May 12, 2010
臆病者は喋り倒し続ける ’10
呂律も追いつかん程に有無をも言わせぬスピード駆使して思いつくまま気の向くままに喋り倒し、
「おい、ところでさっきの話は何の話だった?ほらさっきのアレだ、あの面白話やないか、思い出せ、どうか思い出してくれ、おーそれそれ、よー思い出してくれたな、さすがやね君!ところでお前、それ美味しいか?おーむちゃむちゃ美味いがなこれ、ほんでよー・・・」
相も変わらず与太話の果てで勝手にこんがらがり続ける男にモダンな女が自らのコメカミをトントンと叩きながら笑って呟いた、
「頭、イカレてる??」
まったくもってイカす×13876、ひょっとしたら近年稀にみる程に理想の場面だったのかも知れない。
すなわち、近頃は以前にも増して魂の解放、心を開き続けている。
良く晴れた神社の喫煙所で一人ボブディランを聴き、踊り、煙草を吹かし、岡本太郎を2、3ページだけ捲る昼下がり、
いつだって穏やかな気持ちで過ごすに越した事はない。
バットしかし、人が築き上げた道に土足で入り込み、さも我が物顔をキメようとする輩を俺は断固許さない。
身の毛がよだつ程に団体行動の類いが嫌いだ、
そしてあの娘のいつかの言葉が颯爽たるフラッシュバック、
「アンタは一人でもやっていけるわ」
「俺は今一人だ」なんてうそぶくと大いなる罰が当たるが、用のない人間を俺は徹底して寄せ付けない、
そこまで落ちぶれてもクズでも素っ頓狂でもないからだ。
ゴチャゴチャひけらかして旅は続く。