January 2017
January 31, 2017
the AT's Race '17
時間の感覚がまるで掴めない昨今、顔を洗うタイミングも歯を磨くタイミングもいつがベストなのかさえ分からない。
気が付けば沖縄以来一ヶ月以上、ステージに立ってない。
映画館とレコード屋、それからお菓子を買いに出向く時以外、ほとんどほっつかず猿小屋に籠っている。
今はそういう時期なんだろう、思いながら一月が過ぎて行く。
ようやく新しい詩が数曲見えてきた。自分なりに向き合っている。
いくらイカした映画を観ていても、レコードを漁っていても、「旨そうなお菓子はどれ?」とやっている時も頭から離れない。この時間が必要だ。
先日観た「バックコーラスの歌姫たち」は最高だった。
リサフィッシャーが大胆に笑う、
「自分を売り込むなんて、さもしい気がして私には出来ない」
最高だ。
ところで、アメリカ行き航空券を手配した。
いつかリョーストラマーから受け取った100ドルを遂に使う時がきた、
「アンタ、どうせまた行くでしょ?」
時期は9月、予想以上に長く掛かったが5年2ヶ月振りのアメリカチャレンジ、まだ死ぬワケにはいかない。
御多分に漏れずカネで買えないモノがほしい。
'17.2.4(土)
【BAR SOSANJI 4th ANNIVERSARY PARTY】
東京 / 下北沢BAR SOSANJI
OPEN&START 18:00
¥3000_(FreeDrink+記念T-シャツ)
※出番は22:45~
下北沢唯一の駆け込み寺、曽山寺4周年パーティが復帰戦。2017、右肩上がりで2月へ。
January 26, 2017
the AT's Column '17
レコード屋のボスがアルバイト姉ちゃんを怒鳴り散らしている。
「俺はブルースコーナーに連れて行けといったのに、コレがブルースか?!」などと吠えている。
姉ちゃんは不貞腐れた顔をして、ボスはそれで更に火が点き捲し立てている、
「何だよ、不貞腐れやがって。そんなんじゃ接客業に向かねーよ。失せろ、俺の視界から消えろ。何だよ、早く失せろよ!」
「何か云えよ。おい、何だよ。分からないなら分からないって云えよ。失せろよ」などと色気の欠片もない東京弁で息巻いている。
ボスは店長を呼び、引き続き接客業がどういうモノかってのを大そうに唱えている。
さて、完璧に間を見計らいその辺りで颯爽と登場するレコードを漁っていた堂々たる「客」このワタシ、
「ヘイ。そんな話をデカい声で客の前で怒鳴るアンタの了見はどんな次第で?」。
ボス。そんな時、アンタは返す言葉さえもっていない。
「ヘイ、何か云えよ」
返す言葉さえもってない人間は哀れだ。
誇らし気に気取るのは返す武器を持ってからだ。
オレは気分良くボビーウーマックの7inchを探したいだけの「客」だ、
「失せろ。オレの視界から消えろ。オレの鼓膜に貴様の怒鳴り声を入れるな。早よ失せろ!」ってか。
アンタの周りにもいるだろう、ボスでもないボスが。
全てのボスがボスとは限らない。
全てのポリスが正義とは限らない様に。
January 21, 2017
the AT's Noir '17
目が腫れている。不細工だ。眼がしょぼついている。原因なら不明だ。
ある時はPM18:06に目覚め、ある時はAM04:03から起きている。昼寝をした後、次に眠るのはAM09:15辺りが妥当だと思っている。
先日、起きてまもなく、ワインをしこたま呑んだ後、ウイスキーを勢いよく流し込んだ。
いかにクダラナイ連中が多くて、奴等は奴等で固まっているが故、一向にこちとらの意図は理解されず煙たがられるばかりだとかいう話題で今村竜也氏とスゥイングしていた。
野良猫が避ける様に通るんだけれど残念ながらオレはお前の味方だってのに。
