September 17, 2008
突き抜け方を知った男の物語
’08.9.15(月・祝)
高哲典企画「ブレイクスルー・アコースティック vol.1」
アット 下北沢ロフト
下北沢ロフトに辿り着くその瞬間まで、俺には元気というモノがなかった。階段を一段ずつ下りながらやる気を出した。中には俺よりも先に着いて、弦の交換をするシムスケの姿があった。おー、今日はこれから待ち望んだ企画が始まるんかと思うと意識が自然と一気にそっちに傾いた。この日、別のライブハウスでライヴがあった、来月の「ブレイクスルー・アコースティック vol.2」にも出てくれるルードバレエ、すなわち吉村隼氏にも会い、色んな話をしとるその瞬間、確かに「哀しみ」はなかった。そこにあったのは「嬉しさ」だけだった。皆のリハーサルを観ながら、「これはとんでもない夜になるぞ」と思った。誰彼構わず声をかけた訳ではない、「この人にはこの出順でこんな役割を」、そんな偉そうな事を考えて、俺はこの日を迎えたのだ。それを自分の出番がくるまでゆっくり観れると思い、これを自分が企んだのだという事実が嬉しくて誇らしかった。

「シムスケ」の一曲目から、「一緒に突き抜けようとする姿勢」が伝わってきてぐっときた。俺の企画といえども演者は個人個人であり、身内乗りの様などうしようもない空気を作る事だけは避けたかった。そして、そんな空気はどこにもなかった。「KEYNA」のライヴを観るのは二回目で、会うのも二回目だった。そんな事は断じてどうでも良い、20歳でこの佇まいはどこからくるのかといった類いの堂々としたライヴ展開。前日の長野ライヴから一睡もせずに駆けつけてくれた。しかし俺には絶対にそれを無駄にさせず、損はさせん自信があった。それが伝わって、何よりも出演してくれた事が嬉しかった。唄を聴きながら何度も泣きそうになった。サポートでハープを吹いたニトログリセリンさんとも本番前、「バーで働く身」について語り合った。安月給で働くこの二人の欠点は、それを「好きで続けとる」という結論だった。「girasoul」はおおらかだった。俺とは一目で分かる程に演っとる事が違うが、前から一緒に演りたかったし、それが実現出来た。渡辺雅弘(黒煙会中心人物)がMCで俺の企画について、自分の解釈で話してくれたのが嬉しかった。「踊ろうマチルダ」は雰囲気をいっぺんに変えた。力のある男はそれがどんな場所でも出来るのだと思った。俺が出難くなる程に客を掴んだ感があったが、この日の俺にとってそんな事を気にする暇は微塵もなかった。
1.自作自演屋
2.ラウンドミッドナイト
3.深夜高速バスブルース
4.ビッチ(カバー)
5.夢の暮らし
6.自由
7.愛すべき日々
アンコール
1.表現者
緊張も何もない、やりきるのみ。アンコールがあると想定して、その時に演る曲を前もって決めとく事程、恥ずかしい事はない。もしもアンコールがなかった時、その選んであった曲が埋もれるのはあまりにも哀れ過ぎる。とにかく誇らしかった。俺は全てを受け入れてやりきったのだ。出来るモンなら演ってみろと何度も何度も思わずにはおれんかった。演者一人一人、一切ひけを取ってなかったと思う。数々の嬉しい言葉をもらい、それを全部丁寧に受け取った。その言葉を全部書き留める程俺は野暮ではないが、書きたい衝動が抑えられんが故、多少書くぞコノヤロー。友達が言った、「どうしてあなたの周りにはこんな格好良い人達しかいないんですか?」。おぉ、まぁな。調子に乗った。出演者の女の子が言った、「こんな事言ったら駄目かも知れないけど、抱き締めたい位伝わった。あなたは美しい」。おぉ、サンキュー。この言葉一生大切にする。ロフトを出る際、マスターが言った、「今日は良かった、自分が良かったよ」。俺は答えた、「いや、そりゃ俺は良いですよ」。「何だよお前」と肩をど突かれたが、そこには確かに真実があった。俺は調子に乗るのが好きだ。それを決して無駄にせず、それ以上の力に変えて生きていける。打ち上げはお好み焼き屋で下北沢ロフトの店員さん二人を巻き込んで呑んだ。俺は調子に乗って言った、「これ観てない奴はただのモグリですよ、ほんまに」。