January 2012

January 31, 2012

左の翼に飛び乗る時 ’12


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'12.1.26(木)
【レッツゲットロマン】パート12  
アット 下北沢BAR?CCO
出演 : 高哲典 / ブラインドミウラストレンジャー(夜のストレンジャーズ) 


1. ラウンドミッドナイト
2. パレード
3. ヘイトアシュベリー
4. ロマンのど真ん中
5. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6. 草臥れたタクシードライバーの胸中に愛を(仮)
7. モッキンバード(仮)
8. オールナイトロング (ザ・ルースターズ) 
9. アウトローバカヤロー
10. 流れる道の上
11. 愛すべき日々



アタマがイカれた夜に、昼に、朝に、かれこれ11年前から自然と口ずさむ唄がある。

前日真夜中、また口ずさみ、突然ソレをステージで唄ってしまおうと思った。

「俺が持ってる悪いクセ、辺り構わずぶち壊し暴れ回って夜が明ける」(オールナイトロング)、

一時間ずつのライヴを捻くれボーイ&ポッピンガールズが静かに見守ってくれていた気がした。

「ピースマークでカタをつけようと思ったんだよ」(ヘイトアシュベリー)、

自らの詩に俺はまんまと影響されながら過ごしている、

全てはハッタリ、いくらヤサグレていてもピースマークだけは忘れずにいたい、

以前にも増してそう感じる様になったのはどうやらヘイトアシュベリーってハイカラ極まる街を徘徊したオカゲだ。

ファッキントレインの中、猿小屋の中、DJブースの中、

近頃、いや、以前から聴き漁り踊りまくっていた「夜のストレンジャーズ」三浦雅也氏が真横でギターを弾き、

そして労働者階級のシャウトをカマしていた。

浮かれて決め込むヘビードリンク、

真夜中、いつもの見慣れた商店街には雪だるまがセイハロー、

季節は冬、時は一月、

気付けば八月になり、気付けばまた誕生日を迎えるだろう、

浮かれる為に企み続ける事はただ一つ、狙いをエゲツナく睨み続けるというコトに他ならない。



'12.1.27(金)


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ドサクサ紛れに向かう何ちゃら恵比寿ハイカラプレイス、

ヨーロッパ1800年代の路地裏、場末、貧困、労働者等を捉えた写真展「ストリートライフ」を凝視。

最高だ、町の苦労者、カゲの労力、誰も知らない深い闇、そんな類いにスポットを当てる粋なカメラマンズ。

華やかな偽善世界より軽く1567倍胸躍るロマンのど真ん中、「キングストリートから見るプリンスストリート」という名の白黒写真、

センス、モダン具合、ウィット、風刺、どれを取っても特級品、

美術館の神聖さ、まるでタマラナイ胸中、

分別をつける為に企み続ける事はただ一つ、貫き続けるというコトに他ならない。

随分と威勢の良い日々が続いている、

確かな事はただ一つ、俺は現役だ。


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January 26, 2012

全身全霊のバラッド ’12


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貯蓄してある筈のハッタリカラゲンキさえ見失うPM19:38、

遊びもファッキンジョブもイカサマDJも書く事も何やらも全て全身全霊で臨むべきだ、

あまりにヤスく響く言葉だが全身全霊だ、

その分怒りに震え、敵も増える、

バット、ソレ以外に残された道など皆無。

迷惑を掛ける位なら一人になるべきだ、

意思疎通し合える人間にはストレートに告げる、

「今はほっといてくれ、ウィットの欠片も無い」。

こんな時は日本語の詩が性に合う、

「ボクはいつも無理してるー」

「ミサイルが俺の頭に落ちて嫌になっちまった」

「俺が持ってる悪いクセ、辺り構わずぶち壊し暴れ回って夜が明ける」

それもこれも誰かの詩だ、

「俺のじゃない」ってのが気に入らないならこんな時こそイカレた詩を書くべきだ。

「破滅型の男の物語に憧れる」

これはどうやら俺の詩だ、

「憧れる」ってのは「気持ちが手に取る様に分かる」ってのと同義だ。

全ては明日、最高峰のツーマンショー、


'12.1.26(木)
【レッツゲットロマン】パート12  
アット 下北沢BAR?CCO
出演 : 高哲典 / ブラインドミウラストレンジャー(夜のストレンジャーズ)
OPEN / 19:00  START / 20:00 
CHARGE / 1500(+2order) 
 
