛して止まない。

以前、「素行の悪さは天下一品」などとヌカした友達にも似た上役の顔を思い出す、

トンだでっち上げだ、俺はハートビートに忠実に、単純明快に生きたいと願うだけの最後のあん畜生、

バットしかし、それが数え切れん人間達に迷惑を掛けているという事も存分にありうる話だ、

俺ってひょっとしてデリカシーの欠片もない単なる自己中心人物のファッキン代表格なのかも知れない、

すなわち、衝動と言動が抑え切れない有り様、そして何が何だかまるで分からない始末。

14:12、イカサマペテン師の如きモヒカン野郎からジリブルと電話が鳴る、

「ランチタイムのお時間です」

「なぁ、俺は喋れんのだ、仕事はとっくに抜け出した」

そして飽きもせずトランク屋忍び込み、ヤツにガリジャリ声(GJG)にて話しかける、

「もうちょい待っとけ、一緒にニューヨークへ行こうぜ」

いつか大阪の街で愛すべき男に問いかけた、

「なぁ、俺の声は今一体どうなってる?」

「かなりキテるね」

そして訳の分からん輩が中傷した、「語ってばかりのシャガレ何ちゃら」、

あの時にも似たガリジャリ声(GJG)にて日々を航海、

様々な出来事を思い出す昨今の胸中事情。


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November 10, 2010

ガラジャリ声で柄シャツを羽織れ ’10


存分に、一丁前にうなされながら真夜中に誰かの名前を呼び続けた。

呼びたい名前が思い浮かぶだけ、俺はそこそこに幸せ者なのかも知れない。

クモとゴキブリと俺からなるニュースタイル生活、冷凍庫にはバナナチョコアイスクリーム、

いくらハッタリを駆使して奮い立たせてみてもとても追いつかない事がある、日常茶飯事で。

もう誰とも別れたくない、少なくとも一度通じ合えた人間とは。

男だとか女だとかそんな分別は金輪際どうでも良い、もう誰とも別れたりしたくない胸中。

俺ってひょっとして棺桶に片足突っ込んでるって類いのそこそこに哀愁漂う侘しい人種なのかも知れない、

そしてハッタリバーテンダーに復帰したい、100%中12%の本気具合で。

いつか、カゲでコソコソする事を最も得意とする名も知らんクズの代表格が律儀にコメントを寄こしてくれた、

「お前は欠落した人間だ、ようやく気付いたのか!」

君は一体何なんだ×1007653、ショウモナイ暇人が後を絶たず閉口、

いつでもかかって来い、残念ながら誰からも愛されたいなんて考え出したら直ちにお終いだ。

「アンタ、死んでから評価されるよ」とヌカした輩のパーマ面を思い出す、

「アンタには本物の仲間がついてるね」と羨んだハイカラガールのストレート面を思い出す。

俺がいつか死んだら腹を抱えて笑えば良い、

「あのイカサマガリヒョロ野郎は何処へ消えやがった」と笑ってくれればそれだけで良い。

何故こんなドンクサイ事を考えているのか、こちとら100%中3890%の本気具合で生きているのに。

要するに「タウリン」が少々足りてないってだけの話だ、

タウリンと話し込み、タウリンと戯れ、タウリンを抱いて眠れば良い、

なぁ、タウリンをくれ、愛すべき一ガロンボトルで。

さて、一つだけ聞いておきたい事がある、

タウリンってどういう意味だ、クダラナイ事が多過ぎて閉口。

BGMは萩原健一「ラストダンスは私に」、素晴らし過ぎて閉口。

すなわち、この世は狂乱の閉口天国、まったくもって声が出ない有り様。


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November 09, 2010

幻覚の猿小屋ジャンクション ’10


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焼ける喉、体調不具合再訪、体温計は電池切れの好都合、

体感温度は38.1℃、「寝込む」なんて金輪際シャラクサイ事柄。


テーブルの上にはミルクと目覚まし時計が共存している
まるで俺の頭の中の様、別世界が存在している

床の上にはバナナの皮が二枚三枚と散らかっている
滑ったら俺を救ってくれるか?あの娘の帰りを待っている

床の上にはバナナの皮があちらこちらと散らかっている
トンだ猿小屋さ、でも悪くはない、あの娘が傍に居てくれる


いつか39.6℃の時、幻覚症状に苛まれながら書いた詩を思い出す。

よー姉ちゃん、葉巻とウイスキーをトリプルで注いでくれ、

モダンソファに腰掛け常に考えてるのは想像力を駆使して如何に遊べるかって事、

余裕だ、夢なんて思いもよらない瞬間にアッケラカンと叶ったりしやがる。

小粋なトランク屋忍び込み、可哀想にヤツがまだ誰からも相手にされてない事をこの目で確認、

チャーミングなおっさんのヒップな戯言が颯爽たるフラッシュバック、

