September 28, 2007

「殺しの烙印」

「殺しの烙印」観賞。

鈴木清順監督、俺にとっての四作目。「ゴーストドッグ」という映画の中で、殺し屋が地下の排水口から拳銃を突きさし、顔を洗おうと洗面台におる男を撃ち殺すというシーンがある。そして俺は観た、ジム・ジャームッシュが鈴木清順に敬意を表す姿を、この「殺しの烙印」という1967年の作品の中で。そう、この映画には全く同じシーンがある、あった。「殺しの烙印」から「ゴーストドッグ」までの間は30年以上あるにも関わらず、ジム・ジャームッシュは明らかに敬意を表しとる感がある。敬意と物真似は紙一重、一歩間違えばトンだコソ泥野郎の出来上がり、という事になる。それは音楽にもいえる。ブルーハーツとミスターチルドレン、それらに似たバンドは多過ぎる。いくら好きでもあれは敬意ではない、ただの物真似、いや物真似すら出来てないぞと、俺なんかは思ってしまう。誰かに似た音楽を演る位なら、俺はすぐにでも足を洗う。敬意を表しとると感じさせるか、ただの物真似と感じられるか、それは当の本人の腕に試される。ルースターズのファーストとローリングストーンズのファースト、曲名も曲調も似たものが多い。紙一重でトンでもない事になるが、俺には完全にルースターズからローリングストーンズへの「敬意」と捉える事が出来る。そう、この例えは抜群に分かりやすい。いくら色んなミュージシャンが好きでも、俺は俺でありたい。

at 00:20│Comments(0)TrackBack(0)映画 

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