December 06, 2010
チープ・スリル ’10
真夜中、ウディアレン「カメレオンマン」観賞。
エゲツナイ程の風刺、矢継ぎ早のウィット、卓越極まる言葉遊び、
現代にこんな粋な演者、脚本家、監督が存在する事実にとても興奮抑え切れず、
暫らく呆然とブラウン管を睨み眺めるしか術がない有り様。
ニューヨークはアッパーイーストサイドなる高潔タウンに暮らすという氏の家の扉をノックして、
この溢れ出る感動を一言告げさせていただかん事にはどうにも辻褄が合わん程のハイカラ具合に脱帽を繰り返す。
そして俺はドンクサイ輩と猿真似八番煎じ野郎をエゲツナイ程に毛嫌いしているただのあん畜生、
知識だとか専門用語だとかイカす車乗ってるだとか何だとか、そんな類いは八の次で良い、
重要なのはドンクサイかドンクサクナイかだ、それだけで100%中1002%事足りる次第。
渋谷の路地裏ではブルドーザーの如き黒人とすれ違う、ニューヨーク行きが刻々と迫っている。
随分と長い間ほざき続けてきたニューヨークなるビバップジャズとビートニクの聖地で、
俺はファしか鳴らん口笛でも吹かしながら必ず執念の我が物顔を駆使してマンハッタンを端から端まで歩くだろう。
BGMはフランクザッパ、愛すべきモノに垣根を作るなんて断固ショウモナイ事柄、
自然の内に徹底して共通しているのは「ドンクサクナイ」点だ、
すなわち、それ以外は全てクダラナイ。