October 2014
October 22, 2014
スリッピン&スライディン ’14
片方の手袋はなくしたから
片方はポケットに入れたまま
ポケットの中に何を隠し持つ?
寒く暗い路も跳ねて耐えて行くのさ
スリッピン&スライディン
遠くの方から呼ぶ声が聞こえる
ほら、行かなくちゃ
誰かが朝の支度をする時、
俺の一日はようやく終わるさ
騒ぎ疲れた奴等は死んだツラで
居る様だけど俺はこれから酔ってやるのさ
スリッピン&スライディン
遠くの方から呼ぶ声が聞こえる
そら、行かなくちゃ
名も知らん町に思いを馳せながら
滑り込んで見せるさ、簡単な事さ
捨てた夜の数だけ紙切れが降る
とても綺麗な景色さ、それで夢が見れるさ
スリッピン&スライディン
遠くの方から呼ぶ声が聞こえる
ほら、行かなくちゃ
スリッピン&スライディン
遠くの方から呼ぶ声に応える
そら、行かなくちゃ
スリッピン&スライディン
スリッピン&スライディン
明日の夕刻時には札幌に辿り着く。そう、パイロットが健康な者である限りは。
ザ・ブームは解散コンサートの巡業中、なんとその日は札幌公演。
願わくばホールに潜り込み一緒に唄いたい、
「人恋しい日はバスに乗り古本屋の前で下車、他人の心覗きたくて涙でシワになったページ探す」。
余裕があれば良い、ほんの少しの余裕ってヤツが。
東京は試練の雨、その寸法で計ると北海道は雪、
バット、ソレが一体どうなんだと吠えて然るべき胸中。
奴等に会える、あの断固友達と呼びたい奇跡極まる奴等に。
見事函館まで辿り着けた暁にはスタンダード沸点越えのあの唄を演ろう、
「はーるばぁる来たぜーはーこだーてー」
なんたって辿り着く前から既に口ずさんでしまっているってんだからこちとら、きっとIQは低めなんだろう。
心底楽しみにしています、その見たコトもない風景ってヤツを。
¥1,500_(+1order)
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October 16, 2014
池下駅前のファッションヘルスに流れ星が落ちたから ’14
さて、近頃は本ばかり読んでいる。レコードを漁るのとまったくもって同じ要領で本ばかり漁っている。
なんというか一曲聴くのとは違い、一冊となればそれぞれかなり時間は掛かるんだけれど。
リズム溢れる文章、胸躍る皮肉、滴るウィット、零れるチャーミング、生粋ストーリーテラー、それ等が備わってこそ初めて、読み物と呼べるだろう。
オレもそうでありたいと願っているし、そうじゃないと意味ないと唱えている。
アンタの周囲にも大多数居るだろう、平均こそ勝利って類いが。ギャンブルなんて無縁って類いが。ソレは、要するにオカマだろう、平たく片付けるのなら。
そんなワケでフィクション仕立てで一編仕上げたくて仕上げたくて胸中が収まらない。
「何故?」ってそんなモンにそれなりの理由なんか並べたって「意味ない」だろう。
働いて、移動して、思考して、移動して、働いて、右往左往して、移動して、働いて、エトセトラエトセトラ、名古屋への準備時間は推定28分、
違う点はただ一つ、我が麗しのポストマンバッグに自らのパンティと靴下を詰め込んでいるか否かくらいだろう。
「貴様、ギリギリまで眠っていたんだろう?ソレは貴様の管理不足ってモンだぜ?」、
そうじゃない、男なら片付けるべき順序ってモンがあるだろう。
そんなコトで愛すべき下北沢CCOへ向かう時とまるで同じスタイルにて名古屋へと向かう。
目当ての電車がやって来る合図が聞こえたので、すなわち、踏切の音が聴こえたのでオレはとにかく走った。
走ったらズタボロ財布に留めてある安全ピンがアスファルトに転げ落ちた。ソレはオレに取って、大切な代物に違いない。
トラック警備員が親身な素振りで声を掛けてくれる、
「兄貴、落としてますよ」
「はぁ、どうも」
