June 12, 2006
タイマーズ
「忌野清志郎は何でここまで評価されとるのか」と考える事があった。もちろん好きじゃし、色んな事をやっとる人なんじゃけど、何でああいう他とは違う位置に辿り着いたんかと。その謎が解けた。先日、「ドロップアウトのえらいひと」を読んどったら、当時RCサクセションの担当をしとった人のストーリーが出てきた。そこには、「夜のヒットスタジオにタイマーズで出た時、当時タイマーズの曲を放送禁止にした東京FMを生放送で攻撃した」とあった。そんな事があったんか。どんなんだったんかと思っとったら、何と次の日位に、その映像を見る事が出来た。もちろん偶然。そこには、見とるこっちがドキドキハラハラしてしまう忌野清志郎の姿。「偽善者」という曲を、歌詞を全く変え、「FM東京 腐ったラジオ FM東京 馬鹿のラジオ 何でもかんでも放送禁止さ」とブルース進行のシンプルなロックンロールにのせ、したり顔で唄っとる。生放送で止める事は出来ん状態。俺は痺れてしまった。4曲程唄い終えて、司会の古館伊知郎が、「不適切な部分がありました事をお詫び申し上げます」。そして言う、「いやぁ、リハーサルとはすっかり歌詞を変えてくれましたねぇ」。その後もちろん大問題になったらしいが、忌野清志郎は今もかなり高い位置におる。見習う訳じゃないが、かっこええと思う。相当なパンクスピリットだと思う。俺の詩にこんなのがある、「心の中に パンクスピリットがあれば 革のライダース着る事ないよ 別に酒が呑めんでいいよ」。