「こんなのは本当に好きな人しか買わない」

そりゃ俺だ×1213、

「もうちょい待っとけ、一緒にニューヨークへ行こうぜ」

ヤツの初仕事は狂乱のニューヨークトリップだ、もはや紛れもない事実、

三回撫でて四日後に手に入れる事を固く約束、イカれたフリしてよろけながら大いに笑いまくる。

「ドキュメンタリーフィルムを常に撮られてる気分で居られればそれだけで良いのよ」

ほざき続ける胸中マリーと迫真の「寝込む」演技で戯れながら眠る。


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キープオン・ヘビー・レッド・ピースマーク ’10


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生の感情恐れるべからず
チャールズ・ブコウスキー


「いつもありがと」

「こちらこそやないか!」

こんな言葉を交わし合う感動のファッキン四連発終幕、

いくら罵り合っても良い、頭を抱え込んでいてもヘベレケに沈み込んでいても良い、

終わり良ければ全て良しの愛すべき美学。

丁度一年前、ファッキンジョブの偽者リーゼント野郎に勢い余って吠え散らかした時の事を鮮明に思い出す、

誰かが言ったぜ、

「何故せめて俺達が居る時に暴れない?そしたら止めれたのに」

眉間に皺を寄せながら答えた、

「暴れる日を選べる余裕なんてあるか?」

屋上では東京タワーでも眺めながら与太話、

そしてどうにかクビを免れその月の部屋代を納める事にまで成功した思い出。

あの頃の数え切れん程の揉め事の数々を今こそ「平和」って言葉で一まとめ。

喜怒哀楽の最後の探求者このワタシ、

俺は断固笑わない、「イカす面白い事」で以外。

「正直過ぎて手に負えない」と「一目で機嫌の分かる単純明快人物」の真逆からなる称号の独り占め、

何でも良いけど好きで生きていたい×3939。

氷を口に含んでストレートで流し込む梅酒、体調不具合再訪、真っ赤なWinstonは400円。

マンションの裏側に追いやられて以来手をつけてない「福山ナンバー」の真っ赤な原付バイク、

ヤツを何年か振りの修理に出してハイカラな旅に出るってのはどうだ、

真っ赤な700円スゥイングトップでも着て、生の感情恐れずに。

その前に小粋なトランク屋のチャーミングおっさんに御挨拶、

「あのイカすトランクはまだあるかい?好きな言葉は取り置き」

一つだけ唱え続けている事がある、

俺はドンクサイ輩とアバズレ女みたいなヘニャハニャ男がエゲツナイ程に嫌いだ、

咳き込みながらハッタリピースマークで日々を航海、

「寝込む」なんて息絶えてからで充分事足りる有り様。

俺がいつか死んで、もしも墓石などが用意されたりするのなら、

一行刻んでやってほしい、「1980-20××/茶番劇の中で演じ続けたボンクラ」と。


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November 08, 2010

心の硝子細工修理業者を呼べ ’10


冗談と本気がいつもランデブー
詩人/A


時計の針が9回転するまで止まる事なき神経衰弱の渦の中、

驚異のハッタリテクニカルで専門用語を根こそぎ排除しながら執念のピースマークとチョロマカシニヤケ顔にて日々を航海。

飽きもせず900mlボトルコーヒーをさぞかし大事そうに握り締めてフラつきながら歩き彷徨う夕暮れ時、

まるでソレが切れると動きが止まるかの如く水代わりに流し込む。

以前、「アンタ、珈琲で動いてるの?」と突然尋ねてきたモダン仙台ガールの顔を思い出す、

眉間に皺を寄せながら答えた、「それ、なるほど」。

弱過ぎるのか強過ぎるのか8歩進んでいるのか211歩後退しているのか、

オマケに禿げているのか禿げていないのかさえ実は定かでない昨今のランデブー事情。

インスタントホットコーヒーに持ち替えて考えているのは「あのトランクがまだ売れてません様に」って事とヤツの事ばかり、

ひょっとして助けてほしいのは俺の方かも知れんのに×770、

「繊細」って言葉を辞書で引け、

片手に珈琲、もう片方に辛うじてのイカサマピースマークを掲げた俺のインチキコロリン顔が出てきやがるに違いない。

気取るのは止めて、汚れてしまった心をキレイに洗い落とすとの呼び声高き美術館へと一目散。


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November 07, 2010

逆王手言及 ’10


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たまには、サムタイム、万年ベッドに沈み込み白熱の日本シリーズにかじりつく。

