November 06, 2010
210のプリンで笑える安い喜び ’10
人生が無意味だと言うのなら、アルファベット型のパスタに何か成す術などあるのか
ウディ・アレン
最高だ、エゲツナイ程のウィット具合、
誰とも目を合わさずに済む公園で胸さえ破裂しそうな決め文句。
8歩進んでいるのか23歩後退しているのかまるで定かでない昨今の胸中事情、
以前、「ヤツは起伏が激しくてとても大変なの」などとカゲで洩らしていた女の顔を思い出す。
ニューヨーク行きに際しお母ちゃんが口を開く、
「アンタ!お金あったんか?」
「ボーリングピンという名の宇宙の中に」
「アンタ!好きにしなさい」
ファッキンジョブは狂乱の四連発、魂を根こそぎ吸い取られても冷蔵庫にはプリンがある、
そして目さえ見える俺は奇跡の幸せ者に違いない×967。
濡れたドアノブをハンカチで拭く、それが俺が濡らしたモノじゃなくても。
そのままにしたりしたなら、俺の後にそこを通るヤツは俺が濡らしたモノだと思うだろう。
いくら嫌われても、いくら悪者でも、いくら馬鹿にされても良い、ただ勘違いされる事だけは断固抑えが利かない有り様。
喜怒哀楽の最後の探求者このワタシ、
濡れたドアノブはせめて拭き取れ、エチケットとデリカシーと秩序って言葉の意味を知っている限りは。
すなわち、自らの身は自らで守れというよくある類いのどうしようもなくクダラナイ話、
「アンタ、生きるの大変ね」と呟いた愛すべき女達が懲りもせず全員味方でいてくれたら良いのに。
この街に溢れているファッキン美容室の全てが昭和ジャズ喫茶なら嬉しいのに。
俺の中で最低限当然のエチケットが誰かの胸の奥まで響き、そして永遠に刻まれ続ければ勝利だ、
ウディアレンのウィットが俺の胸の奥で響き続ける様に。
要するに寂しく侘しくそこそこに哀れな夜だ、
8歩進んでいるのか23歩後退しているのかまるで定かでない胸中に苛まれている始末、
すなわち、よくある類いのどうしようもなくショウモナイ胸中だ。