January 2015
January 28, 2015
猿小屋移転言及 vol.2
「次、移動した時はこうしよう」などと、思えば随分と前から思考していた。
旅に出て、格安だけに狭くゆとりのない筈のホテルの一室に閉じ篭りながらも常に思っていた、
「強固オーケー、広過ぎるやんけ」。
期限が切れる今年8月までにはどうにか、いや、ソレさえも夢に消える可能性有、などと臆病ささえ携えていた最中に突然現れた下北沢ど真ん中物件。
キメるなら今の胸中に則り、個人の理想だけでは済まない壁を間一髪で乗り越え、近頃はようやく訪れた今の出来事でアタマがいっぱい、ギターは弾けてない。
年明けに引いたおみくじではヤンチャな神様がこんな風に告げていた気もする、
「転居・控えるべし」、
バット、住み慣れた下北沢に突如現れたスペース。
2月からの契約でありながら既に幸いにも受け取ったキーは四つ。玄関二つ×スペアキー、一つは猿小屋直通、一つはハッタリビング直通用。
現猿小屋スペースを解体しジワジワとブツを運び、遂に現実味を帯びてくる今日この頃、
そして「もう充分、ありがとう」と判断したモノは根こそぎ7リットルゴミ袋に放り込んでいる次第。
ある時は誰かがセッド、
「アタイ、此処に一ヶ月監禁されても余裕」
「玩具箱のつもりなの?」
オールオーケー、こちとら推定114ヶ月も暮らしたあん畜生、
とにかく環境を変える必要性を感じていた。何たって「玄関出るのも一苦労!」などと繰り返し繰り返し唄っていた。
そんな解体の最中、長年奥に潜んでいた写真が山程に出てきた。
色メガネを掛けた16歳時分の、ボブディランの理解にさえ苦しんでいた頃のオレ自身とかが。
この日のコトはよく憶えている、確か免許を取って間もない時の、兄貴が初めて手に入れた愛すべきエンジ色の車でドライブに出掛けた。
とにかく今日まで生きてきた。明日死ぬ可能性もあるがまだ、死にたくないと思っている。
あの頃があって今がある、思えば燃える胸中ってのはあの頃からさほど変化はない気がする。
そんな火を断固絶やさず、ビルの3階からアタマにある構想を現実に向けるってコト、
19歳の頃、よく唄っていた詩がある、
「アタマに浮かんだコト全部、片付けて行け20代」
タイトルは「やりたい放題」、
オレは今、幾つだ?
活かしてくれた数えきれない受け取った言葉に最敬礼、
早急に環境を整えギターを弾いてまだ、詩を唄いたい。
January 21, 2015
猿小屋移転言及 ’15
猿小屋移転、唱え続けて早数年。
場所を問わず、クールな一戸建てだけに狙いを定めて探し続けていた。
ソレは下北沢じゃなくても良いし、京都でも広島でも良いかも知れないと片隅では考えていた。
彷徨う旅人がいたら一泊どうぞってな言葉を吐けるスペースが欲しかった。
そんな言葉を吐けない今の空間が歯痒かった。
例の元バイク屋ガレージが売りに出されているのを見て以来、ガレージ以外にはまったく興味が無くなった。
「貴様、こんなところに住む気か?」、そう思わせるインパクト、大胆な間取り、造りだけを求めていた。
しかしそのガレージは家賃が急騰、 錆びた「YAMAHA」と「HONDA」の看板を「猿小屋」に書き換える夢は夢に消えた。
そんな最中、年が明けて間もないある日、とんでもない物件が何の前触れも無く現れた。
ソレは離れようと思っていた下北沢のど真ん中、 100人中153人が驚く場所にそびえるビルの3階だった。
すぐさま内見に出向き、その場で一気の仮契約、
邁進する胸中に大博打の心意気、キメるなら今の算段、保証人欄を一番借りたくなかった男の名を借り、埋めた。
玄関二つ、トイレ二つ、ポップなカラー三色で塗られた外壁を見た瞬間に思ったコトはたったの一つ、
「オールオーケー、ここのオーナー、イカレとるね」、その感覚が全てだろう。
それからジャスト13日、ありとあらゆる紆余曲折を経て本日本契約、
9年半暮らした部屋を遂に出て、2月の頭より今までの3倍の間取りを持つスペースへ猿小屋移転、
今までが狭過ぎたなどと侮るなかれ、下北沢のど真ん中へ躍り出て勝負します。
初期費用の半分はCDの売り上げ、投げ銭、ライヴなどで受け取った、ジワジワと貯めていたシワクチャンマネーから捻出、耳を揃えて管理会社へ紙切れの束を渡した。
ソレを思う時、失敗は許されないと強く思います。
