March 2011

March 31, 2011

物真似鳥よ、俺の愛車を返せ ’11


俺の愛車を直ちに返せ×3341、

この御多忙極まる時期に365日中377日乗り込んでいた愛すべきロードバイクがどうやら盗まれた事に気付く。 

今はショックさえ感じない、すなわち、何が何だか分からない始末。

昨夜はハッタリDJ&ヘビードリンクタイム、

誰も耳を傾けていなかったとて、俺は日本語の果てしなさをそこそこに弁えているあん畜生、

愛すべきロードバイクがどうやら盗まれた事さえ忘れた振りしてBEGINを回す。

散々と呑み明かし、前夜祭の如く雰囲気で浮き足立ち、パーティはもはや終わり知らず。

グランプランの頭を抱えて12時渋谷発成田空港直行便バス、

3/31~4/6  LOS ANGELES & SAN FRANCISCO BEAT TRIPS,

俺は一人で日本語を封印、トランクにブコウスキー、

イカサマ英語で軽く82回はほざきたい「I want ice coffee,most hurry up here!!」、

4月の始まりは31℃あるとされる夢のカリフォルニアから。

その間に貴様、俺の愛車を定位置に戻しとけ×3341、

盗むなんてダサいぜ、女も言動も自転車も。

自らで切り拓け。


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March 30, 2011

喜びは関西ブルースと西海岸に聞け ’11


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相も変わらず興奮して眠れずに迎える明け方5時。

もはや何が何だか皆目見当もつかない、

そんな人生。

ロサンジェルスはハリウッド大通りで本場のブコウスキー節を体感し、

サンフランシスコはジャック・ケルアック・ストリートで我が物顔にてウロツくボンクラ。

明日は明日とて渋谷とかいう地球上に存在する筈のクラブとかいう場違い極まる地下室にてハッタリDJタイム、

ターンテーブルの針がない為、レコード盤からオカマ同様のCDに変更された事は甚だ本望とは程遠いが、

チャッカリとCDケースにイカす関西ブルースの類いを詰め込んでいるボンクラ。

ヒットパレードなど金輪際どうでも良い、

頭の中のヒットチャートをそこそこに弁えている限りは。

嘘でも建前でもラブコールを贈ってくれた生粋の男前に感謝を伝えなくちゃいけない、

オカゲで音楽の美しさを再確認しているところだと。

重要なのは垣根を突破する事でそれ以外じゃない、

ありふれ過ぎた行動と言動は全部23区推奨ゴミ袋の中に放り投げたい。


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March 29, 2011

ハッタリ四畳半から宇宙まで飛べ ’11


仕事を軽快に抜け出せば新宿JAMまで一目散、

突拍子も無いといった類いの大人達と今後の行動について語り、

そこを抜け出せば真夜中の甲州街道を疾走、

そんな生活。

大変残念な事に犯罪歴はゼロ、

ライトはオン、

ライドオン、

様に伝えるべき事があるならただ一つ、

愛していると恥じらいも無く。

確か3日後の今頃にはハリウッドとかいうかの有名な街のど真ん中ホテルにチェックイン、

すなわち「アイ・ハブ・リザベーション」の一点張り。

地球は一つで年上も年下も断固ノープロブレム事項、

行動規模は勝手に広がるばかり、

今後の行動に目が離せない、

死んだらイヤだぜ×5963。

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March 28, 2011

愛についてティースプーンに聞け ’11


ヘベレケで目さえ開かない、そんな生活。

必要の無いモノは全て23区推奨ゴミ袋に放り込んだ、

そしてそのままゴミ収集所行き。

人間なんて所詮動物の一種に過ぎない、

性欲に餓えたチャーミング顔はそのまま茶番劇として成り立つ始末。

DJをやると半ば勝手に決めて以来、

ありとあらゆるレコードを聴き返しまくる。

例えばチャック・ベリー、 

素晴らし過ぎて閉口、

四畳半の限界に挑戦、

猿小屋はヴィニール盤でごった返し、

これを俺は幸せと名付けよう。

フランスのヒップ極まるコトワザを仕入れた、

「ガードマンのガードは一体誰がやるのか?」

ウィットの塊に敬礼、

またクダラン事を?

