April 11, 2010
自暴自棄のロックンロール言及
左手にサントリー角瓶、右手にレコード袋、この街を闊歩しているのは他の誰でもない、この俺だ。
叩き割るピアノ、喘ぐサックス、前のめりエイトビート、叫び散らしながら歌心溢れるインチキボーカル、揺れ続けるオンボロスピーカー、
探し求めて6年強、センス溢れるジャケットと共に内容さえ伴う「DESPERATE ROCK’N ROLL」シリーズ、
この文字を発見したら直ちに御一報を、はたまた俺の事を思い出してくれるだけでも良い。
偶然の出会いにこそ胸躍る性分な故、インターネットだとかコミュニティだとか何だとか、
それらの類いは今日まで断固避けてきたが「VOLUME SEVEN」は大阪「タイムボムレコーズ」からオーダー、
「VOLUME FIVE」はまさか、部屋から徒歩5分弱の場所に存在したロックンロール屋にて本日掘り当てた。
毎日通るルート・スゥイートホーム沿いにあんなヒップな店が存在したとは我ながらモグリ、人呼んで「モグラー」、
俺はあの店に当分の間、神経磨り減らしてようやく手に入れたお金を根こそぎ注ぎ込む事になるだろう。
そして「常連」と呼ばれるのはもはや時間の問題、明日にだって俺は無意識の内に立ち寄ってしまうのかも知れない。
ここにきて突然何の前触れもなく再び激しく燃え上がるロックンロールの大荒波、
出身はチャゲ&アスカ、ルーツは50’s、バットしかし、岡林信康さえ愛して止まない。
何から何までとっ散らかっているのはもはや御愛嬌、人呼んで「チャーミングポイント」、
ブラウン管には「気狂いピエロ」、
BGMは上田正樹&有山淳司「ぼちぼちいこか」、関西弁とラグタイムブルース奇跡の融合。
ちょっと小粋なおばはん わいと朝まで一緒に踊りに行かへんけ
ちょっと小粋なおばはん わいと朝まで一緒に踊りに行かへんけ
回すレコードも文章の書き方も気分次第で自由自在、
ロックンロール屋のオールバック兄ちゃんが言ったぜ、
「DJ募集してますよ!」
バットしかし、「そういうシーンにドップリ」なんてのも何分性に合わない。
ウォレットチェーンにライダース、バイクにリーゼント、これだけでカタがつくなんて真っ平御免の類い、
俺はロックンローラーなんかじゃない、括りを根こそぎ取っ払いたいと夢見るだけの単なるグッドミュージック探求家。
高田渡と榎本健一を回しても喰い付きの良いDJイベントなら満を持してやらせてほしいと切に願う。
P.S
夏発売を目途に製本に着手、誰よりも俺自身が待望して止まない「哲学の哲に辞典の典」文庫本化。
60年前の曲(50’s)に胸躍らせるのも良いが、何よりも今現在の自らの行動に胸を躍らせ続けなければならない。