January 28, 2014

AM11:06 2014.1.28


一番街を突き抜けたところに見える朝日

喫茶店は丁度、モーニングを始める時間


下ろされたままのシャッターにはポップアートの落書き

落書きで済ますには勿体無い、売れるに違いないから


直ぐ潰れると思っていたレコード屋は今も営業中

経営を助ける為じゃない、俺の為だけにレコードは漁る


「いらっしゃいませ」も云えないスーパーと

何も買わないのに「ありがとうございます」繰り返す古着屋

行き過ぎと物足り無さの中間地点、巧い場所を探している


誰かが吐き散らしたゲロを鳩が突ついている

その鳩の姿を、その誰かは知らんまま


自動販売機の小銭口を覗き続ける男と女

夕日に変わる頃には何かしらの変化を望んでいる


安いモノには目もくれないボンボンと

何もしてないのに「すいません」繰り返す小心者

行き過ぎと物足り無さの中間地点、生きる場所を探している


目の下の隈は御愛嬌

宝物を探しているせい


目の下の隈は御愛嬌

宝物を探し続けているせい


 



drecom_eroom5session at 11:06│Comments(0)TrackBack(0)│ │散文 

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