March 08, 2014
ロックンロール・サーカス ’14
ザ・ローリングストーンズを観た。余韻は抜けない、抜かない、抜く気もない、のもはや三点張り。
14000円、たかが紙切れ、余裕で上回る素晴らしさ。3、4日を経て泣きそうになってきた、その余韻と歓喜で。
2003年、遂に実現した武道館公演を観に行こうとしていた。バット、オレは何かしらの事情を抱えてまんまと頓挫した。
その年の真夏、チャックベリーを観た。ロックンロールは生きていた。
それから数えても11年後の2014年、一番安い席ながらオレの席はまるで自ら選んだかの様に完璧だった。
3塁側最上段端、客席の全てを見渡せる上にオレの左側には誰にも邪魔出来ない立派な踊り場があった。
「レディース&ジェントルメン!ザ・ローリングストーンズ!」
電気が落ちてアナウンスが響いた瞬間、その瞬間だけで14000円の元は取った。
1960年代から第一線の特大モンスターバンドが5万人を相手にドラッグがどうしただとかアバズレ娘がこうしただとか唄う、
その光景、エゲツナイ奇跡。
誰にも邪魔出来ない立派な踊り場、すなわちオレのゴールデンサークル席でステージを眺め、客席を見渡し、時に吠え、時に回転した。
ライヴを観てあんなにあっという間と感じた2時間はまるで初めてだった。
3日間、どの日に観てもイカすニク過ぎる日替わりセットリスト、現役が現役たる所以、50年前に書いた曲を今も堂々と唄い上げる生粋のサービス精神、
凄過ぎて閉口。
叶うのなら次はCCRをナマで観たい。20000円でもオーケー。後悔しない為ならたかが紙切れだ。そこにCCRが居て50年前に書いた曲を現代に鳴らしてくれるのなら。
さて、こうなれば悔やみ続けてしまうのは去年11月のポール・マッカートニー、
「志望動機は?」、
シャラクサイにも程がある質問をされたあのどうしようもなかった日、オレはやはり張り裂けんばかりに胸を張って高らかにこう答えるべきだったんだ、
「ポール、ナマで観る為・・・」
ロックンロールは生きている、凄過ぎて閉口。