試合結果だとか解説だとか博識人気取りの説明書だとか低俗趣味の人間に捧げる与太話だとか何だとか、

そんな類いは断固ノープロブレム事項、ベースボールマナーに則り球場に敬礼を捧げる紳士にだけ愛を。

ポイ捨てを繰り返すのがパンクなら、ドアノブを濡らすのがワイルドなら、クスリをキメるのがアウトローなら、

こちとら単なる生真面目ジャリズリボーイで構わない、かれこれ18年9ヶ月以上前から唱え続けている。

筋の通ってないイカサマファッション野郎が蔓延る昨今のスッテンコロリン事情、

相も変わらずどれが誰で誰がどれでそれが誰かまるで見分けがつかない有り様。

どうやら誰からも好かれそうにない口の悪さと素振りで一丁前にのさばりながら、突然誰かから好かれる時、

俺はいよいよ願って止まないモノホンの幸せを手に入れる事が出来るって寸法、

3個入りプリンよりもさぞかし誇らしいヤツ、優しくされると感動が抑え切れない性分。

先日、今や類い稀なる信頼関係とかいうヤツまで築き上げてしまった感漂う人生の博打打ち野郎、今村竜也氏に問いかけた、

「俺ってひょっとして単なる嫌われ者なのか?」

やっこさん、1.32秒のワールドタイムで返事を繰り出しやがる、

∠( ゚д゚)/ 

これだけだ、やっこさん、きっと面倒臭かったのだ、それで良い×6万ジャスト。

何よりも恐れているのは「真面目な振りをしているけれど頭開けりゃ破廉恥な事だらけ」の集団愛好者、

せめて1892ヤード離れていたとて「ヤツが来たぞ」と気付かれる位の立ち位置を狙い続けろ。

ところでそんな「低俗趣味の人間に捧げる与太話」はともかく、

とにかく一刻も早くモミアゲが鼻に入る位まで伸びれば良い、

前が見えん程にまた前髪が伸びてしまう事を願って止まない、中途半端なのは俄然性に合わない始末。

そしてどうやら禿げてない俺はそこそこのピーハツ野郎、まったくもっての儲け話だ。

硝子細工の心と2038個の夢を抱えて、さぞかし意味不明のピースマークと沁み込んだしかめっ面で日々を航海。


drecom_eroom5session at 02:08|PermalinkComments(2)TrackBack(0)│ │言及 

November 06, 2010

210のプリンで笑える安い喜び ’10


人生が無意味だと言うのなら、アルファベット型のパスタに何か成す術などあるのか
ウディ・アレン


最高だ、エゲツナイ程のウィット具合、

誰とも目を合わさずに済む公園で胸さえ破裂しそうな決め文句。

8歩進んでいるのか23歩後退しているのかまるで定かでない昨今の胸中事情、

以前、「ヤツは起伏が激しくてとても大変なの」などとカゲで洩らしていた女の顔を思い出す。

ニューヨーク行きに際しお母ちゃんが口を開く、

「アンタ!お金あったんか?」

「ボーリングピンという名の宇宙の中に」

「アンタ!好きにしなさい」

ファッキンジョブは狂乱の四連発、魂を根こそぎ吸い取られても冷蔵庫にはプリンがある、

そして目さえ見える俺は奇跡の幸せ者に違いない×967。

濡れたドアノブをハンカチで拭く、それが俺が濡らしたモノじゃなくても。

そのままにしたりしたなら、俺の後にそこを通るヤツは俺が濡らしたモノだと思うだろう。

