December 13, 2007
ロマンだけ連れて歩く
昨晩、二十七歳一発目の観賞に、アニメ「ピンクパンサー」をピックアップし、豆球の灯りの下、短編二つを嗜み夜更かしをした。その為、マサコのモーニングには行きそびれてしまったが、目覚めても俺の誕生日であるその事実は曲げようもなかった。十二時前後には部屋を飛び出し、「シュルリアリスム」の本が置いてあった古本屋に真っ直ぐ向かい、まだそれが売れ残ってあった事に歓喜し、まずは遂にそいつを手に入れる。そしてディスクユニオンで迷う必要もなく「レコスケくん コンプリート・エディション」を手に入れ、スペシャルな日特有のシャノアール・ランチタイムへといざ向かう。そう、本日は怒らない男このワタシ、コーヒーを味わいつつレコスケくんをパラパラやりながら大いに笑い、非の打ち所のない完成度に涙が滲む程嬉しくなる。そして曇り空の下、代官山でもうろついたろかしらん状態と相成り電車へと乗り込む。特別欲しいモノが今年はない。ないが何かを求めて代官山をうろつく。レコード、本、服、いつも手に入れとるモノではなく、今日という日はそれ以外のモノが望ましい。とある雑貨屋でサイコロの目がドクロになったイカしたサイコロ、麗しの百円。二十七歳この一年、事ある度にサイコロを振ってみるのも良し、運をコイツに任せてみるのも良し。これ所謂立派なロマンの一つ。そして俺の大好きな類の雰囲気の店で高級ハンカチ六百三十円を手に入れ、それだけで心は充分に満たされる。俺には大勢の人が集まる様なビッグ・パーティは必要ない(誰も開催するとは言うてないが)、俺の心の中にビッグ・パーティの気分が宿ればそれだけで問題はない。雨はなく渋谷まで歩いて戻り、下北沢へと引き返す。おいしいモノを頂き、ハンカチと同じ緑のチェック柄のバスタオルを発見し、俺は小学生の頃からこの柄には目がない節があるなーなどと物思いに耽るこの俺は今日から確かに二十七歳。何だかとても新しい気分、新しい事をまだまだやりたい気分。夜はまだまだ長い。


去年の誕生日に手に入れたカメラを使い、今年手に入れたモノを写す。これ所謂立派なロマンの一つ。


去年の誕生日に手に入れたカメラを使い、今年手に入れたモノを写す。これ所謂立派なロマンの一つ。