March 22, 2010

ダンス・イン・ロマン

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やるべき事柄をそこらに散らかっている紙切れに殴り書き、

一つ片付く毎に打消し線を入れていく、

そんなやり方を愛している。

去年末、泣く子も黙る博多ビッグシティで、

俺の素性を知る訳もないモダンガールが突然話しかけてきた、

「アンティーク職人の方ですか?」

よー姉ちゃん、「胸躍る言葉ランキング」輝かしき初登場第一位おめでとう。

それにしても生きるという行為にはいつだってお金を要する。

そしてこちとら、生きるだけでは物足らず、

憎しみやら苦しみやら何やらかんやら大袈裟な程に抱きながら、

常に喜びやら楽しみやら何やらかんやら大袈裟な程に求めて止まないってんだからまったくもって贅沢にも程がある。

ターンテーブルには回り続ける狂乱B級ガレージサウンド、

俺みたいなモンにとって一番の幸せ時とは、

レコードを両手に抱えて話の分かる人間と息をもつかせぬスピードで喋り続けている時なのかも知れない。

「これは何年代で、この曲の元はこれで、あっ、こんなんはどうだい??」

1960年式「アンティーク」カップ&ソーサーを525円で手に入れるあん畜生、珈琲は八割増しの渋み具合、

ひび割れたコーヒーカップに愛とカフェインとロマンを。

ボブディラン東京公演は遂に開幕中、日が経つ毎にあの時の感動が鮮明に蘇る始末。

チケットがないだとか手持ち金が少ないだとか、そんな事柄断固ノープロブレム事項、

俺はボブディランが東京を発つその前に、

自らのスケジュールをどうにかこじ開けてもう一度会場に駆け込む態勢を断固キープオン。

ツナギという名の作業着を着てあちらこちらと街を徘徊、

ブラックチョコレートは冷蔵庫内に詰め込み放題、

「デジタルなど燃やせ」と盛大にヌカしながらデジタルの渦の中、

タイプライターとマッチをくれ、俺の夢。


drecom_eroom5session at 15:44│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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