May 16, 2006
200円の黒い指輪
今日はDJのセットリストを詳しく書く予定だったが中止だ。それは決して楽しくなかったからではない。充分楽しんだのだが、終わってライヴハウスで呑んどる途中、いつも右手中指にはめとる黒い指輪が無い事に気がついた。上京してくる前からはめとったアイツ、部屋で何回無くしても必ず探し出したアイツ、前のバンドの時も、前の前のバンドの時も、ライヴやってない時も、またライヴを再開した最近もずっとはめとったアイツが消えた。懐中電灯を手に1時間以上探したが、今度ばかりは出てこんかった。あるはずも無い冷蔵庫の中、レンジの中まで探した。ゴミが入っとるゴミ袋を、全部ゴミを出して探した。無い。他の奴が見たら、指輪にも見えん様な200円の木で出来た指輪。でも俺にとってはほんまに大事なモンだった。あのライヴハウスの中にある事は間違いない。きっと出てくる事を俺は心から願ってます。右手の中指が寂しそうにしとるんじゃ。 P.S 俺が「指輪が無くなった」と探し回っとったら、一緒に探してくれた人、ありがとう。特にけんじ、ゴミ袋を漁って一個一個見てくれて、「無いなぁ」と俺がまだ一人で探しとったら、「もう一回ゴミ袋見てみますか?」とまで言ってくれて俺は嬉しかった。誰かが大事な物を無くした時、俺も自分の事の様に一緒に探したいと思う。それは俺にとっては大事な物じゃなくても、その人にとっては大事な物である筈だから。俺は前々から、物を拾ってもすぐゴミ箱に捨てる事なんか出来ん。それを落とした人にとって、その物は大事な物かも知れんという思いがあるから。