ノー、断固ノー、100%中19666%ノー、

ウィットの欠片も無い八番煎じに何をほざかれる筋合いは無いんだ、

断じて忘れるな×361。

壁に向かって話しかける、そんな生活。

よー兄ちゃん、便所掃除は終わったか?

よー姉ちゃん、化粧は落としたか?

ゴクロウサン×361、

一息ついたら愛についてティースプーンに聞いてみよう。

必要の無いモノは全て23区推奨ゴミ袋に放り込んだ、

貯金など無い、

あるのは辛うじて安酒を手に入れる自由、

俺は近々、

ロサンジェルスとサンフランシスコなるUV溢れるポップタウンにて日がなヘベレケ、

これを俺は愛と名付けよう。


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March 27, 2011

ハッタリ作業スペースで夢を描け ’11


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本よりもブックカバーの方にお金を費やすという贅沢、

ピカピカブーツよりもオンボロブーツの修理に大枚を叩くという豪快、

お母ちゃんが言っていた、

「お父さんはお金がなくても上等な服だけは着ていたわ」、

そして俺はお金をかけずに良い服を着たいと切に願う最後のあん畜生。

クレイジーキャッツを、ソー・バッド・レビューを、イカレたお姉ちゃんの叫び声を、

何やらかんやらを忙しなく根こそぎ回しながら旅支度、

旅に出たい、例えばジャック・ケルアックの様に。


'11.4.13(水)
【レッツ・ゲット・ロマン】パート6
アット 下北沢BAR?CCO
高哲典/江崎掌/Ken South Rock(宙ブラリ、ヌー)
19時開場/20時開演/1500(+2order)


ニューヨークのライヴバーで初対面を果たした男と、

2009年9月の【ボヘミアン・ロマン】以来に再会する男と、

ヤケにだだっ広いハリウッドの地図を頭に叩き込んだ男、

外れ無しの豪華三本立てといった塩梅、

必要なのはセンスでそれ以外じゃない、

ありふれ過ぎた言葉は全部23区推奨ゴミ袋の中に捨てた。 


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March 26, 2011

春夏秋冬 ’11


俺に構うな、ただちょっと捻くれているだけ。

俺を干渉するな、ただちょっとぶち壊してやりたいだけ。

俺に構うな、ただちょっとストレートなだけ。

その時、俺はクスリの切れたジャンキーの様な顔で呟くだけ、

「おいおい、ヤツは今日休みかい?」、

アイ・ラブ・ユー、

君が居るのと居ないのじゃ大違いだ、忘れるな。

ジャンキーで思い出した、

今村竜也という男をクスリを打ち間違えて殺してしまう夢を見た。

その時、俺は夢と現実の狭間で呟くだけ、

「ごめん、どうしよう?どうなる?」。

目が開かないといった眠たい面持ちでルート・スゥイート・ホームを歩いた、

修理に出していた愛すべきオンボロブーツを受け取る時、

靴職人兄貴は多少得意気に呟いた、

「18500円!」、

それは1500円の値引きを意味した。

日本円とドル札、俺は全財産ひしめく財布を取り出しながら呟くだけ、

「またお願いしますさかい」。

ロックンロールレコードを回しながら猿小屋をとりつかれた様に片付ける、

どうにか部屋のハッタリ作業スペースを確保した時、

いつかヤツの結婚式で頂戴したティファニーとかいう洒落こましたペアグラスはモダンソファの真下に押し込まれた。

使う機会が皆目見当もつかないんだと押し込みながら呟くだけ、

「きっと此処が相応しい場所だ」。

ロックンロールレコードで思い出した、

ロスアンジェルスに飛ぶ前日にパーティが開かれるというので思いつくままに呟いた、

「DJでもやろか!」
 
呟いた瞬間、頭の中は選曲とヴィニール盤を回す光景とヤケに広いハリウッドの地図の事で一杯だった。 

髪の毛は伸びた、どうやら伸び過ぎた、

俺は唄った、

「前が見えん前が見えん、前髪で前が見えん」。 


'11.3.23(水) 
アット 池袋ATRIBE

1. 神様に唄う夜(仮)
2. 自作自演屋
3. 何を想う
4. 流れる道の上
5. ニューヨーク・サブウェイ・ブルー
6. 憂鬱の隙間から
7. ロマンのど真ん中
 