いくら嫌われても、いくら悪者でも、いくら馬鹿にされても良い、ただ勘違いされる事だけは断固抑えが利かない有り様。

喜怒哀楽の最後の探求者このワタシ、

濡れたドアノブはせめて拭き取れ、エチケットとデリカシーと秩序って言葉の意味を知っている限りは。

すなわち、自らの身は自らで守れというよくある類いのどうしようもなくクダラナイ話、

「アンタ、生きるの大変ね」と呟いた愛すべき女達が懲りもせず全員味方でいてくれたら良いのに。

この街に溢れているファッキン美容室の全てが昭和ジャズ喫茶なら嬉しいのに。

俺の中で最低限当然のエチケットが誰かの胸の奥まで響き、そして永遠に刻まれ続ければ勝利だ、

ウディアレンのウィットが俺の胸の奥で響き続ける様に。

要するに寂しく侘しくそこそこに哀れな夜だ、

8歩進んでいるのか23歩後退しているのかまるで定かでない胸中に苛まれている始末、

すなわち、よくある類いのどうしようもなくショウモナイ胸中だ。



drecom_eroom5session at 01:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

November 05, 2010

トランク・ファッキン・ビューティフル ’10


久方振りに自らの怒鳴り声で目を覚ます、相も変わらず夢と現実の違いがイマイチ分からない。

以前、名古屋の格安ホテルのベッドで意識もないまま夢の中でのた打ち暴れ回り、

「寝てる時まで怒っているんだな」と呆れていた愛すべき男の顔を思い出す。

いつか、受け取った言葉を根こそぎ掻き集めて読み返したい、

それはエゲツナイ程の罵声でも胸躍る一言でも何でも良い、

誰からも愛されたいなんて考え出したら直ちにお終いだ。

ツナギを着てトイレットと風呂をキュキュッと磨き上げ、スピーカーからは床を揺らす程のボリュームでロックンロール、

電気代も部屋代も水道代も未払いのままに踊る。

散歩がてら小粋なトランク屋駆け込み、あまりにもイカすポンコツと出会う、

「これは一体いつ頃の代物でしょう?」

「昭和20~30年代、こんなのは本当に好きな人しか買わない」

職人気質のハイカラおっさんと与太話、電気代も部屋代も水道代も未払いのままに気分は既に「買い」だ、

すなわち、イカすトランクには断固目がない有り様。

「これは日本製?」

「えぇ、頑丈な作りで、ほら!旅か何か?」

「本当に好きな人」がこの俺だとしたら、俺はあのポンコツを一目散に手に入れ、

そして何より大事そうに抱き締めてニューヨークへと向かうだろう。

以前、鼻水凍る博多タウンで、「アンティーク職人の方ですか?」と突然尋ねてきた女の顔を思い出す、

いつか、受け取った言葉を根こそぎ掻き集めて読み返したい、

ポッピン顔にて俺はどうせ答えるだろう、「いいえ、単なるロマン派側のボンクラです」。


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November 04, 2010

ポッピン顔でポッピュラーを笑え ’10


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以前、「じゃあね、お侍さん」って言葉を残して愛すべき部屋のドアを閉めた女がいた。

