June 24, 2012
まだ見た事のない風景を全部焼き付けて死ね ’12
明日、敬愛して止まない偉人に会いに行く。
長年愛用してきた俺のチャーミングな電話番号宛へ、遂にその張本人からジリブルとベルが鳴り響いた、
「おー久し振り!チャ、飲みに行かへん?」。
10年以上前から詩集を読み漁り、気付けば、その精神が深く激しく根付いていた。
28歳を迎える直前、初めて偉人のシークレットライヴへと出向き、俺は恥じらいもなく、泣き崩れた。
ナマの迫力に圧倒され、胸を撃つとはこの事だと悟った夜の出来事。
俺はギャンキャンワーキャー泣き叫び、もはやこのツラさえ上げられなかった。
虎の様な男はただただ自らを褒め讃える詩を読み、そして叫んでいた。
http://eroom5sessions.dreamlog.jp/archives/470496.html
時は流れ、俺は31になり、その虎の様な男と巡り巡り、満を持して今回「再会」を果たす時がきた。
最初、お世話になりっぱなしの人物からこの偉人の連絡先が送られてきた。
俺はしつこくも唱え続けた、「あの男と、あの男と、演りたい」。
「直接連絡してみろ」ときた時、俺は正直、臆病に震え、「そんな大逸れた事、出来る筈もないぜ」と思った。
バット、その僅か三分後、俺は送って然るべき文章をさほど高くもないIQの上で捻り出していた。
オカマに成り下がるのは断固御免だとエゲツナイ程に強く思ったからだ。
「おー久し振り!」と地声で云われた時、俺は精一杯のジャリズリ声にてアンサーした、
「そうです、初めてではないんです、フッハッヒッ」。
すなわち、虎の様な男は驚いた事に俺の事を覚えていた。
俺のチャーミングな電話越しから、虎の様な男が優しく呟いて下さった、
「明日、恵比寿な。朝までとかでもええやん?」。
生きる上での最重要項目の一つとして、「自らへの仕返し」ってヤツがある。
明日もその、大きな一歩だ。
20歳の俺へ手始めに一発、盛大にヒケラカしてやるって魂胆だ。
ありふれ過ぎて書く事さえ恥ずかしくも感じてしまうが、そう感じてしまう事こそもはや恥じらいだ、
必要なのは「勇気」とか「根気」とかって代物に断固他ならない。
ソイツが次から次へと、見た事もない景色を見せ続けてくれる、
夢を一発しばいてやる為には、手段は選ぶべからずだ、
「忘れかけていた」だなんてまるで哀れの極みだ、
素晴らしい夜が明日、満を持して開かれる。