July 24, 2012
'12.7.16 In New Orleans Be-Bop vol.8
'12.7.16
格安ホテルをチェックアウトし荷物抱えて練り歩く。
コマはない、そんなモノは要らない。
ルイアームストロング国際空港へ向かう、名前だけで完璧だ。
ドライバーはフィリピン人、
「オハヨゴザイマス!」、「コンニチワ!」、「ユーマフィア?」、
ラジオから小粋な音楽が聴こえてくる、
唄い出したのはフィリピン人、陽気とはこんな感じだ。
車道に飛び出してきたローリンガールにヤツが叫ぶ、
「オー、ストゥーピッド!オー、」
モノホンの言い回しをすかさずメモ帳に書き殴る。
空港に辿り着き、ギターを機内に持ち込みたい一心で問う、
「マイギター、アイハブイン、オーケー?」
質問も会話も食事も何ちゃらも異国の地では全て闘い、
それを経れば日本なんて余裕だ、そんな気持ちが生意気にも強くなる。
ロサンゼルス辺りでバカンス丸出しの団体日本人が増えてくる、
「ヘイ、どうかこのハッピー野郎共と同じ扱いにしないで」、
コレが正直な気持ちだ。
隣に座った一人のミセスジャパニーズが声を掛けてくる、
「ギター持ってましたね?ミュージシャンですか?好きな事があるのは良い事ですね!」
彼女は20年間ロサンゼルスに住んでいる生粋の女、
この度一週間程日本に帰るその便で偶然出会い、久方振りの日本語トークに戸惑いながら与太話を一つ。
そして辿り着いた羽田、地球の仕組みで変わりまくる時間も何のその、
税関管理局が問う、
「これはギター?この中に薬物とかない?じゃ、ピストルは?」
思った事はただ一つ、
「答えは日本語でオーケー?」。