小野雄介という男と呑んだ、 

ヤツはほろ酔い気分で呟いた、

「ライターをくれ、10本くれベイビー!」、

その時、俺はグッド・フィーリングの極みで憂鬱を吹き飛ばすだけ。
 
一日がソソクサと逃げて行く、

選抜高校野球は開催中。 


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March 23, 2011

躍るマイルドテイスト ’11


小粋なバーでリーゼント野郎と朝まで呑んだ、

ヤツは音楽を愛していた。

ルー・ルイスは確かにやって来た、

登場した瞬間、どっかのお姉ちゃんが声を上げた、

「ワォ!本当に来たー!!」

俺はロックンロールを愛していた。

昔働いていた狭っ苦しいバーのカウンターで呑んだ、

アルコールとは相思相愛を貫いた。

小野雄介という男と話をした、

俺は二つ返事を愛し、ゴタクを並べる必要は皆無に等しかった。

神様に詩を書いた、

お前にハイネケン奢ってやるぜと書いた、

その代わり居場所教えろと書いた。

違うところに散文を書いた、

活字は躍動感とリズムに溢れていた、

とても気に入り何度でも読み返す事が出来た。

ロサンジェルスとかサンフランシスコとかいう地球上に存在する筈の街へ出向く日が近付いてきた、

日本円をドル札に換えるという行為は神聖だと思った。 

オンボロブーツの修理が完了したと電話が鳴った、

俺はロングブーツを愛していた。

神様に詩を書いた、 

お前にヘタクソな絵でも送るぜと書いた、

その代わり住所教えろと書いた。

読書灯だけ灯してブコウスキーノートを読んだ、

人情味溢れる人間を愛していた。

ヘッドフォンでトムウェイツを聴いた、

信じ難い程にイカしていた。

明日は池袋とかいう地球上に存在する筈の街でライヴだ、

何時に行けば良いかも定かでないが、

一つだけ確かな事は俺にも唄う詩はあるという事だった。


'11.3.23(水)
アット 池袋ATRIBE
高哲典/斉藤正法/ジャイロ
18時半開場/19時半開演/1000円(+2order)
 


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March 17, 2011

無題 2011.3.17


ヘッドフォンでモンキーズと友部正人を聴く。
バチバチと聴こえるヴィニール盤の雑音がヤケに沁みる。
読書灯だけ灯した物置きみたいな部屋が揺れる。
無様な格好で咄嗟にレコード棚を抑える事くらいしか俺には能がない。

ならず者ジャーナリストのドキュメンタリー映画を観る。
「9.11直後、アメフトの記事に一体何の意味がある?」 
君が地震の被害者達と同じ様にクッキー二枚で日々をやり過ごす事に一体何の意味がある?


普通の生活が奇跡だと感じるなら、


普通に生活が出来ているなら、


普通に生活しながらせめてモラルを守り恥を知れ。



穴を埋めてくれと直前のライヴ出演依頼が入る。
ヤツは37分に亘り口説き続けてくれたが俺には心底から唄える歌が見当たらなかった。

酔っぱらったクズ共が地震を肴に大声で茶化しながら笑い転げている。
コイツ等が人間なら、俺は「人間」と呼ばれる事さえ毛嫌いする。
睨み、三発殴り、そして黙らせる。
そしたら俺は逮捕されるか?
してみろ、法律など今やどうでも良い。


