December 2014
December 29, 2014
MY BACK PAGES '34
'14.12.20(土)
下北沢バックページ一周年スペシャル。
オレの誕生日と同じ日にこのイカしたバーは生まれたらしい。
沖縄で祝っていただいた分を、今度はバックページでこちとらが祝い返したい。
と思っていたら男達が沢山のウイスキーとレコードを抱えてやって来た、
「誕生日おめでとう!」
もう充分だ、受け取り過ぎている。
ほとんどが2014年に出会った男女ばかりでバックページは埋まった。
大阪からトミーブギー、吉見拓哉がやって来る。
最高だ、東京にトミーブギーと吉見拓哉がいる。奴等とは9月の終わりに「バー夜垂レ」ってバーのカウンターで約束した、
「じゃ、12月に」、
大切なコトの8割強はバーカウンターでキマる、もはや唱え続けている。
PAをやり、ドリンクを出し、レコードを裏返し、それから唄う。
「2013年12月13日、バックページは生まれたらしい。だからどうしたって話でもないんだけれど、オレの誕生日と同じ日に生まれたらしい」、付け足して唄う。
ラスト、「ヘイトアシュベリー」を三人でセッション、
マイクも捨てアンティークの椅子に飛び乗りバーカウンターを凝視すれば初めてお会いしたビッグマザーが両手を突き上げながら揺れている、
「ボク、こんな感じなんですけど」、目で頷く。
間奏で、トミーが店のアンティークトランクを勝手に開けて投げ銭を掻き集めようとしている、
その光景はサンフランシスコのシーフードレストランで見た純真なトランペット吹きが、客席を回りながら投げ銭をかっさらっていたあの光景とまるで一緒だ。
椅子の上から、そのロッキンIQの高さに脱帽する。
いただいた投げ銭を二人に分ける。精神駆使して稼いだマネー、せめて片道切符分くらいになればええね。
AM2:42、トミーと二人きりで呑んだ別れ際、交わすべき言葉はコレ以外皆無、
「よいお年を。来年も宜しく」
敬具。
December 28, 2014
KEEP ON ROCKIN' 34
今年4月、札幌でのライヴ前、神社へ初詣でに行った。
あの神様とは気が合うな、と今も思っている。
で、気が付けば大好きな決め文句ナンバーワン「よいお年を」の季節だ。
2013年12月、シケ込んだ名も知らん町で誕生日を迎えた。苦笑いで震えていた。
目に見えん何かへの復讐に燃えていた。
2014年12月13日、オレは三度目の沖縄にいた。ソープ街のど真ん中に安宿を取り丸5日間を過ごした。
例えば札幌から、福井から、京都から、高松から、福岡から、東京から、メッセージが届いた。
「誕生日おめでとう!」
毎年毎年味わったコトのない誕生日を味わいたい、まだやれているってコトを実感したい、
神頼みで生きているワケではないが、あの神様にも直接、ありがとうを伝えに出向きたい胸中。
'14.12.12~16
30kgオーバーの荷物を抱えて沖縄まで一目散。「いつかDJする時の為に」と何年も前に手に入れたレコードトランクをまるで遺骨の様に大事に抱えて飛行機に乗り込む。
ニコルソンズ・サル君から借りっぱなしのGジャンを着たままに初日のライヴを終えた直後、突然愛すべき「Bar くらげ」の電気が消え、テレビ画面から黒人ファットガールが唄う「ハッピーバースディトゥユー」が流れてきた。
「そんなガラじゃないわ、ワタシみたいなモンの為に」
名も知らんガールが画面越しにオレに投げキッスを贈るのを見計らい、サル君が差し出したロウソク一本の火を勢い任せに吹き消した。
同時に新たなGジャンが現れ、ソレには沖縄の泡盛かチャンプルーか何かでアタマがイカレているのであろう男女の寄せ書きが袖にまで書き記されていた。
「KEEP ON ROCKIN'」
思うに、誰かが悪ふざけの意味合いで殴り書いたモノだとしてもそんなコトは断固ノープロブレム事項、オレはコレを誇りにしようと思った。
ライヴ前、豚の丸焼きが振舞われた。ソレはあまりに生々しかったが、両手を合わせてソレを食べた。旨かった。「お前、何でこんなコトに?」、思った。
ライヴ中、「豚の丸焼きに齧り付きながらチンピラが叫ぶ」と唄った。
ライヴ後、丸焼きにされた豚の目玉を噛み砕いた。豚の涙さえ飲んだ。人間、困るとありがとうしか云えなくなる。
明くる日、誕生日間っ只中でのDJタイム&ライヴセッション、大好きなヴィニール盤を回したり叫んだり何だりしている内に知らん間に誕生日は終わっていた。
久方振りの生粋DJタイム、初めて沖縄に飛んだ時から意気投合していた同い年のDJ BOOMERと約束した、
「次はDJでも共演しようぜ!」
そんないつかの約束が実現した夜。