 



踊り続ける男は明日に賭けているんだろう。


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January 23, 2012

終始、酔っているのは誰 ’12


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一点集中型の必需品、ハッタリ眼鏡を「何処かへ置き忘れたんだ」と一人ごちるこちとらに男が問い掛ける、

「その時は別に酔っていた訳じゃないでしょ?」 

そこで0.37秒のワールドタイムにて即座にアンサー、

「終始、酔っている様なモンだ」。

誰と話しているのか、何の話をしているのか、

もはや分からなくなる瞬間がある。

俺はコイツを「お前」と呼んだ事があったっけ、

気付けば仲良しになってるぜ、

そんな瞬間が多々ある。

「終始、酔っている様なモンだ」、

いよいよ、こんな名文句を自然の内に吐き出すPM18:01、

口の中はダイナミック三流ウイスキー本格派「TENGALON HAT」、

そしてブラック珈琲の誇り高き香りで満杯。

好きな言葉は「一人勝ち」、

シャレコウベかチンピラか何だかに憑かれながら眉間に皺寄せたままに射止めるファッキンジョブは果てしない集中力にてクール極まる八冠達成、

ゲーム感覚で大概の事はケリがつく、

駆け抜ける9時間強は瞬きの内に突破、

ハッタリと生粋のギャンブラー気取りで保つ面目、

「態度デカくて頭空っぽ」、そんなヤツを大勢見た事がある、

俺は嫌いだ、気が狂う3秒前。

明日のイカサマDJタイムに際し久方振りにミックス編集盤CDを作成する、

タイトルは「TWIST DJ TIMES」、

皆が知っている様なインチキナンバーばかりを並べ立ててヤスくセコいゴキゲンを窺う程、

俺は残念ながらお人好しでもなく、オマケに優しさの欠片もない、

そしてそんな捻くれた優しさはもはや罪に値するんだと抗い続けて早17年強。

律儀なモヒカン野郎がヌカす、

「知っている人間は一体何人いるでしょう?」

そんな類いは断固クダラナイ事柄、

埋もれてしまったままの日本語美学、

どちらかと云えば下品でどうしようもなくヤサグレてるって感じの純粋ツイストブギ、

俺がそのDJミュージックをただの客として聴いていたなら即座にヤツに話し掛けるコト請け合い、

「ファッキングレイツ!!」

爆音で回す「ヘイトアシュベリー」、要するにモノホンの自由を手に入れて勝手にヤリ続けるという基本、

無理に合わせる必要もなく、自然とそんな瞬間が増え続ける事をキツく望む、

そして気付けば仲良しになってるぜ、

そんなじゃないとまるで生きている心地がしない有り様。

おっ、最高級380円ジャケット右ポッケから発見されるハッタリ眼鏡、

「終始、酔っている様なモンだ」、

捻曲がった根性など永遠に要らない。 


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January 19, 2012

胸中ダンスセンス ’12


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昨日は万年床に忍び込んで来た斑点蛇が足首を舐め回す、

そんな奇天烈夢で目を覚まし、

今日は毒蜘蛛の大群が万年床に攻め込んで来る狂乱夢、

かれこれ9年強に亘りこちとらを包み込んでくれたモダンストライプシーツがその茶番夢の名残でビリバリに破れている、

朝も夜も夢も現実も男も女も人も虫もまるで定かでない暮らし、

そして俺はどうやら今を軽快に生きている。

「えっ、酔ってる??」などと尋ねられる事塵の如し、