ファッション感覚で「揺れた!」だとか「募金しました!」だとか「節電します!」だとか「泣いた」だとか何だとか、


律儀に「呟きたがる」焦燥阿呆に言ってやれ、
全部邪魔だと、

その虫酸が走るだけの「報告」に一体何の意味があるのかと。

テレビから流される場面はほんの一部に過ぎない、
エゲツナイ場面は隠して秩序を守っている。

情報に振り回され、知った口振りで外野席から発言を繰り返すキチガイ、

誰かの暴言に揚げ足を取る暇があるなら祈れ、


何も出来んともがいているならその足りん頭を駆使してせめてウィットについて考えろ、


二億円送る余裕が無いならせめて願え、

それは何もしないって意味じゃない、
守れるものを守れ。

海外から駆け付けるプロフェッショナル救助隊の純粋な心、
地球は結局一つなんだと思わせてくれる光景、
ド素人が口を挟む余地はない、

それは何もしないって意味じゃない、
ただあの娘の無事を信じている。

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March 14, 2011

偽善者のバラード ’11


早朝、新宿に着く。

バスはキャンセルが相次ぎスカスカ、俺はとにかく戻ってきた。

部屋のレコードと本はバラバラ、そして転がる何台ものワーゲンミニカー、

それらを元の場所へ戻した。

史上最悪のニュースを見ながら煙草を吹かしていた。

パニック映画さながら、島国が簡単に海に飲み込まれる様を見ながらうどんを旨そうに啜っていた。

俺は何だ、救い様の無いクズかも知れない、

思いながら矛盾だらけのポマードを塗りたくり、眠る間もなく仕事へ出掛けた。

こんな状況の中で紙切れを稼ぐなんて行為が甚だ阿呆らしくなり、

その不甲斐無さ具合に、気を許したら涙が止まりそうになかった。

同情など出来ない、いくら絶望感と胸中を察してみても所詮は他人事でしかない、

俺が渦中の人間でない限り、全ての言葉は安過ぎてどうしようもない。 

史上最悪のニュースを見ながらホットコーヒーを淹れていた、

俺は何だ、救い様の無いクズかも知れない、

思いながら矛盾だらけの熱いシャワーで、呑気に一日を終わらせようとしていた。

人間のイヤらしさについて考えていた。 

お前が無事で良かったと安心しながら、

何万人もの人生が一瞬で消えた事実には目を塞ごうとした。

人間の欲とイヤらしさについて考えていた。

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March 12, 2011

浮き彫りの人間達 ’11


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いくら気取っていても家なんていとも簡単に流されてしまう。

たった一瞬で命など簡単に落としてしまう程に脆い生き物。

こんな時だけ、人間は損得を考えず命を最優先する。

こんな時だけ、仕事もお金もショウモナイ争い事もドンクサイ悩み事も全てを蹴散らして命を最優先する。

こんな時だけじゃなく、普段から困った事があるなら人間は助け合うべきだ、

所詮一人で生きてない限りは。

どうにもならないかも知れないし、ひょっとしてどうにかなる事だってあるかも知れない、

イカす詩人の言葉を拝借するなら「大事なのは答えではなく問い掛けそのもの」だ、

その「問い掛け」で俺がチンピラと呼ばれるのなら、俺は狂喜乱舞のドチンピラで構わない。

こんな時でも昔の恋人の安否を気遣うって事は不謹慎か?

連絡を入れたら「アンタ何?」と軽くアシラワレて終わるのか?

今の恋人は「何故連絡なんかするの?」と怒るのか?