その場においても嬉しい言葉は山程あったが、全部書く必要などどこにもない。バットしかし、全部全部何一つ俺は無駄にはせんぞ。三代目魚武濱田成夫が言った、「俺は自分を褒め讃えた作品しか作らない」。おぉ、イカす。とにかく個人個人それぞれに伝わるモンがある企画が出来たんじゃないかと思う程に伝える事が出来た気さえした。どこに出ても恥ずかしくない、もう関係ないなとまた強く思った。2時過ぎに部屋に戻り、嬉しい言葉の数々を思い出してきれいに頭の中で整理しとる最中、打ち上げには参加してなかった「踊ろうマチルダ」から電話があり、4時過ぎに部屋へ来て、それから一時間位話をした。泊まって行って欲しかったが、ゆっくりしたい感もあった。泊まりたかったかも知れん男を帰した事にひどく罪悪感を感じたが、俺はその後も暫らく、夜が充分に明けるまで眠る事はなかった。何故?興奮して眠れずに。こんな企画が出来て俺が一番誇らしい。俺が一番突き抜けて俺が一番得をした。もしも俺が俺じゃなかったら嫉妬して嫉妬してしょうがないかも知らん。そう、俺が俺で良かった。こう思える人間はただの馬鹿か本物の幸せ者だ。生まれ変わっても俺が俺でありたい。もう一回書こう、出来るモンなら演ってみろ。今の俺にはベタでも何でも皆に「ありがとう」、これしか言えん。沢山の元気をもらったのだ。適切な言葉は素直に「ありがとう」で間違いはない。そして俺にはこれしか出来ん。音楽は美しい。そして来月もそこらにうろつく輩を大きく突き放すべく、
’08.10.19(日)
高哲典企画「ブレイクスルー・アコースティック vol.2」
アット 下北沢off beat
w/ルードバレエ/加藤愛/今村竜也とウエタケユキオ
これも必ず素晴らしい。もう確信出来る程に。
その前に釜山、京都、大阪、名古屋、そしてニューヨーク、はたまたサンディエゴ。行きまくれ、行きまくれ俺。
自分自身に、周りに、そしてどんな状況にも負けるなよ。
高哲典企画「ブレイクスルー・アコースティック vol.1」
アット 下北沢ロフト
下北沢ロフトに辿り着くその瞬間まで、俺には元気というモノがなかった。階段を一段ずつ下りながらやる気を出した。中には俺よりも先に着いて、弦の交換をするシムスケの姿があった。おー、今日はこれから待ち望んだ企画が始まるんかと思うと意識が自然と一気にそっちに傾いた。この日、別のライブハウスでライヴがあった、来月の「ブレイクスルー・アコースティック vol.2」にも出てくれるルードバレエ、すなわち吉村隼氏にも会い、色んな話をしとるその瞬間、確かに「哀しみ」はなかった。そこにあったのは「嬉しさ」だけだった。皆のリハーサルを観ながら、「これはとんでもない夜になるぞ」と思った。誰彼構わず声をかけた訳ではない、「この人にはこの出順でこんな役割を」、そんな偉そうな事を考えて、俺はこの日を迎えたのだ。それを自分の出番がくるまでゆっくり観れると思い、これを自分が企んだのだという事実が嬉しくて誇らしかった。

「シムスケ」の一曲目から、「一緒に突き抜けようとする姿勢」が伝わってきてぐっときた。俺の企画といえども演者は個人個人であり、身内乗りの様などうしようもない空気を作る事だけは避けたかった。そして、そんな空気はどこにもなかった。「KEYNA」のライヴを観るのは二回目で、会うのも二回目だった。そんな事は断じてどうでも良い、20歳でこの佇まいはどこからくるのかといった類いの堂々としたライヴ展開。前日の長野ライヴから一睡もせずに駆けつけてくれた。しかし俺には絶対にそれを無駄にさせず、損はさせん自信があった。それが伝わって、何よりも出演してくれた事が嬉しかった。唄を聴きながら何度も泣きそうになった。サポートでハープを吹いたニトログリセリンさんとも本番前、「バーで働く身」について語り合った。安月給で働くこの二人の欠点は、それを「好きで続けとる」という結論だった。「girasoul」はおおらかだった。俺とは一目で分かる程に演っとる事が違うが、前から一緒に演りたかったし、それが実現出来た。渡辺雅弘(黒煙会中心人物)がMCで俺の企画について、自分の解釈で話してくれたのが嬉しかった。「踊ろうマチルダ」は雰囲気をいっぺんに変えた。力のある男はそれがどんな場所でも出来るのだと思った。俺が出難くなる程に客を掴んだ感があったが、この日の俺にとってそんな事を気にする暇は微塵もなかった。