アルコールに呑まれる事があるとすればソレは猿小屋の中で一人ごちている明け方だけで充分、

「えっ、酔ってる??」、

その時は100%中188%素面だ。


もはやフザケてないと正常では居られない脳内構図、

無論、フザケる場合は「真剣に且つポリシーに忠実に」だ、

ヤスい会話はナスビより御免だ。

臆病者は喋り続ける、

お調子者は気を使い過ぎる。

例えば奇抜な柄シャツを着て勝負に出る、

粋と見えるか下品と見えるかは各々のセンスだ。

21歳ポンコツの時分、働いていたジーンズショップのロカビリー店長が吐いた言葉を爽快にフラッシュバック、

「そのシャツを着れるのはお前かエチオピア人だけだ」、

褒め言葉なのかケナされているのかなんて九の次で良い、

受け取り方は各々のセンスだ。

例えばズタボロ看板の写真を撮りまくる、

ヒップハイカラと思うか単なるボロ屋と思うかは各々のセンスだ。

「律儀に人と違う事を気にしているヤツ程に醜い存在はない」、

捉え方は各々のセンスだ。

ところで火星級のファッキン戯言はともかく、

近々、久方振りに何ちゃらクラブにてDJをカマす、

無論、イカサマ極まるDJスタイルだ。

バット、こんな時は夢中で音楽を聴く、

テーマは日本語、そしてツイストミュージック、

埋もれてしまったままの日本語美学溢れるヤツで踊る、

響き方は各々のセンスだ、

センスが共鳴し合う時、俺はソレを照れもせず人間愛と呼ぼう。

「えっ、酔ってる??」、

答えはノー、断固ノー、

バット、捉え方は各々のセンスだ。


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January 13, 2012

デカダン戯曲 ’12


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A.「この本貸すぜ、地下鉄少年の話」

E.「あっ、ありがと、ワタシも何か持ってくるね」

Y.「これ読んで下さい、ボクはスゴく好きです」

A.「おっ、ありがと、【バールのようなもの】?タイトルだけでイカすな」

E.「本読んだよ、面白いね、最後どうやって終わるのかと思ったよ」

A.「分かる?コレがイケるなら次はアレにしよう」

Y.「本読みました?」

A.「抜群だ、久方振りに本で笑ったな」

Y.「おー、そうっすか?やっぱり分かると思った」

E.「ワタシも何か持ってくるね」


とか何だとか、こんな類いの与太話が際限無く好きだ。

普段読まない類いの本を交換し高める異文化交流、ウィットに富んだ言葉は間髪入れず走り書け、

例えば「弥次喜多」、例えば「戯曲」、例えば「放埒」、例えば「デカダン」、

こんな類いのクールジョブが俺にはきっと性に合う。

ほとんどの人間が「誰かに読まれたらどうしよう?」だとか何だとか、

クダラナイ且つシャラクサイ妄想に憑かれて当たり障りの無い事ばかりを書いている。

ルールブックに書いてある様な戯言の類いは聞き飽き過ぎてウンザリ且つゲンナリなんだと一丁前にヌカしてしまいたい、

そんな事柄に縛られる位ならハナから書くという行為は諦めた方がマシだ。

ところであの脱走者は何処へ消えたのか、捉え方は甚だ可笑しいが、あの計画性は生粋のロマンに値する。

お母ちゃんに逢いに本気で中国を目指したのだとしたら、俺にはその胸中と執念が分かる気がする、

そんな気がする。


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January 12, 2012

モストラヴ ’12


腐りきった馬鹿共が俺の前をウロウロとしてんだ
面倒だ、馬鹿は相手にしないのさ

「馬鹿は相手にしないのさ」(2000年)



