June 01, 2007
ロニー・レイン

「ロニー ~MODSとROCKが恋した男~」観賞。目が悪くなった事を実感せざるを得ん字幕の見え難さ、目を細め前屈みで一時間半。スモール・フェイセス=スティーヴ・マリオットだった浅い知識のこのワタシ、スモールフェイセス=ロニー・レインに本日より切り換える(この点、単純)。この映画は実に美しい。small faces-faces-そして路線転換カントリーミュージック(かっこいいヤツ)。常日頃、誰の真似もしたくない(する意味がない)と意気込んどるこのワタシ、しかしこの男、素直にまさに理想。理想というより何より、俺が前から「ええなぁ」と思い描いとる事を何十年も前にいっぱいやっとる(嫉妬)。何もやってない俺なんかが偉そうに言う立場でもないが(何もやってない事ないがな)、「考え方似とるなぁ」のオンパレードなのである。スターになる事には興味がなく、好きな音楽だけを演り、草原で仲間と何時間もセッションをし、その草原でレコーディングをし、小鳥が鳴く声をそのまま録音したりし、プロモーションが嫌い、時速9kmしか出んワゴンに乗り込んだりし、仕事(音楽)の事にはお金を注ぎ込むがそれ以外は対してどうでもええ男。病気で亡くなるのだが、ラストシーン、病気と闘いながら、facesの名曲「OOH LA LA」をそれはそれは楽しそうに唄う場面=涙直前。こんな映画のパンフレットを手に入れずに帰れる程、俺は野暮ではない。
P.S BGMはもちろん、faces「OOH LA LA」。初めて聴いたのは多分5年位前か。そう、ロニー・レインの名前も知らずに聴いとったのだよ。