June 22, 2010
マンズマンズ・ファイティング ’10
俺は人生におけるモンダイの解決って事を考えた。物事を解決する人間というのは、たいてい粘り強くて、ある程度運も良い。
粘り強くやってれば、普通はいずれ運が巡ってくるのだ。でもたいていの人間は、運が来るまで待ちきれずにやめてしまう。
すれ違う阿呆どもの数を数えた。二分半で五十までいったところで次の酒場に入った。
チャールズ・ブコウスキー
年がら年中、いうならば365日中802日、こんな力強い言葉を求めている。
「ヤツは近頃張り切っている」然り、「あの輩は最近調子に乗っている」然り、
今日もどこかで誰かが罵るだろう。
俺はおだてられて簡単に木に登る程、頭空っぽエテ公ではない。
「あんな人間はもう必要ない」然り、「君みたいな男は山奥で自給自足の生活を送るしか手段がない」然り、
交わる事のない連中に散々と冷やかされながら、俺は自らだけはどうか見失わない様に激しく努めてきた。
「もう駄目だ」とかれこれ二万回以上もほざきながら、自らだけはどうか見失わない様に激しく努めてきた。
誰とでも上手くやっている様に見える人間は、実は「誰とも上手く付き合えてない」人間だ、
そんな偽者のウワベなど初めから要らない。
誰かが言ってたぜ、
「出来る人間と出来ない人間がいるなら、出来ない人間に合わせるってのが社会のルールなんだ」
オーベイビー、そのルール、一体どこのどいつが決めたのか、
根本から見直せ、このマニュアル線路ガタゴト野郎。
俺が例え「出来ない」人間なら、俺は俺をまずは心底恥じるだろう、
そんな綺麗事の思いやりなどみっともなくてとても受け取れない。
教養とウィットの欠片もない連中を俺は嘲笑い、教養とウィットの欠片もない連中は俺を嘲笑った、
「やめときゃいいのに・・・」
疑問を抱く頭さえなく連中は飼い慣らされ、時間をお金に換えるだけで満足していた、或いはその様に見えた。
俺はいつも念じていた、
「俺と、ゴローだけは違う」
顔を見合わせ、大茶番劇の全てを笑いに変える事だけでどうにか救われていた。
ところが力を発揮する場もなく時は流れた。
俺は吠え続けた、
「何故俺を一番に異動させない??」
逆理解者共はあまりにも俺をナメていた、こんな場にいる価値など0.01ミクロンもないと俺は悩んでいた。
一泡噴かせる準備はかれこれ15年以上も前から整っているのに、それを見せ付ける環境がなかった。
「行くところに行けばとことん重宝される性質だぜ」
俺は掻き毟りながらほざき、闘い続けていた。
「辞めればカタがつくのに」と誰よりも俺が強く思っていた。
常に気が狂う間際に身を置きながら、俺は以外にも粘り強かった。
旅の為に、やりたい事をやる為に、それだけを唱え続けていた。
そしてようやく、開花させる機会は訪れた。
それは俺が強く望んでいた環境だった、それを逃す程に俺は野暮ではなかった。
以前からの理解者が言ったぜ、
「ようやく本領発揮だね」
俺は答えた、
「当然の事だね」
手でグーを作って重ね合い、握手を交わした。
その瞬間、俺は報われた気分に包まれ胸が熱くなった。
俺は何も変わってない、そう、15年以上も前から。変わったのは環境だけだ。
だからこそ一つだけ伝えておきたいのは、
「ヤツは近頃張り切っている」然り、「あの輩は最近調子に乗っている」然り、
どうせ罵るのなら「近頃」だとか「最近」だとか、そんなシャラクサイ言葉は省いてくれ、気分が悪い。
俺は以前から「張り切っているお調子者」のあん畜生、
それがどれだけ神経をすり減らす作業か、「張り切る事さえ出来ない凡人共」には永遠に理解など出来ない。
俺はおだてられて簡単に木に登る程、頭空っぽエテ公ではない、
出来ないモノは出来ない、バットしかし、出来る環境では人八倍能力を発揮するだろう。
これはあくまで今日までの話、明日には全てに唾を吐いているなんて事もなきにしろあらずだ、
何たって何が起こるか分からない、俺の感情は俺でさえ操縦出来ない始末。
とにかくは見失わない様に努め続ける事だ、諦めは一貫の終わりを意味する。
今回はたまたま粘り勝ち、一泡噴かせる事にまんまと成功を収めたってだけの話だ。
焦燥の八番煎じボーイズ&ガールズに一泡、いや、八泡噴かせるってのがどれだけ爽快な事か、
俺はまずまず知っている本物の幸せ愛好家、
ナァナァの人生では俺は俺自身を喜ばせる事など出来ない、そんなの嫌だ×39873329。
いつだって笑うのは闘ってない連中だ、全部ほっとけ、俺は俺自身を笑い続けて活きる。