May 19, 2010
クタバルナのハイカラ精神 ’10
’10.5.18(火)
何度でも訪れる、訪れさせる至福のレッド・ウィーク幕開け。
夏の香りさえ漂う真昼間には古本屋で本を三冊引っこ抜く、近頃は何とも読書な気分だ。
そして「男30」を迎えた十条フォークジャンボリーへは例の「チャールズ・ブコウスキー」をラッピング、
あの本屋においてブコウスキーの売れ行きはいまや軒並み好調だろう、
バットしかし、買い占めているのは全てこの俺だ。
本を一冊掴んで読み耽り、あっという間のステーキタウン立川着。
’10.5.18(火)
【ソウル・ロマン派~OTHER SIDE~】
アット 立川/ステーキハウス・テンガロン
w/十条フォークジャンボリー
1.何を想う
2.深夜高速バスブルース
3.ロマンのど真ん中
4.ウイスキーとトランクを道連れに
5.自由
6.マリーと暮らす
7.愛すべき日々
魂の入れ忘れ、いや、魂の入れ方さえ忘れた場面にはいささか閉口したが、
ご多分に漏れず一弦吹き飛ばし、交換するのはさぞかし億劫って訳でギターを借りて唄う。
それにしても心を開ける人間が存在する事実には心底歓喜し、
ステーキハウスのウエスタンな雰囲気の中においても違和感なく流れるジェイムズ・チャンス、高田渡をBGMに、
勝手気まま、思いつくままに喋り倒し続ける。
そんな訳でアンティークのタイプライター、ミシン、イカす外観、写真を撮り損ねたモノ多々あれど、
俺はいつかまたあの場所へステーキにナイフを突き刺しに向かうだろう。
遠回りをして本の世界に潜り込みAM01:07下北沢着、
業務縮小により突然クビを宣告されたという大事な仲間の胸中に思いを馳せる。
ポリシーに反する理解不能な仕事を続けさせられ、挙句の果てにクビの宣告、
何一つ報われないこんな「薄情な終わらせ方」を黙って見過せる程に俺はモグリではない。
敵でもない敵を相手にするのはいささか身を擦り減らす、相手も同じ事を思っているのかも知れない。
俺の行く末など知ったこっちゃないが、当のこの俺がもしもクビを宣告されたら誰かは俺をかばってくれるだろうか。
誰からも見放されいとも簡単にジ・エンド、
こうなれば俺は最高峰の笑い話を手に入れるのと引き換えに、とんだ寂しさに溺れてしまうだろう。
次から次へと生まれる新しい課題を思考しながら、
いつか狂乱の甲子園で手に入れた「KOSHIEN」Tシャツを初めて着て、本を読んで眠りについた。
包み隠さず全てを射抜く作家になりたい、
お前をあの街この町へと連れ出したい、
くたばる前に叶うと良いね、叶うと良いね。