December 2015
December 31, 2015
スリム・トーキョー ’15
気が付けば大晦日になっていた。
知らん間に35歳になり、あっという間に寒くなっていた。
アルバム「ピースロムマインド」は確かに発売された。
2015年には間に合った。
随分前にも思えるバックページ2周年&35回目の誕生日パーティ、
色んなヤツが頼みもせんのにプレゼントを片手に抱えてやって来てくれた。
まだオレは生きとるのかとか思ったら嬉しくて、ジャリズリと喋り倒し続けた。
武藤さんからいただいた特級ワイルドターキー。嬉しくてまだ栓は開けてない。
誕生日に武藤昭平からウイスキーをいただくだなんて、まだ生きている証拠だろう。
すなわち猿小屋は今、ウイスキーには困ってない。
2015年1月、猿小屋大移転を経て以来、東西南北からは旅人がやって来て定宿とした。
嬉しくてウイスキーを呑んだ。
ところで昨夜、2015年のライヴ本数をざっと数えてみて閉口した。
少な過ぎて愕然とした。
2016年、このままではダメだろう。
2016年、生粋の申年イヤー。申年をここまで意識したのは初めての様な気がする。
先日、ドサクサ紛れに福山へ帰った。
特にやるコトもなく、ゴロゴロとしていた。
普段常にゴロゴロしたいと願っているクセに、いざゴロついてみたらこれじゃダメだろうといった胸中にもなってくる。
夜、偶然福山へやって来たブラインドミウラストレンジャー氏に会いに、初めて行く新しいバーへと出向いた。
そこでビール片手に音楽を聴きながら思っていたコトは、オレの居場所は此処しかないってコトだ。
年明けからは本格的に「ピースフロムマインド」を届けに行く旅に出る。
欲求はいつまで経っても満たせない、
まず、友達と呼べる人間にありがとう。
2015年受け取った言葉大賞はマイビッグマザー、
「アンタ、そんな細いズボンばっか穿いとったら病気になるで。えっ!」
審査員特別賞は札幌から20時間近く掛けて東京へやって来た「PISTOL BOOGIE VINCENT」のジョマが放った言葉、
「とりあえず猿小屋にチェックインだ!」。
オレは既に病気かも知れないし、至って正常かも知れない。
ある人にとっては気狂い、ある人にとっては生真面目、
誰かのゴミは誰かにとって宝物なのさ。
好きな言葉は18年連続首位をキープ、
よいお年を。
December 11, 2015
焦燥のオンライン ’15
いつまでが昨日でどこからが今日でいつからが明日なのかがまるで定かでないAM07:35、
こんな時間にレコード屋はやってない。気付けば久しくレコード棚をコンコン鳴らしてない。
髪の毛は伸び放題、こんな時間にバッサリとやってくれる床屋など皆無。
漫画家として一発ジャブを入れたまだ生きているアノヤローへ誕生日プレゼントを買いに行こう。
バット、こんな時間に本屋はやってない。結局、頼らざるをえないのか現代のオンラインショッピン、
明日なのか今日なのか分からない頃には届いているであろう「死をポケットに入れて」、洒落たラッピングなど要らない。
誰かの誕生日にブコウスキーの本を贈るコトを始めてから何年も経った。
誰かは読んで感想を寄越し、誰かは読まんままに奥の方へしまった。
オンライン上で偉そうなコトをヌカす連中は会ってみれば大概オカマだったりする。
そんな風にはなりたくない。ドンクサイのだけは御免だ。
スマートの欠片もない電話機を見ながら歩いている奴等とすれ違う。
奴等は思っている、「ワタシは下を向いていたってぶつかりはしない」、
避けているのはワタシだ。お前の手柄なんかじゃない。
気付けない奴等は今日も下を向いて我が物顔を気取るんだろう。
電車を降りる前に乗り込んでくる連中と出くわす度に喧嘩をしようと思う。
バット、無駄な喧嘩は無駄でしかない。
話して分かる連中なら降りる前に乗り込んではこんだろう。
もうすぐ35歳になるらしい。
東京に出て来て15年も経つ。
December 05, 2015
peace 151205
遂にブランニューアルバムの発売が近付いて来た。
昔からある曲も新しい詩も入っている。現時点で最も新しいアイテム。
さて、発売前からこんなコトを書くのもアレだが、いくら新譜新譜と騒いだとてこちとら自身は既に何百回と聴きまくってしまっているので新鮮さがほとんどない。
ポッと録ってドッと出す、ソレくらいのスピードがあれば良かったかも知れない。
新しいコトといえば全国に売られ、ボタン一つでも買えてしまうというコト。
ブツは既に手元にある。どっかの倉庫には在庫があり、猿小屋にも在庫がある。発売されたら在庫が一枚ずつ消え、誰かの小粋なプレーヤーの中で盤が回り続けるコトを願っている。
タイトルは当初、まるで違うモノだったが、突然変更するコトにした。
戦争映画やら伝記やらを観漁っていた今夏、たまたまつけたTVでは戦争ドキュメンタリーが映っていた。
ピースフロムナガサキ、平和は長崎から。
ピースフロムマインド、タイトルが決まってから短い詩を最後に書き、最後に録音した、
棒読みのレジスター打ちとオレとの間にもいくらかの優しさはほしい。
売れてほしいけど売れるだけってんじゃてんで意味が無い。
身体のどっかの部分に響くコトを願っています。
知らん間に迎えている師走、もうなのかまだなのか、35回目のバースデーさえ目前らしい。
そして今、考えているコトはまず一つ、2016年、すなわち申年についてだ。
オレの我侭やコロコロ変わる発想&展開にもめげず協力してくれた沢山のドンクサくない人達の力を借りながらこのアルバムは完成しました。
キメてやれ。
脱帽。