July 07, 2010
ウイスキーとトランクを道連れに ’10

’10.7.6(火)
ライヴ アット 池袋トライ
1.モダンソファに腰掛けて
2.マリーと暮らす
3.ロマンのど真ん中
4.ワンダフルピースタイム
5.夢の暮らし
6.愛すべき日々
本番前には盟友、十条フォークジャンボリーとファッキン池袋を徘徊、
イカす外観、オンボロ具合、
すなわち、「ウチには欠けた皿しか御座いません」、
はたまた、「ゴキブリもウチの従業員です」、
堂々たる雰囲気で「姿勢」を貫く感漂う抜群の大衆酒場兼定食屋を発見し即座に駆け込む。
何とも和やかな胸中でステージに立ちながら、弦は書くまでもなく切れ続けている、
最後に弦を切らなかったのは一体何時か、そんな事柄金輪際ノープロブレム事項。
何とも意気揚々な気分で久方振りのウイスキーを煽りながら大言壮語を吐き、
酔い続け、終演後にはダーツ遊びに興じたりしていた。
立ってウイスキー、笑ってウイスキー、カウンターでウイスキー、
荒波を泳ぎ、泳がされしながら、「最終電車などどうでもええぜ」思考がとめどなく溢れ出す。
レッドウィークの美しさを肌で感じながら、隣りではヒップなお姉ちゃんが呟いている、
「アナタの様な人と付き合うのは女の子にとってとんでもないステータスよ」
その後、俺は便所に駆け込み、
結果、4時間37分に亘り便器を抱き、便器と戯れ、便器に座ってグラつき続けて朝を迎えた。
何がステータスなのか、まったくもって見当もつかない。
いつかの12月、新宿のライヴハウスで同じ様に便所で朝を迎えた事があった。
明け方の小汚い便所内で女の子にプロポーズした思い出が鮮明なるフラッシュバック、
「こんな場所でプロポーズってのがあまりに俺らしいと思うんだけれど」
要するにブランド物が似合うより188倍、
大衆酒場だとか小汚い便所だとか、まずはそういった類いが似合う男であるべきだという理論。
明け方6時過ぎ、オーバーオールにトランク、気持ち悪さとハードケースを抱えて部屋まで一目散、
受け取った言葉だとか意気揚々な気分だとか、ペロンベロンでも記憶と意識は飛ぶ事がない。
’10.7.7(水)
美術館は後回し、遂に手を出す風呂掃除。
ロックンロール屋で一息、煙草屋では葉巻を二本。
洗濯物の乾きの悪さに閉口しているのは一体何千万人存在するのか。
バットしかし、明日は雨が降ろうとゴキブリが留守の間にレコード盤の中に潜り込もうと府中美術館。
BGMはチャビー・チェッカー、リンボーの陽気さに夢を。
俺は自分が今後どうなるべきか、何をするべきか、必要以上に知り尽くしている。
期待は裏切らない。
