August 17, 2015
peace 150816
徒歩僅か3秒弱でガールズバーのお姉ちゃんに「一杯どう?」などと声を掛けられる、そんな商店街のど真ん中に暮らしている。
窓の外ではイカレた連中が秩序無き大声で女を口説き、まんまとフラれ、そしてシャッターを蹴飛ばしている音が響き渡っている。
威勢良く窓を開けて「貴様!今何時かユーノウ?」だなんてやらない。やるワケも無い。そんな戯けが暮らせる様な、そんなセコい場所じゃない。
今が何時なのか、まずこちとらが分かってないってんだから人様に文句を吠える筋合いもないだろう。
昔、ゼップ東京の前の方でゆらゆら帝国で踊っていたら近くのナスビカップルが周囲の光景を見ながらこんなコトをホザいていた、
「こいつら、飛んだり跳ねたりうるせーな!」、
近年稀にみる筋違い発言にオレはただ閉口した。
さて、周囲の環境を全て弁えた上で正式な契約前、このビルのオーナーがオレに、オレみたいな輩に告げて下さった、
「真夜中だろうが洗濯、風呂、何をしたって構わない。だって、こんなところに住んでるんだから」、
階段の通路はヤケにポップなトリコロール柄のペンキで塗りたくられている。ソレを見てオレは「移転するなら此処以外皆無」と思った。
ディープキッスをカマすならこんな相手がいい。男も女もノープロブレム、愛すべき人達は性別さえ選ばない。
そんなワケで世間の明け方AM05:05、ロックンロールを回しながらのツイストタイム。
「オレのスタイルがオレは大好き」と唄っている夜のストレンジャーズ、
断固300万枚売れるべきだ、その個人的な思想こそ。
と、ここまで下書きをして眠った。目覚めたらAM09:55、甲子園を見ながら呑みかけの缶チューハイに手を付ける。
9回裏のサヨナラホームランに発狂し、その勢いで向かいの珈琲屋辺りへ叫んでやりたくもなる、
「打ったぞ、長嶋くんが!いや、長嶋さんが!」。
オレは誰も応援しない。そんな立場にいない。ただ、あのホームランをオレが打っていたとしたら?想像しただけで痺れる。
散々興奮した後、アルコール度数8%のヤスいチューハイにヤラれまた床に就く。起きたらディスクユニオンを軽く流し、手に入れたエルヴィスを聴いた。
それから加川良の永遠の名盤「アウトオブマインド」を回しながらアレンギンズバーグの詩集を読み返してみるも両者主張が強過ぎて本の内容がまるで入ってこない。
レコードを止めて本だけを読む。それでも実際、100%中7%しか掴めない現実。
久方振りに体重計に飛び乗れば表示される48,4kg、風がちょっとでも強いと吹き飛ばされそうになる時がある。
そんな時、いつも風を睨んで文句をいっているが、ひょっとして原因はガリヒョロなオレサイドにあるのかも知れない。
理想は46.2kg、太ったエルヴィスは見たくない。
そんなワケでAM04:35、呑むにはまだ早過ぎる。いい詩を書きたい。