December 25, 2010
ロール・オーバー・ジャパニーズ ’10

もげ落ちる左ペダル、圧し折れるコーム、
意味も弁えず阿呆が御行儀良く列を成し並びまくるKFCの長蛇、
否定ではなく、躍らされて波に乗るだけの大衆に哀れみの77連発。
「クリスマスは何してるんですか?」ってこちとら懸命に生きているだけだ、
2月27日も6月3日もまったくもって何も変わらない感情でもって。
欲しいモノは格安航空券とマイル、青春18切符と原付バイク、
マッキントッシュとタイプライター、広い部屋と落ち着ける場所、
エトセトラとエトセトラ。
ニューヨーク地下鉄の階段で薄汚れたヘアーゴムを発見、
ソレを見逃さず即座に思った、
「コイツを20個目のアクセサリーにしよう」
そして右手に巻き付けられたヘアーゴム。
KFCに並ぶ安い幸せと宝物を拾い上げる喜び、
俺はたまたま後者にしか魅力を感じてないってだけの話だ。
ルー・ルイス奇跡の来日に際し遅ればせながらチケットを確保する、
レコード屋のお姉ちゃんが意気揚々と電話口で吠える、
「えー、ルー・ルイスという人の特性、人間性を充分に御理解された上でチケットはお買い求め下さい」
最高だ、いつ飛び掛かって来るか分からん程の危険具合、
紛れもなくやっこさん、3月31日も11月8日もまったくもって何も変わらない懸命さで生きているだけだ。
ある人にとっては時代遅れのゴミ野郎、ある人にとっては肩で風切る生きた伝説、
俺はたまたま後者の肩書きにロマンと哀愁を感じているってだけの話だ。
ポストに届けられるウディ・アレン伝記本は驚愕の1円、
良くも悪くも世界はとっくにイカサマだ、
大衆だとか阿呆が下す評価だとか何だとか、そんな類いに振り回される余裕があるのなら、
モダンソファに腰掛け想像力を駆使して如何に笑えるかについて思案し続けた方が良い。
とにかくメモを残してないと何が何だか区別がつかない昨今の忙しなさ、
年内中にニューヨークの文章をまとめ上げたい。