そこそこに胸躍る思い出をいつまでも隠し持っていられる俺ってひょっとして女大好き人間のファッキン代表格なのかも知れない。

昭和の博打打ちの如き井出達で、髪の毛は遂に迎えるインチキオールバック、

どうやら俺は禿げてない、まったくもっての儲け話、オマケにイカサマモヒカンも何ちゃら金髪も遥か過去の話、

誰とも目を合わさずに済む寂れた公園でのランチタイムってのが何よりも性に合う。

旅人が地図を片手にトランクを引き摺り彷徨っている裏道、

その光景を眺めながら次の旅をイヤラシイ程に激しく思い描き、

60年代の競馬場に集うおっさんの如きスタイルで仕事場へと戻る。

時々、サムタイム、仕事がたまらなく面白く感じられる瞬間がある。

あまりの忙しなさにモノホンのランナーズハイ兼パンチドランカー具合、

ヘラフラよろけながら逆爽やかのポッピン顔にて両手を掲げてピースマーク、

「俺に全部回しやがれ」などと大言壮語を吐き、その直後に椅子の奥深くまで沈み込み、

トロけた目をして「おい兄ちゃん、僕はもうオネムだ」などと泣き言を吐いたりもする。

以前、「こんな頑固な奴はいない」とヌカしたヒップ男の顔と同時に、

「弱音とか吐くの?」と聞いたハイカラ女の顔を思い出す。

残念ながら全部ひっくるめて俺は生きている、スタイリッシュとは永久に無縁の塩梅。

猿真似八番煎じ、平均点をこよなく愛する恐怖のポッピュラー集団、

スタイル位せめて自らで決めろ、誰にも迷惑かけん程度に。

一つだけ確かな事がある、

派閥など要らない、「ソウルロマン派」とかいうヤツ以外。

美術館へ行こう、超現実のスタイルで、ボトルコーヒーと手を繋いで。


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November 03, 2010

ジャリズリ声でジャズを踊れ ’10


一つだけ思っている事がある、俺が一匹狼だなんてとんでもない×3341、

こちとら単なるヒョロボーイ、49.3kgの体現者、

はたまた単純明快のモンキー野郎、ウインナーとバナナチョコアイスクリームを甲乙付け難い程に愛しているだけのあん畜生。

バットしかし、「侍」って言葉の一つ位最低限胸ポッケに詰めとけ、誰にも迷惑かけん程度に。

昨夜の文章はなかなかの駄文、ウィットの欠片も見当たらない戯言の類い。

バットしかし、いくら全てがファッキン役者魂から滲み出る演技だったとしてもボロなど出ないって仕組み、

そんなモノは初めから要らない。

俺はいつだって本気だ、ウインナーを慣れん手つきで切り刻むその瞬間もだ。

小さい話も小さくまとまる事も終わりだ、残念ながらそんな安い幸せ狙ってない。

以前、「アンタ、同情されるの何より嫌いでしょ」とヌカした女の顔を思い出す、

眉間に皺を寄せながら答えた、「それ、なるほど」。

昨夜は梅酒&珈琲ロッキンパーティ、余裕だ、

ドサクサ紛れに37.7℃の熱が出てもそれにだらしなく飲み込まれてしまう程、

俺は残念ながら暇人でもドンクサ星人でも、ましてチャーミング狼野郎でもない、

ヘベレケにフラついている素振りさえ本気の演技だ、

ボロを出したくないなら最初からインチキな嘘などつかない事だというアナログ極まる寸法具合。

旅行代理店のファット係長は居留守を駆使、ようやく繋がったかと思えば本気の演技でヌカす、

「まだ詳細は分からない状況でして」

どいつもこいつも本気だ、そして俺も所詮その中のお一人様に過ぎない有り様。

飛び立つ時間、すなわち、フライトスケジュールを一目散に教えろ、

雲の上で本気の大笑いを堪える瞬間を想像してみただけで胸が爆発しそうな始末。

ソーイングセットなるハイカラ品を用いて破れた部分をイカサマにマツリ縫った愛すべきポンコツ靴を見て突然男が飛びつく、

「またそれイカす!」

ある奴にとっては「イカす」、ある奴にとっては「筆箱」、俺にとっては「宝物」、

「貴様、そのポンコツ靴は一体なんだ!」

そんな言葉でも良い、すなわち、何でも良い、

せめて宝物位自らで決めろ、誰にも迷惑かけん程度に。

以前、「アンタは自分の事を知り過ぎてるのね」と呟いた女の顔を思い出す、

眉間に皺を寄せながら答えた、「それ、なるほど」。

クール仙台シティで天下のチャップリン写真集を立ち読んだ、

そこにはボロ靴とボロステッキ、オマケにボロハットまで写っていた、

俺は思った、果てしなくイカす。

小さい話も小さくまとまる事も終わりだ、

ほんの数時間前まで仲良しに見えた人間同士が突然アカの他人に戻る瞬間程寂しいモノはない、

そしてこんな寂しさを何度も繰り返している感さえ漂う昨今の胸中事情。

せめて「侍」って言葉の一つ位最低限胸ポッケに詰めとけ、誰にも迷惑かけん程度に。


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November 02, 2010

自作自演屋 ’10


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無駄な言い争いが嫌いで、価値観の異なる輩と殴り合うなんて無意味で、

