December 29, 2007
揉め事は絶える事無く
ふらついてよたついたおっさんの広げた手がすれ違う俺の顔に当たり、俺は突発的に後ろを振り返り「おい」「こら」と二回程声を上げる。するとそのおっさんとは違う全く関係のない男が俺の前にどっからか現れて「俺に言ったのか?」と近寄ってくる。「誰やこいつは?」と戸惑いながら、俺は「あのおっさんに言ったんですよ」と声を上げ俺に当たって行ったおっさんの後姿を指さす。全く関係のない男は「俺に言ったんじゃないの?」とまだ近寄ってくる。トンだ勘違い野郎のお出ましに目が眩む程気が滅入り、「あんたは一切関係ない」と告げ俺はその場を去る。俺はその全く関係のない男には迷惑を掛けられた覚えはなく、よって俺がそいつに怒る理由はない。そんな揉め事の最中に俺はお母さんの顔を思い出し、「俺は一体何をやっとるんか」と考え益々気が滅入る。俺はおとなしくするべきなのか。俺に安らげる場所はあるのか。俺は師走の風景をもっと楽しみたい。お母さん、俺は元気です。