こんなポップなサビを持つ赤面級の詩を吠えていた19歳、

俺はシケた客に「葬式に来たんか?」などとどっかで聞いた事のある歯の浮く様な台詞を散々と捻くれながら吐き捨てていた。

そして今、頭掻き毟り、地団駄を踏み、思い通りに行かない事には甚だ憤慨、

馬鹿は俺か、アルコールか、煙草か、人間の顔した獣の仕業か、

いずれかか、全てか、ノープロブレムか、飛び散る会話に平常心は皆無。

頭イカレているのか、いないのか、少なくともIQ2の救い様の無いオカマにだけはなるな×2012、

そして恋は年中無休、桃色吐息、祭りの後の寂しさに心身追い付かず閉口、

ありふれた言葉遊びには日々飽き飽きしながら形式蹴散らして0歳から今日まで辛うじて辿り着き、

ソレと同時にエチケットを磨き、ついでにポンコツブーツまで磨き、

ファッキントレイン飛び乗れば本を読み、読みながら「コイツは俺を突然刺してくるかも知れない」などと意識散漫、

ソレと同時に脱走兵の行き先を案じたりするこちとらの行く末は未知、

「いつ死が訪れるか分からん」などと日に日に強く感じながら、この歩く神経質が生命保険にさえ入ってないだなんてまるで怪奇。

PM22:16、猿小屋舞い戻ればジリチャリと太々しく鳴り響いている目覚まし時計、

貴様、何故今頃鳴り響く、忘れるな、俺の望みは朝だ、イカレるのはまだまだ早い。

そしてそんな戯けた俺に必要なモノはウイスキーじゃない、シャンプーとリンスだ、

オマケに恋とか何とかってヤツを続けるってコトだ。


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January 08, 2012

逆新春に誓え ’12


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「一つ崩れて全て台無し」だなんてまったくもって良くある話だ。