調子よくやっていたその後、具合が一変しオレは地獄行き特級列車に乗り込んだかの如く吐きまくっていた。
ダラしない格好で助けを乞いながらこうも感じていた、「ひょっとしてクダラナイのはボクだけなのでしょうか」。
目が腫れている。七日七晩泣き続けているみたいだ。
チューニング乱れた気分のまま、馴染みのない街へデヴィッドボウイ展を見に行った。嗚呼、その会場内にいる時には具合の悪さなどナチュラルに吹き飛ぶってんだから我ながら驚異だ。
そしてオレは今こう思っている、そろそろビールが呑みたいな。
さて、話は信じ難いほどに変わるが、随分と長い間、500円玉は使うモノではないと思っていた。
ある時は500円ずつATMから引き出し、ある時はゲームセンターに侵入しユーホーキャッチャーに興味ありなポッピン野郎を演じつつコソコソと両替し、
会計の時も500円玉が返ってくる様に計算し、煙草を買う時も一箱ずつ買って常に500円玉をコレクションしていた。
稼いだ500円玉は全てボーリングピン型の貯金箱に入れられた。気付けばモノホンのボーリングピンより重たくなり、「コレってひょっとして2000枚オーバーなのでしょうか」などと一人嬉々していた。
ソレはある種の支えであり、誇りだった。オレは生粋の500円玉コレクターだった。
まだまだ中身を確認する気などなかったが、ふとした真夜中、何年か振りにちょっとだけ数えてみた。
さて、数え出したら気になってしょうがなくなり、同様にパンパンに詰まっていたワーゲンバス型の貯金箱に納まっていた500円玉さえも一心不乱に数えていた。
2000枚は夢のまた夢だったが、勢い止まらず、それからオレがしたコトといえばその500円玉を全てATMにぶち込み紙切れに換える作業だった。
あれだけ意識して500円玉に崩した山を全てぶち込み、紙切れに交換するその姿は我ながら見物だった。
オレがATMの防犯カメラ監査員トップなら「徹底的にあの髭をマークしろ」と喚いただろう。心底、オレは何をやっているんだろうと思った。キングオブオカマなのかと思った。
二日間かけて無我夢中でぶち込んだ。怪し気で、とんでもなく逆ワイルドな作業だった。そしてボーリングピンもワーゲンバスも小指一本で持てるほどに軽くなった。
また一から始めようと思う。
January 06, 2017
ごあいさつ '17
「明けましておめでとう、本年も宜しくどうぞ」ってな定型文は文字にするとヤスい、白々しい、
そういうのは自筆にするか、頭を下げて直接交わすってのが性に合う。
気付けば丸一週間ずっと熱があった。今はどうかは知ったコトではない。
といって、寝込むワケもなくほっつき歩いていた。
「ボクってひょっとして流行最先端の何ちゃらエンザだったのでしょうか?」などと遅ればせながら思い返しているところ。
御迷惑をもし掛けてしまった人がいるなら謝るべきだと思う。
「財と知恵と音楽の神様」の神社へ初詣でへと出向いた。
秘めている事柄、根こそぎ叶うとええね。
ところでライヴがないではないでどうにもペースが掴めない。
「この世で一番の楽しみは旅に出る事さ」と高田渡大先生も唄っていらっしゃるし、それは紛れもない事実なんだと思う。
先日、CDラジカセを手に入れた。
SONY製新品が6000円、時代は確実に変わったらしい。
コイツが最高だ。性に合う。
かれこれ17年振りに「my best casette」なんて銘打った60分テープでも拵えてやろうかってな気分にもなる。
リモコンも付いてないチャーミングなヤツ、だいたいリモコンなんて贅沢者が使うモンだ。
なんたってターンテーブルが好きな理由は全て手作業だからだ。
そんなチープ且つグレイツな11Wのスピーカーからは今、ザ・ピーズが聴こえている。
他人のロマンを喜べるほど余裕はないが、2017.6.9は断固武道館へゴーだ。
本年もやりたいコトをやって生き延びてやろうと思う。