そんなワケで近頃はそれらのコトで頭がいっぱい、一思いに全てを片付け早急に稼働したい。
初めて東京に出て来た時にそうした様に、ターンテーブルを新調し、アンプを買い替え、音響設備から整え直します。
正月には思ってもなかったコトが1月下旬にして現実になった、
4月には一体どんなコトが起こっているのか、夢見がちな男は不安とロマンに駆られながらやって行くしかないんだろう。
January 16, 2015
ロールオーバー ’15
2015年もあと350日もないってのに足踏みが続く。
地団駄だけでズタボロブーツの踵部分が擦り減ってしまいそうだ。
とっとと片付けてしまいたいコト、進みたいコト、壊したいコト、ヒケラカしたいコトが塵の如くある。
一思いに全てを片付けてしまいたい。その為だけにカロリーを消費したい。
ロマンがあるかないか、其処にしか焦点を合わせずこれまでやって来た。
よって今更、社会性がどうのこうの、アクセサリーが何だかんだなどと問われてもツラい。
企業名がプリントされたユニフォームなんか着るかよ。
チャーリーパーカーは34歳で死んだらしい。
棺に入る時も仕立てたスーツでキメていたとか何とかってファッキンクール極まる話を映画のシーンで聞いたコトがある。
さて、明日は遅ればせながらようやく2015年初ライヴ、
2014年末を締めたブラックミウラストーンと、年始一発目は一時間一本勝負。
'15.1.17(土)
【シモキタブルースパワー Vol.5 ~VS編~】
東京 / 下北沢 Barrack Block Cafe
ブラックミウラストーン VS 高哲典
OPEN 19:00 / START 20:00
前売り ¥1500_当日 ¥1800_(+1order)
下北沢のど真ん中で待ってます。敬具。
January 06, 2015
おみくじとポリシーを混ぜて嗅げ ’15
12月某日、ドサクサ紛れに古着屋兄貴にお願いした、
「むちゃくちゃ細いブラックジーンズ、そりゃもう細いヤツ」。
用意されたのは2本、27inchと28inch、「誰もこんなモンは穿けない」を理由に半額にされた27inchを試着し見事合格、格安で手に入れる。
そして残った28inchの方を手に持ち兄貴がセッド、
「コレも誰も穿けないんで本社に戻します」
スーパーガリヒョロボーイ、バット、荒波が来たとて心掛ける軽快なスイム、今年も宜しくお願いします。
初詣でに出掛けた。駅を降りた途端から長蛇の列が出来ていた。そんな場にお参りに来たコトは今までなかった。
神様も忙しい、コレは願いも薄れるかも、思った。
警察庁何ちゃら課が叫んでいる、「少しでも多くの方がまとめて参拝出来ます様、どうぞ御協力を・・・」、
問題はただ一つ、「まとめて参拝」の部分だ。お参りってのは流れ作業じゃない、個人の願いだ。
神様も忙しい、コレではオレの願いも右から左かも、思った。
おみくじを引く、ヤンチャなおみくじが土足で語りかけてくる、
「願望・叶いがたし、待人・おそし、失物・出ずべし」
ちょっと待ったらんかいジャスタモメンプリーズ!×6年分、
シンプル且つヤクザな物言いの神様の意見。久方振りに紙を見て笑った、今年も宜しくお願いします。
明くる日、ミスターエンジニア・徳毛伸一キャプテンと二人水入らずの新年会、
録音の話、下世話極まる話などして浮かれ、ほろ酔い気分で猿小屋舞い戻れば床中水浸し、水入らず直後の水浸し、天井部分から落ち続けている水。
夢と現実に同時に襲われる怪奇、どっちが夢でどっちが現実もない状態、
問題はただ一つ、真実の一点張り。
「水漏れ・あるし」、さすがの神様もそこまでは予測不可能。
濡れたレコード、本の類いが水によるモノなのか涙によるモノなのかも定かでなくなった頃、つけたブラウン管に目をやれば鈴木羊の兄貴が生粋のコメンテーター面にて教養NHK番組にナマ出演中、
富んだウィットを捲し立て、ついでに何かイカした武器をカッサラっている。
「アンタ、そんなところで一体何を?」、久方振りにテレビを見て笑った。
明くる日、愛用のウイスキーグラスが0.93秒で割れた。
「割れ物・出るべし」、さすがの神様もここまでは記載不可能。
夢と現実に同時に襲われる怪奇、どっちが夢でどっちが現実もない状態、
問題はただ一つ、真実の一点張り。
オールライツハプンド!今年も震えているより笑えている時間の方が長ければいい。