May 2018
May 15, 2018
大地オンマイマインド '18
怒濤の北海道デイズから猿小屋へと果敢なるカムバック。オーケー、オレは無傷だ。
旅から戻り玄関を開けた時、オレはいつも必ずこう叫ぶ、「ゴール!」。コレは一種の通過義務だ。
シャツ5枚、サスペンダー2本、パンツ&靴下少々、あとは全てライヴに必要なモノ達を担いで旅に出た。
セットリストは変幻自在、トラブルに愛され、トラブルを愛し、食を楽しむ余裕などない。
毎日毎日、本番前と本番後には咳が出続けていた。しかし、本番中だけは咳が止む。そして、最終日の千歳を終えた後にはもう出なかった。
闘い続けるあん畜生このワタシ、最終日を終えた直後にまず思った事は「明日はないんか?」だ。
オーケー、オレは無傷だ。全ては大地と人の温もりがあったからだ。
思えば一時間ステージの日が多かったが、そんな日は大概一時間を軽く超えたステージを演っていた。
「明日に備えて今日はこれくらいで・・・」、そんな抑えは出来ないってな仕組みだ。
出しゃばらない様に気を付けながらも、演りたい曲がどんどん増えていった。
「マリーと暮らす」、「草臥れて、夢を見て」、「ラウンドミッドナイト」、「破れたズボンの後ろポケットから」、今はあまり演ってない曲のリクエストが多々あった。久方振りに唄い、全てを一軍に返り咲かせた。
そしてまだ盤になってない曲のリクエストまであった。
「元ヤ○ザの人が泣いてたよ」「貴方の唄はそういう詩なのよ」とスナックのママが云った。受け取ったモノは、杖にして歩くには充分過ぎる言葉だった。
驚いた事に札幌から14日間毎日、懲りもせず来てくれた人がいた。なんて御礼を云えばいいのだろう。
北海道二日目の静内の夜、宿に戻った時、「オレって今日、ひょっとして死ぬんじゃないかな」と思った。咳が酷かったワケでも病気でも何でもないが、ただ何となくそう思った。
そして早朝、AM7:00、寝起きの悪いオレがいつもより爽快に目を覚ました。死んでない事に一人で豪快に笑った。
オールオーケー、オレは無傷だ。オレを殺すなよ、縁起でもない。
全てを書き記すには土台無理がある。一緒に笑ってくれた全ての人に感謝します。
オレは「ありがとう」に変わる言葉を探し続ける。