そんな類いは真っ平御免だ、男も女も関係ない、

関わり合った事のある人間を気遣うのは当然の話だ。

こんな時だけじゃなく、俺みたいなモンでも気遣う位の最低限の心意気は365日中389日持ち合わせていたい、

とにかく生きて活きてイキまくるだけだ、

一瞬で命を落とす可能性と背中合わせである限りは。

ところで俺は本日、福山から新宿に舞い戻る予定が深夜高速バスの運休により幸か不幸かもう一泊、

明日楽しみにしていた渋谷でのライヴショーも延期が発表されていた。

10人中13人が「地震がきたらこの部屋終わりね」と呟いた俺の部屋は今どうなっているのか、 

レコードは、本は、エレキギターは、額に入れたターゲットマークは。

いくら宝物で埋め尽くされていても所詮、

最後は「生きているだけでオーケー」とほざけるのかも知れない。

明日、新幹線なる未知のハイカラ線で東京に戻る。 

と思ったが止めにしてバスチケットを取り直す、

旅は一筋縄では終わらない始末。 


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March 10, 2011

the フィーバーズ ’11


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二人で自転車に乗り向かう一円パチンコ、

連発するフィーバーの嵐に笑いが止まらず。

いつか岐阜の町で同じ光景があった、

連発するフィーバーの嵐にガリヒョロなおっさんがシワクチャの笑みを携えて放った言葉、

「いやー、パチンコっておもろいなぁ」

玉を打ちながらあのガリヒョロはもうこの世にはいないのかと考える。

丸三日間、ハイカラデートの如き行程でお母ちゃんと水入らずの時間を過ごし、

初詣から場違い極まるデパート徘徊、

合間にギターを磨き、トランクを磨き、珈琲を煽り、

普段、あの狭苦しい基地ではとてもやる気になれない様な事柄に精を出し、

そして曲はそこそこの痛快且つ軽快さで生み出され続けている。

所詮こちとら、単なるド田舎者の類いかも知れない、

バットしかし、田舎も都会も地球の裏側もそこそこに弁えてるってのは豪快且つ爽快な強みだ、

金持ちの環境で育てられなかった事が何よりの御褒美だ、

いちいち些細な事柄にでも歓喜する事が可能可能。


'11.4.13(水)
【レッツ・ゲット・ロマン】 パート6
アット 下北沢BAR?CCO
19時開場/20時開演/1000円(+2order) 


