March 2016
March 07, 2016
the AT's Cinema '16
イカす映画を観た後は頗る気分がA。
可能なら毎日一本、それでも毎日観たとて一年たかだか365本。
「ジョナサン、人生のストーリーは一生じゃ足りないよな」と唄うザ・ハイロウズ永遠の名曲「十四才」が今こそフラッシュバック、
蓄えるべき教養は何時まで経っても追い付かないってな有り様。
ロッキンムービーの金字塔、「女はそれを我慢出来ない」を遂に観た。
赤面ながら全編通して観たのは初めてのコトだ。
イカす映画を観た後は頗る気分がA、
観た後の作業もさぞかし捗るってな塩梅。
エディコクラン大先生のポスターを原宿で手に入れた20歳の頃、
トーキョーシティにて友達は無論ゼロだったがバット、
構わず今日まで生きてきた。
全編を通して繰り広げられるオールディーズミュージック、チャーミングガールの小粋さ、そしてエディコクラン大先生の扱われ方、
我が映画観賞歴において初登場トップ3に躍り出るお洒落具合、
ジュークボックスのニク過ぎる動き、
こんな映画を今日まで観てなかっただなんてまるで赤面オリンピック2大会連続の金メダリスト。
そして今しがた、「BACKBEAT」を遂に観た。
ザ・ビートルズデビュー前のアーリーストーリー。
イカす映画を観た後は頗る気分がA、
観た後の作業もさぞかし捗るってな塩梅。
どうにもこうにも音楽が好きらしい。
一生抜け出せないんだろう、
抜け出す気もないんだろう、
誰かに迷惑を掛けない限りは。
March 04, 2016
the AT's High '16
'16.2.27
ようやく受け取ったブーツを眺めながら、「眺めとるだけで一日過ごせるで」などと思う。
かの有名な丑三つ時、ロウソクに火でも点けてエディコクランとジーンヴィンセントが映っている映像を久方振りに眺めている。
傍ではブーツがロウソクと読書灯に照らされて光っている。
至って画質の悪いDVD映像から聴こえるオールディーズミュージックは最新式2016年でも充分過ぎる程に有効だ。
ここはウイスキーの水割りなんだと洒落込み、冷蔵庫に氷と水を取りに行ったら無意識の内に注いでいるアクエリアス、知らん間に完成したウイスキーのアクエリアス割り、
もうなんでもええでと粋がりソイツを片手に眺めているロックンローラーの軌跡、
ジーン&エディからチャックベリー、バディホリー、ロイオービソン、カールパーキンス、そしてエルヴィス。
ウイスキー・イン・アクエリアスグラスを右手に持ったまま気付けば両手を突き上げてキメる逆丑三つのダンスタイム、
完全に火が点き、ウイスキー・イン・アクエリアスが何杯目かだなんてトップオブどうでええ事柄、
DVDをチェンジし、トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーがロイオービソンのギターを囲んで唄うシーンを観ていたら抑え切れず零れ出す涙、
最高、もうダメだ!と火を消し眠りに就き、目が覚めた瞬間、こちとら何度も呟いた、
「いやー、昨夜はとんでもない夜だった」。
生きた、死んだビッグスターが次から次へと猿小屋へやって来てくれたってな胸中だった。
次の日、あまりに新し過ぎるブーツを履いたままにタランティーノ映画を観賞、
モアー&モアーの大展開を期待しながらスクリーンにかじり付く2時間48分、
映画館を出た時、外には雨が降っていた。
早速ブーツは濡れたが、まだまだ艶は保っていた。
その真夜中、昼と夜を完璧にはき違えているのであろう愛すべきボンクラ二人がやって来る猿小屋、
「アンタにとってはどうせ昼でしょ?」
「やかましい貴様!」などとホザきつつ積み上げているビール缶の山、
あるヤツにとってはラッシュアワーど真ん中のAM08:18、
一人は床に這いつくばり眠り、一人は話の止め方も解らず喋り続けていた。
そしてオレは無論、話の止め方も解らず、それでいて床に這いつくばりたいってな塩梅だった。
ところで本日、どうやら3月でさえ4日目に突入しているらしい頃に思っているコトは、
新し過ぎるブーツってのはデリカシーの欠片も無い連中の如くダサいな。
何事も傷をもってからが勝負だ。