January 22, 2010

君が僕を知ってる ’10

dscn37350001.jpg


悔しさのあまり、目に涙が浮かぶ事がある。

「やりたい事をやる為に」といくら言い聞かせても次の瞬間には感情抑え切れず頭を掻き毟っている。

格好悪いのは俺で、恥を曝しているのもこの俺かも知れない。

力を出せない憤りに気が狂いそうになる事多々あれど、いつだって気は狂わない。

大人ってどういう意味だ、しょうもない。

バットしかし、俺は俺の言葉を持っている。

俺は俺のやり方を知っている。

仕事場の新年会へと出向く。

小粋なレコードを四枚掘り出した後、如何なモンかと出向いてみる。

ビールを散々煽りながら、断固オリジナル志向の大言壮語を繰り広げる。

21歳のヒップな男が近寄ってきて初めて会話を交わす。

いつだってきっかけさえ掴めば仲良くなるのに時間など要らない、年齢も性別も知ったこっちゃない。

分かり合えない哀しみ多々あれど、分かり合えれば話は1分37秒で決まる。

気付けばほとんど話した事もない人間が何人か周りに集まり、

「見てる人間は見てる」と、「お前は武士だ」と投げかける。

「会社を作って全て任せてみたい」と、「やり方が羨ましい」と、

今まで数々の場所、場面でこんな言葉が胸を弾ませ続けてきた。

「耳かっぽじって聞いとけ、この永遠の八番煎じ野郎共」、俺は一丁前に唱え続けよう。

「何だあの輩は」と思われるも良し、「また訳の分からん事を」と煙たがられるも良し、

悔しさに圧し潰されそうになる事多々あれど、俺は何も諦めない、柄じゃない。

そしていつか凡人には断じて到達出来ない域に必ず達してやろう。

「俺みたいなモンが」と「俺くらいになってくると」の共存、

自らの器以上の能力を見抜いてくれる鋭い目をした人間に驚愕と敬意を。

筋を通しながら期待を遥かに上回る能力を発揮してやりたい。


「詩人でありボヘミアン

うわついた「お洒落」ではなく「粋」

世間の枠からはみ出す事を塵ひとつ分も厭わないこのミュージシャンは

唯一彼を縛る「肉体」という枠さえも撃ち破って、その情動を伝えるべく今日ステージに立つ

彼の作る音楽と言葉が、世間で流行り出したら

きっと彼の一人勝ちなのに

次の瞬間には、「もうそんなもん興味ないわ」と次の場所に行ってしまいそうな人です」



【レッド・ホット・ロマン】の当日に渡辺雅弘というソウルフルな音楽家が書いてくれた文章。

すなわち「まったくもって勝手に巧い事ええ様に書いてくれやがったがな」の類い。

そんな訳でライナーノーツはこの男に任せれば100%中1002%問題ないだろう、信じて疑わない。

こんな事を書き綴るのは逆にみっともなく感じたりする事多々あれど、仲間と誇りを少々は持ち合わせて俺は死ぬ。

いつか究極の八番煎じ野郎が場外席からヌカしてきたぜ、

「ナルシシズムに浸るのも良いが程々にな」

一つ聞くけどナルシシズムってどういう意味だ、「僕は場外席から指を咥えて見てるだけです」と同義語か。

情けない事も素晴らしい事も俺は書くぜ、自らの為に。

脳内BGMはRCサクセション「君が僕を知ってる」、

充分に幸せなくせに、まだまだこんなモンじゃないと永遠の高望みを繰り返す。

調子に乗っては圧し潰され、圧し潰されては調子に乗る、

同じ道には来るな、立ち位置は断固譲らない。




at 00:01│Comments(0)TrackBack(0) 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索