June 10, 2011
拝啓・ウディのロック ’11

真夜中、ウディアレン「人生万歳!」観賞、
見終えた後は両手が酷く痺れやがる、その太刀打ち出来ないニヒル具合に。
「ウィット」と辞書で引けばウディアレンのチャーミング面を出す様にしてくれ、文明の利器を駆使して。
日本版に際し、やっこさんインタビューに答えていた、欠伸をしながらさぞかし気怠るそうに。
最高だ、その境地に辿り着いてこそサマになる太々しさ、
隠し切れない知性と教養をウィットとチャーミングさでカバーするその巧みさ、
どんなファッキン「ロック」野郎もこの禿げ散らかしている監督には敵わない有り様。
こんな場面にこそ胸を躍らせる俺はどうやらマイノリティのガラクタ、
結婚なんて到底出来たガラでも無いだろう。
そしてそんな境地に辿り着いても無いファッション感覚の偽者吹き溜まり共が堂々とのさばり蔓延る昨今のワールド事情、
そんな輩は相手にするなとウディアレンが甚だ気怠そうに唱えている。
街を歩けばウダツの上がらんボンクラがぶつかってくる、短時間で二人、
謝る素振りも無いクズに舌打ち六連発、「あのー、ひょっとしてロック気取りですか?」、
モラルの無さとロックとは永久に結びつかない、エチケットとマナーを整えて出直して来い。
オンナ、コドモ、オカマの類いとは到底分かり合えないロマン、
手に入れたスコッチウイスキーは「RICHARDSON」、
ロックの日にはオールディーズのオンパレード、
トランク抱えて旅の準備を始める。