1.自作自演屋
2.ラウンドミッドナイト
3.深夜高速バスブルース
4.ビッチ(カバー)
5.夢の暮らし
6.自由
7.愛すべき日々
アンコール
1.表現者
緊張も何もない、やりきるのみ。アンコールがあると想定して、その時に演る曲を前もって決めとく事程、恥ずかしい事はない。もしもアンコールがなかった時、その選んであった曲が埋もれるのはあまりにも哀れ過ぎる。とにかく誇らしかった。俺は全てを受け入れてやりきったのだ。出来るモンなら演ってみろと何度も何度も思わずにはおれんかった。演者一人一人、一切ひけを取ってなかったと思う。数々の嬉しい言葉をもらい、それを全部丁寧に受け取った。その言葉を全部書き留める程俺は野暮ではないが、書きたい衝動が抑えられんが故、多少書くぞコノヤロー。友達が言った、「どうしてあなたの周りにはこんな格好良い人達しかいないんですか?」。おぉ、まぁな。調子に乗った。出演者の女の子が言った、「こんな事言ったら駄目かも知れないけど、抱き締めたい位伝わった。あなたは美しい」。おぉ、サンキュー。この言葉一生大切にする。ロフトを出る際、マスターが言った、「今日は良かった、自分が良かったよ」。俺は答えた、「いや、そりゃ俺は良いですよ」。「何だよお前」と肩をど突かれたが、そこには確かに真実があった。俺は調子に乗るのが好きだ。それを決して無駄にせず、それ以上の力に変えて生きていける。打ち上げはお好み焼き屋で下北沢ロフトの店員さん二人を巻き込んで呑んだ。俺は調子に乗って言った、「これ観てない奴はただのモグリですよ、ほんまに」。その場においても嬉しい言葉は山程あったが、全部書く必要などどこにもない。バットしかし、全部全部何一つ俺は無駄にはせんぞ。三代目魚武濱田成夫が言った、「俺は自分を褒め讃えた作品しか作らない」。おぉ、イカす。とにかく個人個人それぞれに伝わるモンがある企画が出来たんじゃないかと思う程に伝える事が出来た気さえした。どこに出ても恥ずかしくない、もう関係ないなとまた強く思った。2時過ぎに部屋に戻り、嬉しい言葉の数々を思い出してきれいに頭の中で整理しとる最中、打ち上げには参加してなかった「踊ろうマチルダ」から電話があり、4時過ぎに部屋へ来て、それから一時間位話をした。泊まって行って欲しかったが、ゆっくりしたい感もあった。泊まりたかったかも知れん男を帰した事にひどく罪悪感を感じたが、俺はその後も暫らく、夜が充分に明けるまで眠る事はなかった。何故?興奮して眠れずに。こんな企画が出来て俺が一番誇らしい。俺が一番突き抜けて俺が一番得をした。もしも俺が俺じゃなかったら嫉妬して嫉妬してしょうがないかも知らん。そう、俺が俺で良かった。こう思える人間はただの馬鹿か本物の幸せ者だ。生まれ変わっても俺が俺でありたい。もう一回書こう、出来るモンなら演ってみろ。今の俺にはベタでも何でも皆に「ありがとう」、これしか言えん。沢山の元気をもらったのだ。適切な言葉は素直に「ありがとう」で間違いはない。そして俺にはこれしか出来ん。音楽は美しい。そして来月もそこらにうろつく輩を大きく突き放すべく、
’08.10.19(日)
高哲典企画「ブレイクスルー・アコースティック vol.2」
アット 下北沢off beat
w/ルードバレエ/加藤愛/今村竜也とウエタケユキオ
これも必ず素晴らしい。もう確信出来る程に。
その前に釜山、京都、大阪、名古屋、そしてニューヨーク、はたまたサンディエゴ。行きまくれ、行きまくれ俺。
自分自身に、周りに、そしてどんな状況にも負けるなよ。
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この記事へのコメント
1. Posted by maco September 18, 2008 01:06
高さん、行け行けー!!
また響き合える日を楽しみにしてる!
ありがとう!
また響き合える日を楽しみにしてる!
ありがとう!