ドサクサ紛れに確定のこちら、

出演者はいよいよとんでもなくイカす方向性で調整中、 

年がら年中こんがらがっているんだけれど年がら年中胸騒ぎも絶えないって仕組み、

この気持ちを忘れてはいけないという気持ちを忘れてはいけない。 


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March 09, 2011

The 福山トーキングブルース ’11


福山2


ハードケースを担いできた事は近年稀にみる成功具合、

誰にも会わず引き蘢り長閑極まる静かな一日を過ごす。

下北沢とは音の鳴り具合がまるで違う事実に一丁前に気付きながらギターを爪弾けば即座に曲が形になる、

平穏とはまさにこの事、缶ビール片手に汚れてしまった心を洗い落とす。

問題なのはパソコンとかいう文明の利器にはエロティックな映像が際限なく溢れているという事、

邪念にじゃあねと手を振る潔さは断固足りない始末。

シャワーなどある筈も無いが故、バスクリンがたっぷりと入れられた風呂に浸かり、

そのお湯をそのまま洗面器ですくい上げ頭から爪先まで洗い流すハッタリワイルドスタイル、

そこらに蔓延るボンボン気取りをハナで笑っているのは俺の方だ。 

黒電話には「悪い知らせでベルがなりません様に」と書かれたシールが貼ってある、

周りに居る奇跡の人間達、誰にも死んでほしくない。 

そして下北沢のボスから連絡が入る、 

胸躍る嘘みたいな事柄が次から次へと動き出している。

いつか誰かが口癖の様にほざいていた、

「この広島の核弾頭!」 

有言実行という響きがエゲツナイ程に性に合う男になるべきだ。


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March 08, 2011

The 怒濤's


福山


旅に出る時の爽快さはナニモノにも代え難い神聖さ、

時に味わえるグレイトジョブを軽快に突破すれば気分は高揚、怖いモノ無し。

コマのついたトラベルバッグなどオカマの転がすモンだと断固決め込み、

昭和トランクに平成マッキントッシュ、本数冊にノートブック、あれやこれやと詰め込み根性で取っ手を掴めば、

新宿駅に到着する頃にはすっかりと右手が痺れイカレていた。

そこで思った、「ひょっとしてボクもオカマの仲間入りですか?」、


そして溜まりに溜まった作業を福山の町で片付けようと、急遽左肩にはハードケースを担ぐ事にした。

8時間57分に亘るバスの中、最前列の特等席に座り込み、

フロントガラスから見渡せる深夜高速の景色はまるっきりロードムービー、

パーキングエリアで肉まんとからあげ串を平らげる俺の足下には猫が四匹ワーニャーと泣き叫び、

「一口だけでもどうか私達にお恵み下さい」とチャーミング極まる仕草でせがんできた。

肉まんの切れ端を放り投げると奴等は一斉にそれに飛びついた、

その純粋さに思った、「人間もこうでなくちゃいけない」、

手を振って別れたが奴等は呆然と俺の髭を眺めるだけだった。

 久方振りに福山の町に降り立てば相も変わらずな町具合、

朝の6時からフルコースの如きハイカラワンダフルメニューがコタツの上に並べられ、

俺は猫四匹と同様の呆然さで果てしなく両手を合わせた。


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March 06, 2011

酒と煙草と音楽と旅と人間達の夜 ’11


「この大酒呑み!」

背中から威勢良い金切り声が聞こえてきたなら、開口一番にほざき振り向くのは今やこの俺なのかも知れない、

「やぁ、呼んだか?」

三日三晩、連日連夜、イカすライヴバーのカウンター席で呑みまくり、

ライヴをハシゴして観ては煙草を立て続けに燻らせる。

泡盛とハブ酒を何杯もショットグラスで一気呑み、

ラム酒だとか焼酎だとか生ビールだとか何だとか、

社長だとかオーナーだとかお姉ちゃんだとか著名人だとか何だとか、

地位ではなく魂燃え放題のとてつもない精神の人間様と呑み明かす。

俺が向かっているのは破滅なのか天国なのか、そんな事は今どうだって良い、

気付けば明け方、イカサマポマードを洗い流しては真っ裸で眠る日々。

それでも面目を潰すなんて断固シャラクサイ事柄、

悪酔いなんて断固ドンクサイ事柄、

そして記憶を失うなんて断固モッタイナイ事柄、 

期限間近のレンタル映画を返却しに再びロードバイクで駆け抜ける、

すなわち、余裕にしてそこそこの強靭具合は断固キープオン。

一体いつからこんなに呑める様になったのか皆目見当もつかない有り様、

いくら気取っていても皆、きっと単なる寂しがり屋なんだろう。

確か三日後の今頃には福山の町でまどろんでいる、

準備などは特に必要ない、お母ちゃんに会いに帰るだけだ、

ヤツがいつかなだめる様に呟いた、

「アンタ、調子に乗り過ぎたらまた絶対に突き落とされるわ」

気を許したら料理を目の前に泣き崩れてしまう程に俺は所詮脆い人間だろう。

そして瞬く間にロサンジェルス&サンフランシスコへ強硬突破、

旅を経てその胸中のまま、来月にはレコーディングスタジオにてロックオン、

活きている限りは。


'11.3.23(水)
アット 池袋ATRIBE
w/斉藤正法/ジャイロ
18時半開場/19時半開演/1000円(+2order) 


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March 04, 2011

寂しがり屋の酔いどれ達 ’11


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'11.3.2(水)
高哲典企画
【レッツ・ゲット・ロマン】パート5
アット 下北沢BAR?CCO
さよなら食堂/今村竜也/高哲典


1. モダンソファに腰掛けて
2. ロマンのど真ん中
3. ニューヨーク・サブウェイ・ブルー
4. アウトロー・バカヤロー
5. 胸中と郷愁を混ぜて嗅げ(仮)
6. 自由
7. 愛すべき日々