拾った安全ピンは一つ、「もう一つある筈なんだけど?」、
アスファルトを睨みつけている内に目当ての電車は颯爽極まる速度を保ったままに行ってしまった。
辛うじて次の電車に飛び乗りシケた街のバス停留所まで目指す。3列シートのフワフカ座席に凭れて名古屋着8分前まで熟睡、
ソイツがせめてもの理想なんだがと辿り着いてみたら既に停まっていた名古屋行きバスは断固一歩も譲らない、4列シートのあん畜生だ。
「コレがボクの乗るヤツで?」
「えぇ!窓際何列目の・・・」
その何列目かに向かえばオレの隣を独占しているお姉ちゃん、
「いやぁ、そこはボクが座り熟睡する筈のシートで・・・」。
そんなこんなでお姉ちゃんの匂いを嗅いだり本を読んだり眠る姿を眺めたりなんだりしている間に名古屋へと到着。
云っただろう、コレはフィクション仕立てが生んだ賜物だ。行間を読み、楽しめるか否かで質はキマるんだ。
渋滞により小一時間の遅刻、次に目指すべきは一目散に格安ホテル、
PM14:33、個人経営風情のホテルへイン、まだ時間はある。
巧みに、すなわち、ドンクサさ皆無でコトを運べば風呂に入り、弦を替え、アレしてコレしてソレも出来るがや!などと夢希望も膨らむってなモンだ。
しかしフロントとは名ばかりのおっさんは涼し気フェイスをキープしたままにヌカす、
「えぇ、チェックインはPM16:00でして・・・」
「あのー、なんというかその、少しばかりのサービスってヤツは?」
ホザく気力も無いままに名ばかりのフロントにハードケースとトランクだけ預け、駅前の定食屋へと出向く。
アレコレ思考しながら唐揚げ定食を召し上がっていたら、後に来たオッサンが真隣りからチロジロとオレを眺めている、
「貴殿、髭以外にボクの顔に何かある?」ヅラだけどうにかキープしながら眉間に皺寄せ気にしない素振りで召し上がっていたらようやく奴さんの頼んでいた卵焼き定食がオバサンにより運ばれてきた。
「遅くなってすみませんー」、ソレは確かに棒読み台詞ではあったがどうにか大丈夫、切り抜けられるだろう。
安堵したのも束の間、奴さんがそのオバハンに文字通り喰って掛かりやがった、
「おい!ヘイ!卵焼き定食に20分強待たされるってな話は聞いたコトあるか?」
「はいはいすみません」、願わくば関わり合いを持ちたくない胸中のオバハンがそそくさと厨房に戻ろうとするその丸い背中に奴さんは畳み掛けた、
「おい!ヘイ!まだ話終わってないのに何処行くねん?へっ!こっち来んかい」
さて、オレはといえばオバハンの行く末案じて、唐揚げ定食はとっくに食べ終えているにも関わらずその場へ座ったままだ。他に心配すべき事柄など塵の如くあるというのに。
コトの顛末を見届けて、いや、これ以上はとても見ていられないといった塩梅で定食屋を後にしPM15:47、格安ホテルへと舞い戻る。
シャワーを浴びていつかの汚れを落とし、弦だけ替えてチューニングもそこそこに6周年アニヴァーサリーのGURU×GURUへと向かう。
白い板の扉を開けたなら其処にはやはりミスター・DJ Die氏がいらっしゃる、「やぁ、久し振り!元気?」
取り急ぎJPSに火を点け、ようやく灰皿に目をやれば信じ難いほどにクールな灰皿がテーブルには鎮座、
「ヘイ、Dieさん。まず、この灰皿ほどにイカす代物は見たコトがないんですが・・・?」
そのテーブルにはそのまんまJPSの、真っ黒い且つニクいジャケットのJPS灰皿が堂々たる面持ちで居座っていた。
云っただろう、コレはフィクション仕立てが生んだ賜物だ。まぁ事実、そんな感じで会話は弾んだ。
記憶が確かなら此処にやって来たのは2011年8月以来だ。アレから色々あった。ソレは無論、GURU×GURUに取ってもそうであったに違いない。
オレは懸命に唄った。だってソレを演りに来たんだから。見るからにパワーアップをカマしたGURU×GURUの6周年を祝いに来たんだから。
手を抜くだなんて無論、オカマだろう?