ハナからヤスい立ち位置もペテンのやり口も好みじゃない。

すなわち、単なる凡人平均値に収まる俺を誰よりも許せないのは俺だ。

狙っているのは常に圧勝、八馬身差、闘い挑み続ける男、そんな想像、

一発大そう偉ぶって豪快に吐き捨てたなら、最低限エチケットと自由のバランスだけは弁えておく必要がある。

そして一つ崩れただけで全て単なる理想論、

「態度デカくて頭空っぽ」だなんてまるで笑えない代物。

キチガイの沙汰、そんな一日。

見た夢は昔確か笑い合った事のあるチェリーガールが軽快に話し掛けてくるってヤツ。

そんなチェリーガールがホザいた言葉を今まさにフラッシュバック、

「思い通りに行かないと直ぐに強行手段で・・・」どうのこうの&何ちゃらかんちゃら。

「何が大吉だ」などといくらヤサグレてみても事の発端は断じてこちとら自身、

「借りは返す」、ヌカしながらなかなか返せない憤りを抱え込んで全てぶち壊すのは悪いクセ。

優しさで溢れた奴等が律儀に声を掛けてくる、

「すいません、すいません」、

俺は奴等を素直に尊敬する、年齢なんて断固ノープロブレム事項、

頗る格好良いと思う、俺には到底出来ない芸当だ。

気を使う必要など皆無、俺はお前に怒っている訳じゃない、

ただ、自分の気狂い部分に野次を飛ばし、その不甲斐無さに閉口し嘆いているだけ。

うーあー発狂、捻くれ、3歳児のソレと同じ仕草で地団駄を踏み、我侭の限りを尽くし、

脳内にストックしてある有り余る筈の言葉の引き出しは全て閉じられ、ようやく吐いた言葉が「クソヤロー」、

こんな面白味の欠片も無い言葉を吐いたのはまるで久方振りだ。

「何もそこまで」だなんて侮るなかれ、「態度デカくて頭空っぽ」、俺は俺を許さない。

「御免なさい、出直してくるぜ」を繰り返しながら苦笑いで扉を閉めればポッピンガールと胸躍る与太話、

そんな荒れた胸中の話など無意味、ただただソレとは関係の無い笑える話を探り出す。

心底本気で笑う為には越えるべき山が多過ぎる、こんな事を繰り返しながらいつか必ず死に至るんだろう、

諦めろ、そして悟れ、新春なんて今や遠い過去の戯言だと。

非を棚に上げて大言壮語を繰り返す程、俺は残念ながら頭イカレてもいない、

こんな一日はまるでウンザリ、オマケにゲンナリ、繰り返すなんてキチガイの沙汰。

ファッキンブルース、今は邪魔者を海に流して静かな場所で語りたい、

そして語れる相手はいつだってお前であれば良い、

「俺の事か?」、「ワタシの事?」、全て正解、

有難うは忘れない。 


drecom_eroom5session at 02:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │短編 

January 04, 2012

胸中と教養を混ぜて書け ’12


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朝と夜の概念も無く、素面と酔いどれの狭間も無く、確かな事は時間などいくらあっても納得いかないという事実。

脳内にインプットしたい事柄はいつだって塵の如く溢れている、そんな事を繰り返し思いながら、

ありとあらゆるモノに手を出しながら、結局何も理解出来ないままにいつか必ず死に至るんだろう、

その押し迫る瞬間まで胸中ブギを続けていれば良い、続けられていれば良い。

ある時はAM03:41に目覚め、そのままミッドナイトまで突き抜け、 

ある時は14時間36分たっぷりと眠りこけPM15:52起床、そして今は僅か11分27秒の睡眠で丸一日以上をタフガイ気取りで過ごしている。

この4日間、アルコールの類いはまるで皆無、特に欲してもいない、残念ながらクレイジー中毒とは無縁、

バット、代わりに必要なモノは大量のカフェインとJPSである事は想像に難くない有り様。

福生同様、長年気に留めていた未知の横須賀タウンへと出向き、「どぶ板通り」なるネーミングから光るヒップストリートを徘徊、

そして軍艦よりも何ちゃら公園よりも何よりもイカすズタボロ看板と生粋ピンク映画館に胸は躍り、写真を撮りまくり、

無性にアメリカまで一っ飛びしたくなるそんな時、右ポッケにはゲンスブール伝、口ずさむナンバーは不思議とアスカ、

スナック感覚で戸越銀座を徘徊し、天下のパープルヘイズ六本木タウンでは180年前の浮世絵を鑑賞、

180年前にあんなウィットがあるのなら、俺が今、果敢に駆使しているこの巷で流行のファッキンコンピュータなんて投げ捨てて然るべき代物、

「まるで追い付かない」などとシャラクサくも妬むその時、右ポッケには太宰治「斜陽」、思考する人生。

明確な事項が多々ある、俺が好きなのは古着屋、レコード屋、骨董屋、味ある個性、とにかく一点物がひしめく乱痴気の類い、

そんな訳でチャーミング下北沢、この街に長らく暮らし、

半ば落ち着いている感さえ漂う俺はどうやらそこそこ理に適っているポッピンあん畜生と呼べるのかも知れない。

「さらば正月!」、「あと二ヶ月、正月が続けば!」、などと下品さが売りのヤツが嘆いている、

定番文句でありながら差し詰めグッと来てしまうジャリズリ野郎が暮らす猿小屋は清潔さを断固キープオン、

このクリーン具合で願わくば年の瀬までゴールイン。

寒空の下、三つの指輪がはめてある指を見ていたい一心で極力右手に手袋をしない俺はただの赤子、或いはガラクタボーイ、

狙いを定めるアメリカ南部、或いはロンドン旅、時期は3月辺りが濃厚、

今の全ての胸中を詩に、曲に華麗に乗せられたなら大団円。


drecom_eroom5session at 20:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)│ │散文 

January 02, 2012

飛び出せ猿小屋 ’11 − ’12


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 '11.12.30(金)


