February 17, 2015
太陽と埃の中で ’15
ジャスト9年半振りの大移動を完遂、
今、生まれ変わった新居にて初めて文章を書いている。
「今、最もやりたくない事柄は?」の問いにはせーのでアンサー「移転作業!」、
「その気になれば一日で余裕だコノヤロー」などと洒落込んでいた生粋のド阿呆このワタシ、
ハッキリ云って一生掛かっても足りんと、そう思った。
年末だか年明けだかにホザいた、今年の大イベントは移転とレコーディング、そして旅は続ける為にあるんだと。
その一つが年明け早々に決まるとは想像さえしておらず絵に描いたかの如きてんやわんや具合、口ずさむなら笠置シヅ子、オールニード。
持ち前のジャリズリ精神を心折れる直前で駆使して5人家族分に匹敵する荷物を運びまくり、階段の上り下りは早2年強分に相当、
大好きな筈のレコードさえほんの一瞬、危うくキラいになるかと思った。
大物を運んでくれたウエタケユキオキャプテン、車と台車を快く貸してくれたバックページマスター、
さほど文句も云わず埃を払い続けてくれるプリンガール、名を貸してくれた保証人へ行うべく仕草はたったの一つ、
最敬礼、オマケに脱帽。
そのクセしやがって何故か、舞う埃と一生続きそうな作業にボロカス罵り続けている焦燥のド阿呆このワタシ、
70リットルゴミ袋推定59袋を収集場へスローし、69袋を新居へとホールした。
ユキオキャプテンがドデカイ荷物を涼し気なツラで運び、颯爽とした仕草でハンドルを握っている時、オレはといえば息を切らし、運転すら出来ず甚だ自らの力量不足に嘆いていた、
そして察したものです、「オレってオカマなんだろう、筋金有りの・・・」。
片付けては片付け、ターンテーブルとアンプを新調し、モノ運びと並行して即座に思い描いていたコトを実行するべく新猿小屋オフィス一室を一新、
15、6歳の時分に新聞配達でもして手に入れたケンウッド製スピーカーからマイルスデイビスが完璧な音で鳴る、
あの瞬間の気持ちは新鮮なまま封じ込めておきたいモノです、心底嬉しかった。
そして、この段階で移転に踏み切ったコトは間違ってなかったと思えた。
まだ落ち着くまでに時間は掛かるがここから始められるコトが多々あるだろう、
とにかく思い描いているコトが多過ぎる、一生掛けても追い付かんくらいに。
取り急ぎ感謝を込めて、タイトルはCHAGE&ASKA、1991年のスマッシュヒットナンバー「太陽と埃の中で」から拝借、全ては繋がっているってな有り様。
最後に旧猿小屋のラスト風景を見てプリンガールがヌカした言葉を一つ、
「此処、モノホンの猿が住んでたんちゃうの?」
オーベイビーカモンプリーズ。