December 02, 2010
師匠もクズも走れ ’10
毎日同じ珈琲を飲み、毎日同じブーツを履き潰し、毎日同じ煙草を吹かし、
毎日違うレコードを回し、毎日違う映画を観、毎日違う興奮を得て、
毎日どれから手をつけるか思案し、毎日とっ散らかし続ける。
またも迎える愛して止まない師走時、この街に来てもうすぐ丸10年、
20歳の時分、夏季繁盛期に宅配便補佐なる体力仕事をしていた俺にドライバーが羨んだ、
「まだ20歳か!って事は10年遊んでもまだ30歳だぜ。それは凄い事だよ」
そして驚いた事にもうすぐ迎える30歳、
丸くなるってのは一体どういう意味だ、
「出世」っていうのはどうやら人の言う事をほいほい聞けるヤツにだけ与えられる権利だ、
俺は残念ながら右を向けと言われたら下を向きたくなる性分だ、性分にはとても逆らえない。
マラドーナドキュメンタリー映画観賞、
ターンテーブルにはガレージツイストを乗せて踊る、
「本当の俺を誰も知らない それでもええよ 無理はしないよ」
高田渡もスキンヘッドレゲエも何も変わらない、「果てしなくイカす」という精神においては。
茶番映画のコマーシャルではノータリンガールが恥じらいもなくほざいている、
「今まで観た映画で一番です!!」
貴様、今まで8本しか映画観てないんとちゃうけ×8097、
浅い浅い知識でさも世の中知り尽くした様な面を晒すのは止めろ、
専門用語も略式言葉も根こそぎ捨てまくれ、みっともない。
頑固者の事をアウトローと呼ぶのなら、俺ってひょっとしてそこそこのアウトローになり得るのかも知れない、
バットしかし、自らの事を「アウトロー」だとか「アンダーグラウンド」だとかと自慢げにヌカしたがる輩を俺はクズだと思っている。
「メインストリートのならず者」、ローリングストーンズに今こそ花束を、
「定番」ってのは誰かが決めるモンじゃない、俺はいつだって自らの定番の中にだけ存在する。
ところでインチキ戯けメールの類いは永久に止まる事を知らない、
「あなたに198000円を差し上げます」
くれよ×198000。