June 04, 2011
最高の千鳥足 ’11

「御招待頂きまして誠に有り難う御座いました」
ガラにも無く盛大にコウベを下げたい気分、
そしてその紳士且つ真摯的態度にコウベが上がらない気分。
その男の中の男達と御対面を果たす前に、俺は生ビール二杯、ウーロンハイ四杯を軽く流し込む必要があった。
「酒の力を借りて」、そんなハッタリはあまりに阿呆らしいが、
「酒の力を借りるってのはコレの事か」、曲がりなりにも理解した。
「思い立ったら迷わず突っ込め」を信条に掲げて久しき男このワタシ、
マネージャーなるハイカラ極まる味方など俺には居ない、
それでも教養とセンス溢れる男達が俺の背中をエゲツナイ程イヤらしく強く押してくれる。
腹の中にはCDを忍ばせ、後はランナーズハイ且つアルコールハイの心意気で悟られない様に余裕の表情携えて突っ込むのみ、
「御招待頂きまして誠に有り難う御座いました」
ガラにも無く盛大にコウベを下げたい気分、
そしてその紳士且つ真摯的態度にコウベが上がらない気分。
行き着けライヴバーではウーロンハイを二杯追加し、呂律回らず酔いだけ回し、
最高の千鳥足で家路を急いだ。
そしてインスタントうどんが出来上がる5分間を待つ余裕も無く眠りにつく、
起きた3時間後には麺などすっかり伸び切っていたがそんな事は断固どうだって良い、
俺はキツネと共に一気にソイツを流し込んだ。
至って重要な夜、この道で生きて行く事を堂々と思い立った超現実の夜、
元下北沢の呑んだくれと現下北沢の呑んだくれ、
たったそれだけの話だ、
レコーディングは七夕スタート、夢は語らず超現実だけ語れ。