演り終えた後、オレは即座に呑み出した。そしてようやく思い出した、なんと一曲唄い忘れていたってコトに。
オレは思った、忘れるなんてオカマだ!って類いのコトを。
カウンターに腰掛けていた、見るからに威厳ある大男が誘ってくれた、
「おい、バーボンはロックで良いか?」
オレは答えた、「ふぃー、ロックじゃないなんてクダラナイでしょう?」
ジャックダニエルをしこたま流し込んだ。もはや眠気は宇宙の果てに消えていた。
演り残した雪辱があるとするなら、オレはソレを名古屋で返そう。
一つだけ確かなコトがある。オレがもし、イカした池下駅前のファッションヘルスボーイであるなら、勤めを終えたその足で毎夜、GURU×GURUに立ち寄るだろう。
だって、そこにはロマンしか溢れてないから。其処にある小物とかチラシとかを眺めたなら人生ってヤツが一目瞭然だから。
明くる日、オレは東京駅行きのバスへと飛び乗った。用意されたシートは3列シートだった。
本を読み終え、ようやく眠ろうとした。バスはショウモナイ渋滞により、2時間強遅れていた。
オレなんかより遥かに草臥れているのであろう運転手の声がマイクを通して聞こえていた、「横浜辺りから、30km強の渋滞が予想されます」。
奴さんの胸中を悟りながら、僅かながら眠りコケた。
次は北海道、御多分に漏れずパイロットの胸中を悟るコトになるだろう。
云っただろう、コレはフィクション仕立てが生んだ賜物だ。フィクションと真実の垣根を飛び越えてただ、勝利を狙えば良い。
October 10, 2014
ジャスト最高 ’14
BGMになり得ない良質文学音楽、初期ザ・ブームを聴いている。
「見ず知らずのオヤジのどん底の身の上を二時間シモキタで聞く羽目になる」、
何百回聴いたとて最高なモノは最高だ。
ザ・ポーグス、シェインのドキュメンタリーを観返す。
最高だ、あの歯抜けのチャーミング極めた笑い声、天使とは生粋の酔いどれのコトを指すんだろう。
特に自転車を盗んで売ろうと企むシーンは白眉、あれが演技だったとしても一向に気にしない、サマになっている限りは。
ドサクサ紛れに「ジャージーボーイズ」を観に映画館へと出向く。
誰も笑ってないシーンで声を上げて笑う、
そんなシチュエーションを今日まで何百回味わっただろう、
断固ノープロブレム事項、笑う権利は自らでキメるだけ。
さて10月、
借りっ放しのGジャンに久方振りに袖を通す、
最高だ、強固盗んでやりたいくらいに。
ところで明日は執念の鉄砲玉スタイルにて天下との呼び声高き名古屋へと一目散、
去年6月以来推定一年四ヶ月振り、バット、体感年月は八年強オーバーのハートブレイク名古屋シティまでスリッピン、
愛すべきオキナワンGジャンを着たままにGURU×GURU6周年パーティ、
もう10月、
「こんなにも早い一年は生まれてこの方初めてです」、
そんな戯言を毎年毎年繰り返すんだろう、生きている限りは。
前売り ¥2,500_ 当日 ¥3,000_(+1order)
名古屋へ行きたいとまさに思っていた矢先に、何の前触れもなくオレを名古屋へ誘ってくれた男の中の男、すなわち、ダンディズムの塊へ捧げます。
October 03, 2014
スゥイートホーム・ウエスト ’14
2. 自作自演屋
3. ヘイトアシュベリー
4. スリッピン&スライディン
5. ガールフレンド
6. ニューヨークサブウェイブルー
7. 愛すべき日々
アンコール
1. 深夜高速バスブルース- 中崎町編 - with トミーブギー
・第一部
