June 13, 2014

ウエストロード・トーキング ’14



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'14.6.5(木)

京都 / ROOTER×2 (SUB STAGE)


1. ラウンドミッドナイト
2. 自作自演屋
3. 深夜高速バスブルース -京都編-
4. アウトローバカヤロー
5. ヘイトアシュベリー
6. 愛すべき日々



'14.6.6(金)

大阪 / 梅田ハードレイン


1. ラウンドミッドナイト
2. 明け方のトーキングブルース(仮) 
3. スリッピン&スライディン
4. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
5. ヘイトアシュベリー
6. ニューヨークサブウェイブルー
7. マーケットに春はない(can't buy spring)



'14.6.7(土)

大阪 / 谷町cafe&bar Lgt


1. ロマンのど真ん中
2. ヘイトアシュベリー
3. スリッピン&スライディン
4. 思い出を繋ぎ合わせて今を生きる
5. ワイルドサイドを歩け
6. 流れる道の上
7. アウトローバカヤロー (with Reina Kitada & トミーブギー) 


「ステージの上でのみ呼吸が出来る」だなんてヤケに気取った、

IQ低きお姉ちゃんが聞いたなら「やだ〜超ウケる〜」の一言であっさり片付けられてしまうって類いの言い回しを聞いたコトがあるだろう。

バット、その言葉の真意、こちとら理解可能なあん畜生、右肩上がりのスリーデイズで西の街に最敬礼。

今回初めて、ロードマネージャー役を買って出てくれたタカシを引き連れ、いや、引き連れられて旅に出た。

旅に出る前、声を掛ける前から分かっていた、ヤツとは巧くやれるってコト。

想像以上の神聖ジョブ、溢れるウィットで、トランクを持ち、物販に立ち、一緒に眠り、モダン喫茶のモーニングに喰らい付き、数々のたこ焼き屋の味の違いを吟味し、一緒に吐き、移動し、清算し、喋りまくり、呑みまくり、エトセトラ、した。

ヤツがもしも働き口に困り、社会ってヤツに愛想を尽かしているのならオレは一目散にお願いしたい、今後ともこちとらのパートナーなる役目を。

時給は法外、愛想は論外でもそこにはアレがある、御多分に漏れずのロマンだ。

初日は京都、大仕事を終え気付けばオレは「いつもの宿」に居た。

間髪入れず宿の主、コーイチにリクエストを出す、「セブンティーンズマップ、イカす音で」。

半分大人のオレ達三人組、先に眠った主を気遣い、オレ達はヒソヒソ声で初日を振り返り、主が如何にイカすかについて話し合ってから床に這いつくばり、ようやく眠った。

この二人共が2014に入ってから出会った男だなんて到底信じ難い。付き合いってのは月日じゃない、心意気に他ならないってな始末。

梅田へ向かう前、いつものイノダコーヒへと立ち寄り「モノホンの珈琲とは」について語り合い、ジャーマネはスナック感覚でイノダコーヒの湯のみ茶碗を手に入れた。

「決めました。父の日にはコレと高田渡のレコードをプレゼントします」

そうホザいたヤツにこちとら即座のアンサー、

「オレが父なら涙が止まらないでしょう」。

二日目梅田ハードレイン、完璧なチェアーの破れ具合、地下室の雰囲気からして気分は高揚、

昨日よりも今日な詩を唄い、最終列車など目もくれず破れたチェアーに腰掛けたまま呑み明かし与太話を続けた。

ドヤ街の安宿「ホテル大洋」に辿り着き、再び缶ビールの栓を抜いた時、タカシがセッド、

「旅ってのはいつもこうなんですか?」

そうホザいたヤツにこちとらアンサー、「旅でのみ呼吸が出来る」。

三日目の朝、懲りもせずたこ焼きを召し上がり、寂れた商店街を徘徊し、格安ホテルの最上階から人を眺め、それからレガートへと向かう。

リハーサル前後と本番中本番後ではまるで人格が違う、まるでその間に純正ドラッグでもキメてきたかの様に。

脳内麻薬の特級操縦士このワタシ、こんな場でレイナちゃんとコーヘイさんと会えた興奮も手伝い、最終日は沸点越えの爆発具合、

最後の曲で酔いどれバイオリン、レイナを呼び込んだら、共演のトミーブギー氏がハーモニカを持って近寄ってきた、

「オレも入って良い??」

血が騒ぎ抑まりがつかない瞬間ってのがある。あの瞬間、オレだって完全にキマっていた、脳内麻薬って代物が。

全てを見ていたタカシがセッド、「コーイチさんにも見せたかったですね」、

会場のレガートでピッツァとペペロンチーノを召し上がった後、コーヘイさんの「たこ焼きバーへ行こうぜ!」ってな一言で総勢8人で心斎橋へと移動、

タクシー乗り込み、愛すべき「タイムボムレコーズ」を横目に見ながら、レガートで意気投合したマリモちゃんがウイスキーの瓶をオレ達に差し出す、

「ヤケにスモーキーな味がするやろ?」

瓶のままストレートでウイスキーを煽り、脳内では「興奮して眠れずに夜を明かしてる男はとても健康な者だと信じて疑わない」ってな、かの有名な詩を永久にリピートし続けていた。

皆と手を振って別れ、新今宮駅まで辛うじて辿り着いた直後、オレとタカシはほとんど同時に、浮浪者を横目に見ながら吐いた。原因はヤケにスモーキーな味のする、あのメチャウマウイスキーだ。

マリモちゃんは今頃、沖縄は名護に居るという。

今度ヤツに会ったらまずは問おう、「あのヤケに効くウイスキーの名前、もう一回教えてくれ」。

東京に舞い戻り、二人で打ち上がり、別れ間際にタカシがヌカした言葉が忘れられない、

「こんな旅はまるで初めてだ」

根こそぎ吐いてしまったペペロンチーノを今頃、カラス達が突ついているのかと思ったら何ともやるせない胸中、

そんなカラス達へのお詫びも含め関西へは次回9月末に早くも再訪決定、

2014、確実に今までに味わったコトのない旅がある。

「この1、2年で貴様の今後10年が決まる」

首謀者が告げた一言が今も勝手にフラッシュバック、

オレは線路脇で死ぬのも悪くないと思っている。




drecom_eroom5session at 04:25│Comments(0)TrackBack(0) 

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