口先だけ達者で中身ノータリンの男の事など一体誰が信じる、

少なくとも俺は信じない、口先と見た目だけのペラスカ・ロマンの類いなど。

教養と経験はいつだって裏切らない、信念と根性を混ぜ合わせている限りは。

憶えているのは全てをやり終えてVIP席のモダンソファに崩れ落ちた事、

足下定かでなく、転げ落ち、その腑抜けな体勢のまま握手を交わした事、

すなわち、抜け殻、或いは全てを吐き出した証拠だ。

男がさぞかし詩的にほざいた、

「足下、ステージ下の奥深くまでアンタの幹が貫通している感じ」

筋違いの怒り、行動、言動、金輪際用無し、

平たく書けば仲間が居る事実、これこそ奇跡、

「信頼」なんて安い言葉でさえ使いこなしてみたくもなる演者達、

見事に客席を埋めた心ある輩共、或いは涙目の女の子、

電車を乗り継ぎ、或いはファッキンジョブを終え、

はたまた自転車で、それとも何と、この夜を楽しみとし、

俺みたいなモンの為に集まってくれた心ある輩共、軽快且つ痛快な極み、

これこそ奇跡且つ軌跡なんだと捉えて疑わない。

男に愛されてこそモノホンなんだと決め込んで早10数年、

下の名前で呼び叫ぶべき人間らしい人間、 

昔、チャーミングヒップガールが言っていた、「君の周りにはいつか素敵な友達が沢山集まる」と。  

愛すべき一夜で力を入れ過ぎ右手が痙攣、

ギターなど威勢良く放り投げてしまいたい衝動にさえ駆られる始末。

散々呑み明かしながら心ある輩共が一人ずつ去って行った、 

幾ら強がっていても所詮、寄り添える相手を求めているんだろう。 

今日は今日とて再びイカすライヴバーのカウンター席に腰掛け、生ビールからエスプレッソダブル、

テキーラからラム、果ては沖縄土産の泡盛まで呑み散らかせていただき大そう立派なヘベレケ具合、

幾ら強がっていても所詮、寄り添い合える相手を求めているんだろう、

思っていたら即座に曲が生まれた、「寂しがり屋の酔いどれ達」。  
 

ジェームス・ディーンが表紙を飾るハイカラ雑誌とからあげクンをツマミながら歩くルート・スゥイート・ホーム、

 俺が歩きたいのは極道では無く、健全且つ痛快な武士道に他ならない次第。

ステージ上で始めと最後、確かに二回程叫んだ記憶がある、

「ロマンなんて勝手に掴んだモンが勝ちだ」、

7日の夜には深夜高速バス乗り込み福山に帰る、

愛すべき日々。 


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March 02, 2011

社会性の無い匂いで勝負する ’11


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要するにファッキンな事柄と不愉快な気分が治まらないって話、

ショウモナイ事とドンクサイ事と「待つ」という行為がエゲツナイ程に嫌いだ。

魂燃え散らかしてるヤツを魂燃やす術さえ知らんヤツが笑うんだろう、

以前、どっかのボスが吠えていた、

「出来る人間と出来ん人間が居るなら、出来ん方に合わせるってのが常だ」

そして野郎は続けた、

「それが嫌なら山奥で自給自足しなさい」

俺が「出来る」とか「出来ん」とか、そんな事は今どっちでも良い、

「出来なさ過ぎる」ヤツを外せってだけの軽快且つ痛快な話だ。

「お金さえ貰えれば何でもします」って類いの驚愕ロボット野郎、

偽のポイントで颯爽と浮き足立つ八番煎じ素っ頓狂軍団、

俺の言動と行動を「やかましい」の一言で片付けるのなら直ちに戦力外通告を出せ、

扱いやすいロボットにしか用がないのなら。

重要なのは個人でいる事、筋を通し続ける事、どうしようもない程の当然話だ。

煮え切らん胸中で眉間に皺を寄せるだけ寄せて電車に乗り込めばイカすバンドの曲が耳元で響いてきた、

「明日になれば怒りの労働者さー」

意味の無い敬語などとっくに捨てた、

日本代表サッカーにおける、中田が井原にタメ口でどうのこうのって問題、

サッカーの「サ」の字も弁えてない俺でさえ100%中790%理解可能、

真剣に闘っているのならそんなモンは時間の無駄だ、愛想を振り撒く余裕など皆無なだけだ、

敬意を払ってないって事とは別の話だ、

それくらい気付けよ、型にはまった逆ヒップの達人共。

汚れてしまったしかめっ面で部屋に辿り着きポストを開ければ、

スペインとかフランスとかいうさぞかしハイカラな街を旅していた小生意気なチャーミングガールからのレター、

封筒の裏には「ヴァン・ケーナ」、

すなわち、しかめっ面が満面の笑みに変わるまでの時間は0.029秒の圧倒的ワールドタイム、

中身を見ればゴッホの星降る夜のポストカード。

やっこさん、俺がこの絵を大好きとも知らず送りつけてきたってんだから胸の躍り具合はもはや狂乱騒ぎ、
 

しかめっ面を瞬時に切り替えてくれる人間への愛は断固計り知れない始末。

そして明日はロマンをひけらかすにはウッテツケの日、 

 
'11.3.2(水)
高哲典企画
【レッツ・ゲット・ロマン】パート5
アット 下北沢BAR?CCO
さよなら食堂/今村竜也/高哲典
19時開場/20時開演/1000円(+2order)
 


パート5
 

亡くなったスーズ・ロトロに両手を合わせる、アンタの滲み出る寛大さを忘れない。 


drecom_eroom5session at 00:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 
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