January 21, 2015
猿小屋移転言及 ’15
猿小屋移転、唱え続けて早数年。
場所を問わず、クールな一戸建てだけに狙いを定めて探し続けていた。
ソレは下北沢じゃなくても良いし、京都でも広島でも良いかも知れないと片隅では考えていた。
彷徨う旅人がいたら一泊どうぞってな言葉を吐けるスペースが欲しかった。
そんな言葉を吐けない今の空間が歯痒かった。
例の元バイク屋ガレージが売りに出されているのを見て以来、ガレージ以外にはまったく興味が無くなった。
「貴様、こんなところに住む気か?」、そう思わせるインパクト、大胆な間取り、造りだけを求めていた。
しかしそのガレージは家賃が急騰、 錆びた「YAMAHA」と「HONDA」の看板を「猿小屋」に書き換える夢は夢に消えた。
そんな最中、年が明けて間もないある日、とんでもない物件が何の前触れも無く現れた。
ソレは離れようと思っていた下北沢のど真ん中、 100人中153人が驚く場所にそびえるビルの3階だった。
すぐさま内見に出向き、その場で一気の仮契約、
邁進する胸中に大博打の心意気、キメるなら今の算段、保証人欄を一番借りたくなかった男の名を借り、埋めた。
玄関二つ、トイレ二つ、ポップなカラー三色で塗られた外壁を見た瞬間に思ったコトはたったの一つ、
「オールオーケー、ここのオーナー、イカレとるね」、その感覚が全てだろう。
それからジャスト13日、ありとあらゆる紆余曲折を経て本日本契約、
9年半暮らした部屋を遂に出て、2月の頭より今までの3倍の間取りを持つスペースへ猿小屋移転、
今までが狭過ぎたなどと侮るなかれ、下北沢のど真ん中へ躍り出て勝負します。
初期費用の半分はCDの売り上げ、投げ銭、ライヴなどで受け取った、ジワジワと貯めていたシワクチャンマネーから捻出、耳を揃えて管理会社へ紙切れの束を渡した。
ソレを思う時、失敗は許されないと強く思います。
そんなワケで近頃はそれらのコトで頭がいっぱい、一思いに全てを片付け早急に稼働したい。
初めて東京に出て来た時にそうした様に、ターンテーブルを新調し、アンプを買い替え、音響設備から整え直します。
正月には思ってもなかったコトが1月下旬にして現実になった、
4月には一体どんなコトが起こっているのか、夢見がちな男は不安とロマンに駆られながらやって行くしかないんだろう。