猿小屋DJブース大掃除甲子園と銘打ち勝手に繰り広げるハッタリトーナメント選手権、

何事も楽しみ方次第で全てが変わる、バスルーム、万年イカサマベッド、無法地帯キッチン、ダンスフロア、

36(サル)畳あると巷で評判の小屋を根こそぎ片付けて行く。

そんな時、BGMは天下のビートルズ、 後期、初期、中期をランダムにリッスン、

そのワンダフルリズムにフロアを鳴らしながら溢れ出たゴミを片付けて行く。

強豪を辛うじて蹴散らしナイターゲームに差し掛かった矢先、ノックも無く土足で猿小屋に駆け込んで来やがるのは宿敵ボッサガール、

「やぁ、扉開いてたよ」

その時、俺が思った事は「裸じゃなくて良かった」と「発狂している場面じゃなくて良かった」の二点張り、

三着分の取れたままだったボタンを縫い、何故かプレゼントしてくれた金色の指輪は右手人指し指の特等席にジャストフィット、

「ずっとはめとくぜ」とクールに伝えた直後、ヤツは軽快極まる特急具合で何処かの酒場へと消えた、

「鍵、閉めとかないと泥棒入るよ」と、素っ頓狂な言葉だけを残して。


'11.12.31(土) ~ '12.1.1(日)


猿小屋DJブース大掃除甲子園決勝戦はVSヴィニール盤、そこに手を付ける前に向かうのはそうレコード屋、

タイムセールの真っ只中、師走の粋さに久方振りに火が点き、ナマハゲより軽く六倍タチの悪い形相で八枚を掘り上げる。

その中の一枚がブルーハーツのファースト盤だって事はここだけの話だ、

「君の事笑う奴はトーフにぶつかって死んじまえ」

この詩のウィットこそ「カッコイイ」に値する。

なるべく気が済む並べ方で棚にレコードを納め、23時を過ぎた辺りで乗り込んだのは今年最後のポストマンバイク、

お誘いいただいた武藤昭平氏のシークレットカウントダウンショーへと人もまばらのストリートを走らせる。

カウンターに腰掛けていた偉大な人物と「いやー、来ちゃった」面にて握手を交わし、「後で一緒に演ろう」の一言に胸は張り裂ける5秒前、

「ちょっと顔を出して帰ろう」などと思っていたオカマそのものの考えは3.6秒のワールドタイムにて吹き飛び、

「いつまでも此処に居させて下さい」へと迅速に切り替わる。

年が明けてカウンターで、数の子なるあまりにお正月然とした食材を口に放り込みながら嗜むアルコールタイムス、

ジョーストラマーの話、ビートニクの話、数々の格言、

俺は今、元旦から「あの男」と二人で呑んでいると思ったらとても信じ難い胸中、全ては人間同士の物語。

「友達を紹介します」の一言に軌跡を感じ、真夜中に唄う「ラウンドミッドナイト」、

「高哲典 with 武藤昭平」と一丁前に銘打ってキメる「ヘイトアシュベリー」と「アウトローバカヤロー」、

そしてうろ覚えでガナる「ラストダンスは私に」(越路吹雪 / 萩原健一)。

その足で出向く初詣、「一緒に鳴らそう」と二人で鳴らす鐘、

「お前、帽子取れよ」

そりゃそうだ、俺はただのヘベレケ5歳児と化していた、

そして脱帽して深々と頭を垂れ神に両手を合わせる。

手に入れた御守りは「旅行安全御守」、引いたおみくじはまんまと大吉、

「もう一軒行こう」と懲りもせず立ち寄るロックバー、交わすAM07:06のキツいハグ、

優しさ、深さ、粋さ、軽快さ、全てを味わった元旦の朝、

こんな年明けはまるで初めてで、幸福が過ぎて逆に不安が襲い出すのをどうにか捩じ伏せながら、

ピカピカに磨いたばかりのバスルームで豪快に吐いて涙目で興奮を鎮めながら眠る、

「今年も宜しくお願い致します」などとあまりにありきたりな言葉をオールリピートでホザきながら。 


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