いつからか厚い壁をこしらえて、無闇に人を近付かせる事を止めた。

そしてそんなスタイルがあまりにも板につき、

チンピラ、ヤクザ、一匹狼、

はたまたウサギちゃん、赤ちゃん、

あれやこれや好き勝手に呼ばれる様になった。

それはある意味、自らが仕掛けたファッキン役者魂、

「アンタ、生きるの大変ね」、これは素晴らしい褒め言葉だと思った。

あるヤツは去り、あるヤツは去らせ、そして心許せる仲間と呼びたい人間同士だけが残った。

出会いなど求めない、そんな類いは気付けばそこにあるモンだ。

誰とでも仲良く出来る人間を羨ましくも思ったが、その倍、俺には所詮性に合わないと思った。

中身のない付き合いにヘラヘラと精を出せる程、残念ながらそんな安い幸せ狙ってない。

いくら敵が多くとも、誰からも愛されたいなんて考え出したら直ちにお終いだ、

そして味方ばかりになったりしたら、俺はどうせ違う場所を探すだろう。

相棒なんて俺が選ぶ、逆もまた然り、心変わりを責める権利なんて誰にもない。

どうしようもなく一人が好きで、いつからか二人以上で過ごす事を奇跡と思う様になった。

いつかファッキンジョブを終えた帰り道、抑え切れず渋谷駅構内で暴れた事があった。

誰に怒りをぶつけて良いかも知らず、ただただコンクリートに跳び蹴りを繰り返し、ライターを投げつけていた。

傍には女がいて、「何も出来なくて御免ね」と呟いた。

壊れたライターの破片を拾いながら、「なんでコイツが謝るんだ」と思った。

口も利かずルート・スゥイートホームを歩いた。

厄介と迷惑をかけたくないなら一人になるべきだと思った。

そして耐え切れず女は去った、それは抜群に正しい判断だった。

経験と茶番を積み重ねて、俺は遅ればせながら優しさを知った。

一つだけ唱え続けている事がある、

誰の記憶にも残らず死んで行くより、せめて「アイツは一体何だったんだ」と思わせてやる、

俺の中で最低限当然のエチケットが誰かの胸に響き、そして永遠に刻まれ続ければ良い、

それだけで充分に幸せだといえる。

ゴッホ展とボブディラン絵画展、

場違い六本木タウンを俺は一人で、はたまた奇跡と共に歩くだろう。

BGMは「アウト・オブ・マインド」、名言の数々に脱帽を。


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November 01, 2010

ボッサボサの髪の毛でボッサノヴァを聴け ’10


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大袈裟な心の大荷物を抱いて随分と大そうな大風呂敷を広げてよろけながら大気圏を歩け。

夢なんて思いもよらない瞬間にアッケラカンと叶ったりしやがる、

それと同様、瞬きの内に破れたりもしやがるアナログ極まる仕組み。

出会いなんて一瞬、そして別れも同じだ。

男だとか女だとか束縛だとか嫉妬だとか何だとか、そんなドンクサイ類いは断固ノープロブレム事項、

暴力にも似た言葉を駆使して誰かの幸せと可能性を踏み潰すのは金輪際止めろ。

そして俺にもかつてそんな時期があったんじゃないかと気付き甚だ恥ずかしさが込み上げる昨今の胸中事情、

俺から去って行った人間は100%中3341%正しかったよ×55。

俺ってひょっとして、そこそこの学び屋ヒューマン野郎なのかも知れない、

遅ればせながら謝りたい人間達の顔を思い出す。

随分と気だるさが身に沁みる今日この頃、

以前、「アンタの歩き方はモノクロにしか見えない」とヌカした輩の言葉を思い出す。

ソーイングセットなるハイカラ品を用いて補修された380円ジャケットは更なる躍進時、

右ポッケに「堕落論」、後ろポッケに何ちゃらコーム、崩れ落ちるイカサマリーゼント。

一つだけ確かな事がある、

誰かの後ろについて満足出来る程、俺はお人好しでもヤワでも、まして八番煎じ野郎でもない。

相も変わらずトロけた目をして乗り越える修羅場、山場、数え切れぬ場面、

溜まりに溜まった洗濯物、ロードバイクは完全パンク、

一向に連絡の来ない旅行代理店のファット係長を呼び出しニューヨーク行きの詳細を知る必要がある、

「よー俺だ、合言葉はカクヤス」

消えた美術館徘徊、消えた旅、

一つだけ確かな事がある、

30歳の誕生日は日本とニューヨークで2回迎えさせていただくという事実だ。

いつか見知らぬ街で勝手に死んでしまったお父さんに、俺はどうやら近付いているのかも知れない。

一つだけ願っている事がある、あの娘の仕事が見つかります様に。

男だとか女だとか束縛だとか嫉妬だとか何だとか、そんなドンクサイ類いは断固ノープロブレム事項、

後悔などしない、心が動いたのは誤魔化し様のない事実だ。

ハートビートにだけ忠実に、俺もいつかどうせ必ず死ぬんだろう。


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