1. 今日はパレード
2. 明け方のトーキングブルース(仮)
3. 風来坊ソング(仮)
4. 草臥れて、夢を見て
5. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
6. ニューヨークサブウェイブルー
7. 愛すべき日々
・第二部
1. 破れたズボンの後ろポケットから
2. ヘイトアシュベリー
3. アウトローバカヤロー
4. スリッピン&スライディン
5. 流れる道の上
6. マリーと暮らす
大阪へ行ってきた。その日の朝までトランクには何も詰めてなかった、万事、いつもの通り。
本を一冊抜き取り大事に放り込む、ジム・トンプスンで「死ぬほどいい女」。
最高という言葉を心底から贈るべき男?すなわち、ジム・トンプスン。
梅田に降り立った瞬間、6月に一緒に来たハッタリロードジャーマネ・タカシを思い出した。
ヤツは今、ドイツに居る。そしてオレは懲りもせずドヤ街へと舞い戻ってきた、一人で。
夕刻時、いつもよりディープな宿に滑り込み、山程あるやるべきコトを考えながらまた本を開いた、本の続きただ、気になって。
ドヤ街ではおっさんが9割を占めている。世の中に抗い続けながら懸命に生を延ばす日雇い労働の戦士達はただ、かっこいい。
徘徊しながらオレも似た様なモンだ、などと思考する。着ているジャケットは上等に見えるかも知れんが、「コレ、もらったの!古着屋の兄貴に!」などと会話する、一人で。
町をふらつき歩くおっさんが着ているポロシャツのバックプリントに歓喜且つ脱帽する、躍る文字は「シゴトセナ. com」。
以前、新宿駅改札口で「Jane Birkin is GOD」と刺繍されたシャツを着た女の子とすれ違った時と同様のバックプリント主張、
最高という言葉を心底から贈るべき人間?主張を曲げない人間に他ならない。
明くる日、「BAR夜垂レ」に辿り着く。トミーブギーとは6月に知り合ったばかりだがその時、会話という会話はほとんど皆無だった。
バット、会話せずとも通じ合える人間が居る、例えばトミーブギー。こんなにも早い再会が出来る、本気でまた会いたいと願っている限りは。
「BAR夜垂レ」は満員御礼、無論、オレの人気が突然爆発ってワケでもないがトミー、オレの胸中くらい分かるだろう?トミー?会話などするまでもなく。
終演後、次の日に共演の吉見拓哉と三人で呑む、「夜垂レ」のカウンターで。
その場で二人が東京に来るコトが決まった。ある晴れた12月の夕刻時辺りに。
大切なコトの8割強は酒場でキマる、オレは唱え続けている。
明くる日午前、本屋へと走る。トンプスン大先生を読み終え、安らぎが消えてしまったので。
丸二日間を過ごしたドヤをチェックアウト、丸二日間も過ごせば住んでいるもさも似たりだ。
さて、今夜の日雇いシャウトは塚本エレバティ、ジャパニーズ・ニールヤング、略してJ.ヤング、吉見拓哉と「死にたいほどの夜」を二部構成にて実践。
そこそこに解放されて終演後、エレバティからジャスト徒歩一分、念願のハウリンバーへと滑り込む。
CDを渡し、その場でオレの声が聴こえてくる、念願のハウリンバーで。
J.ヤングの荷台へ乗り込み、ヤツの家まで疾走する、すなわち、ダーティオールドタウンまで。
ヤツの部屋で一泊させていただく、我侭な夢だけ見ながら。
下北沢に舞い戻り、早々にハウリンバーから連絡が届く、
「来年2月22日、宜しく」、興奮して眠れない。
全てを無駄にしない、大切なコトの8割強は酒場でキマる、オレは唱え続けている。