December 31, 2010

オンボロボーリングピンの奇跡の様に ’10


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彼はもっとも偉大な詩人、もっとも偉大な作家、
もっとも偉大な作曲家、もっとも偉大な指導者になりたかった

世界でもっとも優れた絵画を所有する者よりは、
それを描く者になりたかった

トーマス・ウルフ


一人きりの夜に読書灯だけ灯してドロップアウトした男の物語に入り込み、

興奮して眠れずに夜を明かしてる男はとても健康な者だと信じて疑わない。

一人と孤独をどうやら愛し過ぎている、

それでもイカす仲間を知っている、少なくとも何人かは。

闘う貴様の事をいつだって闘わない輩が笑うだろう、

誰からも愛されたいなんて願い出したら直ちにお終いだ、少なくとも俺個人は。

電車内で聴きかじるボブディラン「メンフィス・ブルース・アゲイン」、

「メンフィス」の響きだけで存分にニヤケる胸中、

全ては存在する町、

そしてチェルシーホテルの空気はすっかりと体内に沁み込んでいる。

ニューヨーク125丁目、モダンな外観にへばり付いたオンボロボーリングピンの奇跡、

あまりにも胸躍る光景。

新年をエゲツナイ程にハイカラな心意気で迎え入れたい、

お金がないだとか時間がないだとか何だとか、

そんなドンクサイ且つシャラクサイ且つクダラナイ言い訳など金輪際止めろ、

俺は一人を愛し、そして何でも出来る気がしている、

ドキュメンタリーフィルムを常に撮られている様な気分で。


drecom_eroom5session at 00:20│Comments(0)TrackBack(0)散文 

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