人前で「こんな無名のクセに、こんなカネもないであろうクセに、こんなイカしたリズムを刻んでいる連中をボクは知ってるんです」をヒケラカす行為、
あの神様にも誓おう、DJの依頼、使命、指名は金輪際断りません。
自らのライヴのセットリストを組み立てる際に使う脳とまったくもって同じ脳で回すヴィニール盤を考える、
踊る側はそんなコトは微塵も気に掛けてないかも知らんが回す側にも各々テーマはある、
肌で感じて勉強あるのみ、DJ、まるで精神科医。
サル君にGジャンを返した。と同時に偶然という名の必然、まったく同じ型のGジャンを持っていた男に出くわした。
ニコルソンズ・ヨーヘイ君、ヤツが澄ましたツラしてセッド、
「今度はコレ、貸しますよ!」。
そんなワケでオレの手元には今、二着のGジャンがある。一つは着倒し、一つは眺めて沖縄の夢に浸る。人間、困るとありがとうしか云えなくなる。
明くる日、悪の巣窟「Bar SIX」、三連発を終え車での帰り道、ラジオから聞こえてくるクダラナイ選挙結果、
「KEEP ON SPIRITS」
秩序の欠片もないヤツは嫌いだ。
明くる日、丸一日休息。レンタカーを借りて見たコトもなかった戦争跡地を見て回る。
深いオキナワンヒストリー、誘ってくれた「Bar くらげ」みづき君はその場その場で両手を合わせていた。
そんな姿を見るのが好きだ。
夜、呑んで騒いで罵り合う、
「お前、コロすぞ!」
そんな昼の姿を見ているからこそ罵り合えるんだろう。
沖縄、ニク過ぎて閉口、
2015年、また再会出来るコトを願って「よいお年を」。死なれたらオレは途方に暮れる。ありがとう。
December 05, 2014
レッツゲットロマン ’14
先日、佐野元春大先生の「ロックコンサート」へと出向いた。まるで指定したかの如き最後方の席から、拳を突き上げて唄う小粋なおっさん達を眺めていた。
ずっと観逃していた感のある最後の大物、佐野元春大先生は現役の現役、ヒップとチャーミングを兼ね添えたMCさえ携え2時間半、
何故この場でオレが最年少なのか、疑問を抱えながら最後方の席から、拳を突き上げて唄う小粋なおっさん達を眺めていた。
ところでその日の朝、見に行く予定だった元バイク屋のガレージを扱う不動産屋から電話が鳴った、
「家賃が値上がりしました。そして、どんな店を開く予定ですか?」。
こちとら寸分の迷い無くアンサー、「事務所兼住居スペース、北からの旅人も南からの旅人も泊まれる環境、こんな物件、見たコトない」。
予定は延期になったがオレは諦めない、移動するならもはや「ガレージ」しか考えられないってな有り様。
理由ならただ一つ、ガレージロックンロールって響きにはロマンしか溢れていないから。
ところで福岡から戻って僅か10日、近頃は試練の季節。
バット、試練などカタツムリにもヒマワリにだってあるだろう。
そんなシャラクサイ気分の時、性に合うのはノワール小説より誰かのサクセスストーリー、
70年代の原宿に「古着」という金鉱を掘り当てた先駆者の物語を読み返しながら未だ胸躍らせて日々を徘徊。
その本の中でカレー屋を営んでいる男に主人公がこう問い掛けるシーンがある、
「お前は毎日毎日、ただ鍋を掻き回す人生を送るのか?」、
オレの答えなら断固ノーだろう。
来週末は1月以来の沖縄再訪、2014年、1月と12月を沖縄で挟み込む、その間には数々の町の風景が脳裏に焼き付いている。
立て直すコトに労力を費やしていた去年の今頃を思えばきっと良い方だろう、そしてピッツァのチラシは今も何処かに眠っている。
悪くない、悪くないが2015年、こんなモンは単なる前章に過ぎなかったってな類いのドデカイ何かが掴めれば良いと思っています。
くらげマスター、クレイジー"みづき"氏に尽力いただき3デイズ、去年8月以来のコザタウン、悪の巣窟「BAR SIX」での一本が追加、
今年の誕生日は去年の8月まで見たコトも無かった風景の中で過ごします。
2015年の話も一つずつ増えつつある2014年12月、
来年の今頃にはまだ見たコトの無い風景が更に増えています様に。
'14.12.12(金)
【BARくらげの忘年会 - 高哲典とさよならGジャン2014】
沖縄 / 那覇BARくらげ
w / フラフラ蛙 / 星文昭 / ムッシュ山藤
OPEN 19:00 / START 20:00
¥2,000_(豚の丸焼き&泡盛呑み放題付)
'14.12.13(土)
沖縄 / 那覇BARくらげ
BAND:マルコエンド / 煖臍-だんせい-
DJ:高哲典(the AT) / BOOMER / しゅうHATE!! / よなき
OPEN / START 19:00
¥1,000_(1d付)